2004年09月14日(火)
今日は最後の検診(というより先日撮ったCTスキャン画像の解説)を受けてきました。まず、肺は完治。
元通りの大きさになっていました。
で、問題は再発可能性。
詳しい話は専門のページで読んで欲しいのですが、要は肺の一部に薄い風船状のもの(ブラといいます)があると気胸になりやすく、また再発もありえます。
ところが、パンクした左肺にはブラが認められず、正常だった右肺上部に1センチ程度のブラを確認するのみ。
何故左肺が気胸を起こしたのか、直接の原因は不明のままとなりますた(;´Д`)
まあ、心当たりはざっと、
- 発症10日ほど前に海に行ったときにちょっと無理して泳ぎ続けた(肺に負担)
- 発症1週間ほど前からサンポーニャの練習を始めた(肺に大いに負担)
- 発症当日、大雨が降っていた(低気圧の影響)
ま、再発したらその時はその時という結論で、今回の気胸劇は幕を閉じました。
パチパチ
2004年09月08日(水)
というわけで、9月7日〜8日と、福井県の「もんじゅ」及び「大飯発電所」の見学を行いまして、地震・台風18号・放射線物質の影響も受けずに無事帰宅いたしました。旅館の窓から。電柱の向こう側に見える半島に建っている建物はあの美浜発電所。
折りしも台風が来る直前。
バス送迎・豪華な海の幸の料理・宿泊費コミコミで3000円と破格の旅行でした。
尤も、本来ならば無料参加で行きたいところだったらしいですが、ただでさえ風当たりの強い原子力関係(行く場所行く場所で「美浜の件についてお詫び申し上げます」だもんな)、それをすると周りから買収疑惑まで持ち上がる危険性があるため、あえなく有料だとか何とか。
昨今の世界情勢や美浜の事故以降、特に立ち入りが制限されている発電所の管理区域も見学させてもらいました。
防護服着てガイガーカウンターを持って原子炉格納容器内に入れたのはある意味感動です。
まじめな感想文は後日提出のレポートに書くとして、それ以外で気づいた点など少々。
・イカの塩辛は意外とおいしい
実はイカの塩辛を食べるのは人生で2度目。
1回目は祖母の家で食べたのですが、この世のものとは思えないほどまずかった。腐った味がしたのです。
でも、今日食べてみた限り、そんな事はありませんでした。普通に食べられました。
きっとあのときの塩辛は本当に腐っていたのでしょう。
・もんじゅは福井県の人質
偉いさんが言っていたので間違いないでしょう。
国が頭を下げて作らせてくださいと言っている国家プロジェクトもんじゅ。
ならば先に整備新幹線を作れ、空港をジェット化しろ、高速道路も早く通してヨと迫る福井県。
現場の方々の話は常に生々しい。
・旅行に大切なもの
- バスタオル
- 歯磨き粉
- くし
- 耳栓
- アイマスク
下の2つは、早く寝たいときには必須。
・こんどうマリン1号
発電所とは関係ない護岸に係留されていた船の名前。
センセーショナルなネーミングに思わずエキサイトしました。
そして極めつけは大飯発電所でのこと。
私は今回の見学会で、原子力に対するイメージアップを図るための並々ならぬ努力を見てきました。
あの難しい原子力発電所の構造を簡単に判りやすく説明したパンフレットの作成、レクリエーション施設のような原子力発電所のPR館、識者が集まる会議だけでなく、一般の学校や家庭に出向いて行われる出張説明会etc.
しかし、一向に信頼を得られていないのは何故なのか。
事故などが重なっているのもさることながら、やはり一般人と技術者との意識のギャップがあることも一つあるのではないのでしょうか。
大飯発電所のイメージキャラクターを見たとき、それをひしひしと感じました。
ウォーターボーイ君
嘘じゃありません。本当です。
てか、ここまで突っ込みどころ満載だと逆にどこから突っ込むべきか迷ってしまいます。
・まずは目
ラピュタで出てくるロボットを意識したのか。
そもそもコレは目なのか。
・口
おおよそ信じられないが、ディスプレイ上でしゃべるたびに拡大縮小されていたので、ほぼ間違いない。
・左上に浮かぶ謎の8の字型ライン
全く持って正体不明。
もしかしてリボン??
・そもそも名前「ウォーターボーイ」
アイデンティティーにかかわる部分である。何も言える事はない。
シンクロも多分やらないと思う。
コイツがスクリーン上を飛び回って原子力発電所の仕組みについてわかりやすく説明してくれました。
し か も 終 始 ハ イ テ ン シ ョ ン 。
この原子力発電所では、原子炉で発生した熱を伝える物質として、加圧されて300度でも沸騰しない水が使われているのですが、普段目にする事のない現象ゆえ、説明は難しい。
そこでウォーターボーイ君は身を張って、まずは山の上へ。
ぐつぐつとビーカー内であっためられるウォーターボーイ君。
「あれれー!?85℃で沸騰しちゃったぞ〜!!??」
そこで気圧が原因ということに気づき、今度はそれを実証するため水深1600mまで一気に急降下!
海の中、ビーカー内で再び熱せられるウォーターボーイ君。
海水と混じるんじゃないのかというのは愚問。
「うぉ、うぉ、うおおおぉぉぉ!!!!やったァ、300℃でも水が沸騰しないぞぉ!!!!」
頼む誰かコイツを止めてくれ。
さもないとコイツが沸騰する前に
俺が笑い死ぬ。
ウォーターボーイ君は原子力発電所の仕組みを教えてくれました。
しかし、彼から本当に教えてもらったこと。
それは、たとえどんな職業に就こうと、一般人の目を失わないようにしなければいけないということでした。