ムジナモタヌキモ通信

観察記録 2002年

ムジナモ





ムジナモ Aldrovanda vesiculosa L.について
 ムジナモは、モウセンゴケ科に属する1属1種の水生植物。茎の長さは数cm〜20数cmで、根はない。葉は輪生で、節に7個前後が車軸状につく。形は二枚貝状であり、この葉で捕虫する。捕虫の方法はハエトリソウとよく似ている。葉の内側にはえているトゲに虫が触れると、葉を一瞬のうちに閉じて捕虫する。まれに夏花が咲くことがある。残念ながら'02年の夏は花を確認できなかった。冬はタヌキモと同じように、先端が縮んで越冬芽(冬芽、殖芽)をつくり、水底に沈んで来春にそなえる。下の写真でもわかるように、ムジナ(狢)の尾に似ている。ムジナモの命名は日本での発見者牧野富太郎博士による。
 写真のムジナモたちの由来はともあれ、とても貴重なものである。環境が保全され、荒らされることなく、ムジナモたちの元気な姿をずっと見続けたいものである。いつまでも元気であるよう、温かく見守りたい。


6月28日  コウホネの葉の間に  ここをポイントEとする
7月3日 タヌキモと仲よく  ここをポイントBとする
9月上旬  上の写真と同じポイントB  もう過密状態
10月 秋晴れの日  ポイントE 見事な群生 
タヌキモは枯れてきたけど、ムジナモはまだまだ元気

同じく10月  ポイントE

 
左の写真のアップ
松葉のあたり
        
11月初旬  葦に囲まれて
 ここをポイントAとする
 左の写真のアップ 
寒くなってきたのにほんとに元気
        
 11月中旬  ポイントA  越冬芽ができてきた 春までお休み…
 (10月の写真の大群生地ポイントEには、ムジナモも越冬芽も見当たらない なぜ?)



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自生するムジナモ

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集まれムジナモの花


ムジナモ開花の様子

観察記録2011
ムジナモ&タヌキモ

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ムジナモ&タヌキモ


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