ムジナモタヌキモ通信

観察ノート 2010年 
ムジナモタヌキモ






2002年以来、ムジナモやタヌキモの観察をしています。
マンネリ気味ですが、今年も観察記録を継続して通信します。
日付順に観察記録を掲載していきます
毎年、ムジナモやタヌキモの様子は変わります。残念ながら昨年はムジナモの花もタヌキモの花も現認できませんでした。
今年こそは再会できるものと期待しています。




1月30日 3月6日 4月8日 5月18日 6月29日 7月22日 7月28日
8月3日 8月11日 8月12日 8月13日 8月15日 8月17日 8月18日
8月19日 8月20日 8月21日 8月22日 8月23日 8月24日 8月25日
8月26日 8月27日 9月30日 10月31日 11月28日

1月30日(土)

今年初めての観察。快晴、ややひんやりとした西寄りの風が吹いていたが、いい日差しで結構温かくしのぎやすかった。そのためか、散策者や観察者が多かった。
水位は安定。スイレンやコウホネはほとんど枯れている。オオバナイトタヌキモも衰退。水に浮いているムジナモの越冬芽(冬芽)は、ポイントG西を中心にいくつか見られる。この冬は浮いている越冬芽が多いように思う。一方、タヌキモの越冬芽は確認できなかった。
缶コーヒーの空き缶がいくつも放り込まれていて残念な思いがする。

ポイント@ 水位+2.0cm
ポイントD 12時56分 気温11.4℃ 水温8.9℃(日陰)
ポイントF 13時09分 気温10.8℃ 水温8.3℃(堤で、岸際は日陰)




ポイント@ 水位を確認している場所
上側が生育地 数年前はタヌキモが多かったが最近はない


ポイントA 2002年にはムジナモが結構あった
数年前までは、タヌキモがあったが去年は確認できなかった


ポイントB  いつも最初に観察する場所
2002年はムジナモもタヌキモもいっぱいだった
去年はタヌキモが見られるかどうかといったところ

ポイントD 2006年は連日ムジナモが多数開花したポイント
だんだんスイレンに押され気味となってきた


ポイントD 左の写真のすぐ東
ムジナモの越冬芽


ポイントE  オオバナイトタヌキモがまだ残っている
2002年はムジナモもタヌキモも非常に多かった


ポイントEの東  ムジナモの越冬芽とオオバナイトタヌキモ



ポイントF  2004年はムジナモ非常に多く
よく開花していた去年はムジナモもぐっと減っている
今年はどうか?

ポイントFとGの間
ここもムジナモが減ってしまった


ポイントGとその西
ムジナモの越冬芽がよく見られるところ
水温が低く、他のポイントより生育等が遅れ気味

ポイントGの西  ムジナモの越冬芽とウキクサ
いまだにウキクサがいっぱい


ポイントGの西  ムジナモの越冬芽を掌に載せて



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3月6日(土)

啓蟄の今日、ムジナモの成長を期待して5週間ぶりに観察に。このところ気温が高めで雨がよく降るが、今日も朝から静かに雨が降っているがそれほど寒くない。水位は十分である。
春めいてきて、ウメ、アセビが咲き、ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリが咲き、ツクシが出ていた。タンポポは悪天候で閉じていたが花をつけていた。
オオバナイトタヌキモはさらに衰退。水の透明度は高く、スイレンやコウホネもまだまだなので水底がよく見える。
ポイントD、E〜Gにかけて、ムジナモの越冬芽が浮上し、葉を展開しつつある。残念ながら、株数はそれほど多くない。ポイントGの西は、1月30日の時より少ないような気がした。タヌキモはなかなか見つからなかったが、ポイントFとGの間で確認できた。今後の繁殖を期待したい。
ポイント@ 水位+12.5cm

生育地の西 街路樹   ウメ



ポイントD   ムジナモ



ポイントD   ムジナモ



ポイントFの西   ムジナモ


ポイントFとGの間  ムジナモ



ポイントFとGの間   タヌキモと空き缶



ポイントCの南 道端   在来種のタンポポと
              ヒメオドリコソウ


ポイントBの南の堤   アセビ



生育地の西の道端   ツクシ



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4月8日(木)


天候不順な日が多いが、今日は快晴で春らしい温かく穏やかな日。いろんな花が見られ、まさしく春爛漫である。時々西から南向きのさわやかな風が吹く。
サクラは散り始めているがまだ十分楽しめる。
水田や畔レンゲが咲き、濠の堤には、スミレが可愛い花をつけている。
水位は十分。スイレンやコウホネが葉を大きくしている。コウホネは、ポイントEで成長が早く、Fでは遅れている。
ムジナモは残念ながら個体数が少ない。あまり大きく花っていない。しかし、捕虫葉ができているものもある。ポイント@〜Cでは今年も見られない。ポイントFとGの間が少ないが、ほとんどないだろうと思っていたポイントGで多少あったのでよかった。
タヌキモは、いくつかのポイントで見られた。結構虫を食べている個体もあった。
ポイントFとGの間で、メダカを確認。また、カキツバタの種子が芽を出して浮かんでいるのがたくさんあった。
 ポイント@ 水位+11.0cm


ポイントB  かつてはムジナモもタヌキモも
いっぱいだったが…


水辺M  とてもきれいな光景



ポイントC ムジナモ・タヌキモは確認できない



ポイントD  水位が多少下がったのか、
水から出たムジナモ


ポイントD(やや東)   ムジナモと
カキツバタの新芽


ポイントD(やや東)   タヌキモ 
捕虫葉もよく発達


ポイントE  カキツバタ(手前)、
コウホネ(中)、スイレン(向こう)のすみ分け


ポイントE  スミレ
なぜか花は北を向いているのが多い


ポイントE  よく成長したタヌキモ



ポイントE  右上の写真のタヌキモ(21p)
いっぱい捕虫している


ポイントEとFの間の中州  甲羅干しする
ミシシッピーアカミミガメたち


ポイントEとFの間   タヌキモ



ポイントFの西   タヌキモ
昨年は底から生えているような個体が多かったが
今年はこのれ1株のみ

ポイントF  ムジナモとタヌキモ



ポイントFとGの間   ムジナモ
捕虫葉がしっかりできている


ポイントG  ムジナモ



ポイントFGの南の湿地  スギナ



ポイントFGの南   ヤマザクラ



ポイントFGの南の湿地  スギナとヤマザクラの花弁
昨年4月5日のような合弁化の花弁はなかった


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5月18日(火)

午前中は晴れていたが、午後雲が多くなった。日差しはときどきさすものの天気としては曇りの暑い日。観察中、西の風がときどきやや強くなった。
稲作の準備で、周辺の水田の多くが耕されている。緑が豊かで、草や樹木が花をつけ良い季節である。
水位はまずまずで、スイレン、コウホネが一面に葉を広げている。岸寄りにはカキツバタが咲き乱れている。コウホネも1輪咲いていた。
タヌキモは、ポイントD以東ではまずまず見られる。残念なことに岸から見てムジナモを確認できなかった。草刈りがされていて、水面に落ちた草が邪魔をして見つけにくいということもあるが、今までになかったことで、重大なことである。株数が大幅に減っているようで心配だ。次回は必ず見つける。
ポイントBの南東にアオダイショウがいたが、すぐ見失った。数年ぶりのヘビの発見である。
ポイント@ 水位+4.0cm

ポイント@からポイントBを望む
スイレンが一面を覆う
両岸にはカキツバタが咲いている

ポイントBの南西 可愛い花をつけた樹木
樹種は不明
この木の下にアオダイショウが一瞬姿を見せた

ポイントB南東   カキツバタ
濃いめ、中間、薄めの三色そろい踏み


ポイントC  カキツバタとスイレン



ポイントE  コウホネの花



ポイントFの西  生えているようなタヌキモ
2株だけ確認 少ない

ポイントFとGの間  タヌキモとカキツバタ



ポイントG   タヌキモ



生育地西の路傍   ヘラオオバコ



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6月29日(火)

梅雨の合間の、晴れの暑い一日。南から西の風も暑さを感じる。水田も稲が力強く成長している。カブトエビやホウネンエビはもう姿を見せなかった。スイレン、コウホネ、クチナシ、ノゲシなど花盛り。前回ムジナモが確認できなかったが、今日は十分期待できる光の強さである。
水位が十分で、スイレンがよく成長し花をいっぱい咲かせていた。オオバナイトタヌキモが多くの場所で増えてきている。昨年多くみられたサンショウモがまったく確認できない。イチョウウキゴケも確認できない。
ポイント@〜Cでは、今日もムジナモ、タヌキモとも見つからず。
ポイントDでやっとムジナモを確認できた。うれしかった。他の植物を刈り取ったりすれば、多分ムジナモは大繁殖するだろう。ポイントEでは、昨年同様に、コウホネの葉の隙間にムジナモが数を増やしており、体長も十分なようだ。やれやれである。ポイントFのあたりではムジナモもタヌキモもいくつかは確認できる。ポイントFとGの間からポイントGにかけては少ない。今年は、なんとかムジナモの花を見たいものである。
今年も生育地南の道路の水たまりにオタマジャクシがいないかと見に行くと、オタマジャクシの代わりに、何とカブトエビがいっぱい。トラクターなどの車輪が卵を含んだ土を道にばらまいたのであろう。
ポイント@ 水位 +17.0p

生育地西の水田  稲が力強く成長



ポイント@  ミズスマシとスイレン



ポイントAとBの間の林の大きなヤマモモの木の下
ヤマモモの実がいっぱい


ポイントD   ムジナモ



ポイントD  ムジナモ


ポイントD  タヌキモ

ポイントE  タヌキモ
コウホネの葉の間で増殖


ポイントF   コウホネの花とムジナモ



ポイントF   ムジナモとオオバナイトタヌキモ
やはりオオバナイトタヌキモは多くなっている

ポイントF  清楚なクチナシの花



ポイントFとGの間   やっと見つけたムジナモ



ポイントG  タヌキモ



アザミがいろんな場所できれいな花を咲かせている



ポイントCとDの南の道路の水たまり
カブトエビ


ポイントCとDの南の道路の水たまり
カブトエビのアップ


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7月22日(木)

梅雨明け宣言と共に、猛暑が続く。各地で記録的な猛暑となっている。
ムジナモ生育地も、快晴で、風も弱く、非常に暑い日であった。
水田は青さを増している。水路にはメダカが戯れている。
長梅雨で水位は21.0pと非常に高い。
スイレンが水面を埋め尽くし隙間は少ない。花数は少し減ったかなと感じた。一部、葉が枯れている。
ムジナモの個体数はやはり少ない。ポイントDに少し、ポイントEは昨年同様、まあまあである。ポイントFからGにかけては見られない。開花していい時期であるが、残念ながら、今年も花を見ることはできないかもしれない。
悔しいが、オオバナイトタヌキモは今年も勢力を誇っていて、ポイントEの東、ポイントEとFの間の松の切り株付近でオオバナイトタヌキモの花が見られた。
ポイントGにはサンショウモが何株かあった。水位が高いのにもかかわらず、ポイントGの西の中洲が目立った。


ポイントBの西の水路  メダカ



ポイント@  スイレンの花
逆光に映え美しい


ポイントB  ぎっしり埋め尽くすスイレン
花は少ない


ポイントD岸より   草陰のムジナモ
個体数はそれほど多くない


ポイントD岸より   草陰のムジナモ
岸寄りなので花をつけてくれたら観察しやすいのだが…


ポイントD岸より  草陰の大きくなったタヌキモ



ポイントEやや沖目  コウホネの間のムジナモ
日当たり良い  花をつけてほしい
 オオバナイトタヌキモも多い

ポイントE岸より  草陰のムジナモ



ポイントE岸より   草陰のタヌキモ



ポイントEの東  開花したオオバナイトタヌキモ
つぼみもいくつかみられる


ポイントFの西   コウホネノ花



ポイントEとFの中間   葉の枯れが目立つスイレン



ポイントG   イトトンボと何株かあったサンショウモ 
 他のポイントでは確認できなかった
ここもオオバナイトタヌキモがいっぱい

ポイントGの西  中州がだんだん大きくなっている?





7月28日(水)

風弱く、曇り〜晴れの蒸し暑い1日。
水位は高い。ところどころカキツバタが踏まれているような感じを受けた。
ポイントDの西側の狭い範囲ながら、アシやキショウブ、野草の下で、ムジナモがやや多い。一方、かつてよく咲いていたD東は、西側程多くない。いずれも蕾等は見られない。
ポイントEのコウホネの葉の隙間にムジナモが結構よく生育している。日当たりもいいし、隙間はオオバナイトタヌキモがそれほど多いわけではないので分枝もしやすいのだろう。昨年以上に復活しており、2002年を彷彿させる。
それにひきかえ。、ポイントFの衰退が激しい。元気そうではないオオバナイトタヌキモがはびこり、やっと2株のムジナモを確認できただけ。
ポイントGでは、サンショウモが順調に成長している。
イチョウウキゴケは去年同様、見られない。
ポイント@ 水位 +16.5p


ポイントDの西側   ムジナモ
アシや野草のため日当たりは悪いが狭い範囲で
以外と多い                       

ポイントD付近   きれいな野の花



ポイントE  コウホネの果実とムジナモ



ポイントE  コウホネの花とムジナモ



ポイントE  コウホネの葉の隙間のムジナモ



ポイントE  コウホネの葉にのし上がったムジナモ




ポイjントFの西  わずかに残ったムジナモ
元気のないオオバナイトタヌキモが覆っている


ポイントG  サンショウモ




8月3日(火)

とても暑い日であった。そのためか訪れる人も少なかった。水田の稲の生育も良いようだ。水辺Mはこの時期、例年淡水赤潮が発生していたと思うが、今年は今のところ発生していない。水質が改善されているのなら良いのだが…。
水位は十分。スイレンがひしめきあって葉が立ち上がっている。スイレンが衰退してくれるとムジナモが生育するスペースが確保できるのだが…。
ムジナモが咲いていないかとポイントD、Eを中心に汗だくでさがしたが、花は確認できなかった。ポイントF、Gは期待感を持つことはできない。
タヌキモは、ポイントBでは確認できない。かつて多かったBの東は、スイレンが勢力を広げているので少ない。今年も、タヌキモの花は確認できていない。
ポイントBの南西にあたる水辺Mで、60pはあろうかというカムルチーがコイと浮かんでいた。ムジナモ生育地では、コイも大きなカムルチーも見られなくなった。(ルアー釣りでやられたかもしれない。)
ポイント@ 水位 +14.0p

生育地西の水田  青々とよく育った稲



水辺M東岸   淡水赤潮は発生していないようだ



ポイントBの沖  ひしめきあうスイレン



ポイントB西   ムジナモ
 花をつけてほしいが、つぼみもない


ポイントEやや沖目  ムジナモ
良好な日当たりで、よく成長、分枝した


ポイントE   大きく成長したムジナモ



ポイントE   タヌキモ
大きな捕虫葉だ


ポイントE  カキツバタの果実



ポイントEの東   オオバナイトタヌキモ



ポイントE   コウホネの花



水辺Mの北岸ポイントBの南西   カムルチーとコイ
共に60p級  ゆったりとしていた

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8月11日(水)

ムジナモの花期も少なくなってくるので、なんとか見られないかと、観察に出かける。台風4号と高気圧の影響で昨夜は雨。今日も晴れながらも台風の観察後雲が多くなり、曇りとなった。
全体の雰囲気は前回と変わらないという印象を受けた。水位は十分、水色は濃い。
ついに、ムジナモの蕾とおぼしきもの(?)を見つけた。沖目で鮮明には写せなかったが、蕾であれば明日以降が楽しみ。また、帰宅後写真を見直していて気がついたがポイントEのやや沖で、前日までに開花したものが写っていた。昨日行っていたら見られたかもしれなかった。残念。
ポイントEとFの間から東では、ムジナモは確認できなかった。コウホネは、ポイントEからFとGの間にかけてとポイントGでは元気なのに、ポイントEとFの間からFとGの間にかけては枯れかかっており元気がない。ポイントFからGにかけて、ムジナモがほとんど見られないことなども含めて、他のポイントより水質が悪いのかもしれない。
ポイント@ 水位 +10.5p


ポイントBの東の対岸寄り   タヌキモはあるのか?
スイレンが広がり、スペースが狭くなった


ポイントD西側  アシ等の株もとのムジナモ
蕾は今日も見つからない


ポイントD東側  大きなムジナモ
15.5p


ポイントE カキツバタの株もと
ムジナモとタヌキモ


ポイントEの東  可憐な野草の花
トラノオの仲間?



ポイントE  ムジナモ
日当たり良く、オオバナイトタヌキモに負けず
個体数をふやしているよく見ると…      

ポイントE  ムジナモの咲いたあとが2つ
左の写真の中央部分を切り出したもの
上のほうは昨日咲いたと思われる

ポイントE  コウホネの果実
8月3日の花が成長したもの


ポイントEとFの間(マツの切り株近く)  スイレンの花



ポイントEとFの間(切り株の西、中州の東端)
やっと見つけたムジナモの蕾らしきもの(?)
明日は咲くだろうか

ポイントF  美しい翅のチョウトンボ



ポイントF沖目  枯れかかっているコウホネ  
ポイントEとFの間からFとGの間は
ほぼ同じ状態               


ポイントGの西  カキツバタの中のサンショウモ



8月12日(木)

曇り空の午後、昨日の蕾(?)が咲いているかと期待を抱いて生育地へ。弱い風。
残念ながら、花は見られず、昨日の蕾らしきもの(?)がどうなったかわからなかった。台風の影響による昨夜から朝にかけての雨で、花茎が倒れたのかも知れない。あるいは、もともと蕾ではなかったのかもしれない。
今日撮影した写真をPCで見ると蕾かも(?)という写真がある。現地では曇りで暗いということもあって、よく見えなかった。明日以降の開花を期待しよう。
日差しがない分、午後といえどもスイレンの花がよく開いていた。
観察を終えるころ、一時的に小雨が降りだした。

ポイント@ 水位 +13.0p







ポイントE  ムジナモ タヌキモ コウホネ



ポイントE   ムジナモ コウホネ オオバナイトタヌキモ



ポイントE東  スイレンの花とオオバナイトタヌキモの花



ポイントEとFの間(切り株)  ムジナモ
中央の白っぽいものは蕾かどうか?


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8月13日(金)

雲量は、曇り、晴れであるが、日差しは結構刺した。北寄りの弱い風あり。
水辺Mに淡水赤潮、ついに発生。まだ少ないがこれから広がるのだろう。
なんとかムジナモの花や蕾を見ようと、望遠鏡を持参した。残念ながら花も蕾も確認できなかった。昨日の蕾らしきは蕾でなかったのか。
ポイントDの西のムジナモ、周りに結構隙間がある。蕾をつけてほしいものだが、気配はなかった。
今日に限らないが、大小のミシシッピーアカミミガメがよく顔を出したり、スイレンの葉の上に乗り出している。
ポイント@ 水位 +11.5p






水辺M  やはり発生した淡水赤潮



ポイントDの西  ムジナモ
細い繊維状のものはオオバナイトタヌキモ


ポイントD  元気のないタヌキモ



ポイントE西端  ミシシッピーアカミミガメ
もっと小さいものも多い


ポイントE  ムジナモと
周りはオオバナイトタヌキモ

ポイントFの西  水生昆虫



ポイントFとGの間   スイレンの花とアブ


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8月15日(日)

終戦記念日の今日、晴れ、南〜西寄りの風が吹くも、非常に暑かった。風のためであろう、水辺Mの淡水赤潮が消えていた。
ポイントDからEとFの間にかけてを中心に観察したが、ムジナモ・タヌキモの蕾、花には今日も出会えなかった。
ポイントEとFの間で、中州の南側のアシなどの間にムジナモが結構あった。開花してもいいような雰囲気なのだが・・・。

ポイント@ 水位 +10.0p









水辺M  淡水赤潮は見られなくなった
風がやめばまた表面に浮いてくるかも…


ポイントD西  ムジナモ オオバナイトタヌキモ



ポイントE ムジナモ コウホネ
オオバナイトタヌキモ


ポイントE ムジナモ コウホネ
オオバナイトタヌキモ


ポイントEの東  アシなどの株もとのムジナモ



ポイントEの東  アシなどの株もとのムジナモ



ポイントG  サンショウモ


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8月17日(火)

晴れ、弱い風。水辺M北東にうすい淡水赤潮再発生。
ポイントEとFの間(切り株)に再び、ムジナモの蕾があった。
やや沖なので、明瞭に撮影できないのが残念。
今度こそ咲いてくれるだろうか。明日以降が楽しみ。
ポイント@ 水位 +6.0pほど












水辺M東岸寄り  淡水赤潮
小規模でうすい


ポイントEとFの間(切り株)  ムジナモの蕾
遠いので不明瞭なのが残念
明日は咲くか?

ポイントG  サンショウモ


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8月18日(水)

晴れ、主に西寄りの弱い風。非常に暑い。
水辺Mの半島状の西岸にも淡水赤潮が出ていた。水位は前日とあまり変わらない。
昨日のムジナモの蕾が咲きかけていた。時間がたてばもっと開くかと待ったが、結局開ききらなかった。時期的に遅いのかもしれない。(もっと後の時期にも咲いた年もある)不完全ながらも、2年越しにムジナモの花に出会えてよかった。
さらにその東に蕾のようなのが2つあった。1つは、ひょっとしてもう咲いているが、十分開ききれないでいるのかもしれない。









水辺M半島西岸  淡水赤潮



ポイントEとFの間(切り株)  やっと出会えたムジナモの花
手前は放り投げられた空き缶


ポイントEとFの間(切り株) 左の花のアップ
不明瞭だが、沖目なのでこれで精いっぱい


ポイントEとFの間(切り株)  ムジナモの蕾(?)
あるは十分開ききれない(?)のか。

ポイントEとFの間(切り株)  ムジナモの蕾(?)
上はアカトンボ

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8月19日(木)

晴れ。昼間は用事があり、観察できないので、朝方短時間のうちに観察に行く。風向きによるのだろうが、淡水赤潮が北岸にきていた。
スイレンの花がきれいに咲き誇り、斜光に映えている。
昨日出会えたムジナモの花がどうなったか確認をする。花の部分はうなだれていた。これから果実になるだろう。
昨日蕾のように見えたものがどうなっているのか未確認というかよくわからなかった。日中に行けば花が見られたかもしれないが…。










水辺M   淡水赤潮が北岸に



ポイントEとFの間(切り株)  ムジナモの花の後



 ポイントE  スイレンの花



ポイントEとFの間(切り株)  スイレンの花



 ポイントEとFの間(切り株)  スイレンの花


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8月20日(金)

連続4日目の観察へ。晴れ、弱い風。今日もとても暑い一日だった。
生育地西の水田の稲が花を咲かせていた。豊作を願いたい。

水辺Mの淡水赤潮がやや増えてきた。
ポイントEとFの間(切り株)では、蕾が付いているかなと期待を持たせるムジナモ1株があった。双眼鏡で見ても、写真を拡大してもはっきりしないが、明日を期待したい。
一昨日咲いたムジナモは花をつけた痕跡がわからなくなっていた。
ポイントEも連続して観察を続けているが、花、つぼみは見つからない。







生育地西の水田  咲きだした稲の花



水辺M(ポイントCの南当たり)  淡水赤潮  



水辺M(ポイントCの南当たり)  カメ、カモ、トンボ



ポイントEとFの間(切り株)  ムジナモの蕾(?)



ポイントEとFの間(切り株)  一昨日に咲いたムジナモ
咲いた痕跡がわからなくなった

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8月21日(土)

ムジナモの花を求めて今日も観察へ。微風、晴れの暑い一日。日中の観察はまさに重労働である。淡水赤潮はやや増えているようだ。ツクツクホウシの泣き声が聞こえた。

蕾なのか、開ききれない花なのかはっきりわからないが、3株確認できた。いずれももう少し岸に近いとわかりやすいのだが・・・。
水位がやや減少しているので、水面から上に出て干上がりそうなムジナモがおおくなっている。ポイントDの例を載せておく。

ポイント@ 水位 +5.5p








水辺M東岸  淡水赤潮



ポイントEとFの間(切り株)  ムジナモの蕾



ポイントEとFの間(切り株)  ムジナモの蕾?



ポイントEとFの間(切り株)  ムジナモの花?



ポイントDの西  干上がりそうなムジナモ



ポイントE  よく成長したムジナモ
蕾をつけてほしい


ポイントE  よく成長したムジナモ
蕾をつけてほしい

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8月22日(日)

快晴〜晴れ、弱い風の暑い日。前日のムジナモの蕾が開いているか、花がしおれているか楽しみではある。

ポイントDとEの間のマツの切り株西のポイントで、蕾が2つ。開花後しおれたように見えるものが1つあったが、前日花を確認していないのでオオバナイトタヌキモの花のしおれたものかもしれない。前日との関連がよくわからないのでもっとしっかり観察しよう。明日も継続観察しよう。明日は咲くだろうか?

ツクツクホウシがずっと鳴いていた。







ポイントEとFの間(切り株)  ムジナモの蕾



ポイントEとFの間(切り株)  ムジナモの蕾



ポイントEとFの間(切り株)  ムジナモの花のしおれたもの?
オオバナイトタヌキモのはなおしおれたもの?

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8月23日(月)

今日は処暑。しかし、一向に涼しくなる気配はない。今日も快晴〜晴れ、弱い風の暑い一日。

前日の蕾が竿咲いるかを楽しみに、観察へ。
蕾2つとも蕾のままだった。開花の楽しみが日延べされた。しかし、昨年と同じように、このまま咲かずにしおれてしまうのではという不安もつのる。










ポイントEとFの間(切り株)  ムジナモの蕾
前日の蕾


ポイントEとFの間(切り株)  ムジナモの蕾
前日の蕾


ポイントEとFの間(切り株)  ムジナモの蕾
左の写真のアップ

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8月24日(火)

雲量4程度の晴れ、西寄りの風が少し吹いていた。いつまでも猛暑が続いている。

真っ先に目的のポイントEとFの間(切り株)に行き、すぐに双眼鏡で調べる。ところが、前日と同じような光景だった。昨年と同様に、このまま咲かずじまいで花期を終えてしまうのではという不安がよぎる。今年の気温・水温なら咲くのに十分のはずだ。日照時間が短くなってきてはいるが、過去、8月下旬に咲いているのだからまだ期待はしている。
ポイントEも、日当たりは良いのだが、8月11日に見つけた開花後のしおれた花以降、花はもちろん、蕾も果実も確認できていない。
ポイントD、ポイントEの東のアシやカキツバタ、キショウブなどの株もとのムジナモにも花、蕾は確認できていない。残念である。





ポイントEとFの間(切り株) ムジナモの蕾
前日と大差なし
ムジナモの周りはオオバナイトタヌキモでぎっしり

ポイントEとFの間(切り株)  ムジナモの蕾
こちらも前日と大差なし


ポイントEとFの間(切り株)付近 日当たりは良い
上の写真の蕾はやや左上のあたり

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8月25日(水)

雲量5程度の晴れ、今日も西寄りの弱い風。前日夕方の雷を伴う雨で、水位が上がったのではと期待したが、期待はずれだった。水辺Mの淡水赤潮は、半島西の北岸で広がっていた。

目当てのポイントDとEの間のムジナモの蕾は、ほとんど変化なく、開花していなかった。
ポイントDのアシやカキツバタの株もとのムジナモ、一部水位低下で干上がりそうだが、枯れて茶色になっているのはなかった。2006年のように、もう少し日光が当たれば咲いたのかも知れない。








ポイントEとFの間(切り株) ムジナモの蕾
前日・前前日と大差なし


ポイントEとFの間(切り株)  ムジナモの蕾
こちらも前日・前前日と大差なし


ポイントDやや東より  干上がりそうなムジナモ


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8月26日(木)

晴れ、時折涼しげな風。積乱雲もあるが、積雲が目立つ。

連日の観測だが、とうとう花に出会えた。しかし、前日まで追っていた株ではなく、別の株が開花したのだった。少し手前だが、灯台もと暗しでアシなどで気がつかず、蕾の段階を見過ごしていた。時期的に遅いため、花が開ききっていないのはいたしかたないのかもしれない。8月18日の花より岸に近く、多少開いているように思う。

ずっと追跡している蕾の2株はこれといった変化はないようだ。









ポイントEとFの間(切り株) ムジナモの花
開ききれてないのが残念


ポイントEとFの間(切り株)  ムジナモの花
右上の写真をトリミング


ポイントEとFの間(切り株)  ムジナモの花
方向を変えて撮影
遠いので鮮明な画像が得られない

ポイントEとFの間(切り株) ムジナモの蕾
前日と大きな変化なし


ポイントEとFの間(切り株) ムジナモの蕾
前日と大きな変化なし

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8月27日(金)

快晴〜晴れ。前日より蒸し暑い。ときおり北寄りの涼しげな風が吹く。
前日咲いたムジナモの株はその後を確認できた。前日まで追跡観察していた2つの蕾は、なぜかどちらも確認できなくなってしまっていた。
いよいよ花のシーズンは終わりなのかと感じざるを得なかった。

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9月30日(木)

厳しかった残暑がうそのように遠のき、気温もそれなりとなった。今日は朝から雨。夕刻、小雨降る中ほぼ1か月ぶりに観察。
生育地西の水田は稲穂がたわわに実っている。例年より遅れた彼岸花が満開。
水辺Mの北岸には、何と2本のサクラがほぼ満開。ポイント@にあったハギが不明。ポイントBの ハギはきれいに咲いていた。ポイントB近辺のススキは退潮。これらの例年との違いは何なのか。異常気象と関係があるのだろうか…。
ポイントBの北の林、まだ十分実っていないシイの実がからをつけたまま、いくつか落ちていた。
スイレンの花はかなり減ったが、午後にかかわらずよく開いていた。
オオバナイトタヌキモが非常に増えた。これまでなんとか残っていた間隙もオオバナイトタヌキモで占領されてしまった感がある。
ポイントDの西のムジナモは健在だった。タヌキモは確認しなかった。
ポイントGのサンショウモが消滅したのか、姿が見られなかった。

ポイント@ 水位 +7.0p


生育地西の水田にて



ポイントB北  殻つきのシイの実
まだ中身のデンプンはいっぱいではない


ポイントB西  ハギの花



ポイントCの南  ほぼ満開の9月のサクラ(ヤマザクラ?)



ポイントCの南  左のサクラのアップ
とてもきれい


ポイントD西  元気なムジナモ



ポイントEの東  コウホネ・オオバナイトタヌキモ・
スイレン


ポイントFの西  ぎっしりのオオバナイトタヌキモ



ポイントEとFの間(切り株)
夕刻でも開いているスイレ

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10月31日(日)

1か月ぶりの観察。前日台風が東に去ったというのに、午後から雨。
そのためか、訪れる人は私のほか1人だった。水位は十分。
近くの水田は、刈り取られた後の株から緑が芽吹いている。ヌルデやモミジの紅葉が進んでいる。1か月前に咲いていたサクラ、ちらほらながらまだ咲いていた。
スイレンも、コウホネも花はなく、元気がなくなってきた。水辺Mには、まだ少数ながら、カモが群れていた。
ポイントDの西では、草むらの中、株もとでムジナモの越冬芽(冬芽)ができてきている。
ポイントEのムジナモは、遠目ながらまだまだ元気のような感じ。
ポイントEとFの間、ポイントF周辺はオオバナイトタヌキモに占領されている。
タヌキモは、雨の中で丁寧に見れなかったこともあってか、越冬芽になったのか、確認できなかった。
オオバナイトタヌキモだけは元気に花をいっぱいつけていて、憎たらしくもある。
ポイント@とAの間の林で、カキが葉を赤くしてきれい。その西の水田に面するどてでは、今年少なかったキノコが小さいながら出ていた。
また、ポイント@、Aの間あたりで、まだ少ないがシイやドングリが落ちていた。
ポイント@ 水位 +5.0p






ポイントCの南  雨に打たれたサクラのアップ
なかなか息が長い


ポイント@からBを望む
スイレンに花はない


ポイントDの西  ほとんどできたムジナモ越冬芽
アシやキショウブの株もとのもの


ポイントE やや遠目のムジナモ
こちらはまだまだ元気そう


同じくポイントE  ムジナモ
左の写真のすぐ隣


ポイントE  オオバナイトタヌキモ
まだまだ元気 花いっぱい


水辺M  カモの小さな群れ



ポイント@とAの間の林  カキ
紅葉がきれい


ポイント@の西の水田に面する土手   キノコ


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11月28日(日)

1か月ぶりの観察。夜の間に降った雨は上がったものの、1日中曇り。気温も低めであった。肌寒い西風が晩秋を思わせる。モミジや ドウダンツツジの紅葉が進み鮮やか。
生育地は、少し岸際の草が刈られ観察しやすくなっていた。水位は十分ながら、スイレンもコウホネも枯れてきている。しぶとく花をつけていたオオバナイトタヌキモは花も枯れ、元気がなくなった。晴れてないのでムジナモの越冬芽を見つけにくいが、ポイントDの西とポイントEで確認できた。前回ポイントEでは元気なムジナモが何株もあったが、今日はもう見られなかった。やや沖合の写真を点検しても、越冬芽はいくつも確認できるが、元気に葉を展開しているムジナモはなかった。タヌキモの越冬芽は時期的に遅いだろうし、前回同様確認できなかった。
周辺に植えられている姿・形のいいマツが次々と枯れてきたが、また1本やられていた。残念である。また、新しい空き缶がいくつも捨てられているのが気になった。
生育地の北の石畳の小道が広葉樹の落ち葉で敷きつめられていてなかなかのものだった。
ポイント@ 水位+4.5cm


ポイントBの南   色鮮やかなモミジ



ポイントB  ここではもはやオオバナイトタヌキモだけ
ムジナモもタヌキモも見られなかった


ポイント@からポイントBを望む



ポイントD西  ムジナモ越冬芽



ポイントE  ムジナモ越冬芽



ポイントE  枯れてきたムジナモ



ポイントE 花も最後のオオバナイトタヌキモ



ポイントDの南   モミジのハート



ポイントDの南   枯れてきたクロマツ



生育地西の水田  コケの仲間か?
10pぐらい


生育地北   枯れ葉に覆われた石畳の小道

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