5年前、仲間は熊野古道の難所へ、私は温泉へ(^_^;)
チョウザメが養殖されている。
国道311号線の至るところで見かける熊野古道の案内板。
第1回目の入浴の時には水芭蕉が満開だった。
これを大型にしたド派手な案内板が国道311号線にあったが、最近通った時は消えていた。
有名な温泉評論家がヌルヌルを越えた「トロトロ度★5つ」と評価した奥熊野温泉・女神の湯。
話のタネに、温泉サイト仲間のプースケさんをここにご案内した。
最初に入浴した頃は知名度は低かったが、最近の温泉ガイドブックでは「温泉マニアには見逃せない湯処」と紹介されている。
枚方市から始まる国道168号線(だいぶ改善されたが今も酷道168号線と揶揄されることもある))は、奈良県五條市を通過してから文句なく関西一の温泉街道となる。
日本三大秘境の十津川村にあり、全温泉施設26ヶ所が源泉掛け流しの十津川温泉郷(湯泉地・十津川・上湯温泉)、そして和歌山県に入って本宮町の3ヶ所の温泉、歴史ある湯の峰・日本一巨大な露天風呂・仙人風呂で知られる川湯温泉・3つのホテルが敷地内にあり大きな露天風呂が売り物の渡瀬温泉が沿道にあるからだ。
その本宮町で国道168号線と交差して白浜温泉に続く国道311号線の熊野古道・中辺路周辺に、2つの小さな日帰り温泉施設がある。
2004年4月、熊野古道を二日かけて歩く仲間達のアッシー役として参加。仲間が難行苦行して古道の難所を歩いている間に、私は前から気になっていたこの2つの温泉を周った。
「上小野温泉 ひすいの湯」とここ「奥熊野温泉・女神の湯」である。
それが最初の入浴で、それから3年後の2007年3月、前日宿泊した白浜温泉から、今宵の宿、湯の峰温泉あづまやに向う途中、再び女神の湯に立ち寄った。
そして直近が2008年10月、温泉サイト仲間のプースケさんを南紀にご案内した時、前日宿泊した白浜温泉から湯の峰温泉に向かう途中、名湯めぐりとは趣向を変えて奥熊野温泉に立ち寄った。
ここは温泉チャンピオンの郡司勇さんお墨付きのトロトロ温泉で、マニアにはよく知られた隠れた人気の温泉である。
熊野古道
この古道は、紀伊半島南部にあたる熊野の地と伊勢や大坂・和歌山、高野及び吉野とを結ぶ古い街道の総称である。
熊野古道には伊勢と熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)を結ぶ伊勢路、その伊勢路の花の窟(はなのいわや)から分かれて熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)に向かう本宮道がある。
さらに、京都・大坂から和歌山を経て熊野に至る紀伊路は、田辺で熊野本宮に向かう中辺路(なかへち)と、そのまま紀伊半島を海岸線沿いに那智へ向かう大辺路(おおへち)、高野山から熊野本宮へ向かう小辺路(こへち)、吉野から熊野本宮へ向かう奥駈道(おくがけみち)とも呼ばれる大峯道などのいくつかのルートがる。
12世紀の平安時代後期から熊野三山信仰が高まり、貴族から庶民に至るまで多数の人がぞろぞろと熊野街道を歩いたので、その様子を「蟻の熊野詣で」と表現した。
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
うす紫色の温泉棟。これはキャンプ場の名前、アイリスの色に由来するのだろうか。
2005年5月1日付けで、旧西牟婁郡中辺路町は、田辺市を核に本宮町、龍神村、大塔村とともに合併した。
この合併により、田辺市は、太平洋側から国道311号線沿いに県下最東部の山間部まで東西に細長く、和歌山県の20%を占める広域自治体となった。
具体的にいえば、(新)田辺市は世界文化遺産(紀伊山地の霊場と参詣道)登録となった熊野古道の中心「中辺路」のほぼ全域をカバーする市域を持つことになった。
さらに、田辺市は本宮町と龍神村を吸収したことで、観光面では、世界文化遺産の「熊野本宮大社」や個性の違う湯の峰・川湯・渡瀬の3ヶ所の温泉と日本三美人の湯・龍神温泉を持つことになった。
田辺市街・白浜方面から本宮に向って国道311号線を半分ほど走って中辺路に入ってすぐ、案内板に従って左折する。
国道を外れて2キロほど先、近くを流れる日置川の支流の谷間、広大な敷地を持つ「アイリス オートキャンプ場」内に女神の湯がある。
(民宿の形の宿泊も可能・・詳しくは下記HP参照)
進入路がダートになっていて、キャンプ場の管理棟が古びた木造、全体の印象が昔見た西部劇,に出てくる荒野のバー&ホテルの雰囲気だ。
何故かまん前に廃車が置かれていたり(最後に行ったときは無くなっていた)、何種類かの猛禽類が飼われていたり、チョウザメが養殖されていたり、少し下った湿地帯にはなんと水芭蕉が花を咲かせている。
なんだかワンダーランドに迷い込んだような気持になってくる。
いつもそうだが、適当に車を止めるとおばさんが建物から出てくるので、
所定の料金(650円)を支払う。
営業時間は7時30分〜21時、オンシーズン中と土日は24時間入浴が可能なようだ。
原則無休だが臨時休業もあるようなので、事前に電話しておいたほうがベターだろう。
全国3000ヶ所で入浴、浸かっただけで泉質を言い当てる温泉名人の郡司勇もびっくり、トロトロ度★5つの評価を与えた温泉の感触がすごい。
「しっとり」とか「ぬるぬる」では表現が不十分、まさに「トロトロ」が言いえて妙のぬめり度だ。
日本各地にヌルヌル温泉、ウナギの湯と称している所もいくつかあるが、ここは別格だ。
ナトリウム―炭酸水素塩泉(重曹泉)の特徴が顕著に表れた温泉である。
温泉小屋はこれ以上シンプルには出来ないプレハブ仕様、引き戸を開けて中に入るとこれまた簡素な脱衣棚が設けてある。
風呂場は、男性用がブルーのタイル、女性がピンクと分かりやすい色分け、浴槽は温泉施設としては滅多に見かけない合成樹脂製で、足を折れば3人程度がやっと入れる小さなものだ。
駐車場の前に廃車が・・。(2007年3月撮影)
あちこちに猛禽類のゲージと注意の文字。
施設名 : 女神の湯 (入浴日:2004.4.15、2回目:2007.3.1 3回目:2008.10.21)