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子宮卵管造影は不妊症の基本検査として有名です。と同時に非常に痛い検査としても有名です。私がこの検査の話を始めると「先生、それって痛いんでしょう。」と患者さんの方はもうすでに腰が引けています。確かに以前は痛い検査でした。造影剤を注入するための器具が金属でできており、子宮頚管部を金具で上下から挟み込んで造影剤の逆流を防ぐような仕組みだったからです。研修医の頃初めてこの検査を見たときはなんて残酷な検査だろうと、男に生まれてよかったと思ったものです。しかし現在は非常に細くて腰のあるシリコンチューブを挿入します。そして先端が風船のように膨らむことによって造影剤の漏れを防ぐように工夫されています。痛みもほとんどなく行えますのでご安心ください。この検査では卵管の通過性が左右別々に評価でき、子宮内腔の形態や子宮内膜ポリープ、粘膜下筋腫の有無などが検査できます。![]() これらの検査はいずれもその後の3〜4周期に妊娠しやすいと報告されています。私自身はX線写真やビデオを自分の目で確認出来ることが、患者さんに納得して治療を受けて頂くための何よりの利点だと考えています。 |
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