乳頭温泉郷 大釜温泉 (秋田県)
館内も温もりのある一昔前の小学校の雰囲気。
所在地 : 仙北市田沢湖先達沢
仙北市とは聞きなれない市名だが、平成17年に旧田沢町・旧角館町・旧西木村が合併して誕生した。
秋田県の東部中央に位置し岩手県と接しており、市のほぼ中央に田沢湖があり、東に活火山の秋田駒ケ岳(1637m)、北に八幡平(1613m)、南は仙北平野へと開けている。
観光資源に恵まれ、大きくは「八幡平・玉川(温泉)エリア」「乳頭(温泉)エリア」「田沢湖高原・水沢・駒ケ岳エリア」「田沢湖エリア」「抱返り・神代・白岩エリア」「角館エリア」などに分けられる。
角館は城下町として栄え、町並みは380年を経た今でもほとんど変わらず、みちのくの小京都して年間200万人が訪れる大観光地となっている。
特に春の季節、武家屋敷周辺の枝垂桜を観光するために大変な賑わいとなる。
田沢湖は、最大深度が423.4mで日本第一位の深さである。
第二次世界大戦中、発電所の建設と農業振興のために、別の水系である玉川温泉からpH1.1に達する強酸性の水を引き入れた結果、田沢湖は急速に酸性化し固有種のクニマスが絶滅した。
しかし、2010年12月になって、タレントの「さかなくん」の功績により、クニマスの卵が放流されていた山梨県の西湖での生存が確認され、大きく報道されたのが記憶に新しい。
施設名 : 大釜温泉 (入浴日:2004.6.16 2回目入浴:2010.6.11)
絶滅したクニマスが西湖で発見されたことで話題になった日本一深い田沢湖。写真は金色に輝くたつこ像。
温泉名 : 乳頭温泉郷大釜(おおがま)温泉
お馴染みのケロリン桶。乳頭温泉郷の温泉群はどこもこれが似合う。
磨きこまれた床が黒光りするロビー前。
単独の門柱には「本荘市立子吉小学校大釜分校」の文字が。
小さい方の露天風呂、こちらはかなり温かった。
風呂は男女別の内湯と露天風呂がある。
宿のHPで見ると、女性用内湯と露天風呂の大きさと造りは男性用と大差無いようだ。
ヒバで造られた深めの内湯は6mX2mほどの大きさで、加水してあるもののかなり熱めだ。
ブナやナラの落葉樹に囲まれた露天風呂は、特に秋の紅葉時が見事だろう。
浴槽は大小2ヶ所あるが、温泉は内湯と比較して鮮度が劣り、小さい方はかなり温度が低かった。
源泉は僅かに硫黄臭がするpH2.58の酸性・含鉄(Ⅱ)-アルミニウムー硫酸塩温泉(含鉄ー明礬泉)で、僅かなとろみが感じられた。
通常は茶色だが、天候によって青味がかったり灰色に変化するようだ。
泉温が90℃を超えるため、加水して湯温を調整している。
木造・黒塗りの大釜温泉は、廃校になった小学校の木材を使って建てられた。
住 所 | 秋田県田沢湖田沢先達沢国有林50 |
電 話 | 0187-46-2438 |
交通機関 | 東北自動車道盛岡ICから国道46・国道341号線、県道などで約60km JR秋田新幹線(田沢湖線)田沢湖駅から乳頭温泉行バスで約45分、終点下車目の前 |
施設(日帰り用) | 食事処・休憩所など無し。 駐車場(約40台分) |
宿 泊 | 15室 1泊2食付10,650円~12,600円(税サ込み) チェックイン午後2時、チェックアウト午前9時30分 |
泉 質 | 含鉄(Ⅱ)ーアルミニウム・硫酸塩温泉(94.7度 湯量90リットル/分 PH2..58) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 | 9時~16時30分(予約不要) |
定休日 | 不定休 |
入浴料金 | 大人500円 子供250円 |
入浴施設 | 内湯:男女各1・露天風呂:男女各1 |
浴室備品 | シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー |
観光スポット | カラ吹き湿原、周辺ブナ二次林、千沼ヶ原、田沢湖周辺、角館、八幡平、抱返り渓谷、 |
お土産・食事 | 館内で不可 |
近くの温泉 | 乳頭温泉郷の他の温泉(鶴の湯、妙乃湯、黒湯温泉、孫六温泉、乳頭温泉(休暇村)、蟹場温泉)、田沢湖高原温泉、水沢温泉郷、玉川温泉、国見温泉、後生掛温泉など多数 |
仙北市HP 乳頭温泉郷HP 大釜温泉HP |
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雑記帳 | 冒頭の写真にあるたつこ像は、当初はブロンズ像で計画されていたが、酸性による腐食が予想されたので、金箔を上から貼られることになったそうだ。 違和感を感じた金色だったが、これを知って納得した。 |