左側の中湯から見た露天風呂。
小さめの黒湯、客は露天風呂に流れるためか、どこの内湯も独占できる可能性が高い。
すべて木造、これぞ日本の風呂「白湯」。武骨な木造の質感と乳白色の温泉とのハーモニィが素晴らしい。
混浴露天風呂の脇にある「中湯」
素朴な朝食
この夕食・朝食は2004年6月のもので、(トイレ付きの)新本陣12,650円(2人1室1人)の料理。その後も地元の食材を使った素朴な郷土料理主体のメニューに大きな変化は無いようだ。
改定版
乳頭温泉郷 鶴の湯温泉 (秋田県)
仙北市とは聞きなれない市名だが、平成17年に旧田沢町・旧角館町・旧西木村が合併して誕生した。
秋田県の東部中央に位置し岩手県と接しており、市のほぼ中央に田沢湖があり、東に活火山の秋田駒ケ岳(1637m)、北に八幡平(1613m)、南は仙北平野へと開けている。
観光資源に恵まれ、大きくは「八幡平・玉川(温泉)エリア」「乳頭(温泉)エリア」「田沢湖高原・水沢・駒ケ岳エリア」「田沢湖エリア」「抱返り・神代・白岩エリア」「角館エリア」などに分けられる。
角館は城下町として栄え、最後は佐竹義隣(佐竹北家)が支配し明治維新まで11代200年余り続いた。
城下町の町並みは380年を経た今でもほとんど変わらず、みちのくの小京都して年間200万人が訪れる大観光地となっている。
特に春の季節、武家屋敷周辺の枝垂桜を観光するために大変な賑わいとなる。
温泉名 : 乳頭温泉郷
所在地 : 仙北市
「ろと」さんから頂いた冬の女性用露天風呂
(ろとさん、ありがとうございます・・・鶴の湯の雪見の露天風呂、至福の一時だったでしょうね)
湯の沢に沿って、右に内湯(黒湯・白湯)、左に一号館。
混浴露天風呂の囲いと湯小屋
日本で1,2を争う桜の名所・角館の武家屋敷の通りを被う枝垂れ桜。
施設名 : 鶴の湯温泉 (宿泊日:2004.6.16 入浴日:2010.6.10)
地鶏そば(1000円)は比内地鶏を葱と焼いて温かいつけ汁の中に・・・なかなか美味だった。
内湯群は「湯小屋」と呼ぶに相応しい年季の入った黒ずんだ木造の素朴な建物に、同じく木造の浴槽。
露天風呂は巨岩を配するようなおどろおどろしい類では無くて、周囲の雑木・野草・ススキ等と調和した小さな池という趣きで、まことに風情がある。
露天風呂は、休日ともなると大混雑になる。
ゆっくりとこの風呂に浸かりたい場合は、やはり宿泊しなければならない。日帰り制限時間の午後3時を過ぎると一気に静寂が戻り、、底から湧きあがる湯玉がはじける音が聞こえるような錯覚に陥る。
もっとも有名な足下から温泉が湧き出る混浴露天風呂「鶴の湯」には、女性専用タイムが設けられてない(多分です・・今回立ち寄り湯のため確認できず)。
日帰り入浴は年中無休だが、毎週月曜日は露天風呂の清掃で入浴出来ないので要注意。
立ち寄り時間は午前10時〜午後3時まで、入浴料金は大人500円だ。
休憩は2号館の玄関で、また本陣6番が有料の休憩所として利用できる。貴重品は2号館の入口にコインロッカーがある。
温度は季節・時間によって変わるかもしれないが、この日はやや温め。画面には見えないが、温泉が底から湧き出ている(この石周辺が多い)。
数多い建物と館内はすべて黒い色の木造、コンクリートはどこにも見かけなかった。
私が宿泊した「新本陣」の部屋の写真は無いが、ごく普通の8畳の和室、バスなしトイレ付きだった。尚テレビは全室に置かれていない。(2004年6月宿泊時の情報と写真)
茅葺の「事務所」、帳場と売店がここにある。
2か所の広い駐車場は、休日ともなると日帰り客で満車となるらしい。
正面に黒湯・白湯の湯小屋。
住 所 | 秋田県仙北市田沢湖田沢先達沢国有林50 |
電 話 | 0187−46−2139 |
交通機関 | 東北自動車道盛岡ICから国道46・国道341号線、県道などで約57km JR秋田新幹線(田沢湖線)田沢湖駅から乳頭温泉行バスで約40分鶴の湯温泉入口下車徒歩40分(田沢湖高原駅まで送迎あり) |
施設(日帰り用) | 簡単な休憩場所が2号館にある。軽食・喫茶処、売店、駐車場(50台) |
宿 泊 | 35室 1泊2食付 「新本陣・東本陣(12、750円〜15、900円)」「1号館(10、650円)」「本陣(9、600円)」「2号館3号館(8,550円)」(冬季はこれに1,050円の暖房費が加算される) (2010年11月現在、詳細は下記の鶴の湯HP参照ください)。 |
泉 質 | 含む硫黄・ナトリウム・カルシウム・塩化物・炭酸水素塩泉など4種類 |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 | 10時〜15時(休日など、混雑して入浴制限の可能性あり) |
定休日 | 年中無休(立ち寄り湯の露天風呂は月曜清掃) |
入浴料金 | 大人500円 |
入浴施設 | 内湯:男女各3、露天風呂:混浴1、女性専用1 |
浴室備品 | シャンプー、ボデイソープは内湯のみ 貴重品は2号館の入口にロッカー |
観光スポット | カラ吹き湿原・周辺ブナ二次林・千沼ヶ原など散策、田沢湖周辺、角館、八幡平、抱返り渓谷 |
お土産・食事 | 喫茶館を見かけたが、中で食事・軽食が取れるか確認しなかった。 土産物は帳場横にあり。 |
近くの温泉 | 乳頭温泉郷の他の温泉(妙乃湯、大釜温泉、黒湯温泉、孫六温泉、乳頭温泉(休暇村)、蟹場温泉)、田沢湖高原温泉、水沢温泉郷、玉川温泉、国見温泉、後生掛温泉など多数 |
仙北市HP 観光協会HP 乳頭温泉郷HP 鶴の湯HP |
http://www.city.semboku.akita.jp/ http://www.tazawako.org/ http://www.hana.or.jp/~nyuto/ http://www.tsurunoyu.com |
日本で最も有名な露天風呂(混浴)。
鶴の湯のシンボル・混浴露天風呂
十和田湖八幡平国立公園中、田沢湖の北東にあって特異な頂きを持つ乳頭山(1,478m)の西麓、標高1000mの高所に7つの温泉、7つの温泉宿が点在している、乳頭温泉郷だ。
温泉と言えば、文人墨客が訪れて滞在したことを大きくPRする傾向があるが、ここ乳頭温泉郷に関してはこれが皆無である
ブナの原生林に囲まれた鶴の湯・黒湯・孫六・蟹場・大釜・妙乃湯温泉などの温泉群が、「秘湯」という言葉を全国に広げた。
秘湯ブーム発祥の地と言っていい。
さらにJR秋田新幹線(田沢湖線)の開通もあって、いまや日本で1、2を争う人気温泉となった。
乳頭温泉郷の中で断然人気が高いのが鶴の湯温泉で、寛永15年(1638年)に秋田藩主佐竹義隆公が入浴した記録が残されている最も古い温泉だ。
宿の開業は元禄14年(1701年)、昭和56年に経営を引き継いだ佐藤氏の経営手腕により、それまでの湯治客と登山客を相手にしていた鶴の湯を、全国屈指の秘湯の宿として育て上げた。
日本で「泊まりたい宿No1」「予約が取りにくい宿No1」がここ鶴の湯だ。
私が宿泊した部屋に置いてあったノートにも、全国各地からやってきた宿泊客の記帳があり、
「やっと念願だった鶴の湯に泊まれました」
「何回ツーリストに通っても予約できなかった鶴の湯にようやく来れました」
といった書き込みが目立った。
鶴の湯は、すべて風情ある木造の宿泊棟から成る。
料金の高い順で表示すると「新本陣・東本陣(12、750円〜15、900円)」「1号館(10、650円)」「本陣(9、600円)」「2号館3号館(8,550円)」となっている(2010年11月現在、詳細は下記の鶴の湯HP参照ください)。
この内、新本陣・東本陣と本陣にはトイレが付いている。
十割そば処
そば五郎