水菓子(塩キャラメルジェラード)

お品書きにない皿

振る舞い(きのこ汁)

小鍋(きりたんぽ鍋)

強肴(根曲がり竹)

鮎の塩焼き

お造り(金目鯛・岩魚・紅鱒)

小吸代り(稲庭うどん)

膳菜(山菜・前肴盛り合わせ)

先付(わらび)

食前酒(ラ・フランス)

妙乃湯温泉客室から見る先達川の風景
十和田湖八幡平国立公園中、田沢湖の北東にあって、遠くから見るとその名の通りの山容を持つ乳頭山(1,478m)の西麓、標高1000mの高所に7つの温泉(源泉数は15)、7つの温泉宿が点在している。乳頭温泉郷だ。
秘湯という言葉は、ここから発生したとどこかで読んだ記憶があるが、

田沢湖から国道341号線を横切り、県道194号線を乳頭山に向って北上すると間もなく、湖を眼下に見る田沢湖高原に達する。
そこにある水沢温泉郷田沢湖高原温泉郷を通り過ぎて、ブナの原生林が生い茂る道をぐんぐん高度を上げてゆくと、左手に乳頭温泉郷1番の人気温泉、鶴の湯温泉への案内板が出て来る。

ここを通り過ぎると間もなく、大型の建物が正面に見えてくるが、これが温泉名が乳頭温泉の休暇村乳頭温泉郷(旧休暇村田沢湖高原)だ。

そこから右手の細い道を進めば黒湯温泉・孫六温泉、左手に進むと妙乃湯・大釜温泉蟹場温泉に至る。
乳頭温泉郷の特色は、この7つの温泉がすべて一軒宿で、それぞれ泉質が異なる独自の源泉を有していることにある。

妙乃湯は県道に面して建ち
横を人工堰を下った先達川が目の前の瀬を激流となってブナの原始森の奥へ流れ落ちて行く。

それほど広くない敷地に、木造2階建て、白と黒を基調にした瀟洒な和風の外観、玄関先には、大きな石をくりぬいた手水に小枝がいけ込まれ、渋い紺の暖簾が下がっていて小粋な雰囲気を漂わせている。

この外観だけ見ても、乳頭温泉郷の中では特に女性に人気が高い宿という評判が頷ける。

玄関横に数台分のスペースがあるが、、20メートルほど先の道路沿いに広い駐車場がある。

温泉は2種類の源泉が使われ、それぞれ金の湯(カルシウム・マグネシウムー硫酸塩温泉)・銀の湯(単純温泉)と呼ばれている。

温泉名 : 乳頭温泉郷 妙乃湯(たえのゆ)温泉

渡り廊下に下がる男湯の暖簾

右上に女湯・男湯の表示。今回も女湯に紛れ込みそうで不安だった。

野趣たっぷりの露天風呂の照明

朝 食

夕 食

妙乃湯から続く露天風呂の寝湯。
コンクリート製の露天風呂 を改修し、檜風呂にしたもので、比較的浅めの湯船。背もたれと枕があり、寝湯として使うのに適している。

一番好きな妙乃湯。昭和20年代から使われてきた青森ヒバの内風呂で、以前は男女別に仕切られていた。床も壁も風呂もすべて木造で、なんとも趣きある浴室・風呂だ。奥の壁は少し前まで使っていた湯船の床を記念として残したもの。

今回が6年ぶりの2回目の宿泊だったが、都会の建築会社に勤務していた女将のセンスや細やかな気配りが感じられる脱湯治場のコンセプトは健在だった。
暖簾をくぐって館内に入ると、広くは無いが焦げ茶と白を基調にした和風モダンなロビーで、鏡のように磨かれた床の上に藤椅子とテーブル、客はここに座ってチェックインを済ませる。
館内いたるところに季節の野の花と洒落た家具・調度が配置されている。
従業員の控えめな接遇マナーは行き届いており、すれ違うたびに丁寧な挨拶が返ってくる。

客室は和室が17室(T10 T無7)あり、景観がある部屋と無い部屋があるので、HPの客室紹介ページを参照して予約を入れよう。
料金は平日で12、855円〜21、000円前後だが(2011年7月現在)、利用人数・部屋タイプ・料理・シーズンによって料金が変わるのでHP・電話で確認ください。

尚、前回・今回とも部屋にはゆっくり滞在してもらうという趣旨からTVが置かれてなく、頼めば小型のものを持ってきてくれていたが、直近のHPでは「客室内に地デジ対応テレビを設置しております」とあった。

施設名 : 妙乃湯(たえのゆ)温泉 (1回目宿泊:2004.6.15  第2回宿泊:2010.6.10)

一部

妙乃湯温泉は、乳頭温泉郷の中では鶴の湯に次ぐ人気の宿で、特に女性の評価が高い。敷地・建物はそれほど広くはないが(むしろ手狭)、大都会の建設会社で勤務していた女将のセンスや嗜好が、館内の家具・調度・食器・サービスなどのいたる所に活かされ、和風モダンの洒落た雰囲気を漂わせている。

2種類の源泉が使われている7つ風呂の内6ヶ所がしっとりした木造、どれも程よい大きさの心和む風呂だ。

食事処は、和室24畳の草庵とテーブル式のシックな都忘れがある。
2人とも足腰に支障があるので、あらかじめテーブル式を頼んでおいた。

料理は秋田郷土料理のきりたんぽ鍋や鮎の塩焼き、根曲がり竹などの山菜をはじめ、素朴な山川の品を中心に、選び抜かれた食器に盛られた一品毎に、スタッフの丁寧な説明付きで供される。


しっかりした朝食。ベーコンエッグは自分で作る。納豆は懐かしい藁のもの。

前回は道路側の眺望の無い椿館だったので、今回は、先達川の渓流を真下に眺めるさくら館の部屋(1階おみなえし)を予約した。

料金は,少々高くなって、税・サ込・2人1室で1人20,940円(平日)だった。


部屋は落ち着いた和室で、10畳に2畳程度の広縁(ロッキングチェアー付き)、風呂は無いがトイレはシャワー付きだった。

先達川の向こうは原始林が生い茂り、秋はさぞかし紅葉が見事だろう。

所在地 : 仙北市 

2011年度版のガイドブックでは、「風呂の一部がかけ流し又はかけ流し・循環併用」のマークが付いていた。

妙乃湯を別の角度から。

唯一の岩風呂(露天風呂)

丸い那智石が敷かれた「喫茶去(きっさこ)の湯」

清潔で使いやすい脱衣所

重厚なオール木造の洗い場。

最新鋭の貴重品入れロッカー。

仙北市は秋田県の東部中央に位置し岩手県と接しており、市のほぼ中央に田沢湖があり、東に活火山の秋田駒ケ岳(1637m)、北に八幡平(1613m)、南は仙北平野へと開けている。

観光資源に恵まれ、大きくは「八幡平・玉川(温泉)エリア」「乳頭(温泉)エリア」「田沢湖高原・水沢・駒ケ岳エリア」「田沢湖エリア」「抱返り・神代・白岩エリア」「角館エリア」などに分けられる。

城下町・角館の町並みは380年を経た今でもほとんど変わらず、みちのくの小京都して、枝垂桜が開花する春を中心に年間200万人が訪れる大観光地となっている。

田沢湖は秋田県の中東部に位置し、最大深度は423.4mで日本第一位の深さである。かつて、田沢湖は摩周湖に迫る透明度を誇っていたが、1940年に発電所の建設と農業振興のために、別の水系である玉川温泉からpH1.1に達する強酸性の水(玉川毒水)を引き入れた結果、田沢湖は急速に酸性化し、そのため固有種であったクニマスが絶滅した。
しかし、つい先日、卵が放流されていた山梨県の西湖での生存が確認され、大々的に報道されたのが記憶に新しい。


煮物(山菜きんちゃく)

住 所 秋田県仙北市田沢湖生保内字駒ケ岳2−1
(旧)秋田県仙北郡田沢湖町生保内字駒ヶ岳2−1
電 話 0187−46−2740
交通機関 東北自動車道盛岡ICから国道46・国道341号線、県道などで約60km
JR秋田新幹線(田沢湖線)田沢湖駅から乳頭温泉行バスで約44分、妙乃湯温泉前下車
施設(日帰り用) 休憩所(食事処草庵利用)(有料個室休憩有り)、 食事処(稲庭うどんセット1260円〜)
駐車場は旅館の先方に約15台分
玄関2〜3台
宿 泊 16室 1泊2食付12,855円(税・サ込)〜22,000円前後
泉 質 単純泉
マグネシウム・カルシウムー硫酸塩泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 10時〜15時 
定休日 日帰り入浴は毎週火曜日(不確実につき電話で紹介下さい、HPには記載なし)
入浴料金 大人700円 貸切風呂は別途1時間1050円
入浴施設 内湯:男女各1、露天風呂:男女各1混浴露天風呂1、寝湯(露天風呂)、貸切風呂(宿泊客無料要予約、立ち寄り湯の場合は1時間1050円) 
浴室備品 シャンプー、ボデイソープドライヤー、ロッカー
観光スポット カラ吹き湿原・周辺ブナ二次林・千沼ヶ原など散策、田沢湖周辺、角館、八幡平抱返り渓谷
お土産・食事 館内で昼食可
昼食  11:00〜13:00ラストオーダー
稲庭うどん1,260円、きのこ汁のお膳2,625円、3,675円
近くの温泉 乳頭温泉郷の他の温泉(鶴の湯大釜温泉黒湯温泉孫六温泉、乳頭温泉(休暇村)、蟹場温泉)、田沢湖高原温泉郷水沢温泉郷玉川温泉国見温泉後生掛温泉ふけの湯温泉など多数
仙北市HP
観光協会HP
乳頭温泉郷HP
妙乃湯HP
http://www.city.semboku.akita.jp/
http://www.tazawako.org/
http://www.hana.or.jp/~nyuto/
http://www.taenoyu.com/
雑記帳 温泉組合で発行する「湯めぐり帳」を購入すると、各温泉(7ヶ所)に1回入浴できる。
但し、購入できるのは7つの旅館に宿泊する者だけで、有効期間はないので、周りきれないときは次回以降で使用できる。料金は1500円で割安だ。
データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

貸切露天風呂の「やわらぎ」。宿泊客は無料で予約制(1時間)。外来も1000円で入浴可。

景色が見事な混浴の妙見の湯(金の湯)

同じく妙見の湯(銀の湯)は2,3人程度。

風呂の数は多くて、男女別内湯、男女別露天風呂、混浴露天風呂、貸切風呂等7ヶ所ある。

脱衣して奥に進むと右手に石組みの庭園露天風呂、その先に木造、趣のある半露天の内湯と寝湯。
ここから木戸をくぐると女性の露天風呂からも繋がる混浴露天風呂の「妙見の湯」がある。
2つの木造の湯舟には、それぞれ金泉(マグネシウム・カルシウムー硫酸塩温泉)・銀泉(単純温泉)と呼ばれる泉質・色の異なった2種類の温泉が注がれ、目の前には堰を流れ落ちる先達川の景観が広がる。
ブナやモミジの緑が目に鮮やかだったが、錦綾なす秋の風景もさぞかし見事だろう。

妙乃湯の7つの風呂は1ヶ所を除き、すべてしっとりした檜・青森ヒバなどの木造で、どれも落ち付いて入浴出来る程よい大きさだ。
他に貸切の半露天風呂もあるが、いずれもやや温めなので、ゆったりと長湯が出来た。(季節・時間によって温度は異なると思われる)。

乳頭温泉郷の宿はすべて日帰り入浴を受け付けており、ここは午前10時〜午後3時まで、入浴料金は大人700円。

風 呂

食 事

田沢湖湖畔のレストラン「ORAE」で昼食。隣の席が韓国ドラマ「IRIS」の主役男女が座ったテーブルだった。

妙乃湯温泉の横を先達川が流れる。

先達川を眼前に見ながら入浴する混浴露天風呂「妙見の湯」(女性はタオル巻きOK)。前方が茶色の金の湯、後方が透明な銀の湯」

都忘れ

草庵

広くないが洒落た雰囲気のフロントロビー、ここでチェックインする。

館内の洒落た照明

乳頭温泉郷 妙乃湯温泉 (秋田県)