徒然ぶちまけ日記

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■2006年07月29日(Sat)  風紀部36
 足羽円貨もある意味有名な人物で、学生生活と言うものに興味の薄い木下でも足羽円貨の名前は知っていた。
 ベリーショートの男のようなラフな髪型。
 明らかに美容院で刈り込んだものであるが、金をかけてあるのはそこぐらいで後は安物のダンガリーシャツと綿パンである。
 白校の2ちゃんねることジュッキューの管理人。ジュッキューでの仇名は「アホは」であり、「アホは死ね」とよく弄られていた。
 また、大のネットオタクであり、暇があれば休み時間でもジュッキュー及び本家2ちゃんねるを含めたネット巡回に余念が無い。
 と言う噂である。
 木下自信はそれほどネットをすることが無いため彼女の知識は少ない。が、ジュッキューに良く書き込みをする学生達にとっては神のような存在だった。
「早速話題になってたよ」
 息つぎの用しない少な目の口調で、足羽は4人に歩み寄った。
何が面白いのか実に楽しげである。
 生徒会長が「何よ」と聞き返した。
「あのチンピラどんどんガラ悪くなっていくなぁ。ってか、もうヤクザに就職決まったんじゃないか? って」
 風紀部の部長と円卓部の部長が爆笑した。
あのチンピラとは副会長のことだろう。
「大きなお世話よ」
 生徒会長が腕を組んで不機嫌そうにそう言った。
「なんでふーちゃんが怒るのさ」
 風紀部部長の茶化すようなツッコミで、木下はふとある推論に思い至る。
 足羽円貨と目が合う。
「風紀部長。そこな2年生が君の不用意な言葉に衝撃を受けとるよ」
「え、なんで?」
「バッヂがJだから二年だと思うんだが、紹介してはくれないのか?」
 首を傾げる足羽部長。
「いや、そう言うなんでじゃなくて...」
 風紀部長は焦った様子で質問を繰り返そうとした。
「自明だと思うのだが」
 足羽部長は取り合わずに、こちらに同意を求める。
「私のことは知ってるみたいだね。ならいいか。風紀、この子は味方と考えていいんだな」
「あ、ああ。そうそう」
「了解」
 呟いた瞬間、木下を中心に世界が回転した。
 電車の中から窓の外を見たとき、近くの風景と遠くの風景がそれぞれ別の速度で動いていく光景に遭遇することがある。今目の前で起っている光景は、それに似ていた。
 違うのは回転方向が距離によってバラバラだということ。眼前の朝礼台は右に回っているのに対して、その奥の校舎は左に、国際科の存在する新校舎は右、遠くの山も右、空はあろうことか上方向縦に回転している。
 風景と言う風景が不規則に回転しまくっていた。
 
 余りの出来事に、思考が真っ白になる。
 だというのに。
「これは、見たことあるな」
 呟いたのは足羽円貨だった。
 近景までぐるぐる回り始めているが、自分とその周囲の人間は回転していなかった。
「これは...【立体円盤(オクラホマ・ミキサー)】? どういうこと」
 夜宮吹雪は自分の足元を見下ろし、踵からすぐ後ろの土までぐるぐる回っている事を確かめて気持ち悪そうに足を上げた。
「足羽ちゃん!」
「もうやってるよ」
 風紀の叫び声に、足羽円貨はシニカルな笑みを浮かべて、
「問題、蛇に毒が無ければ犬より人気が出たかもしれない。○か×か?」

■2006年07月26日(Wed)  風紀部35
「りんごちゃん、りんごちゃん」
 どうでもいいが、倫子だからりんごちゃんである。
 彼女は、「起きてる」と短く返答したあと、
「誰を呼ぶの?」
 と、気丈にも聞き返した。
 支配空間で人が死ぬと言うのは、自分の死を体験するにも等しい。
 そんなショックにさえ彼女は既に打ち勝とうとしていて、風紀は涙目になって彼女に抱き着いた。
「ええい抱きつくな」
 そうは言いつつも、茜坂倫子は震える身体に体温を感じてまんざらでもなかった。
「浮気もの〜」
 と、吹雪がぼやく。
「そうね。問答無用で私達を守れる、そんな人呼んでくれない?」
「なら足羽ちゃんだね。あの子なら応用で何とかなるよ」
 そう呟いて、人差し指で作った輪に唇を当てる。
「なんだったかな。足羽円だから、パイナップルだったはず」
「どの辺がパイナップル」
「ほら、わっかじゃない。パインって」
 目を閉じて、軽く呼吸を整えた。
 近寄ってきた二年生に向き直り、
「君、名前は?」
「木下です」
「あなた、あの日運命に会ったのね?」
 木下が息を呑んで彼女を凝視した。
「なんでって顔してるけど、ごめんね。そういう力だから...【バスケット】って遊び知ってる? フルーツバスケットの派生の遊びで、地方によってはなんでもバスケットって言うらしいけど」
 彼氏は意味を理解しかねてか首を傾げながらも「一応」と答えた。
「ここに残った人たちはね。柊運命が死亡する当日、5時25分以降に彼女と出会った人なのよ。わたしの力は、条件によって世界から特定の人物を切り離す」
「は、え?」
 なぜ、そんなことを自分に話すのだろうという表情だった。
「本来はわたし達と“敵”だけ隔離したかったんだけど、あなたみたいな例外が紛れてしまうこともあるのね。うまく条件付けするのが難しくて不便な力ね。わたしはあんまり好きじゃない。まあ、一応うまくすれば、特定の個人を招くことができるんだけど」
「応...用?」
「この世界に招かれた人物をパイナップルとする――【円卓(バスケット)】の応用、フルーツバスケット。フルーツバスケットからパイナップル!」
 静観していた風紀は、三年の列の辺を眺め一人増えたのを確認した。
 彼女は――きょろきょろと周囲を見回してから、視線を朝礼台に固定した。
「呼んだかい?」
 IoQ――アイドルかクイズ研究部部長足羽円は、微笑んでそう尋ねた。



■2006年07月26日(Wed)  風紀部34
「死んだ、ですって?」
「ああ、この場の支配者だったりんごちゃんはもろにソレを感じて、気絶した。わたしも多少あてられたけど」
 風紀は、口の中に苦いものでも混ざったかのように眉間を寄せた。
「また何も出来なかった...」
 拳を握りしめると、汗がじとりと浮かぶ。
「後手後手、これからもこうなのか」
「まだ二人目よ」
 長い髪を三つ編みに束ねながら、夜宮吹雪が鋭く言った。
「鬼の風紀部部長が自棄になってどうするの。そこのあなた!」
 一人だけいた二年生男子を、吹雪は呼んだ。
「いきなりこんなところに放り込まれて混乱しているでしょうけど、とりあえずこちらに来なさい。わたしならあなたの助けになれるはずよ」
 生徒会長然とした有無を言わせぬ堂々とした態度、夜宮吹雪という女性はその振る舞いが実に様になっている。
 こんな場所でなければ、誰もが惚れ惚れしたことだろう。
 その二年生も、多少面食らった様子だが吹雪の言葉を受け入れた様子だった。
「ちょ。呼んじゃっていいの、ふーちゃん?」
「どうってことないわ」
 編み上げた三つ編みを跳ね、夜宮吹雪は仁王立ちした。
 まるでそれは、未だ見ぬ敵を自分の姿を晒して誘き出すかの如き勇猛さで、
「二年が能力者と言うことはないでしょう。それとも、なにか感じてる?」
「いや...やっぱ、ふーちゃんかっこいいなぁ。いいなぁ。欲しぃ」
「あげないわよ」
 苦笑する吹雪。
「しっかりしなさいよ。わたしの魔術(ちから)は、あんたたちの変態能力の前じゃ屁のつっぱりにもならないんだから。ましてこの状況。こっちチームが生きて帰る可能性なんて、1割も無いわよ」
「そんな大げさな」 
「どこが。銃を知らない部族が銃口を向けられてる状況と一緒よ。
誰かが撃たれるのを見てようやくその危険に気づける――そんな状況とね」
 どこか確信めいた、いや経験じみた言い方だった。
「向けられてると思う? 銃口」
「安心なさい。どうせわたしが最初だろうから」
 できるか。と思ったが、風紀は踵を返した。倒れている茜坂倫子――りんごちゃんの横に座り抱き起こして肩を揺する。
「どうするの?」
「助っ人を呼ぶ。銃の存在を知らなくても、鎧を着こんでいれば死ぬことはないからな」
 迷った末か、二年生が歩み寄ってくるのが見えた。

■2006年07月25日(Tue)  風紀部33
 夜宮吹雪は、仕掛けた一位呪文が外れるのを確認して第一声で驚き、
「転移ですって...まさか、裏能力?
――風紀、いそいでデータ確認しなおして! あと、茜坂さんを起こして」
 二つ目で指示をし、本人は更なる詠唱をはじめる。
「いや、ふーちゃん」
 松方風紀は即座に首を振り、その詠唱をやめさせた。
「転移じゃない。�霤陳肱�(はまだおさむ)は柊ちゃんの“情報どおり”だった。
 奴の能力は【人形師(ハスラ)】。制作されて10年以上経つ人形に命を吹き込む力だ。それは間違いないし、どう応用しようとあんな現象は発生しない。
 りんごちゃんはそれを確認してしまったから、気絶したのさ」
「どういう――」
 松方風紀は、一息だけついて遠くを眺めた。
景色の霞む遠景に、幻を見たかのように呟く。
「�霤弔六爐鵑澄�


■2006年07月24日(Mon)  雲のない雨空の下で
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予想以上に突き抜けた企画だったので思わず宣伝。

にしても、パースを当てたはずなのに、いつの間にか消えている不思議。


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久々にただよしの感想頂きました。
ありがとうございます。
ページの区切りが激しすぎるとのことですが、自分はあれ1/4恐怖症でして、
→のスクロールバーが1/4以下になると途端に読む気が失せるという症状があったわけで...そのときに作った作品だからあんな感じです。
最新あたりは結構長文の筈(そうでもないか)
しかし昨今はブログやSNSもあたりまえのように長文化している時代で、自分含めてみなさん意外と長文の耐性があるというか1/8ぐらいまでは平気で読んでくれるみたいです。良い時代ですな。

■2006年07月23日(Sun)  風紀部32
 三つのことが同時に起った。

 一人目は、生徒会長夜宮吹雪――彼女は両手を交差して空中に星マーク、マンガや中東のニュースで見かける六芒星を浮かび上がらせて、叫んだのだ。
『吾、大星の海を通じ六宮の一位に請い願う!』
 長く艶のある黒髪が、水に晒したかのように浮かび上がる。
『此へ来ね! 疾く来たれ! 勇猛と残忍の象徴、平穏を侮蔑せしハスラを苦境に導け!!』
 六芒星――いや、魔法陣とでも言うのだろうか。
 その内から、青いライオンが現れた。青は火の色だった。その獅子は炎で出来ていた。
 その姿は、まるで『サーカスのライオン』の老いぼれライオンが最後に雄々しく吼え猛るの様で、
「リオニック=オーディアル!」
 そのライオンが猛々しく体表を燃やし、空に浮かぶ生徒に襲いかかる。
 
 二人目は、空に浮いていた殺人犯。
 こいつは「きしり、きしり」と音を立てたあと、一際大きな「ぎしり」という音を空間に響かせて、腰をぐるんとねじった。
 ねじれた腰は1080°は回転し、まだねじれていく。上半身、膝、首、足首とどんどんとねじれる場所も増えて、更にねじれていき、雑巾を絞るかのように人が長く細く伸びていく。
 ねじれた人は、更に長く細くなって、やがて線になって消えた。

 三人目は、小柄な女子生徒だった。
 彼は、夜宮吹雪と一緒に朝礼台のすぐ傍にいたが、夜宮吹雪が炎の獅子を出す頃には気絶して倒れていた。
 残りの、自分を含めた三人(松方風紀もいた)はボンヤリとしていた。

 そして、炎の獅子がねじれ消えた生徒がいた地点を通過し、夜宮吹雪は、
「嘘!?」
 と驚いた。

■2006年07月22日(Sat)  風紀部31
「まあなんだ。ずいぶんとくだらねえ話になるが。
 俺も柊のお節介に振り回された口だ。
 別に辛ぶったつもりもなかったのに、いつの間にか野球帽を被ったあいつが目の前に立っていて“なにかお困りですか”? って言ってくるんだよ。
 んで、呆れるよりも腹立つよりも気付いちまうわけだ。
 ああ、おれ困ってたんだな...って」
 同じだ――
 木下真佐樹が柊運命の出会いも似たようなものだった。
“なにかお困り事があるようですね”
 振り向けば野球帽。ロッテオリオンズの帽子だったと何故か印象に残っている。
 優しい瞳だった。見ず知らずの自分を心の底から心配しているような、そんな瞳。けれど何処か確信に満ちていて、否定しようとして、否定できなかった。
「いや、まあいいけどな」
 副会長が、額をぺしと叩いて話を止めた。
「そんなことより、そろそろ始めようか。
 てめえら、俺の力は覚えてるか?
 コノソノアノドノ、いわゆるコソアドの指示詞ってやつには近称・中称・遠称・不定称なんて分類があってな。“コ系”は近場“ア系”は遠く。“ソ系”はその中間ってわけだ。まあ、この分け方だと当て嵌らない分類――例えば対話する相手が遠くにいる場合でも対話者の近場にあるものは“ソレ”と言えたりする。近場でも見えないものは“コレ”とは言えないなんてのがあるわけだが。
 ともかく、俺の力はそのコソアドの“ソ”を支配できる。
 解るか? 三年の中にも、俺の力をただの念動力だと思ってる“諸氏”が多いようだが、それは中称としての“ソ”を操ってるに過ぎない。“ソレ”に分類される指示詞にはまだ奥行きがある。俺の力はそんなものじゃ収まらない訳だ。
 これも例を挙げれば解るか。たとえばだ、
――柊を殺したヤツ。“ソイツ”を俺は支配する。
 俺の声が聞こえたなら、手を挙げろ」

 木下真佐樹の位置からは三年の列を見るのは難しい。
 だが、ざわめきと吉泉副会長が視線を動かしたことでわかった。
 誰かが――手を挙げているのだ。

「お前か、“ソノ”まま浮かびあがれ」

 今度は、真佐樹の位置からもわかった。
 青いパーカーを着た生徒が、フードをクレーンに引っかけたかのように、足掻きながら浮かび上がる。
 人三つ分はありそうな高度まで持ち上がった三年は、背が高い眼鏡を掛けた男だった。

「よお、見えてるか」
 浮かびあがった三年生徒に向けた言葉かと思えたが、そうではなかった。
 吉泉幸輔は、自分を――自分たち二年と一年を見ている。
「風紀の奴は、運悪く裏面みつけちまったなんて言ってるが、俺はそうは思わねえ。
 一般人がこの異常な世界に入り込んでしまうなんてのはな、運だけで片付けていいものじゃねえんだよ」
 ふと、生徒会長が何事か怒鳴った。
「生徒会長は黙ってろ。この世界を見る為に必要なのはな、意志の力だ。
 人を殺してでも、自分を殺してでも、何が何でも成し遂げねばという決意、常識人であることをやめようとする覚悟。それがなければ、この白鳳高校の裏側は絶対に見えねえ。
 だから、この世界を見るのに必要なのは、運の悪さなんかじゃない。
 この世界を見るには――人であることを辞めなきゃならないほどの決意と覚悟をしちまう“どうしようもないほどの運の悪さ”ってやつが必要なんだよ。
 そういう運命(めぐりあわせ)を背負ってしまった人間だけが、本来この世界に落ちてしまう。
 なあ風紀、それに殺人犯。わかるだろ?
 むしろ裏口に迷い込んでしまったのはお前達なんだよ。お前らは、そんな決意も覚悟もないままに、こんな世界に来てしまった。本来ならただのモブキャラだったにも関わらず、だ」
 何だ...?
 空気がきしりと音を立てた。
 青いパーカーの男はぐったりと吊されたまま、身じろぎもしない。
 あれが、殺人犯――殺人...柊先輩を...殺した。
 パーカーの男の空気が揺らぐ。
 また、きしりと音が立った。
「くだらねえ。本来なら、今これが見えてる後輩共(おまえら)こそが役者(キャスト)に相応しかったのにな。
 はっ、モブが主役でキャストがエキストラだ。くだらねえ。
 おい、後輩共。こいつが、柊運命を殺したんだ。何故だか知ってるか?」
「なにやってるのよ、幸輔!」
 生徒会長が絶叫した。
「そんなこと今更言う必要なんてないはずよ!!」
何だろう...淡い、青色のもやのようなのが彼女の体から溢れてきている。
 あの生徒会長が副会長のことを名指しで呼んでることには驚いたが、すぐに気にならなくなった。
 それよりも吉泉幸輔の言葉が耳鳴りのようにわんわんと響いている。
「柊運命は、あいつは困ってる人間、悩んでる人間、強烈な選択に迫られている人間、“なにか後ろ暗いことをしている人間”を嗅ぎ分けられた。
 でもって、それを導く力を持っていた。
 昔から持っていたが、あの時以来、その力はより磨きが掛かり能力と呼ぶほどに固形化したモノになった。そしてついた名前が【探偵(キャップマン)】。その力は全校生徒の“迷い”を共有できる。わかるな、わかっただろうさ。
 だからあいつは、殺されたんだ。自分の迷いを知られたくない、劣等感たっぷりのこいつに、こいつらに!」
 目の前で光の粒がちかちかと爆ぜた。
 静寂。ざわめきもスピーカーの騒音も、コンポのケーブルをわしづかみで引っこ抜いたかのようにぶつんと消え去り、突然訪れた静けさで耳がきーんと痛くなる。
 それは、熱中症の症状に似ていた。九月の、空もそこそこ曇っていたにも関わらず、真佐樹の意識は浮かされたかのように茫洋としていた。
 気付けば――

 七人を残して、全校生徒が朝礼の運動場から消え去っていた。

■2006年07月20日(Thu)  風紀部30
 そこまで言い切ったあと、風紀部部長松方風紀はごく僅かが注目する1年と2年に、動揺の波紋が拡がるのを待った。
 エキセントリックな発言が続く傍らで、松方風紀の宣言はどこまでも明確だった。
「だが安心してくれ。我々は君たちを絶対に巻き込まない。これ以上は絶対に関わらせない。何者の犠牲をも産ませはしない」
 そんな中で、木下真佐樹が考えていたのはただ一つだった。
 ならば、あの柊運命は...
「そして、誓おう。柊運命の仇を必ず討つことを...以上だ」

 ごく僅かなざわめきのあと、松方風紀は朝礼台を降りた。
 真佐樹は脳が痺れたかのように思考が停止していた。真っ白になった感情からは、やがて沸々と怒りが涌いて出る。恩人である柊運命の死は彼にとってそれほどに受け入れがたいモノであり、だから、今現在の奇妙を取り払って彼が得た結論は「柊運命はやはり殺されたのだ」 と言う当然の確信だった。
 ざわめきが強まる。今度は三年の生徒も動揺していた。
 降りた松方の代わりに壇上に上がったのは、吉泉幸輔だった。
「誰がチンピラだ」
 どっと笑いが起った。

■2006年07月20日(Thu)  風紀部29
「超能力と聞いて、諸君らは真っ先にそこにいるチンピラ、吉泉幸輔を思い浮かべるだろう。そう、彼に一度でもあったことがあるものは二度と疑わない。彼こそはまさしく真性の超能力者だ。
 また、実際に彼と邂逅したことがない者も、吉泉という超能力者がいるという噂は聞き及んでいるはずだ。
 このように。白鳳高校には超能力者と呼ばれる存在がいる。我々の常識や理解を越えた力を持つ異能者、それが吉泉幸輔だ。
 だが、そう。それは事実ではない。
 吉泉は超能力者ではない。
 いや、この言い方では誤解を招くか。
 ならば、こう言い直そう。
 吉泉は超能力者ではない、なぜならばここにいる3年生徒の大半が吉泉と同等か、またはそれ以上の超能力を所持していたからだ。
 2年前、君たちが「白鳳高校集団発狂事件」 と呼んでいるあの忌まわしい事件の直後、現OBを含む白高の生徒全員は【時空の果て】と呼称される異世界空間に校舎ごと転移し、そこでそれぞれが思い思いの異常能力に目覚めた。
 それによって、我々は吉泉と同等かそれ以上の力を持つことになり、相対的に吉泉の能力は“超能力”ではなくなった。
 故に吉泉は超能力者ではない。あるいは、白鳳高校の超能力者は吉泉だけではない。
 私はこの力のことを「インスパイヤ」と名付けた。






 まあ、反対されたがな。他のものは、能力や力とだけ言う。
 それはともかくだ...
 理解してもらえただろうか、後輩諸氏よ。白鳳高校はこのように異界なのだ。
 そして今君たちが足を突っ込んでいる物理法則よりもローカルルールが重視されてしまうはてなワールドこそが、今まで三年生やOBの皆様方が隠し通してきた秘密なのだ。
 ようこそ、後輩よ。君たちは選ばれた者でもなんでもない。運悪くこの学校の隠し扉を見つけたしまっただけの、なにかが間違って裏世界へ侵入してしまった哀れな迷い子だ。
 そしてすまない、後輩よ。君たちは今からこの学舎で繰り広げられる殺し合いの一部始終を傍観することになるだろう。
 だから、先に謝っておこう」


■2006年07月20日(Thu)  絶対正義!
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 女王騎士物語よりエルト=フォーエンハイム
 ツンデレがやたら多いこの漫画ですが(良い意味で)、自分はピエールとジェダを応援しています。


『ゼロの使い魔1〜7』読了

ツンデレ魔法貴族・ルイズと召喚された現代っ子・平賀才人とのラブコメな訳ですが、その背景として戦争やら魔法VS現代科学などの見所があるのがこの作品。
才人は右手にあらゆる武器を扱えるルーンを宿しており、その力でもって同じく魔法世界に召喚された零式艦上戦闘機――ゼロ戦を操り、敵国家の竜騎兵と空中戦をするわけでそこが見所と言えば見所。
なんですが挿絵家さんのレパートリー不足か編集の意向か、このゼロ戦が一度も挿絵に出て無くて(戦艦も竜騎兵もだけど)今回のアニメ化でようやく初お目見え。
というわけで、アニメではその辺が個人的な見所だったりします。

しかし、琥珀の心臓や塩の街でも思ったけど、肝心な物を描いてない(描けてない?)小説が増えてきたなあ、最近。

まあ、ゼロの使い魔の場合は、その一部の不満以外ツボを押さえたチョイスで特に気になりませんが。七巻で戦闘シーンの挿絵あったけど逆にいらないなと思ったほどで。
うん、むしろ戦争などの部分は文章に任せた方が良い役割分担かも知れない。
8巻ももうでているらしいので、今から読むのが楽しみです。



■2006年07月18日(Tue)  風紀部28
 紫穂が風紀の演説を上の空で聞いている中、木下真佐樹は愕然としていた。
 それは、当然のことであった。
 壇上にふんぞり返る彼女の説述。それは、少なくとも、真佐樹が今の今までこの「現実世界」で培ってきた一般常識とはあまりにもかけ離れ、理解の範疇を越えていた。そして、彼女はそれと同時に、その理解を越えたカテゴリを認めざるをえない証拠を並べ立てていたのだ。
 例えばそれは、隣にいる木下紫穂が“この突拍子もない演説に何一つ興味を示していない”事例であったりする。
 以下、風紀部部長松方風紀の演説、全文である。

「え〜。なにから話したものか。
まず、火曜日に朝礼なんてする愚行を許してくれたまえ。
 え、もしかしたら今日月曜日? と勘ぐる諸氏もいたかもしれない。安心してくれ。今日は火曜日だ。明明明後日には休みがくる。まあ、4日後のことだが残念ながら関西では呼び方が曖昧だ。個人的には、ししあさってという呼称が語感から理解できるので好きだ。安直さが関西っぽくて良い。
 前置きはさておき、ブルーマンデーを切り抜けるにはやはりジャンプを購読することに尽きると思う。月曜日に自分なりの楽しみを持っておけば、それなりにモチベーションたり得るはずだ。よって土曜日に早売りのジャンプを買うことはオススメしない。折角の休日をジャンプに取られるし、月曜日の楽しみも奪われる。
 良い感じで聴衆の視線が生暖かくなってきたので、本題に移ろう。
 と言ってももう本題は始まっているのだ。
 ふむ、まともに聞いてるのはざっと3分の1ぐらいか。折角、自分が面白トークをしているというのになあ。亜里抄じゃないけど、意地でも振り向かせたくはなるね。
 しかしこうも無視されるというのは堪えるものだ。校長は毎日こんなやるせない気持ちで長話をしているのかと思うと、こみ上げてくるものがある。吐き気ではないがな。
 御存知だろうか、校長室には“生徒の人気を掴める100の朝礼”と言う本があることを。彼は仕事の合間、それを熱心に読みふけっては次の朝礼でなにを話そうかと日夜頭を悩ませているのだ。実に涙ぐましいではないか。ああ、笑ってはいかん。私は風紀部部長として、本当に校長を気の毒に思っているのだ。
 ...さて、そろそろ異常に気付いてきた人間もいるようだな。
 ざっと3分の1、というか3年だけだな。ああ、そうそう。
 3年諸氏には、この9月というクソ忙しい時期に御足労をかけたことを重ねてお詫びしよう。今さっき、交通量調査のバイトをやっているお兄さんに確認して貰ったが、3年生徒は全員出席だったそうだ。文化祭でもアルバム撮影の日でもこうはいくまい。ああそうそう、うちの不良部員は除く。まったく、そこのチンピラでさえ押っ取り刀で参上しているというのに、吉泉のことだが。
 さて、先ほどから口を半開きにしている残りごく少数の1年2年諸氏。
 実は今のくだりは君たちのために行っているので心して聞いて欲しい。君たちは現在、既に幾つかの疑問を抱えているはずだ。まずはそう、クラスメイト達がこの自分の面白トークに全く見向きもしないことに驚いていることだろう。さもありなん。そして、かような痛快極まりない語り口になんら文句を言わない教師連中に驚いているはずだ。だが、それは実はどうでも良い。これ自体はこの白鳳という領域が持つ独自性を利用した些末な法則でしかなく、現に3年連中は誰一人驚いていない。
 問題なのは、真に心に芯に大事なことは、君たち一部の生徒は...理由はそれぞれだろうが、この白鳳の異常事態に気付いてしまったと言うことだ。
 そう、君たちは既に、昨日から。この“白鳳高校が異界領域である”ことに気付いているはずだ。柊運命という明らかな殺人事件の死の受け入れ方で、人と自分との間に決定的な差があることに戸惑いを感じたはずだ。
 だから、今自分は君たちに説明をしなければならない。
 そして繰り返そう、今のくだりは君たちのためにある。
だから心して聞いて欲しい。
 我々は、君たちを巻き込むつもりはない。だが君たちは図らずしてこれから起ることを傍観しなければならない立ち位置についてしまった。
 これは、そう言うことだ。
 ...さて、何から話そうか。
 そうだな、先ずは超能力のことからだ」




■2006年07月14日(Fri)  風紀部27
 火曜日。その日は全校朝礼が開かれた。
 木下紫穂(きのしたゆかりほ)(16歳:2−8)は、生徒会役員が朝礼台の壇上で今回の臨時朝礼についての説明をしているのをぼんやりと眺めている。
 双子の、確か刻乃華真と言う生徒だった。
 臨時朝礼とは要するに週一の月曜以外に例外的に開かれる朝礼で、白鳳高校ではその臨時朝礼がままあった。
 いまどきの進学校と言えば、明確くっきりきっかり過密スケジュールで学校行事なんて受験勉強にあてた方が良いんじゃない?みたいな風潮があるが、ことこの学校に関しては、そんな生き急いだ感じもなく。
 ちなみに、臨時朝礼の主催は風紀部だった。
 臨時朝礼(及び集会)を開く権利は、校長以下の全ての教師と生徒会にある。また、各部活動の部長は、生徒会の許可を得て同様に開くことができる。
 生徒会が認めれば、クラブの部長などと言うイメージ的にただの生徒Aと何ら変わらない生徒でさえ臨時朝礼が開ける点が、他校に比べれば異例かもしれない。
 いや、
 他の学校でも、これぐらいのことはできるのかも知れないが。
 できるかもしれないが、だからと言って実際にただの一生徒が全校生徒の朝のひとときをジャックして大演説をかませるかというと、それはまずないだろう。
 文化祭でメイド喫茶がやってみたいとボケる男子生徒と一緒だ。
 度胸もないクセに無責任。いざやることになると、とんでもなく動揺するのだ。
 動かない行列で立ち続けるに疲れ、足を広げて重心を右にずらした。
 紫穂は無意識に左に重心をとるクセがある。気付くといつも左足を突っ張り右足をぷらぷらさせていたりして、左足だけ短かくなったりしないかと気にしている。
 隣では、紫穂と同姓の真佐樹(まさき)が赤く腫れた目蓋をゴシゴシと擦っていた。
 彼は昨日、ずっと泣いていた。
 昨日の朝礼で、探偵部の部長が死んだと校長が告げてから、延々、休み時間中も授業中も昼休みも部活中も、ずっとわんわんとしゃっくりと絶叫を繰り返し泣いていた。
 彼は、生前の探偵部部長に一方ならぬ恩を受けていた...らしい。元々おとなしい目立たないクラスメイトは真佐樹が泣くことよりも、まずその事実に驚いた。
 クラスメイトが探偵部の世話になっていたと言うインパクトは、まあそれ程強かったのだ。インパクト的には、クラスメイトが突然自分には欽ちゃんの仮装大会に出場した過去があるとカミングアウトするぐらいだあった。
 朝礼台の上で、風紀部の部長が壇上に上がり何事か呟いているのが聞こえていたが、紫穂はそれより目横の昨日泣きまくっていた男子に注意が飛んでいた。
 真佐樹は、さっきまで泣いていたかのような赤ら顔だったが、表情は真剣そのもの。黙りこくって朝礼台を睨んでいた。

■2006年07月06日(Thu)  屍骸術師と勇者株12
 メイドを車輪留めにして馬車が止まる。
「お、俺のせいじゃないですよ、この人がいきなり飛び出てきて」と口から弁明する御者を余所に、タツマは車輪に挟まれたメイド服を見た。
「み、身が出と〜よ」
 信じがたいことに、メイドは生きているようだった。
「お〜い、御者」
「お、俺のせいじゃないっすよ! 無実ですよ! 業務上過失致死です!」
「じゃあ駄目だろうが。いや、まあ。死んでないから。さっさと馬を動かせ、車輪が邪魔で引き上げられん」
 5秒ほど騒いでいた御者だったが、どうにか轢死体が轢死体ではなく生きているのだと理解して、慌てて馬を動かす。
「ぐええええぇ」
「馬鹿、前に動かすな」
 きっちり車輪に二階轢かれてメイドは潰れた蛙のような声を上げた。
「ちょ、腸が出っとよ〜」
 もっとも、それでも生きてるのだからタフなものだが。
「治療が必要ですか?」
 メイも降りてきた。
「いや...必要ないみたいだな」
 どんな魔法か、潰されたメイドは骨折はおろか腸一つはみ出ていない様子だった。
「よ、よかった...」
「よかないと!」
 突如、メイドが立ち上がった。
 ふわりと、フリル付きのスカートが少しだけ持ち上がる。
「一体このしまつどうつけてくれるべし!」
「べし!?」驚く御者。
「いや、そこに反応してもな...」
 振り向くと、いつのまにか全員が降りてきてしまっている。
 タツマとしては、先に進みたいのだが。
「まあ、それよりだ。当たり屋」
「なにさ?」
「俺らは先を急いでる。正直、構ってる暇がない。やるなら余所でやれ」
「な、なんね轢き逃げするつもりと!?」
 どうでもいいが変な訛りだ。船弁に似ているが、それとも少し違う。
「うち、ルーラ・ループは被害者っよ!? そげん当たり屋紛いに扱われよーなんて名誉毀損もええところとよ。全く傷ついたっルーラの心はブロークンっとよ」
「先ほど当たり屋って言われて返事してたような...」
「なんね?」常務さんがおずおずと呟くと、メイド服はスカートの中に手を差し入れる仕草で凄む。
 懐からナイフを引き抜く動作に似ていて、実際タツマの位置からは、黒のストッキングの股にヌンチャクが巻き付いているのが見えた。
「い、いえなんでもありませんです。はい」
 それが見えたわけでもないだろうが、メイドが放つ妙な凄みに気圧されて常務は尻込みしている。
「ともかく医者に見せなあかんけん、医者料を払うっとね!」
「慰謝料の意味を甚だ間違ってそうだが...医者なら居るぞ」
 めんどくさそうに、タツマは少女を指さした。
「死体専門だが」
「...はぁ?」
 きょとんとするルーラ。

■2006年07月05日(Wed)  風紀部26
 中庭からの斜陽が、生徒会室を赤に照らす。
 薄暗い教室の中で、夜宮吹雪が机に突っ伏し、吉泉幸輔が黒板の文字を手ずから消していた。
「もう、誰もいないようだが」
「泣かないから」
 嘆息する幸輔。夜宮吹雪はいつから強情になったのだろうか。髪を解いたときか、メガネをコンタクトに改めたときか。それとも、生徒会長になったときか。
「運命さんね。一日前に、わたしのところに来たのよ。多分、一番最後だった」
 振り向くと、机に突っ伏したままだった。
 幸輔は、チョークの粉を払った。
「それが?」
 風紀が最後に柊にあった、その直後の話である。
「あの子、言ったのよ」

――最初に死ぬのは僕でしょうね。

「なんて答えたんだ?」
 幸輔にはそれが見えていたが、それでも促した。
 吹雪がそれを求めているのは長年の付き合いだ。何となくわかった。
「ええ。って」
 最後の一年、残った3年生徒全ての「能力」を判断したとき、犯人にとって最も厄介なのは柊運命という少女...いや、探偵だった。
 だから殺された――
 殺人の猟奇性や、ハウダニット、フーダニットも関係がない。
 殺ろうと思えば、吉泉にも夜宮でも可能だ。
 そして、ホワイダニット。何故殺されたのか。これも自明だった。

 柊運命は、探偵だった。

 それだけだった。
「何度も、止めた――わたしも、風紀も。あなたがその力を使い続けるなら、いつか狙われることになるって」
 その声は泣いていない。顔は組んだ腕に埋め、長い髪に隠れていた。
「それでも、あの子は辞めなかった。最後まで探偵だったのよ」
 そして自らの死期を悟ってなお、探偵部の引き継ぎを優先したのだ。
 犯罪、特に殺人は捕まらないことを前提にしなければ容易い。
 人を殺すだけならばなおさらだ。
 ましてや、それが異能者であれば。
「...せめて比沙さんがいてくれたら。ううん、亨さんでも、大津さんだっていい。去年のメンバーが一人でもいたら」
 そのメンバーに一人抜けがあることを疑問に思いながら、吉泉は黒板をみやる。
 ところどころに白い部分が残っていた。旅ばかりしているせいか、黒板の消し方すら忘れているらしい。
 あきらめて指で軽く黒板消しを叩くと、白墨の粉が舞う。
 それを意識して、黒板を見やる。黒板からチョークの擦れ跡が一瞬で白煙となって舞い上がった。
 新品と見まごうかの如く汚れ一つ無い黒板消しに気をよくした吉泉は、少し遠ざかりつつチョークを動かす。
 遠目で確認しながら、黒板の全面に正三角と逆三角。それを交差して描かれた六芒星に、外接する円を器用に書いた。
「出来た...行くぞ」
 長い髪の毛が微かに揺れる。
 吹雪が頷いたのを確認して、吉泉は紋様に意識を集中させ、長い呪文を呟いた。

■2006年07月04日(Tue)  風紀部25
 野球帽の下には探偵がいた。

 柊運命は名探偵でもなければ、敏腕でもなかった。
 ただ、誰かが困っているのに気付くことには人一倍優れていた。
 ともすれば――そう、本人が困っていると気付くよりも先に、彼女はそれに気付けたのだ。
 そして柊運命は、それを見過ごすような女ではなかった。

「と、言うよりね」
 三世代は昔の野球帽をくるくると回す柊。
「蜂の巣。軒の裏に小さいのが出来てるとね、今のうちに落としておかないとそのうちでっかい蜂の巣になってどうにもならなくなってしまうわ〜って思うわけで」

 だから彼女は、それがお節介とは知りつつも、何とかしたかったのだろう。
 なにか困ってるんじゃない? と訊いてみたいのだろう。
 けれど、それを指摘してもその人は変な顔をして遠ざかるだけ。
不気味に思われることはあっても、意に介してくれることもない。
 そう、お節介だとも言ってくれないのだ。
 それでは駄目なのだ。どう思われようと、状況が好転しなくても構わないけれど、気にもとめられないのでは意味がない。
 なんでかなあと、彼女は考えて友人に訊ねてみたことがあった。

「そりゃ、お前。見ず知らずの普通の人間にお困りですかとか訊かれてもリアクションに困るだろう。それこそ」
「え、じゃあどうすればいいのか」
「ん〜。だからキャラ立てればいいんじゃねえのか?」
「キャラって。すぐそう言うこと言うね」
「ギャグで言ってんじゃねえよ。ようするにあれだ、見ず知らずじゃなけりゃいいわけだ。坊主とか、牧師の格好とかして「お困りのようですね?」とか訊いてみろよ。まあ、多分めっちゃ逃げるだろうけど」
「じゃあ意味無いじゃん」
「いやいや、それでもそいつの記憶にはこびり付くだろ? 易者に良くない相がでてるとか、医者に顔色悪いって言われてるみたいなもんだ。少なくともお前の言う“自分が困っているのだと自覚する”状態にはなってくれるんじゃねえか?」
「はぁ、なるほどね。言われて説得力のありそうなキャラを作るわけね」
「まあ、なんでもいいけどな。カウンセラーとか、占い師とかでも」
 運命は、三秒悩んだ。
「じゃあ、探偵」
「なんでやねん」
「なんとなく。僕は宗教やってないし、カウンセリングとか占いの知識もないし」
「知識って...探偵はいいのかよ」
「でも探偵ってほら、名乗った者勝ちっぽいじゃない。食い倒れ探偵とか、湯けむり探偵とか」
「...まあ。何事も形からだわな...いや、形を求めてるのだからそれでいいのか」

 翌日。彼女は探偵部を設立した。
 そして家に飾ってあった兄のお下がり、古い野球帽をほぼ毎日四六時中被りだした。曰く、キャラを立てるためね、と。
 野球帽の下には探偵がいる。その噂が拡がるのには数日もかからなかっった。
 噂はこんな感じである。
 野球帽の下には探偵がいる。
 その野球帽は困ってる人の前に現れ、一緒になって困ってくれる。
 そして運がよければ事件を解決してくれる。
 報酬は冗談のような物々交換、あるいはボールペンの芯。
 甘い物があれば、真っ先にそれに飛びつくらしい。
 野球帽は毎日取り替えているらしい。
 色々な球団の帽子を被ってはいるが、当人は旧近鉄ファンらしい。
 彼女の部屋には歴代の野球帽コレクションがずらりと並んでいる。
 同球団でも、デザインが変更されたり別のパターンの帽子が売り出されたりすると、それもコレクションするらしい。
 昔の球団の帽子はヤフオクで集めるのだが、頭が小さすぎてサイズが合わないのが難点だとか。
 はじめの頃の事件解決率は五分五分だったらしい。部員と言うか部下が増えてからは九割は解決している。
 実際副部長の方がかなりやり手であり、野球帽探偵の方はどちらかと言うとマスコット的存在らしい。
 というのは実はフェイクで、柊運命の真の事件解決能力はプロの探偵でさえ及ばないらしく、実際に真の力を解放した柊運命は一夜のうちに十もの難事件を解決に導いたという。
 柊はその真の能力を、あと二回解放できるらしい。

 尾ひれのついた噂は、しかし結局この一言に集約される。
 つまり、野球帽の下には探偵がいる。と。

 数日前の白鳳高校には、敏腕でもなければ名探偵でもないが、事件を見つけるのだけは得意な...探偵がいた。

 野球帽の下には探偵がいたのだった。


 

■2006年07月03日(Mon)  屍骸術師と勇者株11
 馬車が建物10階分の高さはあるスロープを上りきり、カーテン窓の外に上層全区画を映し出す。
「ふゃぁ、広いですね〜」
「球場10個分はありそうだな」
 もっとありますですよはい、と常務さんが呟いた。
 馬車は土の上に舗装された石畳の上を走っていく。
 ここが上層で土の下には天板を構成する石材が敷き詰めてあるのかと思うと、何とも妙な心地である。
「良く落ちないものだな」
「石材にカディンギルの石を使用しているのだとか、はい」
「...どうせまがいものだろ?」
 カディンギルの石、軽く丈夫で加工が利き、しかも定められた形を取ることで二度と崩れることのない剛性と柔軟性を持つ石である。
 その正体は呪晶化――酸素の代わりに魔力と“酸化した”石鉱物であり、刻の遺産、天を穿つ愚か者の槍(カ・ディン・ギル)の建材で有名なことから、そのままカディンギルの石と呼ばれている。
 よって、カディンギルの石とは別にカディンギルの建材そのものではなく、それと酷似した性質を持つ石材のことを指すのであった。
「本物なんて使ったら50坪もあれば破産してしまいますですよ、はい」
 まあ、それはそうだろうが。
 きょとんとしているメイに、その辺のことを説明する。説明する中に馬車はどんどんと中心へと走っていく。
「はあ...呪晶化鉱石って、そんなに高級な物ですか? 元になる鉱物と成分比さえ解れば、同じものを作れるのですが」
 作って売れば生活費のたしになりますかね、と考え込むメイ。
「やめとけ、場所によっては金や宝石より高いんだ。その扱いもな」
 生活費どころか一回で一財産が築けるだろう。しかし、それによって何に目を付けられるか...想像するだけで寒気がする。まさしく錬金術、金のなる木だ。どんな危険に巻き込まれるかわかったものではない。
 まもなく館に着くかと言うところで、馬車がメイドを轢いたので止まった。


■2006年07月03日(Mon)  風紀部24
 刻乃華姉妹が強く生徒会長を心酔するようになったのは英鳳の仕業である。
 彼女たちに生徒会長を紹介したのも、彼女たちであれば吹雪の傍らにいるに相応しい「後輩」であると吹雪に推薦したのも、全て英鳳であった。
 よって、彼女たちが夜宮吹雪に対して神のごとき崇拝心を持つのは、英鳳のせいなのである。もっとも、当人達にその自覚はないだろうが。
 英鳳は、彼女たちが夜宮吹雪に出会えば、その巨国千城の女王の如きカリスマ性に触れれば、一瞬で彼女の信奉者になることは理解していたし、実際に初めて彼女と邂逅した刻乃華姉妹は、彼女らが生きた15年の人生を即座にかなぐり捨て、自らが夜宮吹雪の駒となってに生きる為に生まれたのだと悟ったのである。
 ...当の吹雪が聞いたらカンベンしてくれと言うだろうが。

 彼女たちが焦点の定まらない瞳のまま帰宅したのを確認した後、英鳳は再びゲームを続ける。
 作るNPCでシナリオが変わるRPG。
 ファイナルパーティは勇者と賢者と姫とネクロマンサーだった。
 このシナリオでは、姫は千軍を率いて魔王の城の下に集った一億の魔物と戦い、ネクロマンサーは儀式塔にてこれまでの戦いで命を落としていった数多の英雄を次々と蘇らせ戦地に送り込み、賢者は部下と共に最後に残った魔王の腹心と戦う。
 そして、勇者は魔王と一人で決着をつけるのだ。
 このシナリオに関しては、そう言うストーリーが決定されていた。
 「隠し固定シナリオ」と呼ばれるシナリオルートである。NPCをある特定の設定で入力すると固定シナリオに入るかどうかの確認コマンドが出現し、YESを選択すると固定シナリオへと突入する。
 固定シナリオでは、独自のイベントグラフィックがあったり、シナリオ固有の敵キャラが発生したり、セリフ量が豊富であったり、イベントでセリフに音声がついたりと、様々な面で通常モードとはひと味違う仕様となっている。
 が、やはり一番の違いはストーリーに独自性があることだろう。例えばストーリー全体を通して、一つのテーマを追いかけるなどと言う手法はこのゲームのシステムには向いておらず、その点を固定シナリオが上手く補完している。
 このゲームの驚くべきは、固定シナリオの量である。一説には50通りとも言われており、そしてその固定シナリオの発見例は発売一年現在で44パターン。ワールドワイドなこのご時世で今だ全通り発見されていないことも脅威であるが、50通りも同じRPGを遊ぶだろうと想定するメーカーの思考も脅威である。
 固有シナリオの発見は、○周クリアから通算25時間オーバー、特定の固有シナリオをクリアする、等でゲームエンド後に教えてもらえることもあれば、偶然発見する例(これが一番多い)、攻略本、雑誌、月1で公式サイトが発表等、様々な場所で発見例がある。説明書のゲーム画面が実はヒントだったということもあった。
 解析ツールを使用して残りのシナリオルートを調べようとする動きもあったらしいが、どういう訳か結果がネットに後悔されることはなかった。
 エンディングボーナスのように、シナリオフラグが立つわけではないのでシステム上解析できないと匙を投げた投稿もあったという。

 とまれ、勇者は魔王と直接対決する。
 おうごんのつるぎを握る勇者と、ぎんのじゅうを構える魔王が、英鳳がボタンを押すたびに交互に喋る。

■2006年07月02日(Sun)  屍骸術師と勇者株10
 カルラ=ストロング・ストラング。貴族姓である。
 それはともかく、彼の屋敷は空中に建っていた。
 高層建築というのだろうか、少し違う気もするが。
 つまり、広大な敷地に無数の柱が林立し、その柱が一区画はあろうかという広大な天板を支えている。
地面の上に巨大な二階があるとでも言おうか、異種異様なパビリオンだった。
「この住宅街は地下が一般集合住宅、二階が貴族層の切り敷地となっていましてはい。カルラ氏の邸宅は二階部分になります、はい」
 ほへぇ、とメイが口を開けている。
「こんな場所があるんですね」
「いや、俺も名前だけは聞いたことがあったがな」
 南オーク・テーブル。その名の通り馬鹿でかいテーブルが真四角にそびえ立つ。
「土地不足でしょうか」
「いや、そうじゃなくて本来は二階だけ必要だったんだ」
 オークノートの南は海に面しており、比較的陸側のこの付近でも、数十年に一度程度、大津波によって深刻な被害を受けている。
 被害の中で厄介なのは床上浸水であり、地下・半地下はもちろんのこと、床の上までもがもれなくオーク海のヘドロと砂で埋め尽くされ、その砂を掻き出すだけで数ヶ月とそれ以上の金を浪費する。
「なら最初から床を高い位置にしておけば、波の被害も最小限で済むだろうと考えた馬鹿がいたんだよ。数十年ぐらい前だったか」
 土台無茶なその発想を、当時の貴族達はおおいに絶賛したらしい。そこからこの一大プロジェクトはとんでもない方向に走るのだが、それはまた別の話。
 現在のテーブルは、一階に中流や下流層の市民が住み、二階には上流層が住む。
そんな大規模都市建築であった。
「下の階に住むと、波の被害に遭うのではないのですか?」
「...数十年に一回あるかないかの波を恐れて住める土地を見過ごすこともないだろう。まあ、いろいろ対策はしているらしいが」
 馬車はテーブルの外縁に掛かるなだらかなスロープを登っていく。
 このスロープですら馬車四車線分はあるのだから、テーブル全体の広大さはようとして知れよう。
「住み心地が良さそうですね」
「悪趣味なだけだと思うがな」
 当時の設計思想とは逸脱し、テーブルは身分や権威の縮図とも呼ぶべき魔境と化している。上層の人間の中には、下層のものを見下し優越感に浸りたいが為にこの土地へと移り住んでくる者も多いと言う。
「だって、陽の光が遮られて涼しそうじゃないですか」
「...そっちか」
 どうやら、メイは下層に住むことをご所望のようだった。
 彼女の言うとおり、下層の日照は皆無と言っていい。日は当たらないは潮風はじめじめするわで、むさ苦しい墓場にでもいるかのようなその環境は、彼女がのほほんと想像するよりも相当苛酷だと聞くのだが。
 まあ、メイならばその苛酷な状況が逆に居心地が良いのかもしれない。
 はした金で買い付けた一軒家で謎のシダ植物やキノコでも植生していそうだ。
「...また何か私の人格をおとしめるようなこと想像してませんか?」
「気のせいだろ」
 鋭いが、あっさり気付くなんてのは自覚がある証拠なのじゃなかろうか、とタツマは思った。

■2006年07月01日(Sat)  風紀部23
 白鳳高校の三年生は、その全員が超能力者である。
 正確には二年前の白鳳高校集団発狂事件当時の白鳳高校生、つまり一年と二年前の卒業生も超能力者であった。

 この事実は、現三年生のみが知る最大級の秘密であり、三年生徒はこの秘密を徹底して隠蔽し、証拠・あるいは発見のおそれのある事象を隠滅してきた。
 その専任機関が風紀部である。
 風紀部が委員会活動の枠を外れ、クラブとして活動している理由はそこにあった。
 無論、その事実を中尾英鳳が刻乃華姉妹に話すことなどは出来ない。
 いや、しても“意味がない”
「お前達は、何故三年が集合したか知っているか」
「...柊の死を悼むためではないのか?」
「言い方を変えよう、柊はどういう風に死んでいた?」
「騎士像の剣に胸を食い込ませる形で死んだ。死因はそれによる臓器損傷と失血によるものだ」
 柊は、騎士像の剣に刺し貫かれて死んでいた。
 それは、言わば天井から床へ伸びる一本の杭に貫かれるかの如く、常識に照らし合わせれば不可能な犯罪と言えた。
 その現場は見ていない。だが、英鳳はその後の彼女の死体を直に見た。風紀が抱きしめる柊運命の死体を。
「何故そうなった」
「それは...」
 答えようとして、刻乃華真の口が止まる。
 結んでいたはずの焦点が、遠くを見る目線に変わる。
「じゃあ、誰に殺された」
 片隅で吉泉の部屋の方を気にしていた刻乃華幻が、同様に目を見開いていた。
「警察は来たか?」
 英鳳は質問を続ける。
「猟奇的な事件だ。マスコミが大挙してやって来たか?」
 葬式の時、本当の意味で泣いていたのは、三年生だけであっただろう。
 親でさえも、交通事故よりも運が悪い不慮の事故、それこそ雷に打たれたぐらいの「どうしようもない不幸な事件」ぐらいとしか認知していないはずである。
 目を白黒させている、刻乃華姉妹。
 本来なら、この疑問にすら気付かない筈だった。
 だが、英鳳がこうして揺さぶりを掛けることで、僅かに混乱をきたしている。
 それ自体はこの丘が持つ、性質によるものだが...
「真、幻。残念だが、お前らはもうなにもできない。
俺にはもう、今まで良く生徒会長を守ってくれたと礼を言うしかない。」
「な、なにを...」「中尾。それはどういう」
「本当にしょうもない理由なんだ。お前らは一年、白鳳に来るのが遅かった。それだけなんだ。もう一年早ければなと思う...風紀や生徒会長はそれでよかったんだと言うがな」
 英鳳は、あぐらをやめて正座をした。手を卓につけ、頭を下げる。
「これは俺達の戦いだ。そして、俺達は絶対にお前らを巻き込まないと誓う。
だから、安心してくれ。安心して吹雪の護衛をしていてくれ」
「中尾?」と、幻。
「な、何故それで謝るのだ英鳳!」と、真。
 それは、護衛なんてモノが全く何の役にも立たないから。
 そして、ともすれば吹雪、あるいは吉泉にとっては足手まとい以外のなにものでもないからである。
 まともに戦う力すらないのに、護衛をせねばならず、そして何一つ役に立てない。けれど護衛そのものは続けなければならない。
 そのような恥ずべき立場に、誇り高いこの姉妹を置かなければならない申し訳なさが英鳳をして謝罪をさせたのだった。
「半年だ。あと半年で、あいつが全部終わらせてくれる。だからそれまで頼んだ」
 うなだれたまま、英鳳はそう願うのだった。

■2006年07月01日(Sat)  風紀部22
 引き戸を開けた途端、刻乃華幻が小太刀で斬りかかる。
 残春衛刀(なつのかまもりだち)と呼ばれる刻乃華家の家宝だ。先日修理に出したばかりで磨かれた刃は鏡の如ききらめきを放っていた。
 手を伸ばして小太刀の柄を掴み、捻る。手首と小太刀が別々にねじれて、結果刻乃華幻の鼻先に小太刀の切っ先が向けられた。
 息を呑む刻乃華真。幻は恐怖でどうすることもできない。
「...まあ、あがれ。茶ぐらいは奢る」
 英鳳の家は木造一軒家である。
 英鳳は現在、白鳳高校に通うために同じ白鳳の学生数人と同居をしているのだ。
 なだらかな丘にぽつねんと建っている一軒家は、昔ながらの作りだが古くはない。築二年ぐらいである。
 無論賃貸であり、大家は丘の上にいる美人女子大生らしいのだが、英鳳は顔も見たことがない。不動産屋が中継ぎをするだけで契約は済んでおり、どちらかが何かを言いたい場合はやはり不動産屋が中継ぎで連絡を取る。実際に会う機会も全くなかった。
 立地的には白鳳高校からそれなりに遠いのだが、電車通いほどではなく、物件的には掘り出し物の部類だろう。家賃もアパート並みに安い。
 たまに妙に馴れ馴れしい金髪の大学生が自家製の野菜をプレゼントしに来るのを覗けば、静かな良い場所だった。どういう理屈か、この丘一帯だけはネット環境も整っている。

「その様子だと、吉泉にでもこてんぱんにされたか?」
「違う」「会ったのか?」
「まあな。一端帰ってきてたし」
 英鳳はふすまを指さした。人が突っ込んだかのように穴が開いている。
「あいつ全然帰ってこないから、あいつの部屋みんなの物置になっててな。大激怒された」
 吉泉は、同居人の一人である。
 彼は家の管理及び、食事洗濯風呂掃除などの家事のすべてを放棄することを条件に人一倍多く家賃を払っていた。
 家賃が安いのはその辺が理由だ。
 もっとも、家事に関しては英鳳もあまり手を付けていない。もう一人の同居人、富田日々好(とみたひとし)がやたら家庭的でなんでもこなしてしまうからだ。
 丸テーブルに煎餅のような座布団。
 その座布団の上で正座しているのが真。幻は卓からは離れたところでやはり正座していた。白い膝が剥き出しになっていて、畳の跡が付きそうだなとそんなことを考える。
「足羽か。そりゃ相手が悪かったな」
 いや、誰でも一緒かと思ったが、それは言わないで置いた。
 彼女らは三年の誰にも勝てないだろう。子ねずみのような長谷川千里や、事務員のような茜坂倫子。そして風紀にでさえ。
「...我々は、解らない」
真が木訥と喋る。幻はいつものような口を挟まない。
「先ほどの一撃もそうだ。明らかに人知を、いや、先日までの中尾英鳳の動きとは明らかに違う。手も足も、勇気さえ...振るえない。そんな人間は、あの吉泉幸輔だけだと思っていた。なのにどうだ、我々は今日になってそんな人知を越えた存在に既に二人も出会っている! これはなんなのだ、英鳳!」
 普段の匂いに紛れて、微かな汗の臭いがした。
英鳳は、真の純粋に必死な表情を見て、少しだけ悩んだ。

■2006年06月30日(Fri)  風紀部21
 停学中の中尾英鳳はゲームをしていた。
 勇者が仲間を集めて魔王を倒す、今時オーソドックスなゲームである。
 タイトルは「勇者物語」キャッチフレーズは「無限の王道」
 このゲームは主人公以外の定められた味方キャラが存在せず、プレイヤー自信が味方キャラを制作する必要がある。
 古いRPGフリークならドラクエ3を、最近のプレイヤーならまあいろいろ想像するだろうが、このゲームはそれとはまた違う。このゲームの生成キャラは物を言い、自分の意志を持ち、そしてストーリーを動かす。
 パターンに併せてあらかじめ用意されたセリフを吐き出す、と言うわけではない。また、どんな生成キャラでも結局同じ事しか言わない、と言うわけでもない。
 生成キャラクターは成長に伴い獲得した性格と職位によって行動原理・セリフを管理し、数万のフラグと人間関係パラメーターに基づき、勇者が魔王を倒すまでと言うファンタジーストーリのイベントを統御・進行する。
 例えば、中ボスと戦うイベントがある。すると、あるキャラは逃げ出し、あるキャラは自爆しイベント死を迎え、あるキャラは拉致され、あるキャラは秘められた力に目覚める。どうなるかは、その瞬間になるまで解らない。プレイヤーが生成したキャラクターによって、物語は管理・進行されているため、どのイベントが発生するのかは完全にランダムだからだ。そして、そのランダム性は前述の通り数万のフラグと人間関係のパラメーターによって選択されるため、プレイヤーが予想できるレベルをとうに越えているのであった。
 物語はあくまで王道だが、それを演じる役者達は自作のキャラクター。だが、その自作キャラは一度ゲームの世界に放り投げられるや、制作者ですら想像の付かない成長・進化を遂げ、ときに主人公を驚かせ、または裏切り、あるいは求愛をし、と人間らしい生き様を見せる。

 まあ、そんなゲームだった。

 ファイナルパーティーは勇者・賢者・姫・ネクロマンサー。
 勇者以外はプレイヤー自身が作るオリジナルキャラである。
 とはいえ、これが英鳳が生み出したオリジナルの勇者物語かというと、そうでもなかった。
 さておき、インターホンが鳴った。
 刻乃華姉妹が英鳳の住む一軒家を訪ねてきたのだった。

■2006年06月25日(Sun)  風紀部20
 刻乃華姉妹が退場し、意気消沈して廊下を歩き去った直後、松方風紀は目に涙をためて夜宮吹雪に抱きついた。
 嗚咽が。
 波紋のように拡散して、生徒達から笑顔と声を奪っていく。
 足羽がその場にへたり込み、吉泉が天井を見上げ、茜坂が両手で顔を覆い、長谷川が朝倉に抱きついてやはり号泣していた。
 今までふざけた調子だった男子生徒達も拳を握りしめ、涙を耐え、何かに当たろうとする自分を必死で堪えていた。
 男子の一人がはじめよう、と吹雪に呟いた。

 夜宮吹雪は、風紀の素直に伸びた髪を撫でながら。
「ええ、はじめましょう」
 頷いた。

■2006年06月23日(Fri)  負けない愛だって この胸にかならずあるはずよ
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柊運命(享年18)

 自分は距離の近い相手に毒を吐くきらいがある。
 ようは「敬語じゃないときの自分はかなり偉そうかつ辛辣」なのだ。
 と言うわけで自分は間合いというヤツをよく気にする。
 真の――という表現は好きではないので使わないが、距離の近い方の自分の喋りは、人によっては一瞬でドン引きされるからである。
 だから慎重に見極めて、ああ大丈夫そうかなと思うまで自分は踏み込まない。馴れ馴れしくしない。誰に対しても基本は敬語なのである。
 しかしまあ、根が迂闊な人間なのでいつの間にかその距離感がぼやけることがある。それに気付くのは大抵何かをやらかしてしまった後で、「ああいかん踏み込みすぎた」と後悔してしまうのが常なのだった。
 どうも、自分というヤツは2,30歩離れた場所の人物には好青年に見えるらしい。
 ままならんモノだ。

表題:ロックマンX4

■2006年06月23日(Fri)  風紀部19
「あ〜」耐えかねた吉泉が、気の抜けた呻きを上げた。
「誰も俺と戦えなんて言ってないだろ?」
 視線を動かす。警棒も一緒に動く。その警棒が傍観していた三年たちを指すものだから一同が一斉にぎょっとした。
「風紀...は中尾が怒りそうだな。てか、中尾は?」
「停学中」
「ああ、そう。じゃ、他。俺もあんまり覚えてねえが...」
 警棒が生徒会長を向く。吉泉が目配せしていた。
 夜宮吹雪は、ため息をついて「そうね」と呟く。
「足羽さんなんてどう?」

 ジュッキューの正式な略称は「IoQ」(アイオーキュー)であり、これは「アイドル・クイズ研究部」の略である。
 3年前、白鳳高校はとある事件を境に部活動・クラブの類種を急激に増やした。
 が、その急増の傍らでは、元から存在していた部活動が大規模な統廃合を繰り返すという事件があった。
 増えた分、何処かが減るなりくっつくなりしたわけだ。

例としては、
・囲碁部と将棋部が囲碁&将棋部に合併。
・文芸部とライトノベル部が小説部に統合。
・漫画部とアニメ研究部が漫画アニメ研究部に合併。
・演劇部が廃部。
・合併した囲碁将棋部とTRPG部がボードーゲーム部に統合。
・ボードゲーム部をオセロ部が吸収し、ボードゲーム&オセロ研究部へ。
とこんな感じである

 IoQも例に漏れずこの統廃合劇の際に合併された部活動であった。
 今より二代前の生徒会長が、部員の数も片手分も無い二つの弱小クラブ――アイドル研究部とクイズ研究部に、「このまま廃部するか合併するかを選択するべし」と理不尽な勧告をしたのである。
 相互に何の関連性も見いだせない、アイドル研究部とクイズ研究部が何故合併しなければならないのかと言う疑問はもちろん当時もあったが、その当時の生徒会長曰く「顧問の先生が同じだったから」らしい。
 無茶な話であったが、当時の両クラブの部長はその勧告を甘んじて受け入れた。廃部するよりはよほどマシだったからだ。
 また、当時のアイドル研究部は「全高女子生徒美人ランキング」なるものを秘密裏にインターネットに公開していた、と言う不祥事がバレた直後の渦中であり、部の存続に対してとうてい文句を言える立場でなかった。
 さておき、こうして誕生した「アイドル・クイズ研究部」は互いのイニシャルIとQにorを付け加え、「IoQ」と自らを名乗るようになる。
 どうでもいいが、普通真ん中の「o」の部分は「将棋&囲碁部」の様に「&」が入るべきであるが、ジュッキューは「or」である。
 つまり「アイドル“と”クイズ研究部」ではなく「アイドル“か”クイズ研究部」であり、ネーミング一つをとっても当時の部員達のやけくそ具合が良く解る。
 まあ、実際両方を研究している部員は、設立三年以来で実に一人しかいない。
 その一人こそが、現在のジュッキュー部長「足羽円貨(あすわまどか)」その人なのであった。

「問1:地球破壊爆弾は不発弾である。○か×か」
 足羽はいつものニヤニヤふざけた調子で、双子の姉妹をからかう。
「問2:小熊座アルファ星が北極に存在するのは奇跡だが、人類が誕生したことは奇跡でもなんでもない。○か×か」
 クイズに見せかけて禅問答のような(いや、とんちか)○×問題を問いかけるのが、彼女の趣味である。
 刻乃華姉妹は警棒を左右対称に構え、じりじりと後ずさる。
 間合いを取っているようにも見えるが、実際は足羽の異様な言動と雰囲気に呑まれているのだった。
「く、何故だ」「撃ち込む機は...あるのに」
「問3:世界は、実のところ何度も滅亡の危機を迎えていて、そのたびにヒーローが現れて、世界を救ってくれているのである。○か×か」
 そう問いかける足羽部長は、携帯電話で校内掲示板を確認していた。しきりに。何度も。刻乃華姉妹が脂汗を垂らして警棒を構えている間にも何度も記事投稿を知らせる着信があり、その度にメールボックスを開いていた。
 まあ、それはともかく。
 勝負は3分で決着がついた。
 押し出しである。
 刻乃華真と幻の姉妹は、制限時間3分の間、一度も足羽円貨を攻撃することが出来ず、ただ前へ進む彼女によって生徒会室を追い出されていた。

■2006年06月17日(Sat)  風紀部18
風紀部18

「会長!」「吹雪様!」
「んだよ。まだいたのか」
 吉泉がぼんやり呟いた。チョークを浮かばせ、二人にけしかける。
「じゃ、邪魔するな副会長」「頼む幸輔!」
 警棒でそのチョークを弾く真。幻はただ懇願している。
「頼まれてもな...」
 幻の瞳に涙が溜まってるのを見て、吉泉は怯んだ。
 粉々になったチョークが、再度刻乃華姉妹へと降り懸かる。
 噎せる二人。
「あ〜あ。泣ーかした」
「咳き込んでるだけだろうが...」
 おにぎりを頬張る風紀のヤジに、幾分か消極的に応える幸輔。
「い〜や〜やこや〜や〜せ〜んせ〜にいうた〜ろ〜」
「ガキかてめえは!」
 怒鳴るが、少しやりすぎたと反省している吉泉。頬を掻いて、
「あ〜じゃあそうだな。“それ”で勝ったら混ぜてやるよ」
 真の持つ警棒が手を離れて、刻乃華姉妹の目の前で揺れる。
「ちょっと、吉泉君?」
 吹雪が睨んだが、幸輔はそれを無視した。
「強ければ役に立つ。理に適ってるじゃねえか。願ってもないだろ」
「か」真が青ざめた。「勝てるわけ無いだろう」
「無理だ...幸輔と戦うなんて」
 幻が、涙目のままで肩を落とす。胸に手を当てて、しきりに首を振った。
「んだよ」幸輔はため息をついた。「いきなり無理とか言うなよ、やらなきゃ解らないだろ」
「まぼちゃんの無理は意味が違うんだけどねえ...」
 焼き魚をくわえて風紀がぼやく。
 当事者達は誰も聞いてなかったが、吹雪だけ少し不機嫌そうだった。

■2006年06月15日(Thu)  風紀部17
風紀部17


「...ったく。しょうもねえ」
 吹雪のこめかみが、1ミリ動いた。
 吉泉は動かなかった。ポケットに手を突っ込んだ状態で、黒板を睨む。
 すると、黒板からチョークが浮き上がり、ひとりでに板書を始めた。
 カカカツ、と踊るチョークが高速で黒板に自らを叩きつけ、文字を擦りつける。
 吉泉幸輔は超能力者である。
 それは三年にとってはもはや常識であったし、二年も大半はそれが事実であると知っている。一年はただの冗談だろうと切って捨てるが。
『第127代生徒会長フブキ姫による臨時集会』
「む」
 何が気に入らないのか、我らが生徒会長は『フブキ姫』の文字を眺め「ちょっとこれはないんじゃないの?」と文句を言った。そのまま、立ち上がって黒板消しと空中に浮くチョークを奪い取り、『フブキ』の文字を消して『吹雪』と書き直す。
「これでいいわ」
 「姫はいいのかよ...」と、全員が思ったが口には出さなかった。

■2006年06月13日(Tue)  世界じゅうのミステリィも、誰かさんのなぞなぞも
ミクシィで日記を書いていると、どうもここが忘れがちになります。
でも、うちのサイトの常連さんでミクシィをやっていない方っているンかなあ...

気象精霊記問題まとめ

簡潔に言うと、
挿絵家さん>>>>>>>>>>>小説家さん
で、挿絵家さんがいいかげん自分の仕事に集中したいと辞めちゃったと。

にしても、不自然に多かった気象精霊記の特集を思い出すや。
いやでもキャラ一体に付きデザイン料が発生しないは名言だなあ。
気象、挿絵抜きでも面白いと思いますが、実のところ自分は「らじかる」の続編の方が読みたい...


■2006年06月12日(Mon)  風紀部16
 3−1の隣、と言うかなり不自然な場所に、生徒会室はある。
「何故です、会長!!」「何ゆえに入室が許可されないのです!」
 刻乃華真と幻、生徒会執行部の書記と会計が、生徒会室の前で叫ぶ。
 遠巻きに、3年の生徒がそれを見ていたが、誰一人として驚いたり同情したりはしていない。逆に、何が起っているのかも理解した上で、それを当然のこととして無視していた。
「ごめんね。真さん、幻さん」
 扉の向こうで吹雪が、申し訳なさそうに謝っていた。
 それだけで、普段の刻乃華姉妹ならまったく動けなくなるのだが...
「な、納得できません!」「我々は生徒会の人間です!!」
「やめなって。吹雪が困ってるだろ」
 風紀部と書かれた三角柱を乗せた机で、部長――風紀。
「黙れ松方!」「貴様が入室できて、我々が出来ぬなど到底納得出来ん!」
 口角泡を吐く勢いで双子の姉妹が風紀を罵る。
 その形相は必死そのものだった。自分が怪我してしまったときの英鳳に似ていると、風紀は思った。
「ごめんね」
 上座から吹雪がもう一回謝った。
「けど、これは生徒会じゃないから...勝手に部屋使ってごめん」
 3度目。
 3度謝られて、刻乃華姉妹は決心が付いた。

 引き下がらない。

「何が足りないというのです!」
「私たちは、いついかなる時も、会長をお護りすることが使命と、そう信じて立候補し、他の候補者を押しのけて生徒会入りしたのです! ここで引くわけにはいかない!!」
「けど引き下がるんだよ」
風紀が嘆息する。
「何が足りない? ここの面子を見れば、すぐ解るはずだぞ」
「そのぐらい解っている! だが、それが何故理由になるかを聞きたいのだっ」
「たった一年違うと言うだけで、何故傍にいてはいかんのだ! 風紀!!」
 悲痛な叫びだった。
 そう、今この場所には、生徒会室には最高学年の生徒が二十数名。主に部活の部長と学級の室長(学級委員長)。他数名が机を並べ、これから学級会でもはじめるかと言った様子で着席している。
 部活によっては、二年生が既に部長を勤めている部もあるが、そう言った部は前部長が席に着いている。
 二年以下の生徒は、例外なく存在しない。
 刻乃華姉妹なら、カラーを、学証を、上履きサンダルの色を見れば解る。
 いや、それ以前に雰囲気で、空気でそれが解る。解ってしまえる。
 だが、それを認めるわけにはいかなかった。そんな理由で追い出されるなんて、納得できるわけがなかった。
「たったの一年じゃねえからだよ」
 背後から、刻乃華姉妹の頭を撫でる手。
 逆毛、腰履きのジーンズ、やたらでかいバックルのベルト、チェーンアクセじゃらじゃらと、見るからにチンピラ然とした男が二人の後ろに立っていた。
「よ、吉泉」「幸輔」
「副会長様だろ。名前で呼ぶな、うざってえ」
 吉泉と呼ばれた生徒は、吐き捨てるように言って、それぞれの首を掴んで左右に寄せた。
 見た目はチンピラだが、体付きは無駄のない筋肉と、浅黒く焼けた精悍な顔、きちんとした服を着ればスポーツに打ち込むアスリートにも未開の地を目指す冒険者にも見えることだろう。
「出たな拒否児。今度はどこ行ってきた!?」
 風紀が両手で構えた。
「風紀部か。来とるだろうが」
 のしのし入りながら毒づく吉泉。
「中国奥地の山の山、酸素が半分もねえような高地だ。そんなトコ走るアホみてえな電車があるってんで乗ってきた」
「むぅ、それは面白そうだ...相変わらずチャレンジャーしとるな」
 素直にうらやましがる風紀。
 後で写真見せてやると、少し笑う吉泉。
「土産あるぞ」
 おお、と期待に胸を膨らませる風紀の目の前に、四角い包みを差し出す。
「空弁」
「ジャパニーズエアポートのやん」
「買ったはいいが、食欲が全然涌きやしねえ。喰っていいぞ」
「...もらうけど」
 空港の弁当、通称空弁はそれでも海外どころか空港にも縁のない田舎町では珍しく、何人かの3年が風紀を取り巻いてしげしげと眺めている。
 風紀は誰にも食べさせる気がないのか、それら全てを目で威嚇していた。
「おかえり、吉泉君」
 ぴたり、と全員の動作が止まった。真や幻でさえも。
 風紀だけは空弁を開封していたが。
「...あんたか」
「あんたじゃなくて吹雪でしょ?」
「吹雪じゃなくて、生徒会長だろ?」
 ぎしり、と何かが軋む音が鳴る。空気そのものが、見えない圧迫感を感じて身悶えしたかのようだった。
「あたしにはお土産ないの?」
 微笑む生徒会長。
「駅でティッシュ貰ったが、いるか?」
 ごり、と頭蓋骨を直接踏んづけられたような得体の知れない音がしたが、皆気付かないふりをした。
 風紀は、焼き魚とおにぎりの弁当を食べていた。
「副会長は、板書をやってね」
「いや、俺一昨日いきなり電報で呼び出されてそのまま山駆け下りて、電車乗継いで、エコノミーに揺られまくって、また電車で、かれこれ29時間はロクに寝てないんだが」
「板書をお願い...してもいいよね」
 それを聞いてから吹雪は、即座に対象を残りの3年に切り替えた。
「異議無し」
 の手は焼き魚をほおばる風紀以外の全ての3年から上がったのだった。

■2006年06月11日(Sun)  風紀部15
981 名前:名も無き生徒[sage]2005/09/11(日) 18:30:48 ID:mBI6MSy/0
殺 人 事 件 決 定 !!

982 名前:名も無き生徒[sage]2005/09/11(日) 18:32:50 ID:LG/UaTUq
>>981
kwsk

983 名前:名も無き生徒[sage]2005/09/11(日) 18:33:51 ID:mBI6MSy/0
インター校舎の騎士増に刺さってたんだよ

984 名前:名も無き生徒[sage]2005/09/11(日) 18:34:13 ID:mBI6MSy/0
騎士像→騎士像の剣な。
あれに突き刺さってたってよ。朝早かった奴らが工具持った警察が見たとかいってたし間違いない。決定!!

985 名前:名も無き生徒[sage]2005/09/11(日) 18:59:05 ID:LG/UaTUq
>>982
落ち着け
つまり、探偵部部長は騎士像の剣に突き刺さって死んでたと?

986 名前:名も無き生徒[sage]2005/09/11(日) 18:59:25 ID:mBI6MSy/0
だからそうだっていってるだろ!

987 名前:名も無き生徒[sage]2005/09/11(日) 19:20:32 ID: ID:vZFjq5k9
>>986
     _,,_
ハァ? ( ゚Д゚)彡 パーン
      ⊂☆))Д´)

988 名前:名も無き生徒[sage]2005/09/11(日) 19:20:55 ID:CqfTCvPr
986は犯人

989 名前:名も無き生徒[sage]2005/09/11(日) 19:21:56 ID:ID:LG/UaTUq
986はツンデレ

990 名前:名も無き生徒[sage]2005/09/11(日) 19:22:00 ID:mBI6MSy/0
まじだっつーの!! 信じろよてめーら!!!!

991 名前:名も無き生徒[sage]2005/09/11(日) 19:29:00 ID:CqfTCvPr
>>990
ハイハイワロスワロス

992 名前:名も無き生徒[sage]2005/09/11(日) 19:29:19 ID:mBI6MSy/0
いいよ、明日学校いきゃわかるから! 寝る!!

993 名前:名も無き生徒[sage]2005/09/11(日) 23:18:18 ID:p65cKEzp
…あのブロンズ像の剣って、確か土台と手とくっついてたよな?
胸の前に両手で杖みたいに持って、地面に突き立てる感じで。
ジークフリートつーか、バット持ってる風紀部部長みたいなポーズの。

994 名前:名も無き生徒[sage]2005/09/11(日) 23:23:20 ID:HUhlaBfu
ああ、型くり抜いて金属流して・・・鋳造って奴だな
土台と手の部分は完全に一体化してるから、その剣に柊が刺さってたとなると

995 名前:名も無き生徒[sage]2005/09/11(日) 23:35:20 ID:p65cKEzp
だよなぁ。
くそ、一体誰だよ。

996 名前:名も無き生徒[sage]2005/09/11(日) 23:55:20 ID:HUhlaBfu
“誰”と言うより、“どう”やったかが問題だろう
何個か心当たりはあるが・・・

997 名前:名も無き生徒[sage]2005/09/12(月) 23:57:10 ID:p65cKEzp
? どれだ?
俺、全然覚えてねーよ。

998 名前:名も無き生徒[sage]2005/09/12(月) 00:01:10 ID:gVRJJA23
>>997
>�爐匹讚�
いや、俺もはっきりとは覚えていないが…
何にせよ、これであいつらが動くのは間違いないな。

999 名前:名も無き生徒[sage]2005/09/12(月) 02:21:10 ID:B19lbr0D
…2年ぶりか。

1000 名前:名も無き生徒[sage]2005/09/12(月) 02:23:21 ID:PhVMnE3g
>>993−999
ちょwwwなんでいきなりマジに受け取ってんだw?

1001 名前:1001[] 投稿日:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

■2006年06月10日(Sat)  こもるだけでは何が出来ると
tron2.jpg 273×380 75K
トロンにコブンよりトロンにコブン。

ロックマンDASHシリーズのヒロインなワケですが(違)、
トロン様の白衣にぐるぐる眼鏡姿はトロンにコブンの開発室モードで見れるレア画像です。普段は三日月みたいな髪型でおでこ全開なんで自分みたいな顔の書き分けが出来ない人には似せるに難しい感があるなあと思いました。
絵的な構図としては割と頑張ってるというか、普段滅多に付けることがないパースがついています。
コブンとトロンの線の太さ間違ってる気がしますが。


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<-neo / vin->
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