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■2004年04月19日(月)
読感
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_| ̄|○ 『NARUTO』 やってねえし
『機械仕掛けの蛇奇使い』 を読み終えました。 印象に残ったのはお婆ちゃんとの掛け合い。姫はあそこでもうちょっとだけ説得をがんばってもよかったのではないだろうか、そう思いました。
ところで、こういう批判―― 「もうちょっと他にやり様があるのでは」 とかそう言うことを書いたとき、作者を批判しているのだと読む人と、キャラの行動を批判しているのだと読む人の二通りの方がいるのではないでしょうか。 一見、同じように見えますが、 「犬猿雉って、どういうキャスティングやねん。何考えてんだ作者?」 と、構成とかなんかそんなのにツッコむのが前者なら、 「おいおい、犬猿雉ってなんでそんなん家来にすんねん。何考えてんの桃太郎?」 とキャラにツッコむのが後者。両方ツッコミを入れているのですが、後者は単に話に引き込まれているだけです。作品に文句を言ってるわけじゃない。(でも、桃太郎の例えは微妙か) もちろん、自分は後者のつもりで書いています。 仮に前者として読むと物凄い不遜なことを言ってることになりますね。 こういうのが誤解を招くのかもしれないなあ。
それはともかく、最近『積ん読』 が多いのでこの辺で一気に消化していきたいです。
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メイは何を思ったのか、紙の切れ端を二つに折って机の上に立てた。 そして掌をすとんと切れ端の前に置いた。 ぱたり―― 「魔術なんて呼ばれてはいますが、私の『魔』 と呼ばれる力は、所詮この程度です」 「って、これぐらいなら俺にだって出来るぞ」 紙切れを立てて、右掌で自分の右、左と頬を叩く。そしてその掌をとんと紙切れの前に置けば、 ぱたり―― 「ほら」 「...それは、左頬に置いた右手を紙切れの前に置く時に生じる風の力です。頬を叩く動作に意味はないです」 「そ、そうだったのか」 なるほど、確かに左頬から手を前に出す時に、右手がまるで団扇のように空気を扇いでいる。 「今の今まで頬からパワーを受け取って放出してるんだと思ってた」 感心していると、メイが「いえそう言うことではなく」 と、話を続けたそうにそわそわと、紙切れを再度立て直し、 「あの、ですから。もう一度観ていてくださいよ。......ほら! 今何もしなくても倒れたでしょう? これが魔力なのです。一種の念動力とでも言うのでしょうか、魔術の廃れた今の世ではこの程度が限界ですが、数百年前の古の魔術師達は指先一つでタバコの箱すらも動かすことが出来たとか!」 「...どちらにせよ、しょぼい力だな」
(『死骸術師と、やさぐれ刑事』)
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■2004年04月18日(日)
ありゃ。
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デカレンまた見忘れました。 まあ、バンの話だからいいや(ひどっ)
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輪になって床に座り込み、台本を広げてTakeBack'sの面々は小返しをしている。 小返しと言うのは服の仮縫いみたいなもので、場面場面を何度も通し演じては小まめに修正を加えてく、練習中最も気の長い作業の一つだったりする。...らしい。 正直、入部したての私やみずの(今は準備室でポスターを作ってるけど) にとっては、練習風景すらイベントに見えてしまう。 「チリ。お前台詞のない時キョロキョロしすぎ」 う...見られてたか。台詞がない役者の演技もちゃんと見てるんだなあ。 「てか、客って台詞が無い役者の演技も意外と見てるもんだぞ」 と、言ったのは桂介。自分の台本に目をやりながら、さらっと言ってくる。なんだか経験者の風格...ちょっとムカつく。 「桂介の言うとおりだ。台詞を言わない時も演技を疎かにするな。だから集中できないんだ」 「集中...ですかぁ」 「役になりきるって言えばわかりやすいか?」 なりきり...できるかなぁ。 「別に北島マヤみたいになりきれって言ってるんじゃない。コージー富田ぐらいになりきればいい」 「さすがにその例えじゃ解からないよ、部長」 今度は希生さんのツッコミ。 雪路部長は、むっと不機嫌そうに腕を束ね、 「ニュアンスで解かれ」 と、鼻を鳴らした。 あいかわらず、無茶言うなあ。
(『TakeBack's』)
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まあ、実際問題、どういう心がけで演技をするかは本人しだいです。 台本を何度も読んで、自分で自分を演出するような演技のしかたもありだし、設定や人物背景を覚えてその役に頭からなりきって演技するのもOKです。 両方をバランスよく取り入れるのが最適かなと自分は思いますが。 | | |
■2004年04月18日(日)
今日も今日とて、
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| 「雪路部長〜。台本、せめてコピー紙にしましょうよ。わら半紙って...なんだかなあ」 私の情けない声を聞いた途端、部長はんと鼻で笑った。 「長谷川、お前形から入るタイプだろ」 「う...」 「しかも、やたら高い携帯とか買って、全然使いこなさないタイプだ」 「う、あたってる...」 確かに今、持っている携帯は、当時2万以上だったものを入学祝に無理言って買ってもらったもので...部長の言うとおり、私はその機能の1%も使いこなしていない。と言うか、電話とメールしかしないから1円の携帯でも何の問題も無かったりする。 「でもやっぱり台本ぐらいは白い紙で...」 「わかってるよ。けどな、台本コピーするにも金がいるんだぞ。公演ならともかく、ミニコントの台本にいちいち白い紙使ってられるか」 う〜む。確かに、コピー代だけで毎月の部費が飛びそうだ。 「ほら、腐らず本読みしろ。今日はパート1から3まで通しで見るからな」 「え、2までじゃなかったんですか?」 「今日は時間あるから3までだ。ってか、まだ3覚えてないのかよ」 「うう、これでも家で何回も読んでるんですよ」 「台詞を丸暗記するから覚えられないんだ」 パン、と台本を叩く部長。ちなみに部長の台本はパソコンからプリントした原版だから白い。いいなあ。 「先に筋を覚えりゃ、これぐらいの量一日もかからないぞ」 無茶言うし。 「ま、他の奴らが来るまで本読み付き合ってやるから、それで覚えろ」 と、部長は私が演じる役以外の台詞を最初のページから読み始める。
――うわあ、すごっ。
棒読みなのに、その棒読みがぎょっとする程、私の耳を引き寄せて離さない。上手い人が読むとこんなに違うのかぁ。 あ、もうすぐ私の台詞だ。よ、よし。 「...“あれがそうらしい。止まれ、誰だ”」 「“こ、この国の身方ぁ”」 あちゃ、声が上ずった上にひっくり返ってしまった。 部長が呆れたように、眼鏡のブリッジを抑えて唸る。 「...長谷川ぁ。私相手に緊張してどうする」 「う、すすすみませぇん」 と、謝りながらも「無茶言うし」 と心の中でツッコんだ。
(『TakeBack's』)
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右が長谷川 千里(役者:主人公) 左が雪路部長です。
ダイナミックシンメトリーと言う基本技が面白そうだったのでやってみるも、途中で何が何やら解からなくなったので普段通りに描くことに。 こりゃあ、『破る』 以前の問題だ(笑) やっぱり、読書本だなぁこれは。難しくて参考書にならないや。 | | |
■2004年04月16日(金)
まだ出せる。
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『構図破り』 と言う漫画イラストツール本がなんだか面白そうだったので購入。 ファンタジアバトルロイヤルとどちらを買うかでかなり悩みました。悩み方が異種格闘技です。趣味と割り切ってると、ツール本も読書気分です。 内容は既存の構図の基本的な描き方と、それを破ってより印象的により躍動的に描き出す方法。型破りと言うわけではなく、統合性の取れたモノのバランスをわざと揺れや歪みを持たせることでイラストとして昇華する、どちらかと言えば『粋』 に近い部類の方法論でしょうか。こういう捻りを加えた本が出るというのがなんだか面白いなあと思いました。参考程度に書いてある既存の構図法も魅力っちゃあ魅力。一粒でニ三度美味しい。
この手のツール本は演劇部時代の情宣(ポスター作ったりする仕事) の時、この手のは結構読みました。 『構図』 と言うフレーズで思い出すのはその頃です。 特に新入部員の頃、ポスターの下書きを演出に見てもらうのですが、これがもう全ボツ。 でもまあ、最初に出た下描きって大抵没です。新入部員の時は特に。新入部員って、きばって10枚ぐらい描いて来るわけですが、全部没。自分もそうだったし、そうしました。 理由は簡単。
『楽してるから』
ぜんぜん捻っても無ければ、凝ってもいない。ついでにそのアイデアを推そうと言う気力も無いのでラフがいい加減。推したいならもっと丁寧に、別の構図でも何枚か描けよと言われました。 人間って、どうしても楽しようとするんですよね。脳内でどれだけ複雑なネタを展開しようと、頭が無意識に一番楽な案をはじき出すんです。 で、そう言う気持ちはOK出す側からすれば嫌なぐらいにはっきりと見えてしまう。お前これ怠けたいんやろ、と。本人はそんなつもり無いんだろうけど、こっちから見れば全然苦労してない。 だから没です。で、だいたい50回ほど没にして凹ませると(凹むと) 色々工夫しようと思いはじめるんですよね。 同じコンセプトでも、こういう構図でこういう配置ならもっとよくなるんじゃないか、とか。背景をこうすればとか、ここのロゴをこうすればとか、ようやく「アイデアじゃなくて、クオリティが足りてないんだ」 と理解する。 その段階で最初に描いた下描きを見ると「ああ、自分ってこんなに怠けようとしていたのか」 と理解できる寸法です。 「とりあえずOK」 とリテイクをしなかったら「=そのクオリティでOK」 と思ってしまって凄い事になったと言うアレです。それは演出の側としては物凄く恐い。 とは言え、没は自然の流れで出るんですが、当然50回も没出せばキレられる(笑) 自分もキレたしキレられました。それでも言うしかないんですよね。
「まだ出せる」
って。 この「まだ出せる」 は、一年上の元部長の口癖でして、この部長、役者やら大道具やら情宣やらに、ことあるごとに言ってたんですよね。
「わーってる。お前らは自分じゃ全力を出してるつもりやねん。 でもな、俺から言わせれば、“まだ出せる”ねん! 絶対だせる。 まだ出せ、もっと出せ。まだ余裕や」
人間どうしても楽しようと思ってしまう。 今、全力を出せばこれからずっと全力を出さなければいけないと思ってしまう。 嫌だ、めんどくさい、怠けたい。
「けどお前。今お前、演劇やってんねんで? 今全力出さんでどうすんねん。 世の中、全力出すんが恥ずかしいみたいな雰囲気はあるけどな、恥ずかしがってたら演劇なんてできんやろが。そっちの方がよっぽど恥ずかしいやろ」
と、言うことだそうです。
この言葉聞くとまだまだ自分は何か出来るんじゃないかと思えるから不思議です。実際出せるし(笑) 自分もたまに使います。 「まだ出せる」 と、言葉にしただけで、今まで限界に見えていたモノが全然そんなでもないように見えてくるんですよね。 全く、魔法の言葉です。
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街はいまだに開発途上で、そこらじゅうに新築や建築中の建物が見えていて、人目を少し離れた場所では、盛り上がった土や日夜使用する重機などを置いた空き地もある。 そんなところにあった小型のショベルカー――いわゆるユンボーの屋根に二本の足で立ち、少女は夜風に黒髪を溶け込ませていた。 見た目は自分と同じ年齢だろうか。高校生には違いない。 少女はちょうど朝日のかかりはじめた山際を見上げていた。 その山は、ちょうどらくだの「こぶ」のような二つの山が合体したような山で「二上山」と呼ばれていたが、そのこぶの谷間からぼんやりと薄紫の影が見えている。 勇一もこの近所に住んでいるだけあって、ここからだと二上山がちょうど真東にあることは覚えていた。つまり、こぶの中央から朝日は徐々に姿を現すのである。 朝空に赤みが増して、勇一は少女が黒い棒を持っていることに今頃気付いた、。 ここからだと、斜め後姿しか見えないのだ。奥の左手に提げているのを見落としていた。 少女はジーンズに赤紫のパーカーと言ういたって普通のいでたちだった。それだけに、わざわざ足場でもないショベルカーの上に突っ立っていることに違和感を覚える。 朝日が谷間で朱に輝く。少女は左手にしていた黒い棒に右手を添えてそれを引き抜いた。 棒は日本刀だった。抜刀して黒い鞘を棄て、右足を引いて上段に構えて呼吸を整える。 縦に横にとニ三回、素振りをして、気合と共に勢いよく右斜め上から剣を振り下ろす。 体重が流れて右足に重心がかかるが、だが彼女の体はショベルカーの上で揺れることはない。尋常ならざる平衡感覚である。 その袈裟懸けを皮切りに、少女の斬撃は屋根の上でどんどんと大きく、鋭くなっていく。 よどみなく走る刃が、朝焼けを映して薔薇色の波のような残像を宙に描いた。 勇一はその幾度となく続く演舞を惚けたように眺めていた。 「ああっ」 勢いづいた流れを断ち切るかのように一際大きな弧を描いて刀が留まる。彼女は高い声を呼気と共に吐き出して、すっと体制を整えて残心をとる。 そして、十分に気を残した後、肩で大きく息をついて後ろを振り向いた。 少女は整った顔立ちをこちらに向けて、 「え……」 ただ立ち尽くしていただけの勇一を目にして少女は驚きの声を上げた。 「あ」何と言えばよいのかわからないまま呆然としていた勇一は、次の瞬間大きく目を開いた。 今までどうあっても体を崩す事のなかった彼女が、その動揺で大きくバランスを崩したのだ。 「ええっ〜!」 ぐらっと大きく傾いで、そのまま屋根から落ちるかと思われたが、その前に彼女はみずから跳躍した。 跳んだ事で体制を整えた彼女は、膝を曲げて見事に降り立つ。だが、 「カタナ!」少女が顔を上げて叫ぶ。 「へ?」 ブォン――という音と共に、勇一の首横を何かが掠めた。 跳躍時に取り落としたその刃は、首筋をギロチンのように皮一枚向こうを薙ぎ払いながら飛ぶという世にも恐ろしい軌道を描いて、勇一の真後ろに突き立った。 沈黙、麻痺したように数瞬をかけて二人は、 「うわ」 「あちゃ」 それぞれに悲鳴を上げたのだった。
(『夜明けの剣〜Sword of Dawn〜』)
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■2004年04月15日(木)
だんでらいおん万歳!
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毎回、日記の内容はパソに座る前に決めています。座るまでに思いつかなかった日はすっぱり諦め、後日振り替えて書く。まあ、その日思ってたことを書けばその日の日記です。 ぶっちゃけ日記にたまに本気でどうしても伝えたい思索を書く時があります。さらにぶっちゃければまあ、そんな文章は全体の1割もありませんが。さらにさらにぶっちゃければ、とは言え残りの9割の日記はその1割を書きたいから書いている側面もあり、さらにさらにさらにぶっちゃっければ、んな気取った与太話より普通の日記の方がよほど面白い。 つまり、 「たまにコラム書きてーから、発表に最適な日記のコーナーはとりあえず更新させとこう。たまにならこういう文章もOKだろうし」 叫びたい時に叫べる場所を作っておこうと言うわけですね。叫び場保険です。
さて、
『銀魂』 を購入しました。
うよっしゃああああああああ!!(叫び)
およそ15件! 本屋を探してようやく見つけました。 ジャンプの単行本ってなんでこんなに初版が少ないかな〜。 なんと、伝説のデビュー読みきり「だんであらいおん」 が載っています。 久々に読みましたが...もう、なんていうかいろいろ感無量です。
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「お前さ、自分の好きな本とか映画やドラマって、人に教えるタイプか?」 「ん...いや、あまり教えないかも」 「理由を聞くのも野暮か。ま、そう言うもんだよな」 ため息をついて――いつも剛毅な彼女にしては珍しい――台本を読みながら、左手で眼鏡を探す。...だから、なんでそこで「メガネメガネ」 するんだよ。せっかくの美人が色々台無しではないか。 「部長はどうです?」 「お前、好きなの知ってるだろ」 ...額面どおりに聞くと耳の裏が熱くなるものがあるが、 「吉本」 「知ってるじゃねえか」 ふん、と笑われる。雪路は眼鏡をはめて台本の添削に入った。 「部長は吉本が本当に好きなんですね」 「なにを今さら」 「馬鹿にされたら、怒ったりするんですか?」 「はったおす。いや、嘘だ。別にどうもしねえ。...まあ、面と向かって馬鹿にする馬鹿なんていないだろうがな」 「まあ、そりゃそうですが」 それでも例えば「吉本ね。昔は見てたよ」 とか「いつ見ても同じだし、最近は見ない」 程度の一言でも、雪路にとっては結構な打撃ではないだろうか。 けどそれは、一般的には確かにその通りで、自分にしたってこの雪路部長に出会っていなければ、もしくはそれを言ったのが雪路じゃなければ、普通にそう言う話題で盛り上がったりツッコんだり笑ったりしていたはずだ。無論、そこに悪意などはない。 そう言うのが解かりすぎているので、桂介にしても普段はクラスメイトと雪路の話をすることはない。 「だがな、桂介。それは違うと思うぞ。例え傷つこうとも解かってもらえなくても、好きなら好きと言うべきだ。もっと自分を解かってもらうべきだ。この世は言ったもん勝ちだからな。言わなきゃいつか誰かに先を越されるし、誰かに負ける」 ぎく。耳の表も赤くなる...まあそう言う意味ではないだろう。 「ま、負けるって、何に?」 「例えば、お前にだ桂介」 「俺?」 「お前が入部して半年か。こっちが吉本が好きと言わなくても、半年もあれば一回や二回は話題に上る。お前はこちらの気持ちなんぞ知らずに普通に吉本について話すわけだ。 で...なんとなく言わなかったことを後悔するだろうな。傷つくとしたら、今まで言わなかった自分に傷つく。なんとなく、負かされた気分になるだろうな。自滅だけど。 って、まあ。ぶっちゃけ誰がなんと言おうが全然気にしねーけどな。吉本の真骨頂はそう言うところだし、そこで笑えるのなら笑うのもアリだ」 と、雪路は赤ペンで台本に打ち消し線を引いた。 「自分の中で特別でさえありゃいい。って言っても、他の奴には解からなくても〜とかそう言う意味じゃないぞ。吉本を見ていいなと思ってもらいたい願望はある。 だがだ、桂介。“私は例え色んな評価があっても、自分はその評価すらも好きになれる自信がある”。何故なら、悪い部分はいい部分で、いい部分は悪い部分だからだ。だから、何言われても嬉しい。関心を持っているという事実だけで十分だ。って、まあ、自分以外でも特別だと思っている人間がいるから、人気があるんだけどな。こーのやろ、皆そう思ったから売れたんじゃねーか馬鹿やろこんにゃろめー。ってか」 ...そう言うところでそう言うボケをやるから(しかも真顔で)、説得力が無いのだ。全く。 「で、何で俺にそんなことを?」 「ん、なんかお前ってさ、いつも回りくどいだろ」 ぐさ。 「だから、ここらで一つ説教してやろうと思ってな。老婆心だ」 眼鏡をケースに直して、雪路はにやりと微笑んだ。 全く、余計なお世話である。
俺が回りくどいのは、あんたにだけだよ。
(『TakeBack's』)
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桂介の理由 (自分が好きなモノをテキトーに扱われるのが腑に落ちない) とはまた理由が違うんですが、自分も2,3個ここで紹介しない本やゲームやドラマや映画があります。 簡単に言うと、紹介しにくいんですよね。同じぐらいに好きなデュープリとかは結構簡単に紹介できるのに。 まあ、紹介しないだけで、いろんなところでタイトルとかは言いますが。 | | |
■2004年04月14日(水)
製作部! なにやってんの!!
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得得(うどんのチェーン店) でざるかもうどんを食べた。 かも釜うどんは食べたことあるけど、ざるかもとな。
ふむ、どれどれ。
(ずるずるずる...) ・ ・ ・ ふむ。
ざるうどんだから麺はしゃっきり芯まで冷えていて。
鴨 (汁の) つけうどんだから付け汁は熱く。
まさに、麺と付け汁の織り成すハーモニーが渾然一体としていて、
物すっっっっごく温いわぁああああああああああ!!
なにこれっ! 信じられないぐらいに温い! もう、苺パフェなんて目じゃないね! しかも嫌な温さだよこれ、こう、熱さと温さが来たあとに麺の芯の冷たさがあああああもうっ!! 失敗した、つうか何でこんな誰が食べても不評そうな食べもん置いてるよ得得!(うどん屋)
こ、今度は普通にざるうどんにしよう。
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「...ついに、アレがはじまると言うのか...」 「ああ、一年の禁を破り、ついに...ついにはじまるんだ!!」
喉を枯らし、伝う汗を拭うことすら忘れ、彼らはソレを凝視した。
『冷やし中華はじめました』
と、そこには書かれていた。
(『はじまりの漂流者たち』)
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「冷やし中華はじめました」 が 「冷やし中華はじまりました」
だったら、なんだか 「今、冷やし中華の伝説がはじまったのであるっ!!」 みたいな感じでよいのではないのでしょうかないですかそうですか。 | | |
■2004年04月13日(火)
色々がんばってます (けど書かねえ)
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ちなみに読書(9割YA。読書とも言えんか) ・絵・文章は趣味なのでがんばっているモノとは言えません。 借りていた涼宮ハルヒを読了。 これで現スニーカーについていける(笑) 貸した当人はなにやら微妙めいたことを言ってましたが、サクサク(つくづくこのオノマトピア発明した人は偉大だと思う) 読めましたし面白かったです。電撃文庫のページ数に慣れているので文章量は少ないですが、それでも読み応えはありました。 げんしけんも読む。いいな、東京って(謎) そういや昔、漫画部入ってみたかったんですが、まともにやってるような気がしなかったので結局入らなかった思い出があります。しかも何故か演劇部員や映画研究部員の方が絵が上手かった(笑) まあ、活動してないから絵の上手い人はスルーするんでしょうね。今のご時世、大学生活の場以外でも比較的容易にサークル活動できそうですし。 げんしけんは漫画部の話じゃねーけど(笑)
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「雪路部長ってどんな人なの?」 「あんな人だ」 「...それはそれは、よくわかるわ」 間髪入れない相葉の返答に皮肉たっぷりに返事する。 「他に例える言葉が思いつかねーんだよ。部長は部長であって他に例えようがないっつーか、既に俺の中で“部長”という人種が“人間”とか“日本人”とかと同じ扱われ方で存在してるっつーか。走る唯我独尊みたいな感じだしなあ...」 「ほぉ?」 本人はそれこそ皮肉をこめて言っているみたいだけど、それって... ふとみずのの方を向くと彼女は眉を跳ね上げ、口の片端を引っ張るように微苦笑していた。だまっててあげなさい、という意味らしい。 「あ〜だめだめ、桂介って雪路部長にベタ惚れなんだから、聞くだけ無駄」 すぐ近くから、声がした。 振り向いた先――自分の思っていた距離よりもかなり遠く――では、金髪色の美少年が鞄を片付けていた。まあ、同じ高校生だから少年という形容はおかしいかもしれないけど。 「希生! てめっ、つまんねえ嘘いってんじゃねえ!」 「やだな、本とのことじゃん」 教卓に立つ武乃部さんの話し声は、呟いているような声にもかかわらず遜色なく教室後ろにまで届いてくる。 まるで夕日のような――鮮やかな西側の陽射しが優しい赤色に、光の当たらないところにさえ反射を繰り返して、やがて全てをゆるやかに赤く滲ませて塗り換えていく――そんな声。弱く、遅いのにどこまでも響いてくる。 武之部さんはケラケラと笑ってから、 「で、何の話? 桂介が雪路部長に何回告白してフられたかとか?」 「うそ、そんなに告ってるの?」 「一回もしてねえよ! ゼロだゼロ!!」 「まあ、まだ一回も告白なさってないのですか?」 横槍を入れたのはみずの。「相葉さんって意外と...」 眉をひそめて、ため息と一緒に首を振る。 「なんだよそれ! 意外となんだよ、はっきり言えよ!!」 「ところで武乃部さん、雪路部長ってどんな人なの?」 「え、そうだな。まあ、あえて言えば凄い人だよ。何しろ部員不足と演劇サークルの勧誘とで実質潰れかけていた今のTakeBack'sを一人で建て直した人だからね」 「一人で?」 「てかお前ら聞けよ俺の話!」 遂に相葉が吼えたが、例によって無視である。 「いや、一人しか残らなかったんだよ。当時一年の部長しかね」 「うわあ、それは」 想像ができない、そんな倒壊寸前のビルにしがみついて、しかもリフォームしましたみたいな芸当、どうやったらできるんだろう。 「さあなあ」 と、答えたのは相葉だった。落ち着きを取り戻したらしい。 「さあなあ、って何で知らないのよ。雪路部長のことでしょ?」 「俺らが入るのはもう少し後だからな。あ、でも一つだけいっておくが」 「?」 「“雪路”は福沢諭吉の“諭吉”みたいな発音で言わないと、機嫌が悪くなる。“朝丘雪路”の様な発音だと、かなり怒る」 「...なにそれ?」 「そういう人なんだよ。例えようが無い」 そう結んで、相葉はぶっきらぼうに黙り込んだのだった。
(『TakeBack's』)
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『TakeBack's』 より、雪路部長。 二年生。廃部寸前だった演劇部を自らの手腕だけで復活させて今に至る。 台本制作、照明、演出担当。 彼女の作る台本は、分かりやすくて王道。変に哲学ぶらずに、日常のごくありふれたテーマを上手く引き出す。 台本に頼らず、役者に頼る演劇を目指している。 部員の信頼は厚いが、時々非情に非常な傲慢っぷりを発揮するのでついていけないときもある。
どこからともなく部外から役者や、大道具製作員、果てはスイッチャーまで呼んでくる。 舞台には立たないが、去年は男役で立っていたらしい
吉本好きのロマンチスト。 ハーブスティック好き。 | | | |
■2004年04月12日(月)
内村プロデュース面白いなあ、
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面白いと言うか、楽しそうだなあ。 アフレコの奴とか自分もやってみたい。 ああ、でも今週レギュラー落ちだ(がっくし)
さて、
武装錬金やってねー! や、やばいんではなかろうか。今のジャンプって他に打ち切りそうな連載ってほとんど無いんですよ。 アシスタント募集してるから大丈夫、とか思いたいんですが、でもごっちゃんも募集してたからなあ。
あと、次週ボーボボとデスノートの作者が入れ替わって漫画を描くらしいです。 うわ、神だよ編集部! すっご、ものすっごい楽しみ(笑)
(しかし、節操の無い文章だ。)
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「自分がされて嫌なことは、人にしてはいけないって言うだろ」 「えっと」 メイは大きな瞳をくりくりと動かして 「わたし別にされても平気ですけど」 「言うと思った...」 思わずため息が出る。 馬鹿にされたと思ったか、彼女は眉を吊り上げた。 「その理屈おかしいですよ。じゃあ、自分がされて好きなことは相手にもしてあげよう、と言うことですか? だったら被虐性愛者(の方なんてそれはもう凄いことに...痛っ!?」 脳天にチョップを喰らって痛がってるメイを他所に、どう反論したものかと考える。確かにその通りではあるが、あいにく俺はこのシンプルな理屈が好きなのだ。屁理屈でもいいからねじ伏せたくはなる。 要するに程度の問題だ。それぐらい感覚で解かれ、と一般的な常識を持ち合わすものにだったらいえるのだが...相手が隠者の森なんて名前すらも陰気そうな森で十余年間も過ごしてきた少女となると、そうもいかない。 「どうして?」 を連発する子供を諭すかのように、一発気の利いたことを言う必要があるだろう。 「タツマさん、なんか失礼なこと考えてませんか?」 「気のせいだ」 実際問題、自分がされて平気なことでも相手が嫌がると言う事は多い。 そしてメイのように自分がされて平気だから相手にも出来てしまうという人間も少なくはない。 「...けどそれは、“本来はされて嫌なことだけど、自分はそれに対処できる” ってことだろ? 嫌とまで行かなくても、困るとかでもいい。 自分の中で何らかの防御策、転化策があるから平気。そういう意味じゃないのか?」 ん〜と、彼女はひとしきり唸った。 「はぁ、どうなのでしょう。そうかもしれません」 登山杖をくるくると回して、メイは二三回、石突を揺らし、「対処法を知らない技は見せるべきではない、と言う教えがあります。自分がされて困ることを敵に教えるようなものですから...もちろんそれを利用したブラフも考えられますが...」 何で、そっちに行くんだか。 まあ、兵法も精神論も似たようなものではあるか。 兵糧不足を悟られたくないから篭城する敵軍に対して兵糧攻めを行った将の話を聞いたことがある。自軍にはまだまだ兵糧があるとハッタリをかますことで、実際には自軍よりも兵糧の多い敵の士気をくじき降服を誘うと言う戦術だったわけだが、 「...いやいや、なんで兵糧攻めの話なんだ」 「へ? おあずけプレイですか。それは面白そう...っひゃあ、いた? いたたっ!?」 「まあ、そう言う話だ」 メイのこめかみをぐりぐりとしつつ、「我慢出来る出来ない云々じゃなくて、対処法も知らない一番脆い部分で受け止めないとだめだって事だ。了解?」 「う、うぃ」 タツマの折檻から逃れて、目に涙を浮かべてこめかみを押さえるメイ。「つまり弱者の思考に意識を合わせろというわけですね」 いや、そう言う納得もどうだろう。 「...相手の目線に合わせて考えるだけでいいさ」 すると、メイの目が再度きょとんとなった。 「あの、タツマさん?」 「なんだ」 「自分がされて嫌なことを、相手の目線で考えるのですか?」 「あ。そうか」 額を叩いてうめく。「そう言う話になっちまうよな、失敗した。あ〜そもそも、価値観や嗜好の違う奴にこういう理屈って通用しないんだよな」 「そうですね。程度の問題ではありますけど」 「...君が言うかな。その台詞」
(『死骸術師とやさぐれ刑事』)
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本来、信念とは一枚岩であってはいけません。 ロボット三原則ですら「ただし」 と下位の原則を否定していると言うのに、いわんや人間おやです。 人間がある一つの信念のもとに生きようと思えば、例外例外例外の嵐、そんなものは法律を見ればわかりきった話です。 だから上手い人は「題目はアバウトに」「かつ、実際の内容は事細かに」 と、まるで卒業論文みたいな信念を持つのです。 「自分の貫く信念は『生きる』 だっ! と言っても、ただ『生きる』 んじゃない、あれこれこうしてこうやって充実した人生と、家庭の平和と、公共の福祉と、国益をどうたらこうたら。無論、『生きる』 と言うことは死なないと言うことじゃない、そう、俺は生きるためなら死ねる男だ(意味不明) 『生きる』 とはあくまで人間としての生を(以下長いので略)」 と、まあそんな風に。 | | |
■2004年04月11日(日)
日曜日。
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仮面ライダーはあんなにごたごたしていて面白いんでしょうか。ダデャーナザーンと三つ巴ばっかりだなあ。
最近『抹茶オレ』 に嵌り出しました。粉末をお湯で溶いて牛乳混ぜれば、すっきりとした甘さの抹茶オレの出来上がりです。 11杯分400円と、ちょい高めかなあと思わないでもないですが、でも値段に見合うだけの上手さとお手軽さが良いです。
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「桜かぁ。今年は全然見てなかったなー」 敷き詰めたような花びら路地で、薄緑の枝を見上げる。 散り終えた桜はもはや『桜吹雪』 とさえいかない。 「なんか、勝手に咲いて勝手に散ったってカンジ」 と、小さな風が吹雪の肩から頬にかかった。肩の上のフブキ(ミニチュアサイズ) が呆れてため息をついていたのだ。 「ほんに、もったいないのう...折角の春風情と言うに」 息を吸う気配。 「どれ、一曲披露するか」 彼女は、宙を歩き、その小さな声で切々と歌いはじめた。 観るに遅すぎた桜並木に綺麗な声が通る。 フブキのことだから和歌でも詠うのかと思えば、なんてことはない、去年大いに流行った例の卒業ソングだ。何故日本のポップスを彼女が知ってるのかと言う疑問はこの際おいておいて、ふと今さらあることに気づく。 「...そういえば、その歌って桜のことを歌ってるのよね」 「ん?」 歌声が止まる。 「なんかそう考えると違和感があるって言うか...卒業ソングのイメージが強いからかな。桜を見ても歌のイメージがないのよ」 「ああ、桜を見てもこの詩のような大それた感傷に浸れないと言うわけじゃな」 ひとしきり頷かれた。 鼻歌でサビの部分だけを囁くようにワンフレーズだけ鳴らして、 「ときに吹雪。紅白歌合戦を見て感傷に浸れるか?」 「へ? なにそれ」 「ゆく年くる年ならどうじゃ? 去りし一歳(に思いをはぜて、心寂しい気持ちになったりはせんか?」 「ど、どうかなぁ。多分なるんじゃないかな」 何の話だろ、と桜の若葉を見上げてしまう。 「さてと」 はぐらかすように、前を向くフブキ。 「桜より紅白の方が時間の点で言えば儚くはあるかのう」 「は、儚い、ねえ」 その言い方だと、高校野球決勝戦や日本シリーズどころか、赤坂五丁目ミニマラソンでさえ儚いことになってしまう。七年に一度の御柱祭りなんて儚すぎて集団で後追い自殺しかねない。 馬鹿な妄想を膨らませていると、桜の通り抜けが終わりに近づいた。 フブキが肩に乗りかかる。 「先程お主は、桜を見てもイメージがわかぬといったが...」 「え?」 「別段おかしな話ではなかろう。この歌は友との離別の歌。何も無い時分に別れを連想する方がおかしな話だ」 そう言い捨てられる。 吹雪は目をきょとんとさせて、渡ったばかりの桜を振り返った。 この通りの桜を見るのは今年はこれで最後だろうけど、別段なんとも思わない。 だいたい、学校に行けばまだまだ桜は咲いているのだ。 「...そっか、逆なのね」 ふん、と耳朶に小馬鹿にしたかのような鼻息の音。 「さよう、人は感傷に浸るが故に桜を観るのだ」 彼女は目を閉じて、今度は吹雪も聞いたことのない歌を詠いだした。 それは心の底から響いてくるような不思議な歌だった。日本語でも英語でもない、けれど吹雪にはその歌の意味が何故だか理解できて、 「綺麗な歌ね...声じゃなくて」 「ああ、とるにたりぬ賛辞歌じゃがな」 その歌には惜別の感傷も、やがて迎える運命の儚さも歌われていない。 ただひたすらに桜の美しさを讃えている。そう言う歌だった。 やがて歌は終わり、 「若き内は、その美しさを存分に知っておけば良い。 その愛しさが、別れすら愛しく思わせるだろう」 フブキは微笑んでそう結んだ。
(『吹雪とフブキ』)
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2004年04月10日(土)
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久々にカイ。ただの長いだけの髪は長髪とは呼ばん、と言う妙な信念のために散髪させました。
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「正義とか、そう言うのは考えたことが無い。 正直、そんなこと考えてたら、魔王を追い詰めるなんて芸当は出来なかった」 カイは、まるで何度もそう言ってきたかのようにぼやく。 「結局、後づけの理由なんだよ。ヒーローインタビューで饒舌な選手だって、バッターボックスじゃ頭が真っ白なもんだ」 多分な、と言うのは野暮なので黙っておく。 「俺のやってたのはただの自己満足...あいにく満足なんてただの一度もしなかったけど、最近になって求めても手に入らなかったものがじわじわと手に入ってきているような――そんな実感がある、勇者を引退した今頃にな。おかしなもんさ」 自称『勇者』 に向かって、カイは苦笑する。 こいつは悪く無いんだ。悪いのはこんな生き方で勇者なんてしていた俺だ。 『勇者』 は黙ったままだった。 「あんたのやっていることに文句は言わない。曲がりなりにもその『民意の刃』 を使えたんだ。偽善だとも思わない。...まあ、もう少し、この世界なりに向いたやりようはあるとは思うが、それでも何もしないよりはましだ」 歩み寄る。金色の剣を手にした『勇者』 は気配におびえたように剣を構えた。 「だから、俺が大事にしたいと思える人々――友人さえ傷つけなければ、俺はあんたをどうにかしようなんて思わない」 黄金の粒子が、カイの右手に集う。 「思わなかったんだよ――勇者カイ」 握り締めると、そこから一振りの短刀が生まれた。 「来な、魔王に代わって相手してやる」
(『偽勇者と御隠居勇者』)
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■2004年04月09日(金)
はぁ?
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『春の名探偵スペシャル クイズ!5分で解ける トリックストーリー』 TBSでこんなのやってたんですね。
問題: 彼は10階建てのマンションの10階に住んでいました。 彼は自宅に帰る時に、何故かエレベーターを5階で降り、そこから階段で上がるということを毎日行っていました。別に5階に用があるというわけでもなく、エレベーターは10階まで上がります。 それでも彼は5階で降りて階段を使うのです。 さて、なぜでしょう。
ヒント: 下りは10階から1階まで一直線に降ります。 がんばれば6階ぐらいまでは行けます。
答え: 彼は幼稚園児で5階のボタンまでしか背が届かなかったから。
この話は感心したものの、他の話はちょっとなあ。
特にあの「他殺と見せかけるために密室殺人を企てた」 って、普通密室殺人って自殺に見せかける為だよなあ。どういう発想やねん。
あと、カメラマン(映像の視線の主) が犯人だったと言う、叙述トリック的な話があったんですが、「無人島に来たスタッフは四人」 と、四人(アイドル・スタイリスト・プロデューサー・アシ、だったかな) のスタッフらしき奴らを映すシーンで、 『いや、カメラマンは?』 と、弟と同時ツッコミ。多分、同じツッコミした人が日本中にいっぱいいると思います。 あ、なるほど。アイドルはスタッフに入らないから、スタッフは3人か。ツッコミだけで謎が解けた。コレは凄い、ツッコミ名探偵として売り出したらどうだろう。 「ツッコミ一つで事件を解決!」 って、面白いキャッチフレーズだと思います。
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「そうつまり、要木 社さんはあの日の正午、この包丁を使って飛外 史弥さんを殺した! って、なんでやねん! おかしいやん!! だいたい包丁に要木さんの指紋以外付いてないってありえへんやん! 思いっきり偽装やん!!」 突然のノリツッコミに唖然とする一同。 「で、では誰が犯人だって言うんですか! あの時犯行が可能だったのは要木さんしかいないのですよ!」 「んなわけあるか!! こんなもんコレコレコーヤッテコーヤッタラ簡単にアリバイ崩せるやんか!」 「な...ま、まさか」 「そんな大胆なトリックを!!」 「そう、犯人はあんたや」 探偵はずびし、と裏拳でその人をさした。 「新範 忍さん! どないやねん!!」 「ま、まいりましたあ」 ざわめき。 「ま、またあの探偵がツッコミ一つで解決してしまった」 「ツッコミ探偵おそるべし...」 賛辞を他所に、探偵はニヒルに口を歪めて手首を返した。 「やめさしてもらうわ」
(『ツッコミ探偵〜納出屋 稔(〜』)
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■2004年04月09日(金)
『辺バケ』 オフレポ。
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長い上に落ちちゃった文章もあるんで、辺バケ記と旅日記を切り取って載せておきます。 毎日かいてたら、いつの間にかちゃんとしたレポになってたよ...(笑) あくまで徒然日記なので、ところどころで徒然してます。あしからず。
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『4月2日〜3日:一路東京へ』
大規模オフ『辺バケ』 に参加するため一路東京へ。 東京はいとこのうちに行って以来、二回目の旅です。都心に行ったのは今回が初めて。 奈良〜東京、往復総交通費5420円(!)の貧乏旅行。 新幹線を使わない旅となると一回目です。いやあ、行けるもんですねえ。
まず、奈良〜名古屋までを近鉄で。 あるルートで優待券を持っているため、特急以外は乗り放題。 昼間だったので、小説をずっと読んでいました。 小説は 『クビツリハイスクール』 と 『サイコロジカル 上下』 と三冊持って行ったのですが、名古屋に着くまででクビツリを読みきってしまい、 「やべ、本が(暇つぶしとして) 持たない」 と戦慄。 次の一冊を読むべきかどうか、真剣に悩みました(まあ、杞憂に終わるんですが)
名古屋からJRの夜行に乗るまでに3時間ほど余裕があって、その時間を潰すのが大変でした。なにしろもう夜9時で本屋も閉まっていて潰しようもないのです。 結局、うどん屋で遅めの夕飯を食べることにしたのはいいものの、 「名古屋に来てまでうどんってのもなあ」 と、どうでもいいことを考えたり、どうせなら名古屋名物のきしめんやサービス過剰のモーニングセットを食べてみたいと思ったり(しかも無理やし)。 けど普通のうどんチェーン店に入るのは貧乏性と言うより、不慣れな食べ物が恐いだけなんだろうなと妙な自己分析をしながら、釜揚げうどんを啜りました。ずるずる。
JRは快速急行までなら乗り放題の青春18きっぷを使用して、名古屋〜東京間の夜行快速(夜行なのになんと指定席券=530円だけでOK) に。 夜行と言っても色んなところで泊まるために消灯は無しで、眩しすぎるのが唯一の欠点かな。アイマスク用意しとけばよかったです。
無理から寝て起きるとすでに東京。静岡はいつ過ぎたんだろう...。 朝5時。東京〜新宿に乗るため中央線へ。 ホームに上るまでの誰もいないエスカレーターはやたら長くて、まるで宇宙ステーションにでも来たのかと思いました。田舎もんだなぁ。
新宿で5時から12時まで暇つぶし。 ぶらぶらと歩き回り、一通りの勧誘を受け流し、ネットカフェを7件ぐらい発見。仕事空けのホストを見物して、ネットカフェで時間を潰し、10時ぐらいにスターバックスで今日のオススメみたいなコーヒーの一番デカいのを飲んで、そのスタバのあったビル(なんだか、女性専用のデパートみたいで気恥ずかしい) の上の階の文具屋を見て周り、「な、なんじゃこの漫画専門ぽい品揃えはぁ!!」 と一通り驚いてから降りて(ひやかし) 、駅周りの手摺に一時間ほどボンヤリと座りました。 なにやってんだ。
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『4月3日12時20分:出だしは不調』
待ち合わせ時刻10分前。
「〜(某)看板前看板前、あ、あれか」 スタ スタ スタ ピタ 「こんにちわ!」 「あ〜違いますよ。多分アッチの人たちじゃないかな」
別の集団でした。
「し、失礼しました」
うわっうわっ、はずかし。 まあ、そんなこんなでどうなることやらな出だしでした。
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『ファースト・インプレッション』
実のところ、オフ会というものがはじめてなため、 「今までチャットその他でしか面識の無い人と出会うということがどういうことなのか」 という想像すらつかなかったのです。 何をするにも初めてで、挨拶をした瞬間はまさに、衝撃で、鮮烈で、感動で、ああ、オフ会とはこういうことなのか、と素直にその気持ちだけでイッパイでした。 その後、自分のHNを伝えた途端に「あぁ」 と頷かれたり、相手が自分の知ったHNで自己紹介してくれたりと、あの体験は筆舌に尽くし難いものがあります。 あえて例えるなら「≪病室大部屋のカーテン越しに話したあの人と六年ぶりの再会。ただし11人いるっ!?≫ みたいなっ」 感じです。(葵井巫女子風) 緊張しすぎて一気に喉が渇き、昔のBOSSのCMのように知らずうちにお茶を飲んだ記憶があります(笑) と言う訳、と言うのもなんですが、ネットで知り合った人とリアルで会うということがどういうことか想像の及ばなかった――あえて良い風に言えば「ありのまま」 を受け入れていた自分は、外見の想像なんてシルエットすら想像していなかったわけです。 基本的にイメージゼロから入ってますから、どの人もギャップ(差) は在るとも無いとも言え、実際5、6人その場にいた人を言い当てるのは困難を極めました。名前のいい当てっこでかなり間違えましたし(笑) 例外的に、ネット上で外見の事を言っていた人(背の高さとか、髪型とか、年齢とか) は直ぐにわかりました。ギャップも全くありませんでした。 自分も、もっと外見の事とか言うべきだったかなあ。
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『昼:お昼』
印象のみを書いていてなんだかさっぱりなのですが(笑) まあ、オフレポみたいなことをするにはいろんな人に許可を取る必要もありますし、感想のみに勤めます。(不精め) たとえば、お昼、はバイキング料理だったわけですが。バイキングだというのに枝豆ばかりを食べていた自分は、周囲の話にも乗らず、『古きよきって、なんじゃろ』 とか考えていました。お題は隣の人に貰いました。その人には太股の絵を描いた名刺まで貰いました(感謝) ちょうど、ど真ん中の席にいたために左右全員の話を俯瞰する形になってて、両方の話の輪に入れるものの、両方からちょっと離れた位置関係という絶妙なポジション(笑) そのせいか、随分ボンヤリしてしまったんですね。 『古きよき時代』 例えば、今やっているデカレンジャーは古き良きヒーロー物の再来と大いに歓迎されていて、子供のウケもかなりいいと聞いています。けどまあ、それは ガオ、ハリケン、アバレと『伝説の戦士系』 の物語が続いていたからだという分析もあるそうで。つまり、邪道(?) が続いていたから王道が受けたというところでしょう。ワンピースがウケたのと似たような理屈ですか。 古きよきと言うのは、昔=つまり原点です。原点と言うのは白地のキャンパスに引いた一本の線で、つまるところ何をやっても王道なわけです。 王道は文字通り王が歩く道なわけで、帰結的にそこを歩けば王になれます。 しかし何も切り開かずにただ与えられた道を歩く王なんてのはすこぶる評判が悪くなるわけで、そう言うのに耐えられないから次の王候補はスタートとゴールは同じにもかかわらず別の道を開こうとするわけで。 いやいやいや、何の話やねん。確か元の話は「デジカメより一眼レフの方がいい」 といった内容だったのに、全然論点が違うなあ。と、ぼんやり考えたり。 デジカメと一眼レフの違いってなんだろう。一眼レフのデジカメって最近発売しましたよね。手縫い風味のミシンと似たようなものでしょうか。 お笑いについて熱心に会話しました。これからも例の投稿は続けていくつもりです。TRPGに勧誘されましたが微妙です、興味はありますが演劇部に入るのと同程度の勇気が必要かも。「ルールブックが高い」 は自分で言ってて逃げの方便だと思いました。 あと、本物の絵と本物のガバスを見ましたが、どちらも「ほへ〜」 としか答えてなかった気がします。「○ッ○ンだ」 と叫んだのは、単にそいつが一番好きだったからで、もう少しましなコメントは無かったものかとあとになって後悔。
う〜ん、昼はちょっと本気出せてなかったかも。
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『昼:ボーリング場』
バイキングの後はボーリング大会でした。エントリーネームを芸名か本名にするかでかなり葛藤しましたが、芸名にしました。 アレンジがついて「シャーング」 に。わたしゃ象(タイ語でチャーング)か。 ボーリング場名物ジュークボックスに早速かじりつき、「AM11:00」 と 「ええねん」 と 「さくらんぼ」 に絞ってから確か(伏せる必要はあまり無いと思うんだけど)誰かさん達が好きと言ってたなあと思い出して最初のに。曲が流れてからその柳猫さんに(おい)礼を言われたので、よかったよかった。 ボーリングは未だに投げ方がわからず、毎回その場の上手い人を真似てモノにしようとするも、無残に惨敗。真っ直ぐには投げられるくせに何故か一回もストライクが取れなかったのが未だに納得いかなかったりします。なぜじゃー。 スペアは確か2〜3回。でも、そのうち1個は控え席の助っ人幹事(打率3割ぐらい:笑)にとって貰ったものでした。 最高スコア90点前後。次回は100点をオーバーしたいです。って、これだと普通のボーリングレポだ(笑) 実際、豪華景品付きだったので皆かなり奮闘していたんですね。争奪杯本番にいたっては、みんな助っ人を使用しない(笑) とは言え、中には独自の投法や決めポーズ付きの人がいて、さり気無いところでアピール万全。侮れないメンバーだと戦慄しました。 会話こそ無かったものの、色んな人となりや個性を伺えてかなり楽しかったです。こう、遊んだーって思い出がひしひしと残っています。 まあ、筋肉痛もきしきし残ったんですが(笑)
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『夕刻:飲み屋』
夜の部は飲み屋でした。 銭湯の下駄箱みたいな下駄箱に靴を入れてまるで銭湯の下駄箱みたいだとぼやきました。飲み屋に下駄箱があるとは凄いですね。防犯上の問題でしょうか。奈良県では見た事ないです。大阪にはあるのかも。 飲み会。 久々に酒を飲むわけですが...おお、フリードリンク。 毎回限界忘れて飲むため自分にとっては鬼門のようなサービス(笑) 以前、演劇部の奴らとカラオケに言った時は呑みに呑みすぎてなぜかトイレに5時間篭ったというエピソードが(店員にめちゃくちゃ怒られた)。控えめにせねば。 自分が陣取った下座周りは呑めない未成年が多かったものの、かなりの豪胆ぞろい。呑んで食べて叫んで吼えて、もう何騒いだかほとんど覚えてませんが(笑) とにかく騒いだという記憶だけはあります。 そう言えば、居酒屋の食べ物が面白かった。カルパッチョみたいなのとか豆腐の味噌づけみたいなのとか、東京のつまみって、なんかしゃれた感じがします。関西はから揚げとか、焼きそばとか、お好み焼きとか、チャーハンとか。ちょっとカルチャーギャップですね、美味しかったです(まあ、探せばあるんだろうけど)。 けど、あの竹箒の穂を揚げたみたいな食べ物だけは訳がわからなかった。 なんだろ、あれ。上手くもないし、そもそも味が無い。みんなして、 「なんだこれー!」 「どうやって食うんだー!!」 「いや、そもそも食べ物なのか!!?」 と、ツッコミまくり。うん、ノリのいいメンバーだ(笑) 文句を言いつつも「うまいうまい」 と食べまくってるし。20本ぐらいまとめて口に...って酔ってるよそれ(笑) なるほどツッコミ専用の食べ物か(なにそれ)
途中上座の方から二人ほどやってきて大いに盛り上がり。未成年から酒を飲みたいとの声が聞こえるも、オットコマエ幹事のダメじゃーな一喝。教育委員の人も目を光らせてますし英断ですね。(てか、ホントいろんな人がいるな、この会合:笑) とは言え、一喝した人はその口で生ビール一気飲み。よく飲むなあ。でも、唐辛子ビールは多分美味しくない(笑) 自分も程ほどに飲んでいい気分に。 ふと、上座の方を見るとなにやら物凄いお二方による物凄い打ち合わせ風景が目に入り「うわ、なに俺普通に酔って普通に騒いでんねん」 と、普通なら羞恥する場面なのに、「おいおい俺らだめだめじゃーん」 「そんな俺が好きだー」 と更に騒ぐ酔っ払いたち(一部脚色、似たようなことは言っていた:笑)。嗚呼、本当にだめだめだ(笑) キムチ鍋雑炊は卵の入れ方にカルチャーギャップ。 え〜! 卵溶かないで鍋に入れるんですか!? そして、とどめの苺パフェ。季節ですねぇ。 けど、味見までさせてもらってなんですが、あれはクリームが生ぬるかった(笑)
宴が終わり、別れの際になってから、 「うわ、俺何もオフ会らしい話してねえ。これじゃ普通のコンパやん」 と、自分でツッコミ。 なにやらスケッチブック持ってきた人もいるみたいで、自分も買ってくりゃよかったなあ。悔し紛れにツーカーで記念写真とりまくりましたが見事にぼやけまくり。くそっ画素数め。 「ありえねえ」 ん? 「...ありえねえ、うっわ、ありえねえ」 ――呪詛かと思ったら、後ろで見知らぬ兄ちゃんが自分の足元見てぼやいていました。足なんてデニムのコンバースぐらいしかねーよと思ってると、なんとそのありえねえ兄ちゃんの足にも全く同じデニムのコンバース。うっわ。 そりゃ呪いたくもなるわな(笑) 「そんなのどこにだって売ってるんじゃないのー?」 と相方のツッコミ。 その通り。ちなみに自分の知ってる限りで同じ靴履いてる人はあんたで三人目だ(ドギャーン) 定番の安モン履いてるあんたが悪い、と苦笑。 向こうもこちらを見て苦笑返し。
って、いかんいかん。全く関係のないところで親睦を深めてどうする(笑)。
(二次会へ続く)
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『深夜:二次会』
さて、二次会です。二次会も飲み屋でした。飲み屋ばかりだ(笑) 夜もフケたとあって、人数は十人以下に。皆、終電とかあるんですよね。自分どうがんばっても始発だ(笑) あ、また銭湯の下駄箱だ。鍵抜いてから靴入れて閉めようとして閉まらない。鍵抜いてるんだから当然なわけで......う、酔ってるなぁ。
ええっと、随分オフ会らしい話もできたような気がします。ダルビッシュとか(笑) サイト運営とか今回のオフ会の話もしましたか。 あと、尊敬するエントラ作者に直接キャラ使用の許可を貰ったり、某エントラキャラのモチーフを暴露してみたり、エントラの話ができたのがよかったです。 あと...まあ、ここは名前を載せましょう。辺境さんに絵を見せてもらいました。生絵ですよ、生絵(インクジェットもあったかな)。あの酒を零しかねないテーブルの上で貴重な絵を。勇者です。あ、酒こぼれた(実話) そうそう、まさか生○○○○が拝めるとは思ってもみませんでした。けど、やっぱりまともなコメントが出来なかったので、後になってがっくり。今します。 後ろ向きな焦燥感が出てたと思います、自分の見た事の無い表情が印象的であの表情で短編3杯は書ける(?) 編集さんの意見は無茶だと思います(笑) 無理ではないんだろうけど。 まさかと言えば、舞台裏(このサイト) の話をされてしまい、いやほんとにまさかだ(笑) 「...ただよしは?」 「ふひゃあ(奇声)」 ごめんなさい、すみません。色んなところに謝ります(泣) いや、書いてはいるんですよ? 小片シリーズ「溶ける話」 がよかったとのお褒めを頂きました。「田中さんテイストですね」 ありがとうございます、最高の褒め言葉です。初めてあの方の小説を読んで10年、結局のところそれを支えに文章を書いています(ゴールではなく)。 田中さんの短編は確かに恐い(と言うより気持ち悪い) ですが、どこか暖かくて切なくて、どんなに全てが醜くても、どんなに自分が悲しくても、微笑みを忘れずに手を差し伸べられるような――そんな誰かにでも優しくありたいと思わせるような文章だと思います。 読めば読むほど人生に響いてくるのがあの方の作品なので、是非何度でも呼んでもらいたいです。ハイマール祭は成人向けなので読まない方が無難です。 いやいや、何の話だ(笑) そのあとも、色んなお話。 そうです、しゃんぐは「しゃんぐぅ」 と読むのが正解です(笑) 一次会でも言いましたが、別にどう呼んでもらってもかまいませんよ。 萌えは確かにバランスだと思います。あとポーズとかコスチュームとか、統合して言えば『あざとさ』。グラビアと同じですね。逆にバランスを崩しにくい(特徴が出にくい) のが弱点かもしれません。 ドラマガのシステムは、そうですね。自分としてはジャンプみたいに好きなのを3つまで選べるシステムがいいです。多分アンケートは1千票以下でしょうし、やれない事はないと思います。 一つだと無難なの選びがちなんですよね。「自分の投じた奴が一位争いをしていないのはつまらない」 と言う選挙の心理と同じです。実際の選挙も個人と比例ではバラつきがありますしね。 別に無難が悪いとは思いませんが、民意は民意で本音や流行では無いかな。
って、本当に何の話してたのやら。ちなみに話の時系列は無茶苦茶です。
二次会は、なんと某方の奢りでした(ゴチになります:礼) 当人曰く、あぶく銭だそうで(笑) 名古屋のスロットで千円スった自分とは(あれは勝てた試合だった) 運の強度が違うなあ。 帰り際に主催者お三方とマンツーマンでお話をしました。 「楽しかったですか?」 と、その内の二人にも聞かれてしまいましたが(笑) 「はい、楽しかったです」 と、断言。いやあ、来てよかった。
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『4月3日深夜〜4月4日:いざ帰郷』
帰りの道程。 幹事であらせられる御嶋さんに安い漫画ネットカフェまで見送ってもらい(安かった)、そこで五時間就寝(え?)
まさか、単行本の一冊も読まずに寝てしまうとは思いましませんでした(笑) 4時半に起きて、周りを見回すと...
死屍累々。
と言う単語がふさわしく。本を読んでいる人と寝ている人の比率が1:9ぐらいでした。よかった俺だけじゃないんだ(笑)
五時までちょっと時間があったので、しばらくまたぶらぶらすることに。 しかし、朝はカラスとホストが多いなあ。 ドンキホーテでアイマスクを購入。 吉野家に生まれて初めて(注:奈良にもあります) 入り、豚丼を食べる。 帰ってから「豚丼が安くなるという」 ニュースがあってチョッとヘコみましたがそれは別の話。お茶はおかわり自由なのかどうか迷いました。よかった、無料でした(そりゃそうか) 帰りの道程はよく覚えてません。ほとんど寝てました(笑) とにかく、えきからで調べたメモに忠実に帰ることに。メモどおりの時間に到着するため、携帯のアラームをセットできたのが幸い。寝過ごさずに済みました。 名古屋からはまた近鉄。ここからはホームみたいなモノなので適当に帰りました。名古屋のデパートでちゃっかりと『王様の仕立て屋(二)』を購入。スパジャンで連載中のナポリの仕立て屋の職人話ですが、作者の大河原さんはジャンプの『かおす寒鰤屋』 時代からのファンです。この本を知った時は「おお! この人、仕事してたんだ!!」 と自分のことのように喜びました。 うん、相変わらずの粋な職人漫画だ。 ほくほくと、幸せ心地で帰りましたとさ。
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『感想』
いやあ、楽しかった!! 筋肉痛もむしろここちよし(笑) でも、ツーカーのカメラショボいからそろそろいろんな人の顔、忘れそう(汗:印象は覚えてるけど) 誰か写真撮った人、アップして焼き増しさせて貰えないものでしょうか。
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■2004年04月08日(木)
な、長かった...
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辺バケを無事書き終わりました。 うん、切り取って繋げて、日記を見やすくしとこう。 色々書き逃しとかもあるので、そのうちまた書こうかな。
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「やぁ終わった終わった」 「ご苦労さまです」 俺は欠伸を噛み殺すナエさんに缶コーヒーとアンパンを手渡す。 「お、気が利くね」 カシュっとナエさんはすぐにプルを起こした。 その間に俺は、彼女の書いた原稿をCD−Rに複製にかかる。 「別にさぁメールで渡せるのにな。所詮テクストだし」 「それだと俺が来る意味が無くなるでしょーが」 「無くせんなもん。赤字が解消すっぞ、多分だけど。あぁ、新人の交通費に使えば黒字になるだろうな。こっちは確実だ」 「...」 「あんだその、このアマ嫌なところ突くなあって顔は」 「思ってませんよ、そんなこと」 へぇとも、どうだかとも言わずコーヒーを飲んでアンパンを噛り付くナエさん。 「あーうま。っもう、コーヒーに合う菓子と飯に合うおかずさえあればそれだけでじゅうぶんだな」 「たまには、外食した方がいいですよ。金持ってるんだし」 「おいおい」 ポニーテールが上に一回跳ねて、ナエさんの目が険しくなった。 「あのなあ、たまに贅沢なもの食わねえとダメだみたいなチンケな観念、このナエさんが持ってると思うかぁ?」 「...思いませんね」 「だろうが。こちとら“一週間に一日豪遊すれば残りの六日詰まんなくてもいいや”みたいなとっぽい人生送る主義じゃねえんだ。毎日の食事にはちゃんと満足してるし、無理して高い食べモン食いたいとも思わないんだかんな」 「いや、それはちょっと論点が違うような」 「同じだよ! お前はそう言う心積もりで、コトもあろうにこのナエさんを説得しようとしたんだ、わかったか!」 スコン、とナエさんが手首を返すとスチール缶が自分のおでこにヒットした。 ひとしきり痛がって、文句を言おうと口を開くと、その頃にはナエさんはソファにどかっと寝転がっていた。 「寝る。起こすな!」 コーヒー飲んでもきっちり熟睡出来るのがナエさんの特技で、数秒と待たぬうちに彼女は可愛い寝息を立てていたのだった。
(『無題』)
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たまに高い料理を食べて、それで日頃のストレス解消だみたいなのはあまり好きではありません。庶民は高級料理なんて食べる必要ないのに。金持ちが食ってればいいんです、あんなのは。 高級店と言うのは、あくまでお金を持ってる人がお金を浪費する装置であって、高級レストランは金持ってる人が行けばいいんです。大体食事なんだから高いと思ってる人にとっては満足できるもんでもないし。 ドンペリの味なんて、誰が飲んだって同じなんですよ。
以上、この上ない貧乏人の僻みでした(笑) | | |
■2004年04月07日(水)
ブルーはEDの振り向きがかっこいい。
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「特撮? みずのんって...こういうの好きなんだ...」 みずのが熱心に読んでいるので引っぺがして確認すると、それは特撮専門誌『スペースシップ』 。ゲーム雑誌の横あたりに置いてるのをよく見かけるアレだ。 「あれ。千里、知らなかったけ?」 知らないは知らないが、ちょっと意外だ。校内とはいかぬもののクラスのアイドルなのに。でも最近はそうでもないのかな。イケメン俳優とかも多いらしいし。 「特撮ブームって奴?」 「そう、今時代は特撮なの!!」 おお、ガッツポーズ。 「あのアクション、人間ドラマ! 王道に媚びず、けど大人に媚びることも無く貫く、真正真面目な子供騙し! 誰もが望む勧善懲悪! そう、それはまさに夢を夢見る子供のための王道! 子供たちが初めて見るのはオレタチなんだ! その意気込み! その覚悟! ショーマンシップ!!」 「あ〜ぁ。みずの?」 聞いちゃいない。イスに足かけちゃって、遠くを見る瞳が銀河の彼方イスカンダルあたり航行してたりする。 口ぶりから察するに、俳優じゃなくて特撮自体が好きなのかな。そっちの方がみずのらしいっちゃあらしいけど。 そんな気持ちで『スペースシップ』 をパラパラと捲ると、 「うわ」 前言撤回。なんと言うべきか、特撮俳優のグラビアのような雑誌だった。 「あ、侮れん」 カメラに向かってセクシーポーズを決めるイケメン俳優達。若手俳優は私の趣味じゃないが、それでもなかなかにそそるものがある。 てかジャニーズ雑誌かこれは。 「みずのんはお目当ての俳優とかいるの?」 「いるよ。今井さん」 誰やねん。 けど、そうか。いるのか。それはそれでええこっちゃ。お姉ちゃん安心や。いや意味不明だけど。 「ブルーの人なの」 フフフ、とみずのは普段なら絶対しそうにない、男子が見たら怯みそうな怪しい笑顔を見せる。う、無二の親友の私でも恐い。 頬に冷たいものがつたうのを無視してその今井氏の顔を見ようとページをさらに捲る。 あら? 「えっと、みずの? ブルーの人...林さんって書いてあるけど」 まさか、仮面ライダーブルーとかいるのだろうか。仮面ライダーブルー。なんだか、世界の平和どころか家庭の平和さえも守ってくれそうに無い。 「やあねえ。林さんは素面の人。私が言ってるのはブルーの人」 うっとりと頬に手を当てて。 「え、なにが違う――」 「今井さんは前回から引き続いてなのよねぇ。あぁ、あのスーツ越しでもわかるクールな演技。役者だわぁ」 「って、スーツアクターかい!!!」
(『TakeBack's』)
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今井さんは実在します(笑) 前回はアバレキラーのスーツ担当だった人ですね。 今回はブルー。EDの振り向きっぷりがイカします。 『宇宙船』 も実在しますが、グラビアじゃありませんよ。それっぽいけど。 特撮専門誌によると、今回ロボの特撮が多いのはアバレとかのロボが恐竜とかでCGじゃないと不自然だったからだとか、今回は逆にCGだと違和感が出るとかで、なるほど使い分けですね。
周りで内定決まったぜって声がちらほら。うう...。 今年こそはどうかな。 | | |
■2004年04月06日(火)
宴の始末
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使うか使わないか解からないために、念のため3日分用意していた「18きっぷ」 の結局使わなかった一日分を始末することに。 まあ、要するに金銭トレードな訳ですが、この辺はモンコレで鍛えたトレードテクをいかしてぱっぱあとクリア。いっそのこと余ってたスリーブとトップローダーにいれてサランラップに巻いてから送ろうかとも思いましたが、18きっぷが折れようが曲がろうが何の問題も無いのでそのまま送りました。
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「流レ流レ流サレ流レ...ルルル縷々流。サラ皿鎖沙裸。 渡ル川、上ル船、沈ム橋、傾ク段、秘シ室、輪ヲ欠ケ抜ケル。落チ、逝キ、堕チ往ケ、奈落娯楽瓦解カカイ無私寧ロ死骸市街。前葬漸層全総然草。兢兢兢兢。比比比比。死シ者、知シ虫、詩シ魂、視シ廻、詠観黄泉孵れ...刳刳ト...劇ヲ...欝シ代ヲ...古古ト覆セ」
しゃらん。 舞に惑い蝉が亡き静寂。 かカカと、骸が哂う。
(『葬菜曲』)
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■2004年04月05日(月)
迂闊にも程がある。
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この日記帳は『Nicky』 を使わせてもらっているわけですが、ページのラストに誘導リンクを今の今まで貼っていなかったことに気づきました。迂闊。
さて、監査がありました。でもボウリングか酒を飲んだためか、弱目の筋肉痛がこの日にやってきたため(遅) 非常に眠かった。というか、監査官の目の前で舟漕いでしまいました。ヤヴァ。
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「う、筋肉痛ぅ...」 「貧弱ねぇ千里(」 「ぃやいゃ。あれだけの運動して筋肉痛にならないみずのん方がおかしいよ」 「まぁ、わたしは筋トレぐらいなんてことないし」 「むぅ、もしかしてトレーニングしてたり?」 「う〜ん、というか家まで歩くだけで結構なトレーニングだから」 「へぇ。みずの家って遠いんだ?」 「そうなのよ、広すぎて広すぎて」 「広...い?」 「庭が」 「庭っ!?」
(『TakeBack's』)
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■2004年04月04日(日)
4年4月4日
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デカレンジャー感想
「これにて一件Complete! この世にやまない...雨は無い」
くっう〜〜〜〜〜っっ☆! 最高!! OPテーマ二番まで歌い切るアクションもかっこよすぎでしたが、今回はジャスミンジャスミンジャスミン!! もう最高っ!!
「なんで、なんでこんなにあたたかいのよ〜(泣」
犬だからです(違) そんな冗談でもびくともしないほど、自分のなかでは感動MAXでした。ビデオ撮っておいてよかった。絶対、後悔してましたね。
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「でね、つまりそう言うわけだ。わかるよなあ?」 「う〜ん」 「そうそ、わかればいいんだ。だからな、俺は言ってやったんだよ。なんて言ったか聞きたいよなあぁぁ?」 「う〜ん」 「そか、聞きたいか。よーしよく聞けよ」 ・ ・ ・ (『あうんの呼吸』)
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■2004年04月03日(土)
新宿追想記。
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大規模オフ『辺バケ』 に参加するため一路東京へ。 東京はいとこのうちに行って以来、二回目の旅です。都心に行ったのは今回が初めて。 奈良〜東京、往復総交通費5420円(!)の貧乏旅行。 新幹線を使わない旅となると一回目です。いやあ、行けるもんですねえ。
まず、奈良〜名古屋までを近鉄で。 あるルートで優待券を持っているため、特急以外は乗り放題。 昼間だったので、小説をずっと読んでいました。 小説は 『クビツリハイスクール』 と 『サイコロジカル 上下』 と三冊持って行ったのですが、名古屋に着くまででクビツリを読みきってしまい、 「やべ、本が(暇つぶしとして) 持たない」 と戦慄。 次の一冊を読むべきかどうか、真剣に悩みました(まあ、杞憂に終わるんですが)
名古屋からJRの夜行に乗るまでに3時間ほど余裕があって、その時間を潰すのが大変でした。なにしろもう夜9時で本屋も閉まっていて潰しようもないのです。 結局、うどん屋で遅めの夕飯を食べることにしたのはいいものの、 「名古屋に来てまでうどんってのもなあ」 と、どうでもいいことを考えたり、どうせなら名古屋名物のきしめんやサービス過剰のモーニングセットを食べてみたいと思ったり(しかも無理やし)。 けど普通のうどんチェーン店に入るのは貧乏性と言うより、不慣れな食べ物が恐いだけなんだろうなと妙な自己分析をしながら、釜揚げうどんを啜りました。ずるずる。
JRは快速急行までなら乗り放題の青春18きっぷを使用して、名古屋〜東京間の夜行快速(夜行なのになんと指定席券=530円だけでOK) に。 夜行と言っても色んなところで泊まるために消灯は無しで、眩しすぎるのが唯一の欠点かな。アイマスク用意しとけばよかったです。
無理から寝て起きるとすでに東京。静岡はいつ過ぎたんだろう...。 朝5時。東京〜新宿に乗るため中央線へ。 ホームに上るまでの誰もいないエスカレーターはやたら長くて、まるで宇宙ステーションにでも来たのかと思いました。田舎もんだなぁ。
新宿で5時から12時まで暇つぶし。 ぶらぶらと歩き回り、一通りの勧誘を受け流し、ネットカフェを7件ぐらい発見。仕事空けのホストを見物して、ネットカフェで時間を潰し、10時ぐらいにスターバックスで今日のオススメみたいなコーヒーの一番デカいのを飲んで、そのスタバのあったビル(なんだか、女性専用のデパートみたいで気恥ずかしい) の上の階の文具屋を見て周り、「な、なんじゃこの漫画専門ぽい品揃えはぁ!!」 と一通り驚いてから降りて(ひやかし) 、駅周りの手摺に一時間ほどボンヤリと座りました。 なにやってんだ。
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「旅をしていて、帰りたいとは思わないのか」 ソルデがんな事を聞いてくるので、私は列車の屋根に寝そべって「う〜ん」 と、考えてるのか伸びをしているのか解からないような態度を取った。 「正直な話するとね」 青い空と、流れる白い雲。列車の振動。 「今の私ぁ全然、旅してる気がしないんだわ。ただ家出してるだけで」 「家出?」 「だって、この線路辿ったら実家に着くんだもん。しかも一日以内にだよ? 遠出してるって感覚はあっても、それが旅かって聞かれると、どうだかなって思うじゃない?」 「この道程は旅ではないというのか?」 「ん、そう言う意味じゃないよ。ただ私は...この家を出る前に“本物の旅人”に出合ったんだ」
(『かしまし三匹の旅』)
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■2004年04月02日(金)
さてと。
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ちょいと東京に出かけてきます。 さて、戯言シリーズ三冊で電車の暇が潰せるだろうか(笑) 武装錬金とデスノートを購入。 帰ったらじっくり読もうっと。 それでは。
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「旅?」 「そ、可愛い子は旅をする。これ常識」 「どこへ行くつもりだ?」 「さあ、とりあえずはリーフワーズを探すつもりだけど」 右手に握る剣を翳す。 「つまりはこいつまかせってことになるのかな?」 「道具に振り回されるか。...滑稽だな」 「かもね」
「レティ。ソルデスタさん。そろそろ列車が出ますよ」 「あ、ごめんねシェディ。すぐ行くから」 私は、剣を収め、荷物を背負って立ち上がる。
「けどさ」 ソルデが俯いていた頭を上げた。私はきょとんと見上げるソルデに笑いかけて、 「振り回されるのが私の意思だかんね。レール引いた道があってもさ、路線を選んだりとか、乗り換え選びーのとか、それとも途中下車して歩こうかしらなんて決めるのは、私なんだし」
(『かしまし三匹の旅』)
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■2004年03月31日(水)
読書デー
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にわちゃん。 デフォルメ絵に関して言えば、ほぼ模写です。 というか、自分の中に決まったデフォルメデフォルトパターンがありません。 それはさておき、 海藍さんが活動休止宣言。 うう...残念。 活動再会を心待ちにしております。
講談社の推理物に、スクエニの推理物、ついでにあと一冊を読みました。 読みすぎ。
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運動場のシーソー。両端には二人の小学生が、ちょうどシーソーが水平に釣り合う形で立っている。左側の小学生の方が位置が遠く、すなわち体重が軽いことを示していた。 二人は部団旗――六年生が登校時に下級生を先導するためにの旗、緑のおばさんがよくもっている旗――を巻いた常態で持っている。 その周囲にさらに八人、ギャラリーだろうか、全員が黒いランドセルを背負っていた。 「レディセット」 下の一人がシーソーの真ん中に昇り、手を上げる。 「テン」 「今日こそ勝ぁ〜つ」 左側の男の子が、部団旗を青眼に構える。 「エイト」 「……あぁ、今日こそ負けたい」 右側では疲れたしぐさで少女が、こちらは旗を左手に持って気持ち斜に構えた。 喝采。 「セブン・シックス」 『ファイブ』 バン―― “交通安全”と大字が書かれた二人の部団旗が翻り、 『フォー・スリー……』 そこでギャラリーの騒音がぴたと静まる。 一拍、 二泊、 「ファイト!!!」 中心の小学生が手を下げた。 バックステップでシーソーから飛び降りる。 瞬間、左の少年が中心へと一足で飛び込んだ。 それを見届けてから、右の少女はその場でふわりと跳ぶ。 シーソーはバランスを崩して左に沈み、 「おっと」 少年はその急な変化にバランスを崩すことことなく、中心を踏破し右側へと一足で踏み込んだ。 「だりゃ!」 そこに少女の着地が加わり、 ダーン!! と、ゴムを打つ音。 二人分の体重を受けてシーソーは予想以上に強く沈み、シーソーの左端は設置面に埋まったタイヤにしたたかに打ち付ける。 衝撃を緩和しきれず、シーソーは一瞬だけ跳ねた。 「しまっ!」 不意な足場の変則。少女は完全に足を捕られた。 「もらったぁ!」 少年が部団旗を大上段に振り上げた。 しかし――
(『トマソン』)
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奈良県の一地方に限って言えば「大字」 は「おおあざ」 ではなく、「だいじ」 と読みます。なんででしょうね?
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■2004年03月30日(火)
一抹の深海
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作業灯に照らされた舞台は、まるで深い海の底にいるような錯覚を感じさせてくれる。 数時間後に客を迎える席も、今は誰一人いない。 さながら潜水艦にでも一人乗り込んだかのような、ひどくうら寂しい孤独。 深海の表面――舞台の床板に黄色の円錐が燈る。 サスライト(懸架灯)のフォーカスに溶けたボーダーライト(作業灯)が、引っ込むように消え去る。 黄色の円が消えると、今度は天井前面のシーリングライト(前面天井灯)、舞台全体を舐めるように、5つのフォーカスを作る。 床のホリゾントライトが赤、緑、青、と順繰りに点いては消え、やがて全部が点いて壁を純白に染め、かと思うと、また赤色に戻る。 舞台中央の黄色の円がすっと消え、今度は一回り大きいオレンジのフォーカス。それから客席横のフロントライト(客席側面灯)から赤色の光。 薄い色セロハンから貫け出た光が、舞台の上に夕焼けを作る。 黒い影がだんと、床板を踏み、客席から舞台に躍り出た。 インカムを頭にかけて客室を見上げる男。 人工の夕焼けに照らされた真っ赤な顔は、ただそれだけで哀愁が滲んで見える。
「上手くいきますかね?」
よく通る声。 台詞でもないただの声が、人を黙らせる魔力を持って音叉のように細波を作る。 もし何も知らずに――たとえば時間早く客としてやってきて席に座っていたとすれば――斜陽の射すの舞台に役者が現れ、口上高らかに劇を始めたのだと思っただろう。良い劇場は雑音を廃し、本物の声だけを増幅してくれる。 携帯のディスプレイを灯せば、本番二時間前を表示していた。90分後には客が入る。 舞台前の劇場、緊張感の微粒子だけがじわじわと空気に広がる。 そこにいるのは、演出兼監督兼音響とすっかり準備を終えて暇を持て余す照明。 ただ舞台だけの、ぼんやりとした静寂。
――ああ、自分は今この瞬間のために演劇をしているのだ。
「部長?」 「...ああ、きっと悪くないさ」
雪路は右上のシートに背を持たれさせ、開いたままだった台本を閉じた。
(『TakeBack's』)
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舞台の袖から、客の顔をのぞいた経験はあるでしょうか。 アレは人生変わります(笑) でも、裏方の方が総合的に好き。 | | |
■2004年03月29日(月)
なんだかな。
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「芸術ってなぁ、綺麗じゃないとね〜」 「またそれだ」 「ほんとさ、だって“美”術っていうじゃないかぁ」 「美術とか芸術の字面が気に入らないから、演出家って名乗りたいんでしょう? 散々聞きましたよ」 「その通り〜。美しい物しか描いちゃいけない芸術になんぞ興味はねぇ〜。 掃き溜めの〜感動〜♪ 汚くも〜美しくねぇ〜綺麗くね〜♪ カンド〜♪」 鼻歌を歌う先輩さん。 俺は半ば呆れながらダスキンのモップを取りつける。 あたり一面パン屑と消しカスと絵の具の跡だらけ。これを何とかしないことにはロクにピクニックマットも引けやしない。 「掃除は任〜せた」 「はいはい。とっととカンバス片付ける」 「ぃや〜。もうちょいだから〜」 「ご飯の後にしてください」 「けっち〜〜」 ぶぅぶぅ言いながら先輩さんはイーゼルをたたみ始めた。
(『日曜の歌謡日』)
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その1 綺麗な夕焼け空を見て「ああ、絵に描いたような空だ」 と素で思い、その本末転倒さに愕然となる。綺麗だから絵にするんだよなあ。 それとも、絵=綺麗なのだろうか?
その2 監査が近いとかでどえらい気が立っている店長。 窓枠の隅の埃すら見過ごさない勢い。 埃より誇りを見つけるべきと寒い話を言ってる場合では無い。 とりあえず掃除は念入りにしとこう...
その3
デカレンは二話モノだったのか。 「やってミソ」...いい。 感想は次回回しで。 久々にジュウクンドー見れて満足でした。
その4 カッパの飼い方。が面白い。 自分もカッパ飼いたいなあ。でも気を抜くと尻子玉を抜かれそう(笑) けどまあ、野生の河童ならともかく、養殖のカッパはそう言う本能が抜け落ちてるらしいので安心かも。 ヘラクレス(チーちゃん) ぐらいのでっかい河童と相撲とってみたいです。 その5 1日1シーン計画実行中。棚卸の部分もありますがとりあえずボンガボンガ書いています。ようは練習ですね。 何か気になったのとかこんなん書いてとかあったら教えてください。 続き書くかも。
その6 トリコロより青野真紀子(まきし)さん。 今回2巻の表紙飾ってるんですが、 ・ ・ ・ 髪の毛直角に曲がってるっ!?
大阪出身でまきしとなると元近鉄のジャンピングスクイズを決めた真喜志さんを思い出しますが関係ないのかな(笑:あったら凄いと思う) | | | |
■2004年03月28日(日)
今日はなぜか割子うどんと割子そばを食べさせられた。
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「球が止まって見える、とかよく言うだろ? 野球の選手とかが」 「うん」 「その手の話だと思って聞いてくれ」 俺はそう前置きをした。 崩(くずり)がストローを咥えたまま、無言で同意する。 「──ある日、俺の右目にある物が見えるようになった」 「あるもの?」 「照準って言うのかな。3Dシューティングとかでよくある──」 口で言うのは面倒なので鞄から数学のノートを取りだした。以前、暇つぶしに移したページを見せる。 「こういうの。戦闘機のモニターとかライフルスコ−プとかにある十字の奴。レティクルって言うらしいけど」 「あなたってロボットだったの?」 「レントゲンで引っかかった記憶は無いな」 「右目だけ?」 「ああ。ついでに言えば、両目で見たときは意識的にぼけて見える。ほら、髪や鼻なんかは本当は見えてるけど、普段は気にならないだろ。あれと同じ」 「へー」 と、妙により目で相槌を打つ。鼻を見ているようだ。 「基本的に左目を瞑らないと意識して見れない。ま、そっちの方が便利だけど」 「それが、さっきの力の原因なの?」 「力とか、超能力みたいに言わないでくれよ。恥ずかしいから」 「ね、どんな力なの?」 聞いちゃいねえ、って感じで訪ねてくる崩。目がランランとしていた。 俺は、ため息をついて説明する。 「視力が良くなった。桁外れに」 「どれぐらい?」 「ひまわりを描けるぐらい」 「ひまわり? どういう意味?」 疑問の声を上げる崩に、俺は上を指して見せた。 「天井しかないわよ?」 「もっと上」 「もっと...」 上は二階である。二階の上は屋上。更にその上は空。更にその上は── 「え、ひ、ひまわりって...」 「そう言うことだ。まあ、眩しいからやんないけど」 「はあー無茶苦茶ねえ」 感心したように崩は唸った。が、思い直したように、 「あ、でもそれって目がいいだけじゃない。レティクルだっけ? それが見えるのとは関係ないんじゃないの?」 「見え方が変なんだよ。なんて言うか、機械的なんだ」 「機械的?」 「ああ。普通、目が良いってのは細かいのまでよく見えるって事だろ。じゃなくて、俺の場合は遠くの映像が拡大されて見えるんだ。カメラとかのズーム機能みたいな感じっていうか」 「倍率が変えられるって事?」 コレには驚いた様子で崩が訊いてくる。 「まさにそれだ。しかもある程度意識してできるんだ」 「へー望遠鏡いらずね。便利じゃない」 「そのかわり視野が小さくなりすぎて近くも見えなくなるけどな」 実際遠くを見ているときは、近くで何をされようが全く見えない。 通行人とぶつかったり、飛んできたボールに無反応でぶつかったりなんてのはよくあることである。 「他には?」 「いろいろあるが...まあ、ロボコップのできることは大抵できると思っていい」 「目からビームとかでないの?」 「出せたかロボコップ?」 首を捻りながら、 「...いや、出せない。そう言う物理的なのじゃなくて、あくまで、脳味噌の幻で済みそうなことだけだな。ボールが止まって見えるとか、世界が白黒に見えるとかそんなのと一緒の世界だと思う」 「だからって照準付きで見える人はいないと思うけど」 そう言って崩は俺の右目をのぞき込む。 「普通の目よねえ」 「別に網膜にセンサーがついてるわけじゃないぞ」 少しひるんでそう言う。崩の息づかいを間近で感じる。 左目で確認済みである。まあ、右目も開けないといけないので苦労はするが。 「さっきからボールが止まって、ってのにこだわってるけど何で?」 「──そっちの方が説得力ありそうだろ?」 「無理があると思うけど」 「解ってるけどさ、超能力って言うよりましだろ? 多少嘘っぽくても、そういうこともあるかも程度で言っとけばあんまり変な目で見られないし」 「え、他の人も知ってるの?」 以外だとばかりに崩が訊いてきた。 「まあ、友人には大抵...」 「何それ? そういうのって普通秘密にしない?」 何を思ったのかは知らないが、不服だとばかりに崩は頬を膨らませた。 「別に秘密にするようなことじゃないからな」 「なんでよ?」 「あんたが言いたいのはあれだろ? マスコミが取材に来るとか、科学者が来て体の隅々まで調べられるとかだろ?」 「そ、そうよ」 「だが、実際来るとしたら、カウンセラーかセラピストだよ。言ったろ、幻でけりが付く機能しかないって。基本的に俺個人がそう言うふうに見えるって事でしか証明できないんだから、誰もまともに相手しないさ」 「なによ」 ストローで氷を砕いて崩がぼやく、 「それじゃ、信じたわたしが馬鹿みたいじゃないの」 「そうでもないさ。少しでも信じてくれる人がいるってのはうれしいもんだ」 自分にとっての事実が相手に信じてもらえないというのはつらい事だ。 小学六年、初めてそれが見えたとき、誰に言っても冗談としか聞いてもらえなかった。 幼い俺はそれでもいつかは信じてもらえると思い込んで何度も話し、尊敬していた教師にやんわり否定され、あげくは親に殴られて、やっと、誰にも言わなくなったのである。三日ぐらい泣いたか。 やっと冗談めかして苦笑混じりに説明できるようになったのは、高校に入ってからであった。 まあ、崩が信じなくても今さらどうって事はないのだが── 「......」崩が無言でコーラのストローを啜っていた。 「わかったわよ...信じればいいんでしょ?」 何故かうつむいてブツブツとそう言う。 「なによ、そんな目で見ちゃって...わたしが悪いみたいじゃない」 「?」言っている意味が分からず、俺は頬を掻く。 「で、結局さっき、私の財布見つけた時はどんな機能を使ったの?」 「物探し機能だ」 「まんまじゃない」 「機能を意識して使うわけじゃないからな。いろんな機能を必要に合わせていっぺんに使うんだ。自分でも何と何を使ったのかがよく解らん時がある」 「じゃあさ、解る範囲で言ってみてよ」 「そうだな...」 と、俺はノートの別ページを開く。 「なにそれ?」 「今までに発見した機能をまとめた表だ。数学の時間のヒマつぶしに作った」 「勉強しなさいって...ま、いいわ。それで?」 「まず、ズームだな。あと、この動く物を除外するっってやつかな」 「そんなことができるの?」 「カメラのシャッターをずっと開いてると動いている物が写らなくなるだろ。それと同じ。具体的にどうやってるかは知らない」 「ふーん」 「あとは、減色。この場合は茶色以外の物を白く見えるようにした。...と思う」 「いい加減ね...ええと、結局どういうこと?」 「つまり、動いていない茶色の物を片っ端から探したんだ」 「なんか、それだけ聞くと私でもできそうよね」 「誰だってできる。ただ、俺はそれが機械的だってだけだ」 「ホントに便利ね」 「でもないさ、結構疲れるんだコレ。使う機能が多いほどしんどくなるし。三つともなると一分も続けてれば気絶してしまうな。まあ、十秒でけりが付くからやったんだが」 「精神力ってやつ?」 「いや、体力だ。目に見えて疲れる」 「目には見えないでしょう」 とぼやいてから 「もしかして見えるの?」 「ああ。数値化して最大ヒットポイントが見えるんだ」 「本当っ!?」 「嘘だ」 しれっと言った。 「...そう言う微妙な嘘つくと信じないわよ」 「カロリーなら解るんだけどな。例えばそのショートケーキのカロリーは──」 「お願いだから言わないでね」 勿論、嘘だった。
(『視れども飽かぬ』)
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視力が落ちまくっている。 なんとかならんもんかと毎度思う。
時々、ぼやけた世界に慣れている自分を実感する。 どんどんと物事を曖昧にとらえるようになって、世界との焦点がどんどんと揺らぎ始めて...と、 そんな頭でゆで卵作れそうなことは思っちゃあいませんが、実際人のメガネをかけてみた時に視える世界がクリアーなことにびっくりします。 そんなに、目悪くなってたのかぁ。 メガネ買おうかな〜。
この度、共同お絵かき掲示板に参加しました。 ・ ・ ・ しかしまあ、凄いメンバーだ(自分除く) 自分と大家さん以外、みんな絵描きさんですよ(うわぁ) 何で自分がいるのかほんっとうに不思議(笑)
↓由崎多汰美さん。広島弁、天然、熊語を話す(笑) | | | |
■2004年03月27日(土)
待ちに待ちすぎました。
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『トリコロ(芳文社:海藍)』待望の第2巻購入。 海藍さんは現、四コマ漫画界に燦然と輝くカリスマのお1人。というか、『きらら』 毎月この人の絵が表紙(笑)
ともすれば、萌え絵(そろそろこの言い方、下火)だけに特化しがちな雑誌『きらら』 内においてネタ、質、テクニックともに群を抜いた実力。 ストーリー四コマに分類されはするものの、正統派としての力を十分に感じるのです。さすがに『ジャンボ』 の投稿からのし上がってきただけのお人ではありますね。
と冷静に解説していますが、いやあ感無量(笑) というか、多汰美さん最高。今回も大ぼけ炸裂。 カバディの話も本当に感動しました。
しかし...八重ちゃん、そろそろ髪の毛が身の丈三倍になってきたような。
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「鳴神音色(なるかみおとね)、飛鳥明日香(とぶとりあすか)、陰森初瀬(こもりはつせ)、烏玉夜乃(ぬはたよの)...で、葦原水穂(あしはらみずほ)。どう考えてもおかしいじゃない」 「なにが」 考えもせずに聞き返したが、それが水穂の怒りを買ってしまった。 「もうっ! それでも高校生なの? 枕詞ぐらい知っててよ」 「枕詞ぐらい知ってらぁ。“ぞ”のあとは“ける”にしないといけないって奴だろ?」 「それは係り結び! もう、荘くんって頭悪いんだからマジボケなのかどうかもわからないじゃない」 余計なお世話だ。ちなみにマジボケである。 「とにかくね、こんなことはありえないのよ。たまたま偶然めぐり合わせた五人が、みんなして萬葉集をもじったような名前だなんて。おかしいと思わないの?」 「俺に聞かれてもなあ」 「漫画やアニメじゃないだから。キャラクターのネームに共通点があるなんて、そんな戦隊ヒーローのレッドが赤にちなんだ名前じゃないといけないみたいなノリ...どう考えても、ナンセンスよ」 ...もしこれが漫画やアニメなら、そんなことに突っ込みを入れる水穂の方がよほどナンセンスだろう。
(『タキシード仮面によろしく』)
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■2004年03月26日(金)
Sword of Dawn
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「なんでこんなことやってるんだろう」 それはこっちの台詞だ。 是非理由を聞きたい。なぜあんたは毎朝毎朝、こんな夜明けに模造刀を熱心に振り回していたんだと。 硬い冷気が体に痛い。彼女は自分の目の前で体育座りで缶コーヒーと刀を抱いてうずくまっている。 朝はまだ遠い。 「わたしが目指す道はね、『剣道』 じゃなくて『剣』 なの」 「うん」 違いがわからない。けどきっと違うのだろう。 「でも『剣』 なんて無いじゃない」 「はぁ?」 「あ、うん。だからね、あなたも『剣』 なんて言われてもわからないでしょ? それは『剣』 が『剣道』 でも『剣術』 でもないからで、つまり私だけが知っていて目指しているものだから。みんなが知っていないから『剣』 は無いの」 ...まあ、わからないでもない。きっと生き方とかそう言うのだろう。 「でもね、目指すって、なんだろう。剣道とかなら全国1位? 師範? 将来の生活を見据えるなら師範よね」 「まあ、そうだな」 「目指してるものが剣道や剣術なら...ううん、それこそスポーツ選手とか歌手とか絵描きや小説家だったなら...プロがあるじゃない。それを目指すことがお金になるかもしれない。だから、何の迷いも無く目指せる。目指すことが将来に繋がるから」 「...別に剣道家や剣術家はお金になるからって目指してるってわけじゃないだろ」 「違うわ。それは『少なくともお金になるのを知っているからお金の心配をしないで目指せる』 と言う意味でしかないのよ。剣道でもスポーツでも、それにお金を払う人がいるからプロが成り立っているの。それを忘れて目指すなら、そんなのただの傲慢よ」 そんなものだろうか。 こちらの顔を見て、彼女は「ね?」 と、 「たとえば野球選手が一銭も儲からない仕事だとしたら、それで野球選手を目指す人ってどれぐらいいる?」 「それは...けど、いるかもしれない」 「副業で食いつなぐボクサーみたいに? でも、それにしたって成功した先に収入があるからよ。目指したその先に安定した収入が無いと言うことにはならないでしょ」 「...それは」 立て続けに言われても考えが回らない、間違ったことは言っていなさそうだ。 体育座りのまま彼女は膝に顎を乗せて続ける。刀もついでに頭を垂れた。 「だいたいさ、ただの娯楽がお金になるのがおかしいのよ。なんで、道楽を突き詰めただけでお金が取れるの? 服が買えるの? 食べ物が食べれるの?」 ...そんなの、 「娯楽や道楽に金を払う人がいるからに決まってるじゃないか」 語気が強くなる。 「そんなのわかりきっている」 「金が払う人がいないと目指せないってことよね、結局」 それがなんだっていうのだ。 不満だった。彼女の口から金々と世知辛い世の中を語られるのが気に喰わない。 夢のように出合った夜明けの住人が、現実を斜に構えて喋るのが許せなかった。 何とか言い返そうとして、すぐに反証を思いつく。 「...そうだ。じゃあ、俺が演劇部に入っていることとかはどうなるんだよ。俺は別に役者になるつもりも演出家になるつもりもないぞ」 他ならぬ自分のことだ。 思いのほか大きな声だった。 今度も痛烈な反論が返ってくるのかと思い、身構えたが、彼女は、 「そうなのよ」 と、あっさりと同意してしまった。缶コーヒーのプルタブを開けて、 「部活をしてる人って、なんで部活をするんだろう? あなたもわたしも、みんななんでこんなことやってるんだろう?」 さっぱりとした口調で、薄紫の空を見上げる。 彼女のその言葉は、最初のぼやきと同じ締めくくり方で、 「なんだ...そんな単純な質問だったのか」 一気に拍子抜けしてしまっていた。 そして、自分の疑問がすっかり晴れていたことに気づく。 彼女の奇行の動機も自分が部活をやる理由も結局は同じなのだ、だから、 「単純だから複雑なのよ」 空になった缶を振って、振った空き缶越しに視線が合った。 「ねえ、あなたは答えがわかる?」 「そうだな...」 さて、なんと答えよう。
(『夜明けの剣』)
意味のないことに意味はあるのか、 意味のあることに意味はないのか、 意味のあることに意味はあるのか、 意味のないことに意味はないのか、
叶わなければ夢じゃないのか、 夢じゃなければ敵わないのか、 報われるのが幸せなのか、 幸せならば辛くないのか、 救われたいと求めるのか、
そう。
時代は今、パワーヨガ。 うわ、なんだそれ、今日初めて知ったよ(興奮) 無茶苦茶やってみたい! 意味なさげだけどやってみたい!! パワー! Power! ぱわー! あ〜響きが面白い。間抜けすぎる。
ところで、ストア内に『電解還元水』 の講習会のお知らせがありました。 問答無用で来いといった感じで貼ってあります。 どこの差し金なんでしょう。 ちなみに弁当付です。弁当付いたぐらいで一個ン十万の機械買わされたらたまったものではありません。
だいたいうそ臭過ぎるよ電解還元水。
ルルドの水はルルドの水だから効果があるのであって、電解還元水で活性水素が多いからとかじゃない。トラコテの水も一緒! 森林も森林だから癒し効果があるんであって、マイナスイオンだから癒し効果があるわけじゃない!!
さて、
キムタクの 「世の中には二種類の人間がいる」 を聞くたびに、 「二種類に分けたがる奴と、そうでない奴だろ?」 と言う、もはや誰のだったのかも覚えていないフレーズが蘇ります。 ほんとに、誰の言葉だったか。かなり好きな言葉なんですが。 FEのアベルの言葉だと思ってたんだけどなあ……。箱田さんのほかの作品かな。クロスボーン探偵団の紫貴とかそれっぽい。今度探ってみよう。 | | |
■2004年03月25日(木)
寝すぎた...
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「はあ。父、ですか」 「ああ、すまないが聞かせてもらえないだろうか」 「別にすまないと言うほどもないですよ」 当時25歳、今さらの――更に今さらである。 気持ちの整理も付きすぎていた。 「そうですね……母からは、変な人だったと聞いています。常に自分の世界観の中に没頭しているような人って言うか。達観した価値観を持っていたというか。母は、諦めが異様に早いだけだと怒ってました。勉強は全然ダメだったみたいです」 別段何の抑揚もなく白根教授にそう答える。当時40代の若さで某大科学教授の科学者は「そうか」 とだけ呟いてモバイルパソコンに向かった。 一度没頭すると手が付けられない、という点ではこの人とも似ているかもしれない。もし父が生きていたのだとすれば年齢も近い。ただまあ、この人はまさしく天才で、先の未来でノーベル物理学賞まで取ってしまうお方ではあるが。 「飛行機事故だったそうだな。大変だったろうに」 「え、ええ。自分は大して苦労した覚えはないんですが」 驚いた。自分とは大学すら違う白根教授がなぜそんなことを知っているのかと言う事より、一度研究に没頭したら三日三晩飲まず食わず寝ずで集中できるこの人が、自分の研究をしている時に別の話をすることに。 と思ったら、案の定研究に集中できていない。やっていたのはただのマインスイーパーだった。数十秒としていないのに、もう100個の地雷を発見している。 モニター右下の時間表示が12:00から11:59分に進んだ。 計測器がロクに揃わない(と言うよりは揃えられない) この世界では、人間の脳内でしか研究できず、機械で出来るのは世界中の科学者達とのチャットぐらいである。 今はどのみちレス待ちなので、研究に没頭する必要もないと言えば無いのだが。 こちらの視線に気づいて、あるいは自分でも集中できてないと悟ったのだろう。白根教授は車椅子をこちらに向けて話を切り出した。 「私はね、後悔しているのだよ」 「後悔ですか」 「研究じゃないぞ。……些細なことだがね。今、この幻のような連続過去にこうしていられるのも、きっとそのお陰だろう」 この世界では、後悔の念が強いほど『解脱』 が起きるらしい。50年未来(さき)の時空間系専攻の学者が言っていた。 いやな解釈だ。 当時50歳ぐらいの自分は、快活に笑いすぐさまその説を否定した。何しろ自分は生まれてこの方、後悔などしたことはない。 そのことを問う90歳の教授に出会いがてらに話すと、一日も立たずにこの世界に慣れていた白根教授はかくしゃくとした声で、 「君はマザコンだからな」 と、皺くちゃに笑ったものだ。 ああ、こういう人だったと懐かしんだのも束の間、以来50年に渡っての研究生活である。
(『Rollback』)
英書(というか、ネイチャー) ぐらい読めるようになりたいというのが本音です。 いやまあ、さすがに英語だけあって、新聞とかは頑張ればそれなりに読めるんですが(辞書があれば:笑)、いかんせん時間がかかりすぎます。 そう言えば、小学校の英語教育がどんどん早くなっているそうです。 賛否両論だそうですが、正直羨ましいですなあ。 比較言語学なんてのもありますし、色んな言葉覚えていたほうが自国語に愛着が湧くと思います。ハリーポッター読み比べるだけでもかなり色々勉強できると思うんですよね。 というか、日本人ほんとに英語弱いんだから無理やりにでも覚えたほうがいい(笑) | | |
■2004年03月24日(水)
ブラボー
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この世には、空を駆け海を跨ぎ世界を渡る存在が三つある。 一つは渡り鳥、 一つは国帝騎士団所属の高速飛空船、 そして、最後の一つは、
――スーパーマーケットである。
(『空いっぱいの資本主義』より)
やっぱり、出だしって大切なわけですよ。特にファンタジー。 フォーチュンクエストの今でないとき、ここでない場所なんかは最高だと思いますね。 上のにしても、二番目の前フリでファンタジー世界ですよーとアピール出来るようなのがいいかなと思います。なんかないでしょうか。
さて、
ハガレン限定版購入! カレンダー付き!! 男泥(ダンデイ) カレンダー付です!! 前回の限定版はなんと5000円でヤフオクで売れてたのを思い出しますが、今回のは人気でまくったあとだからそんなことはないはず。 と言うか、前回のオマケは『焔の錬金術師(ミニブック:内容は小説)』 でしたからね。ファンとしては見逃せないアイテムなんでしょう。 相変わらず、ハガレンのコミックスはオマケ要素が多くていいですね。 自分はハボック少尉の再アタックを応援しています(笑)
昨日は色々サイト周りを強化してみました。 最近の傾向としては創作をかなりがんばっています。 ここ最近の日記の傾向もそれに準じています。 ちなみにあれは、コピペではなく日記の編集画面に直で書いています。文章も毎日考えているわけです。 行き当たりばったりな訳です。『〜より』 と言うのはハッタリですね(笑) 正確には自分の頭の中にだけあります。別所のはコピペですが。 思ったよりかけるもんだなあと思いました。 ちょっとした小説も書いています。今月までに何か発表できたらいいんですけどね。 気を抜くとボンヤリしていることが多いので意識的にがんばらないといけません。とりあえずは意味もなくお気に入りを連打する癖を何とかしないと(笑) | | |
■2004年03月23日(火)
そうですね。
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「え!ぬせどぉす」 「わぁ」 聞きなれない雑音が耳に入り込んできて、正行はあわててヘッドフォンを引き剥がした。 「ななななん、なん」 正行は慌てていた。何に慌てているのかは自分でも解からない。ただ自分の感情のどこか、決定的な部分で焦りがじわじわと押し寄せてくる。 動揺のせいか、体がぐらぐらとひどく落ち着かない。と、思ったら、本当に揺れていた。他の乗客たちのざわめきがうるさい。全員正行の知らない言葉で喋っていて、物凄い不安になる。何故日本語や英語が聞こえないのだ。 衝動的につい悲鳴を上げそうになったが、上げる寸前に揺れが収まり、その揺れにつられるように自分もあっという間に落ちついた。 「え?」 訳が解からない、まるで自分の感情が自分のモノではないみたいだ。 感情の発露に、なんていうか統合性のようなのがまったくない。 今の正行は、完全に冷め切っている。これは普段どおりだ。 いつもの自分――別名『舐めた自然体』 何をするでもなく、世の中の全てを見下すような目つきで、ゆっくりと飛行機のビジネスクラス内を見回す自分がいる。悪い癖だと自覚してはいるが、非常時の今はありがたい。 「飛行機の中? いや、飛行機って?」 間違いなく飛行機の中だ。あれだけざわめいていた乗客は、何事もなかったかのようにめいめいの席についてのんびりしている。 何故か飛行機のビジネスシートにいる。何故か、何故、何故かと思うのか。それすらもわからない。いや、乗っている理由はよく知っている。 夏休みを利用した短期交換留学。 正行の所属する国際学科の必須単位では、2回生の夏に二週間ほど留学をしないとならない。正直、国外を出るのはめんどくさくて仕方なかったのだが、飛行機にまで乗ってしまっては後戻りも出来ない。 とにもかくにも、立派な学業の修行である。それだと言うのに、顔も見ぬネットの知人からは「遊び」 よばわりされて、少々ムカッ腹がたったことを覚えている。まあ、留学と言っていなかった自分が悪いのだが。 思い出すとまた腹が立ってきた。 それだけじゃない。行きの空港では二年間付き合っていた瀬尾幸依から別れ話を切り出されたのだ。珍しく車で送ってくれるというのでホイホイと甘えてみたら最後の最後に三行半である。あんな目にあうぐらいなら万札払ってでもタクシーにするべきだった。 いや、そう言う問題ではない。第一、別れ話をされる程怒らせた自分が…… 「っと、またやってるし……」 ヘッドフォンを持つ手でおでこを抑えて反省した。 (「まぁた! そうやってすぐ反省しちゃったポーズとっちゃうでしょ。すぐ諦めて反論しようともしないわけよ。私はあんたのそー言うところが嫌いだったんだからね!!」) 幻聴が耳に痛い。 顔に近づけたヘッドフォンから奇妙な声がまた聞こえた。 「え!ぬせどぉす」 なんだそれ。 モバイルパソコンには『笑っていいとも(水曜日)』 が映し出されていた。どうせタイに行くのだから、とPSXのデータをここ数週間分RAMに焼きまくったのだが、何故『いいとも』 なんてのが撮ってあったのかはよくわからない。 いや、そんなことはどうでもいい。 映像はちょうどテレフォンショッキングの最初あたりで、まだゲストも出ていなかった。ヘッドフォンは調子が悪いせいか、未だに銀河共通語が流れている。 いや、ちょっとまて。なにかがおかしい。 どこがおかしいのだろう。もう少し見ればわかりそうな気がするが…… 「おや、俺以外にも戻った奴がいたのか」 その前にかけられた声に、正行は無意識に振り向いた。ようやく理解出来る言葉が聴けたことに、内心安堵した。 突如、ゲストを呼ばぬままCMがはじまったのだが、正行はその異常事態に気づけなかった。 (『Rollback』より)
ああ、飛行機乗ってみたい。国際線に乗りたい。国内線は乗ったことあるけど。 フライトシミュレーターなんて作らずに乗客シュミレーターとか、どこか作ってくれないだろうか。
武装錬金感想。 「満面の微笑でごまかしやがった」 と、唾棄するように言う斗貴子さんが良かったです。
ハルウララが話題になっていましたが、単勝1.8倍は凄すぎると思いました。 本命馬が万馬券になりそうな勢いですね(笑)
ジョジョ一部が映画化! 座ったままジャンプするツェペリさんとかが見れるのでしょうか。 是非みたいですねえ。 | | |
■2004年03月22日(月)
この世に解けぬ謎はなし!
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まるで、最後の一枚を撮り終えたフィルムのように。 あるいは、ワイヤーを引っ掛け終えたウインチのように。 もしかしたら、赤いテープまで伸びきった掃除機のコンセントのように。 そして、なにもかもを再生し尽くしたビデオテープのように――
ある日、世界は終わりを向かえ、
――巻き戻りはじめた。
(『Rollback』より)
その1: ラグナロクオンラインを体験中に、何度か巻き戻りを体験したことがあります。 巻き戻しが決定した後のラグナロクは、青箱(福袋) 空け放題、武器の精錬(割と失敗する) し放題、と、中々凄惨な光景ではありました。 とにかく、普段はやらない無茶を進んでやるわけですね。 無茶をやるのがゲームの本分だと言うのに、普段はやらないとはこれいかに。てなところですが、まああれはあれでおもしろい体験でした。
(巻き戻り:致命的なバグやチートのためににっちもさっちも行かなくなったキャラ、アイテム全ての状態を、管理会社が定期的にセーブしているデータによって数日前に復旧させること。)
その2: 天マ、読了。次ぎは地マだ。 その3: 『伊右衛門』 が売れているとかで生産が追いつかないらしく、サントリーの人が食品チーフに嬉しい悲鳴を上げながら謝りに来ていました。 どうでもいいけど、『いえもん』 って。京極さんのファンでもいるんでしょうか、サントリー。
その4: ドラクエ5を買いたいようで買いたくない、どうするべきか。 正直、子供の頃の感動が味わえるとは微塵も思ってなく。 どんな傑作駄作であれ子供の感受性の強い頃にやった印象には中々勝てない。 冷えた高級ラーメンと熱いチキンラーメンなら後者のほうが好き。
その5: デカレンはなにやら推理物の様相を呈していた。どこへいくのかデカレンジャー(笑) 次回はジャスミンの話のようで結構期待です。 | | |
■2004年03月21日(日)
どこの思想なんだか。
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「昔ね、介護人が自分の寝ている傍で僕の息子達に言ったんだ。“人が老いて呆けるのは、赤ん坊に戻って生まれ変わる準備をしているから”だって。 ……あのときは、ちょっと腹が立って暴れたんだけど、しばらくしてから自分でも、ああやっぱりそうなのかもしれないなあって思ったっけ」 四畳半の狭い畳敷の上に敷かれた布団は、いまや3歳児にも満たない幼子には少々重く感じる。子供布団なんて上等な物はなかった。 「だからね、母さん。今ボクに起こっていることも、ある意味では老化なのかもしれない」 畳に正座していた母が、布団から出したこちらの手を握り締めた。 骨も筋も見えないふっくらとした手。それを握る化粧気のない母。 「にしても、まさか実の母親が息子の老衰を看とるなんて思わなかったな。なかなかできないねこれは」 握り締める手が痛い。思い出の中では大きな存在だったというのに、今目の前にいる彼女は少女のように儚く小さく見える。 「そんなに悲しまないでよ」 出来るだけ大人っぽい声を意識して、あやすように言う。 若い母親は首を振り、「ごめん」 と、ようやく口を開いた。 「……ごめんね。覚悟してたはずなのに……抑えがきかないの」 手から、微かな振動が伝わってきた。 「考え方まで戻ってきちゃってるのかな、心の中の堪えるところまで弱くなってきちゃってるの」 「……わかるよ。ボクもそうだった」 現に話し方が戻ってきている。自分も、かろうじて大人ぶった口を利いてはいるが、気を抜けば純粋な子供そのものの口調になってしまう。 握り締める手にもう一方の手を重ねる。母の手の震えが止まった。 「大丈夫、ボクはずっと幸せだった。波乱万丈ではあったけど、子宝にも恵まれたし、遺産も適当に相続できたし。玄孫まで見舞いに来てたんだから」 「そう。まーくんは本当にいい人生を送ったんだね」 「まーくんはやめてよ」 苦笑する。 「これでも母さんよりずっと年上なんだから」 「いいじゃない、まーくんは母さんにとってはいつまでもまーくんなの」 頬を膨らませてそう主張する母は――年相応より少し幼くは思えたが、活気に溢れていて本当にかわいらしかった。若い頃はモテたと言うのは嘘ではなかったのだろう。 こんな事態になっても見ることもない父を一度だけでも殴ってやりたかった。それだけが残念だ。 天井の蛍光灯に目が行ったとたん、子供特有の津波のような眠気がやってくる。 最後が近い。 二度目の死を迎えるにしては随分和やかな空気だが、悪くはない。 「父さんによろしく――今度こそうまく、ね」 「……うん」 涙を堪え、はにかむ、母。 その表情を見て――神がいたとするならば、その愚かな仕打ちを最後だけ許す気になれた。この頃の母はいつでも幸の薄そうに疲れきった顔をしていたから。 「おやすみ、母さん」 「――おやすみなさい。正貴」
(『Rollback』より)
どこの思想なんだったか、忘れちゃいました。韓国かな。老子の思想かも。 死ぬとどうなるか、なんて皆考えたりすると思うんですよね。 もう、こんなの人の数だけ答えがありそうです。 | | |
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