温泉・観光リング
●南紀温泉ゴールデントライアングル

南紀には関西で数少ないホンモノの温泉が分布している。これらは奇しくもこの度世界遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」の南部地帯にほぼ合致して分布している。
和歌山県の湯の峰温泉、南紀勝浦温泉、白浜温泉それに奈良県の十津川温泉郷などだ。
何れも関西では貴重な高温泉、ということでも共通している。(火山地帯でもないのに高温泉をなぜ湧出しているかは、このサイトの「白浜温泉・湯の峰温泉はプレートが熱源」を参照)
この他、知名度は低いが温泉マニアにとっては無視できない個性的な温泉もこの地域に点在している。
私がこの地域を、勝手に白浜温泉を頂点とする「南紀温泉ゴールデントライアングル」と名付けている所以だ。

●「もう1泊旅行」


話は変わるが、温泉巡りを始めて実感したのが「もう1泊旅行」の楽しさだ。
「もう1泊旅行」は、例えば当初計画の1泊旅行にもう1日加えて2泊旅行にすることだ。もちろん予算も嵩むし、現役の方は特に休暇が取りにくい。「ご隠居さんの貴方なら可能だが、私たちには無理ですよ」という答えが返ってくる。だから、私のような隠居の方々には強く奨めるが、現役の方へは「もし可能なら」とトーンをダウンしてお奨めせざるを得ない;。(笑い)

1泊旅行を2泊旅行と比較すると、次のようなメリット、楽しさがある。

(1)1泊旅行だと往路・復路に時間を取られ、観光地も限定され、慌しい観光旅行になりがちだ。2泊旅行にすると、中日がまるまる観光に当てられる。この違いは大きい。旅行の満足度が全く違う。観光にこだわらなければ早くチェックインして温泉三昧が楽しめる。
(2)2泊旅行にすると高額な往復運賃が3日に配分され、2回に分けて行くより割安になる。
(3)ありきたりの観光スポットの他に、隠れた名所・旧跡や自分の趣味に合致する場所を訪れて旅の思い出を充実できたり、その地の名物一品料理を目指して出かけて食せる。(特に昼食が楽しみだ)
(4)同じ温泉に連泊、海と山の温泉地、名湯と秘湯、大きな旅館と小さな旅館、旅館とホテルに宿泊、このようにもう1泊することで幅広い選択が出来る。プランニングで大いに悩む、これも旅の醍醐味の一つだ。

●白浜+α

上記の2つのテーマを満足させるのが、ゴールデントライアングルの中で、最もアクセスが便利な白浜を拠点にどこかでもう1泊するコースだ。海と海なら白浜と勝浦、海と山なら白浜と湯の峰(または川湯・渡瀬)や龍神温泉、名湯と秘湯なら白浜と十津川、車ならもっとマニアックな温泉にも立ち寄れる。

●2泊だと観光スポットも断然増加する

*白浜なら三段壁などの景勝地、数多いレジャー施設(何れも別掲)
日本一の梅の産地、田辺・南部エリアは隣町、梅林の規模も日本1
・本宮周辺(湯の峰温泉など)なら熊野本宮大社、瀞峡(ウオータージェット)、
・那智勝浦周辺なら那智の滝、熊野那智大社、神倉神社、熊野速玉大社
・整備された白浜・本宮を結ぶ快適な国道311号線は、熊野古道にほぼ平行して走る。古道を徒歩で跋渉する方はもちろん、途中の中辺路町の熊野古道では部分的に車で行ける場所もあり、ドライブがてら古道の雰囲気を味わえる。
・山側の国道311号線に対し、紀伊半島の海沿いを半周し、美しい海岸線を走る国道42号線を利用して、白浜から那智勝浦に向うドライブも楽しい。途中、椿温泉やすさみ温泉にも立ち寄れるし、串本周辺の景勝地として橋杭岩・海金剛の観光や串本海中公園、ホエールウォッチングも楽しい。

1泊旅行にもう1日加えれば、旅は俄然楽しくなる。
この度、「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録された。
これらの地は交通不便な地域だが、その中にあって高速道路がすぐそばまてやってきた白浜温泉に1泊、それに世界遺産地域(とその周辺)の名湯・古湯・秘湯の何れかにもう1泊すれば温泉三昧、その上、熊野古道の雰囲気が味わえ、熊野三山の霊場を巡れ、美しい自然にも触れることができる。
「紀伊山地の霊場と参詣道」全体図
温泉名をクリック
白浜温泉 (1) (2
湯の峰温泉(1) (2)
川湯温泉
渡瀬温泉
十津川温泉郷 (1)(2)(3)
椿温泉
勝浦温泉
めざめ温泉
上小野温泉
奥熊野温泉
湯ノ口温泉
雲取温泉
龍神温泉
●勝浦温泉
●湯の峰温泉
●川湯温泉
●渡瀬温泉
●十津川温泉郷
●龍神温泉
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」&主たる温泉地