徒然ぶちまけ日記

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2005年07月23日(土)  二人なら終わらせることができる
 のところで、キラとアスランが出ているあたり、もうシンなんてどうでもいいんだろうなあ、ディスティニー。

 さて、ご多分にもれずカレーマルシェ買ってみました。
 味音痴(何でもうまい)なので感想はおいといて、
 このレトルトカレーの作り方。みなさんはお湯派とレンジ派のどちらでしょうか。
 自分は断然、電子レンジ派です。
 ちゃんと電子レンジでの作り方は、パッケージにも書いてありますしね。
 電子レンジの利点と弱点をあげるとするなら、

利点
・早い
・暖め損ねることがない。暖め足りなくても調節がそれほど手間でない。
弱点
・冷めた状態でパックを開けるのでカレーが出にくい。
・なんか味が損なわれそう。
・そこはかとなく邪道っぽい。

 まあ、こんな感じです。
 まあ実際問題、電子レンジで作ること覚えるとお湯で作るのがめんどくさいんですな。
 電子レンジだと味が落ちたりするのかなあ。

2005年07月21日(木)  それっぽい絵2
Replay
snormal0721011232.jpg 300×300 29K
はい人間講座第二回(違)
どうでもいいけど、拍手数が割と多かった。
一円のディティールの勝利か。

その2:そりこみイレール

 画像の通りです。
 円と球の位置関係から頂点(へた)を特定します。
 その後、円の上方に「ハ」 の字を描きます。
 でもって、円の頂点少し上で「廾」 みたいなかんじで閉じる。
 円と廾を合わせることでどことなく仮面のような形になったかと思います。

解説:これは髪のつむじと髪の生え際です。
   詳しくは、下を読んでください。
  
更に解説:このラインの意味。

その1では、玉と円を描きました。
その2では、つむじと仮面を描きました。

では、この玉と円は具体的になんなのか。
玉=頭蓋骨は不正解です。
でかすぎるって、PC原人じゃあるまいし。

答えは、
「髪の毛のボリュームを含めた頭部全体」

です。ヘルメットと言い代えることも可能ですが、逆に想像が難しいでしょう。
 そんでもって、円+廾が顔の輪郭なわけです。

 そも「あたり」 と言うのは、「人体を立体として捉え」 「どんな角度からでも描ける様にする」 ためのガイドラインなんです。
 人間って、立体的に物を捉える技術なんてそんなに無いんで、だからこう言うガイドラインが必要になってくる。

 で、ですよ。
 その基本を踏まえた上で、それっぽい講座やら他人の描画アニメやら見ていると、気付くわけです。

「みんな頭蓋骨のあたりを描いてるなあ」 と。

 おそらく、プロっぽい人たちは頭蓋骨の位置さえ掴めれば髪の毛なんて簡単に描けるのでしょう。
 でも、ウチは思いました。

「素人なめんな」 と。

 頭蓋骨の形が分かったぐらいで、髪の毛が立体的に描けたら世話無いんですよ。
 だから考えました。

「別に髪の毛のあたりでもいいやん」 と。

 所詮、頭を立体的に捉えるためのガイドラインなわけだし、頭蓋骨基準だろうと髪の毛基準だろうと、きっとたいして変わらないだろう(※)、と。

※一応、頭蓋骨を描けるの前提。


 それでは最終回に続く〜。

2005年07月20日(水)  それっぽい絵
Replay
snormal0720045758.png 300×300 42K
それっぽい絵の描き方。
ここから載せるのは、ウチがいろんな漫画講座やら他人の絵板のアニメをこっそり拝見すること数年、改良に改悪を重ねた「顔のあたりのつけかた」 のフォーマットです。
こういう風に描けばウチっぽい絵になること間違いナッシン。
全三回。

その1:玉と円を描きます。

解説:
 とにかく何もかもを極限まで略します。
 このときイメージするのは玉と円。
 ピンポン球(スリースターが望ましい)がうつむいて輪切りになって、その切り口に一円を貼っているかんじです。
 角度が付くと一円を描くのが難しくなりますが、そこぐらいはイメージで切り抜けるべし。上のは微妙に失敗しとる。曲線ツールめ。
 一円玉を小さく描くといわゆる萌え絵っぽくなり、大きくすると(球円共に縦長に伸ばす必要あり) リアルっぽくなります。この絵も、もう少し小さい方がいいかな。
 まあ、リアルっぽく描くならこんなのに頼らないで他のフォーマットを使った方が(ry

 ちなみに、「頭デカッ」 と思った人は不正解。
 この線は、頭と顔の輪郭ではありませんと言うわけで以下次回。

2005年07月19日(火)  強がりな私を消して 優しく生まれ変わる...
 トリプルカウンターアタックという技が好きだったりします。
 いや、燕返し羆落とし白鯨のことじゃないですよ。
 白石→平松→田仲ですよ。
 なんというか、あの流れが好きなんですよね。
 伝説の三人とかそんなのが、久々に集って
「おい、あの技をやるぞ」
 とかいうパターン。
四聖天の合体技とか、大序曲とか。
 いつかやってみたい。

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 ナガノが走り出した。
 タツマは思わず追いかけようとしたが、イタラがその前に立ちはだかる。
「彼女は...無実です」
「いや、そうじゃなくて」
 足取りがフラフラで今にも足を滑らせそうだから心配しているのだが。
 イタラから見れば、警察官がそういった心配をするなんて思っていないのだろう。まあ、彼女が彼女なりの体験を経て感じ取った評価だろうから、どうとは思わないが。
「なら、あんたが行ってやれ。友達なんだろ」
「言われなくても」
 とイタラが叫ぶ頃には、タツマは背を向けていた。

 メイはというと、プールサイドに引かれた白墨をバケツの水とブラシで丁寧に消していた。
 裸足で、腕をまくって、何が楽しいのか喜色満面に水を撒くその姿は、まるで小学生がプールの掃除をしているようであった。
「あの...また失礼なこと考えてません?」
「気のせいだ」
 靴と靴下を脱いで、荷物の横にでも置いておく。
 綿パンの裾を捲ってから、メイのブラシをかっぱらった。
「で、アフターケアというやつはもう終わったのか?」
「いえ」
 魔法陣を象っていた白墨は、やはりただの白墨らしく擦れば簡単に消えた。
「普通の白墨チョークなんだな」
 考えたままのことをそのまま言う。
「ええ、魔法陣は術者が認識できさえすれば良いものですから」
「認識」 またわけのわからないことを言う。
「つまり視認です。そもそも魔法陣とは象形化された源語を形而上的に配列、外部保存することで、途中計算の簡略化を――」
「わからん」
 ごしごし。
「...ええと、理科や算数のテストとかで問題を解く前にあらかじめ周期表とか使いそうな数式を書いたりしませんか? それと同じです」
「どこの理科と算数なんだ...」
 あごをしゃくる。
 あわてて、メイがバケツの水をひっくり返す。
 盛大に撒くものだから、裾にかかってしまったのだが、タツマは気づかないふりをした。
 もう一度モップをかけ直して、切り出す。
「あの後、すぐにヤナシは死んだんだな」
「はい」
「そうか...」
 白墨は、水に溶けて跡形もなくなっていた。
 メイがバケツの水を汲むために、プールサイドに腰を下ろした。
 その蒼い後ろ髪に、タツマは訊いた。
「で、あの手は誰の手だったんだ?」
――頭を掴み、左目に食い込む、右手の親指。
「ナガノさんではありません」
 それは、答えを言っているのと同じであったが、タツマは無言で通した。
「そうか」
 所詮、終わった話だ。
 タツマには、話を蒸し返すだけの権限もなければ、権利もない。

 不意に、メイがバランスを崩したのか、わたわたと手を振って暴れた。
 びっくりして手を差し出す、タツマ。
 掴んだ細い手が、ぎゅうと握り返す。
 目をあわせると、メイはどこか人の悪い笑みでこちらを見ていて、

――次の瞬間には、まるで魔法のように力が抜けて、水面へと放り出されていた。
 水の立つ音。
 水面に浮かんだタツマの上を、くるくるとデッキブラシが通り過ぎる。
 空には真夏の太陽と、微かに蒼い二つの月。

(『屍骸術師と保険金』)



2005年07月18日(月)  パララララーラーラー
なんだか、背中で汗を掻く体質に変わってきた。
開襟シャツが背中だけ水たまりで転んだみたいになっているのが気になって仕方がない。
落語家は顔で汗を掻かずに背中で掻くと言うが、そんな感じなのだろうか。

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探偵要らずのネクロマンサー
(『屍骸術師と保険金』)

タツマ・アヴェル(刑事24歳)
メイ・ネーザリア(屍骸術師14歳)
ヤナシ・ウィルストン(スポーツ店経営兼インストラクター、被保険者40歳)
ナガノ・ウィルストン(女子高生、受取人17歳)
イタラ・ノンクレイム(ナガノの友達16歳)

あらすじ
 墓守協会にヤナシの屍骸甦生を依頼されたメイ。
 依頼自体は早期に完遂されたが、ヤナシの遺言を伝えるというアフターサービスがまだ残っていた。
 オークノートの地理に弱いメイは、非番で暇なタツマをつれてナガノの通うノートン商業高校へと足を運ぶのであった。
(中略)
 メイの術式によって、タツマ、ナガノ、イタラの三人はヤナシの死を追体験することになる。
 一瞬で夜へと巻き戻る、プールサイド。
 そこには自殺に失敗して生に足掻くヤナシと、それを目撃してしまったナガノの影があった。
 娘に見られたことを悲観したヤナシは、我を忘れて再びプールに飛び込んだ。
 ヤナシの視界でそれを見ていたタツマは、メイに向かって叫んだ。
「こんなものを見せたかったっていうのか」
 メイは答えた。
「もちろん、違いますよ」





 異変が起きた。
 いや、何も起きなかったと言うべきか。
 ヤナシの視点は、プールに沈み込んだままいっこうに変わる気配がない。
 青い壁面に引かれた白いラインが、薄暗い中でボンヤリと光っている。

 息が漏れた。
 その息を慌ててかき集めようとして顔の前を、手がもがいている。

 ヤナシの視線に介入しているタツマは、ただそれを冷静に見る事しかできない。

 手がさらに顔の前を動き回る。
 それは、自殺を止揚としているものの行動としては見苦しい、
生にあがくものの姿だった。

「なんだって...じゃあ」

 だが、ヤナシの視点はいっこうに浮上しない。
 必死に腕を掻いて上がろうとしているのだが、その度に逆に沈む力が掛かって沈んでしまう。
 足が攣って溺れている人間の視界とはこう言うものだろうか。

――不意に、右手が顔面を掴んだ。
 息が出来ぬ苦しみに呻く。水が気管を無理矢理に流れていく。
――親指が左目に食い込んだ。
 喉が締まる。噎せて、息がまた逃れていく。いやだ、生きたい...
――だけど、かなわない。

「いやああああああああああ!!」

 叫び声に、タツマは正気を取り戻した。
 意識が、一瞬で水の底からプールサイドへ戻された。
 夜は一瞬で昼間に転じ、急激な目映さで視界が白に塗りつぶされる。
 とたん、空気の存在を思い出したタツマは、狂ったように激しく咳き込んでその場に転んで、のたうち回った。噎せこんで、息という息を吐ききってようやく息を吸い、そしてまた吐き出す。
 まるで、その一瞬だけ呼吸の仕方を忘れかけていたかのような反応だった。

「だ、大丈夫ですか、タツマさん?」
 メイが心配そうに声をかける。
 杖は既に光を失っている。術が終わったのだろう。
「君、出来ればもうちょっと早く引き上げてくれ...」
 他人の死を追体験したショックで、タツマはもはや立つ気力すら失っていた。湿気を帯びたコンクリートに綿パンが濡れるのにも構わずへたり込んでいる。
 横を見れば、イタラも青ざめた顔で似たような有様だった。

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 実のところ、このシリーズを書くのが一番好きなんです。
 ハードボイルドと女の子です。
 この組み合わせは無敵ですな。うん。
 テロパラ以来この組み合わせは、自分の中で最強になりました。

2005年07月17日(日)  今宵も一人果てる山崎パン祭り
 薔薇の首輪つなげて、銀の鎖くわえて〜♪

 関西では、今頃ローゼンメイデンがやっていたりします。
 にしても、「貴方が憎らしい」 の部分が、どうも「山崎パン祭り」 に聞こえてしまう。

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「ただいま」
「お、どうだった? きもだめし」
「...ほんとに行かないんだもんなあ、話が落ちないじゃないか」
「そんなの知ったことじゃないじゃないの」
 佐智はなんとなく拗ねた様子でそう応える。帰りを待つ間に見ていたテレビに、面白い番組がなかったのだろう。非常に不機嫌そうだった。
 ゆずは肩を鳴らしてソファーに寝ころんだ。
「はい、おみやげ」
「うん?」
 いつぞやも出た、ペーパーローリングである。
 佐智が物珍しげにそれを眺める。
「行きしなの神社で、祭りがあったんだ。なんかそっちで盛り上がっちゃって、肝心の肝試しがぐだぐだだったような」
「肝心の肝...やるわね」
「なにが」
「む、ゆず...あんた、その匂い」
 なんの脈絡もなく佐智がゆずに抱きついた。
 胸に顔を埋めて、匂いをくんくんと嗅いでくる。
「香水の匂いっ!」
「なんでやねん」
「じゃなくて、火薬の臭い。さては花火してきたわね!」
「するよ、そりゃ。夜店でいっぱい売ってたし」
 佐智を引っぺがして、冷静に答えるゆず。
「あ〜ぁ嬉しいやら悔しいやら!!」
「どの辺が嬉しいのか聞きたいけど」
「きもだめしぐだぐだだったんでしょ?」
「そこを喜ぶかなあ」
「ふ、なんて言うかあやつらの企画力じゃしょせんその程度ってことよ。
 この様子じゃ、今年の文化祭もうちのクラスがダントツトップね!」
 佐智はペーパーローリングをカシャコンシュコンと伸ばしたり縮めたりして悦に浸っている。
 ダントツが「断然トップ」 の略であることはこの際、指摘しない方が良いだろう。
 ゆずは、それを面白くなさそうに見てから、ソファーに体重を預けた。
「...だから誘ったんじゃないか」
 佐智がいたらもっと楽しかったんだろうなあ、とこれは自分の意見じゃなくて女子の意見だった。
 まったく、我が相棒は肝心なところで役に立たない。

(佐智とゆず)

2005年07月16日(土)  カラフルハッピー
 がたん――
とその話は、佐智が後退りながら塩に肘を当てて、テーブルから落としたところからはじまる。
「き、き、ききも、きもっ...き」
「うん」
「きききも...あ〜...っと、き、きも...」
「無理してぼけようとしてるところ悪いけど“きも”から始まる言葉なんて着物か肝っ玉か肝吸いぐらいだから。いや、肝試しだけどさ」
 フローリングに落ちた塩の瓶を拾いながら、ゆず。
「きもだめしですと?」
「うん、ちょっと早いけど、学校裏の墓場でね。クラスの男子が馬鹿騒ぎして、女子が乗り気になったからあとはなし崩しで決行みたいな感じで」
「いやよ! 断固として拒否するわ!!」
「まだ君を誘うとは言ってないじゃないか」
「え、そうなの?」
「そうだよ。今から言おうと思ってたのに」
「結局言うんじゃないのよ!!」
 カンカンに怒る佐智を無視して、ユズは塩瓶を調味料入れに片付ける。
「とにかく嫌だからね、そんなアナクロな」
「よかった、アナログと間違えてたとしても意味が通ってるよ」
「いいから断るの! わかった!? まったく、たまに誘うと思ったら変な話しか持ってこないんだから。そんななら、いつもみたいに引きこもっていた方が万倍マシじゃないの」
「誰がいつ引きこもったよ...」
 半眼になりながら、ユズは食器棚からコップを二つ取り出し、テーブルに置いた。
 それから、自分の家のよりも二倍は大きい冷蔵庫――左右どちらからでも開くのが特徴、を開いて常備されているアイスコーヒーと牛乳のパックを取り出した。
「恐いの?」
「だ、誰がっ!! あ、あんな幼稚なイベントをッ
ば、馬鹿馬鹿しい。お化けなんているわけ無いじゃないのよ」
「...この前、刀の悪霊に取り憑かれたばかりじゃないか」
 佐智はゆずのツッコミなど盛大に無視して、両手を挙げてさけぶ。
「だ、だいたい肝試しって字面が気にくわないのよ、どうせ道中くだらない仕込みとかしてんのよ。
そんなところに、わざわざ自発的にわかってて出向かうなんて。
 そんなの『きも“だめし”』 じゃなくて『きも“ためされ”』 じゃないのよ」
「きみは松本人志か」
 呆れ、縦長のコップに氷を放り込む。冷凍庫の製氷箱に氷が3つしかなかったので、手前にひとつ離れた方にふたつ。
「だいたい、わざわざためさなくても、一般人が肝を使うことなんて、きもだめしぐらいしかないじゃないのよ!」
「もっともだけど、大いに矛盾してるなあ」
 コーヒーと牛乳を同時に傾け、氷が1個入ったコップに注ぐ。
 二つは空中で混じり合い、コップの氷めがけてとくとくと落ちていく。
「まあ、サチが行かないのは構わないけど、僕は行くからね」
「え、えええええ? なんで??」
 急に不安そうな顔でこちらの顔を覗いてくる佐智。
「なんでって...」
「お、お医者さんに癌を告知されたとか? あ、安心してユズ。もしそうだとしても私はちゃんと最後までいてあげるし、お骨もエアーズロックあたりで壮大に散骨してあげるから」
「うん、縁起悪いやらネタが古いやら観光客大迷惑やら。
と言うか何か。僕は余命が半年ぐらいにならないと、やる気を出しちゃダメなのか?」
 ツッコみつつも、目はずっとカフェオレに注がれている。
 注ぎ終えると氷が2個の方のコップにも同様に注いだ。こちらは気持ちコーヒーを多め。
「まあ、内気にこもりがちの現代中学校でもこういうイベントを企画する力があるなんて、嬉しい事じゃないか。生え馬の目を抜く如き多忙な現役中学生としてはこの奇跡のような状況に乗ってみるのも一興かなって思うわけだよ」
「...いまのどこら辺が現役中学生の発言なのよ」
「上底あたりかな」
 ストローがなかったので、手首のスナップでコップをくるくると回す。
「はい」 氷が2個の方を佐智にわたす。
 佐智は無言でそれを受け取り、いっきに喉に流し込んだ。
 氷をばりばりと齧って、また飲み込んだ。
「よーするに興味があるわけじゃないの」
「そうとも言う」
 こっちはちびちびと飲みながら。
「やめときなさいって。どうせ非合法でしょ」
「校則に反することをそう表現したのは、僕が知る限りではサチだけだね」
「くわ〜むかつく! いいからやめときなさいっ。墓場なんて何あるかわからないじゃないの。それこそ前みたいな悪霊とか怨霊とか」
「そう言えば佐智って、あのとき僕ン家の蔵に勝手に忍び込んだんだったよね」
「と・に・か・く。恐いもの見たさとか興味が湧いたとかそんな野次馬根性、長生きできないしっ」
 言い切って喉が乾いたのか、佐智はこっちのコップを奪い取ってガブガブと飲んだ。
「まさしくそうだろうけどね」
 ため息をついて、それをボンヤリと見つめる。
「だから、やめときなさいって。ほら言うじゃないの君子百千危うからず」
「うん、強いね、君子」
「好奇心で猫を殺す」
「グロいなあ」

(ゆずと佐智)

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購入リスト

『GOSICKs』
『週刊ジャンプ』

 しかしジャンプは幽霊もの多いな。
 昔は死神ものだったけど。

 切法師が、だんだん面白くなってきていて、でも間に合わないかなあという展望。
 逆にタカヤはスタートダッシュは良かったけど、なんか今ぐだぐだだなあと言う印象。特にいまの話は万屋銀さん第30話みたいな感じで、タカヤの成長そっちのけといった感じに思える。

 ネウロは相変わらず面白いなあ。まさかこう来るとは。
 犯人が異能者だったのはちょっと残念だったけど、よく考えたらネウロがいる時点でなんでもありなんだよなあ。

『ファンロード』 立ち読み。
 探偵もの特集。ネウロは割と人気あるみたいだ(笑)
 にしても、Aゾーンは銀魂・ディグレ・ハガレンかぁ。
 後ろ二つはともかく、銀魂は意外だなあ。

2005年07月15日(金)  人生の80%は厳しさで出来ている。
絢爛日記。

 このゲームは、NPCの好感度をマックスにしたところで、TPOをわきまえなければ頼み事を聞き入れて貰えなかったり、機嫌を悪くしたりする。

 長らく潜水艦で戦っていると、RB(ロボット)戦闘に戻ったときにもの凄く楽に思えるなあ。
 魚雷・機雷は平時に装填しておけば戦闘の段にわざわざ装填準備に時間を取られなくて良いことに気づく。
 気づくの遅。
 アンナが、やたら張り切って指揮練習とかに打ち込んでいるのが気になる。
 と言うか、艦長席に座られると邪魔だっつ〜に。発令出来ないじゃないか。
 サウドが随所で問題視されている報告地獄を行ってきたので、スイトピーと役職を入れ替えた。
 定時報告は控え身にして欲しいモノだ。
 喉が渇いた様子のエステルが給水所に走っていったので、水を飲んだ後で雑談でもするかなと近寄ると、よく見ればエステルは酒を飲んでいた。
 水を飲む振りして酒を飲んでいたらしい。と言うか勤務中だ。
 どうも、たびたび吟醸酒をプレゼントしていたのがダメだったらしく飲酒癖が付いたみたいだ。取り上げるなりして対処するかなあ。

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 その赤ん坊は泥だらけの布にくるまれて、泣きわめいていた。生まれて間もない小熊達と一緒に。
 おそらくは、熊が森のどこかで...それこそ木の股にでも捨てられていた赤ん坊を拾ったのだろう。
 その母熊がどういうつもりで人間の赤ん坊を拾ったのかはわからない。
 食料として拾ったのか、それとも種族を越えた母性のなせるワザだったのか。
 赤ん坊の泣き声を聞きつけたハンナは、状況が一刻をも争うと判断を下した。
 そして、親熊がねぐらを離れた瞬間を見計らって赤ん坊――シャアラを救い出した。

「だが、ねぐらを出たすぐに母熊に見つかってしまってな。
どういう心境かなんて知った事じゃないが、激怒していたそうだ。
 で、ハンナは怒り狂う熊からとにかく逃げて、怪我を負いながらもお前を無事村まで運び込んだ」
 坦々と話す団長。
 坦々と聞き取るシャアラ。
 なんとなく、無言が続く中で、シャアラは自分が何か言うべきなのだろうと心を決めて、
「...じゃあ、その時ハンナさんは」
「いや、それはまた傷も癒えた別の日に返り討ちにあったんだがな」
「はい?」
「俺等が敵討ちして調べたら、右足に矢の傷があってな。
 それが、ハンナの矢尻の形状と同じで、そう言えばあいつがお前を拾ったとき、右足に怪我を負わせたけど逃げるのを優先して仕留め損なったって言ってたことを思い出して、ああ、あのときの熊だったんだなあって。
 気づいたのが剥製作って三年後ぐらいだったから、正直ハンナも気づいてなかっただろうな。あれ」
 今度こそ言うことを失って、シャアラは黙り込んだ。
 団長は、一度だけちらりと目を丸くする自分を見て、
「どうだ、微妙だろ」
「ええ、まったく」
 微妙で、ややっこしくて、救えない。
 感動に持っていこうにも...ハンナさんには悪いが、いまいち締まりがない。
 道理て誰も言いたがらないわけだ。
「それで、なぜ今その話を?」
「村長と長老に俺から伝えるように言われてたからな。
まあ、同じ孤児だったからだろうがな」
 なるほど。だいたい理解できた。
 だから、今みたいなときに言いたかったのだろう。
「そんな配慮なんて、別にいらないってんだよな」
「そうですね」
 確かに団長は、よく分かっていたのだ。

(ワイルド・ディキシィ)

2005年07月14日(木)  AUのCM
電車男。

何このAUのCM(笑)

いえ、面白かったですよ。
仮面ライダー(と言うよりノリダー)入れてるあたりがナイスでしたが。
個人的に一番盛り上がる序盤が終わってしまったので、あとはたまにみる程度かなあ。
この時間木曜洋画劇場もあるしなあ。

そういえば、火サスが無くなるそうです。
ん〜なんと言うか、この手の王道番組は絶対になくならないと思ってたんだけどなあ。時代は確実に流れてるんですね。
あのCMインの効果音が聞けなくなるのは残念です。

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 足跡を目で追いながら、団長が口を開いた。
「いつか話した気もするが...集会場の羆な」
「ああ、あの剥製」
 四つんばいで横を見ているポーズの羆の剥製。
 子供の頃、シャアラは良くその剥製に跨って、そのたびに団長にぶっ飛ばされたものだが。
「それが何か?」
「あの熊はな、お前の親だ」
 腐葉土に足を取られてこけそうになった。
「はい?」
「冗談だ」 苦笑する団長。
「お前、自分が拾われたときのこと、覚えているか?」
「まさか」
 シャアラは孤児だ。どのように拾われたのかは、実はよく知らない
 村人は、木の股に置き去りにされていた、なんてたまに冗談ぽく言うが。
 その冗談ぽくはぐらかすという事実が、よほど難儀な状況で拾われたのだということを容易に想像させる。
「そうだな。俺も全く覚えていない」
 団長が同意する。
 シャアラを拾ったときのことを覚えていないという意味ではない。
 団長もまた孤児だったのだ。
「お前を拾ったのは、ハンナだった」
 それは確か、羆の剥製を作るきっかけになった自警団員の名前だった。
 あの剥製は熊と勇敢に戦い、命を落とした彼の遺言によって作られた。
「シャアラ、お前はなぁ、拾われる前まで熊のねぐらにいたんだよ」

(ワイルド・ディキシィ)

2005年07月13日(水)  愛がうまれたひぃ〜フフフーフフー
「立って歩く小熊、ねぇ」
 道なき道を行く一同。
 自分と、ジェイクと、狩人。他に村人はいない。自警団員はシャアラ以外は死ぬか重傷だった。
 狩人たちは相変わらず、自分達をつけるようにして後を追って来る。
 報酬の件はうやむやになったらしい。
 正直な話、シャアラとしてはもう少し近くにいてもらったほうが心強いと思っている。流石に問題の山に登ってまで、恥も外聞も無いし。
 有り体に言えば恐かった。
 あの時と同じこの道を歩くだけで、鳥肌で全身の毛が逆立つ。
気を抜けば足が震えて立つことすらままならない。
 こんな奴らの前で、そんな醜態をさらしたくないという思いで(ジェイク含む) 何とか気丈に振る舞っているが、それもどこまで持つのやら。
 登山服に身を包んだジェイクが、先頭に立つ自分の尻に向かって話しかける。登り道なのだ。
「そいつが村を襲ったんだな」
 杖――かどうかは分からないが、細長い棒状のもので体を支えている。
 あんな物使わないほうが、登り易いと思うのだが。
「村はな」
「ん? どういうことだ」
「ウチと団長が追いかけて、見つけたのは小熊じゃなかった」

(ワイルド・ディキシィ)

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 そう言えば、シャアラの一人称はウチだったなあ。

女王騎士感想
 無駄の無い展開で二部にはいってもだれる気配がありませんね。
 線も太く、装備はごちゃごちゃと派手で、エフェクトはもっと派手でまっすぐで、強いキャラいっぱいで、主人公は熱血少年!
 やっぱ少年漫画はこうでないと。機能美無視してトゲトゲな双頭竜カッコヨス。
 もう王道の王道でうっはうはデスヨ

 今回は、シャロン分も多くて二倍うっはうは。
 他の新米達はどんなエンチャント・ギア選んだんだろ。
 ドリルのギアとかあるし。
 イージス鈍器ばっかり選んでるし(笑)
 

2005年07月12日(火)  みての通りの見たまんま。
 もっか、絢爛日記と化していますな。
 仕様です仕様。止揚にあらず。高次に持って行けないそんな日記。
 しかし、自分のプレイングと編成がヘタレな所為かあんまおもろ無いよなあ。
 世の決戦存在級の絢爛プレーヤーの日記は、事実を綴るだけで感動と爆笑の渦だと言うに。
 このへんRPGに慣れて切ったヌルプレイゲーマーの弱点が出ていますね。
 攻略優先にしても、あんまり面白くないっツーの。
 TRPGと一緒だね、うん。

 ちなみにゲームをやっていると、日記の更新が滞ります。
 一番削り易い部分ですからねえ。
 けどまあ、絢爛は、なんだ。
 日記を綴るだけもちゃんとネタになると言うありがたいゲームなので意外にほら、日記が滞っていないという。
 ガンパレと同じく、絢爛が強いのはこういう部分ですな。
 ネタバレも気にしなくて良いから(する人によってまったく内容、人間関係、情勢が違う)、どんどん日記に書けちゃう。
 むしろ、バラしまくった方が持っていない人の興味をそそることが出来るという作品なわけで、口コミ戦略がとりやすいゲームなわけですよ。
 ネットで広がりやすいのはレポートが取りやすいゲームなのです。
 ブログや日記にリプレイを上げたりして、プレイヤーが積極的に広告塔になることで更なるプレイヤーを呼ぶわけですよ。
 ネトゲとかが流行るのと同じですな。

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 RPGはそう言う意味ではネットと相性が悪い。
 ストーリーがバレると「やってみたい」 と思えないからだ。

 例外として、スタシャンみたいなフリーな恋愛要素とかがあったりするRPGもあるが、昨今それもそう言うのがないRPGの方が多い。開発費が足りないのだろう。真エンディングとか、おまけダンジョンとかがなかったりするのもだいたい同じ理由だ。
 あとまあ恋愛系はまあなんだその、話だけ聞いても実体験しないことには面白さが伝わらない。
 逆に、こういうイベントがあると言われると、見たい、やってみたいと思うのが常だ。
 恋愛ゲームも同様の理由でネタバレレポートに耐える力を持っている。

例 クラウドの自分探しイベントに感動した、
  ユフィとのデートが出来るのが良いね、

 ようは「実際にプレイしないとわからない面白さ」 か。
 そこがあれば、プレイヤーも広報しやすい、と。(まあ、面白いゲームはネタがバレても面白そうに映るんだけど)
 音楽がすごいとか、CGがすごいとか、演出に鳥肌が立ったとか、台詞がカッコイイとかは、だからと言って宣伝要素には成りがたい。
 そんなのは「実際にプレイしなくてもわかる(過去の経験から知ってる)」 から。

 じゃあ、宣伝しやすいRPGってどんなだろ、と思ったところで話は終了。

2005年07月11日(月)  その輝きは豪華絢爛。
9月後半
 総選挙が近いらしいが、火星は敵軍も少なく暇だ。
 あ〜でも、もうすぐ撃破数が200を超えるから敵にもRB部隊が出てくるんだよなあ。いやだなあ、光国とだけ戦おうかな。
 RBにシールド突撃されたら即死だからなあ。

 ここ最近は、夜明けの船で戦うのが面白い。
 と言うか、人間関係が上手くいかなくてムシャクシャしてるので、ほとぼりが冷めるまで戦いに明け暮れようかと思う(笑)
 敵をギリギリまで引きつけて、一番から三十番までの機雷をいっきに解放。
 名付けて、トラップボム作戦。
 モニター上を羽のように広がる機雷群が爽快でならない。
 病みつきになるね。
 まあ、相手に接敵するって事は、それだけ魚雷やら機雷や等も喰らうんだけどね。
 シールド突撃機体が現われたら出来ない戦法だから、今の内だけかな。
 にしても、推力が上がらない。
 機関さぼってやがるな。
 更迭するか、あるいは自ら整備に回るか...そろそろパイロット以外も手をつけるべきかもね。

2005年07月10日(日)  岩拍つ波だに、寄せてはいて。
 絢爛日記。
8月〜9月

 一日に10隻落とすことは可能でも、エステルの機嫌を元に戻すのは一ヶ月でも無理と言うことを知った。
 そんな9月。
 トイレに行くのを邪魔してみたり、視線を飛ばして変なポーズを取ってみたり、昼寝を失敗してみたり、恐い話でからかってみたりをしていたら、いつの間にか嫌われていた(笑)
 ちなみに、公式でのアドバイスは、
「余りにも嫌悪が上がりすぎたら、ある程度関係が冷え切るまで待って、それからコミュニケーションをやり直しましょう」
 ですってよ(笑)

8月某日
 艦長権限を剥奪して都市船はおろか航路すらない平和な海に遠出した。
 近くに船影も確認できなくなったところで、浮上命令を出し、海面に上がりきるのを待たずに艦長席を立ち上がる。
 いざ甲板へ。
 うむ、良い海だ。この下でドンパチしたりしてるわけだなあ。
 生涯海の中で過ごすのが火星のスタンダードとは言え、たまに外に出ないと息苦しい。
 甲板から見た空はまあ見事に網だらけだった。
ああしないと空気だか水が逃げるんだとか。
 ダイクロフトみたいだな、と思った。
 アニメだとプールがあったのだが、残念ながらプールはなかった。
 ていうか、この船風呂無いぞ(笑)

8月31日
 ナイアル・ポーの誕生日とのアナウンス。
 ポー教授は政治担当の人で、自分が政治に干渉するようになってからはすっかり出番もなく陸戦の一人としてサンドバックを叩く毎日のおっちゃんである。
 いろいろ申し訳なくなって、何か上げようと思ってたけど、12時ぐらいには忘れていた。
 あのおっさん、ちゃんと誕生日プレゼント貰っただろうか。

 相次ぐ陸戦の失敗は、量で対処する方針に決めた。
 陸戦作戦前に、整備士、飛行士及び副艦長以下のサブチームを全て陸戦要員として投入する。これによって、陸戦に参戦する絢爛舞踏達は10人以上に。
 無論、質も怠らない。
 数値でしか確認できない人材――無言の暴徒どもの忠誠(実際戦闘に出てくれるかどうかの値) もBにまで底上げして、実際投入数を確実に上げている。

 作戦が決まればあとは実行だ。さっそく、この布陣で保守よりの都市船のTV局ジャックを敢行した。 
 結果は大成功。
 モブの方に戦死者が10名近く出たが、さすがにどうにもならない。
 これ以上は贅沢すぎるだろう。

 いろいろ政治のことも見えてきた。
 とりあえず9月は水内上げ産業の妨害と、敵勢力都市船への交易妨害だな。

2005年07月09日(土)  絢爛日記
7月1日〜8月1日
 エステルが加わって狂喜乱舞する。
 いろいろと浮気しつつも、マッサージ、一緒に昼寝などを着実にこなす(笑)
 コムラ・イイコ登場。
 のっけから操縦技能が80だったので笑った。
 鬼魂号修正だろうか。
 身の上話を聞くと、あなたはマーズワールドタイムゲートを開くのですみたいなことを言われた。それ、人類の決戦存在の仕事やん。

 厨房でコーヒーを入れては手当たり次第に振る舞う。
 コーヒーは尿意が上がるのでトイレがいっぱいに。

 にしても、現在の夜明けの船は陸戦にとことん弱い。
 急遽陸戦隊長を買って出る。
 忠誠の低い人材を落として、高いのと交換して教育...地味な作業だ。

 100機撃墜クリア。
 既に殺害数が3000を越えている。手加減はして降伏するように促してはいるけど、船一隻落とせば数百単位で人が死ぬからなあ。

 そろそろ政治にも介入すべきだろうかと思い立ち、都市船に到着すると無職に設定して一時的に政治家になるプレイを実施。
 無職になる理由は、政治家が民間人から選ばれるため。
 都市船の周囲をうろついて海賊行為を繰り返す提案をする。
 受け入れられたので、またパイロットに戻る。
 ひっきりなしに戦闘が続き撃墜数がどんどん上がっていく。
 戦闘艦を狙っていないため、捕まえれば撃墜(捕獲)なので楽ちん。人も死なないし。

 OVERSシステムが本格的にやかましくなってきた。
 電波入ってるなあ。

 途中、艦長や飛行長もやってみたりしたけど、飛行長は命令するだけでつまらなかった。逆に艦長は難しすぎ。
 命令のタイムラグがすげーのなんの。
 トポロジーの予測を立てなけりゃ無理だねえこれは。
 フルメタのテッサとかもこんな感じなのだろうか。

 あと、給料がどうも少ないなあと思っていたら、エリザベスが溜め込んでやがった。100%解放で給料を支給したら自分の金が15万近く増えてびびった。
 これで万能Ballsが買える。
  

2005年07月08日(金)  絢爛おもしれー
逆境ナインを見てきました。
熱かったです(笑) ココリコ田中の演技は様になってるなあ。
途中、ナインの一人が明日夢に似てるなあと思ったんですが、あれ、そら似じゃなくて本人だったんですね。びっくりした(笑)
原作→映画化モノには
原作を読んでから見た方が面白いモノと読まないで見た方が面白いモノ
の二種類がありますが、これは原作を読んでみた方が面白いだろうなあ。
島本さんが炎尾燃役で出ていたのが面白かった。

あと、そう言う意味では「ウブメの夏」 は原作知ってるモノには、面白くないだろう穴でもみたいなあなのですが、どうしようかな。

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シャオムゥの台詞の濃いはWAの濃いとはまた違いますね。
シャオムゥの台詞はなんというか、マニアックなんですな(笑)
ジョジョネタやらバキネタやら女神転生ネタやら〜その他いろいろ。

追記:おあ〜WA2限定の話でしたか。
それじゃあ、答えましょう。わからん(笑)
あのころ自分まだ中学生ぐらいだから元ネタとかよく分からなかったなあ。

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絢爛おもしれーーー
予約特典のブックレットが何気にサービス満点で嬉しいですね。

日記つけたので、とりあえず読んでみると良いです。

「絢爛日記」

火星に百年の平和を約束するため電源を入れた。
この時点で、母が絢爛用の新メモリーカードをあやまって捨てるという暴挙に出たため旧メモリーを選別して砕くという手間を追っている。
大丈夫か火星の平和。

今回のOVERSはずいぶんと口が達者だ。
いろんなゲームやってきたアンタなら大丈夫、三年で救えるはずさと言われた。
名前を行かれたので入力。
デフォルトが「希望の戦士(名前)・最も新しい伝説(苗字)」というのはどうよ。

起動後さっそくヤガミが待ち受ける。
漂流者扱いでパイロット任命。無理がある。
なにやらいろいろ喋ってなさるが、医務室を走り回るBALLSがちらちらとせわしないのでそっちが気になる。
そういやアニメでもごちゃごちゃ動いていたなあ。
医務室を出たとたん、タキガワとカオリに出会う。
にしても、いろいろ期待してたってカオリン、俺どんな顔してるんだろ。

6月9日
MAKIにいろいろ歩かされる。
艦橋に向かう途中、船長とメイとミズキとヒゲとロボとインドっぽい人と歩くイルカに出会う。
艦橋の場所が解らん。案の定、道に迷う。
ダメージコントロールルームに都合三回も赴いてしまった。
どうも艦橋は、一階の方が高いところにあるらしい。B表示である。
潜水艦は地下表示なのか。

艦橋を出たところで戦闘が始まった。タキガワに連れられてハンガーヘ。
うわー予想してたけど、水中ロボット戦、わけ解らん。
トポロジーの見方わからねー。
適当に動いてたら、魚雷が当たったらしく戦闘終了。

その後、都市船に付いたので外出した。
給料を貰って買い物。
この世界の商品がいまいち解らないので、とりあえずハチマキと非常食を買った。
都市船から帰ると、タキガワがハチマキを巻いていた。
くそ、考えること同じかよ。
悔しいのでハチマキはヤガミにやった。
ヤガミはなんかしらんが喜んだ様子だった。

そんなこんなで、初日は終了。

6月10日
訓練があった。
相変わらずよく分からない三角形を動かしまくる。
とりあえずタキガワより撃墜できたのでよしとした。
操縦訓練をしていると、途中妙な電波が流れた。
地球軍がNEPを使うとか何とか。おいおい。
多世界企業セプテントリオンの会話も傍受。相変わらずパイプオルガンである。

訓練を引き上げ散歩に出かけようとすると、ミズキと遭遇。
電子楽器を貰う。用途不明。
誕生日プレゼントらしい。俺の誕生日っていつだ?
とりあえず貰っておいた。
誕生日期待しておいてと返すも、ミズキの誕生日が解らない。
アラートがかかった。出撃だ。
ダメージ60。初ダメージを貰う。整備大変そうだなあ。
え、修理は自分がするの?
帰還してからダメージチェック。
整備途中でまた出撃が掛かった。今度は無傷だった。
どうでもいいけど、魚雷ばっかり落としてるから撃墜数がいっこうに伸びない。
100機撃墜なんて夢のまた夢だね。
帰還して、整備のやり直し。
ついでに操縦訓練をしったところで疲労がたまって気絶した。
250分消費。
ここで一日が終了した。

6月11日
酒保で茶を買って、書庫で本を読んだ。

6月14日(ここで一度電源を切った。なお絢爛世界は電源を切っても時間が進行する)
本格介入する前に、猫先生に視覚介入。
猫先生はトレーニングルームでにゃーにゃーとコンピューターを弄っていた。

ミズキとご飯を食べる。
シレーン入港。ヤガミが倒れる。
追われるスイートピーを保護。その後、パブで飲んだくれて公園で寝る。

6月15日
会議があった模様。
自分は一パイロットなので不参加。
その後三連戦ぐらいする。
ここぞとばかりに希望号のBALLSと会話しまくった。

6月16日
ナイアル・ポーが出て行った。
都市船でグラビアだったかなんだかを購入。
操縦技能が−30になる。これについては後述。
その後セラが入艦した。
出撃時、交戦。
海賊船だけ在って、入るたび出るたび一悶着在るようだ。
帰艦命令が出たが、帰還できなかった。
ゲームオーバー
セーブしてなかったので12日に戻る。

14日。
前回の反省を活かし、
操縦技能を上げまくりつつ、戦闘に明け暮れてみる。
アイテムに頼らずに99(カンスト)にするため、操縦マニュアルをカオリンに挙げて、セクシーピンナップ(操縦−30)を購入。
前作と同様に、技能値が低いほど上昇効率がよいことを利用した技である。
上がりやすい技能値で69まで稼いだ後、ピンナップを捨てればいっきに99となるわけだ。
使い終わったピンナップはタキガワにあげた(外道)


19日
クリサリスが仲間になった。来須銀河の同一存在...と思ってたら、どうも本人らしい。久しぶりと言っておいた。
と言うか、短パンだ...
恵も一緒にいた。こっちも本人。
ののみではない、恵である。
世界がめでたくなる前に移動しちゃったので年齢が固定されてしまったらしい。

一方そのころ、
会議で不穏な作戦が議決された模様。どうなることやら。

恵みに紫のストッキングを渡すところを、クリサリスに見られる。
あとでボコられそうだ。

20日
政治技能を伸ばすことにした。
ついでに整備ものばしたいのだが、どこで上げるのだか。
暇つぶしにカフェで楽器を弾いたり、アニメを見たりトレーニングルームでサンドバッグを殴ったりした。
余りにもヤガミが倒れるので、UMEBOISIをプレゼントしてみた。
数時間後、MAKIからヤガミがやっぱり倒れたと放送があった。
元から立たねばならんか...

22日
都市船イスメニウスにて、陸上制圧作戦が始まった。
ポー教授がテレビ局に殴り演説をした模様。
よい結果を残したらしい。10人戦死。

〜29日
坦々と戦闘をこなす。
途中いくつかの都市船でプロパガンタをしているみたいだけど、自分はパイロットなのでまるっきり関係がない。
政治技能をマックスまで上げた。
近頃はミズキとよく喋る。
第一次戦闘配備のときに勝てるかな、勝てるさみたいな話をした。
よく分からんが、好感度がもの凄く上がる。
うむ、吊り橋効果。
途中、メイが誕生日だったので銀ビールをプレゼントした。持ち合わせの間に合わせモノだったが、ずいぶん喜んでいたようだ。
整備技能は、自室等で上げるらしい。
70まで上げた。試しに整備してみると、9割大成功を収めるほどに成長していた。

都市船シルチス停泊。
スイトピーに出会う。今度こそ、ちゃんと仲間に。
どうでも良いが、このとき貰った給料が100円だった。
どんどん目減りしてきている。
パイロットのお給料は、船の儲けの1%だったかな。
大丈夫か、この船。

30日
都市船イシディスでマイト・オーキが参入。
強くなりたいというので、陸戦に配置を申請してあげた。
ついでにクリサリスを飛空隊に、恵を医療補佐に、スイートピを水測員に、
ミズキを無所属に変更した。

ミズキにマッサージをして貰う。
以前食事に誘われたときも思ったが、自室や食堂に二人して猛ダッシュする構図は絵的に面白すぎ。

2005年07月07日(木)  このシャオムウ、容赦せん!
syaomu2.jpg 272×426 166K
第二弾。
だからなんで毎回描くごとに芸風が変わるのかと。
一応言っときますと両方とも同じ資料で物真似無し。

まあ、簡潔な答えは、未だに色塗りが嫌いなことですね。
パソやるまで色塗りなんてしなかったし。

2005年07月06日(水)  鼻歌。
ぱにぽにってこんなんだったっけ...?

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ナムカプより、シャオムゥ。
ナムカプ面白かったです。戦闘以外は。
もうね、主人公に頭痛がする(※)度にこっちが頭痛でしたさ!


※中ボス登場のサイン。
syaomu3.jpg 306×439 179K

2005年07月05日(火)  まんがバトン
mixiの方で「まんがバトン」 をいただいたので、こっちにも載せときます

■1 本棚の漫画の数、大体の購入した延べの数

さすがに数えられないよ...
200冊ぐらい?

古本に出したとき、300冊と言われたので述べ500?

■2 今はまってる漫画いくつか
じゃあ、一誌一作品で。

脳噛ネウロ(ジャンプ)
王様の仕立て屋(SUPERジャンプ)
うえきの法則+(サンデー)
吼えろペン(サンデーGX)
ネギま!(マガジン)
喧嘩商売(ヤングマガジン)
風光る(月刊マガジン)
おれはキャプテン“高校編”(マガジンSPECIAL)
式神の城(マガジンZ)
Q.E.D. 証明終了(マガジンGRATE)
ショー☆バン(チャンピオン)
女王騎士物語(ガンガン)
BAMBOO BLADE(ヤングガンガン)
ふぁんきぃサーバント(まんがくらぶオリジナル)
おねがい朝倉さん(まんがタイムジャンボ 他)
市立鋳銭司学園高校放送部(まんがタイムきらら)
GA(まんがタイムきららCarat)
ぽてまよ(もえよん)
極上生徒会(ガオ)

■3 最後にかった単行本。

王様の仕立て屋123
貸したら帰ってこなくなったので二冊目(泣)

■4 よく読む、または特別な思い入れのある漫画を5つ。

レヴァリアース(夜麻みゆき)
 魔法使いは吐血しなければならないという、間違った知識を得たマンガ。ルーン文字の魔法とシオンが格好良かった。
 声が山口勝平で彼の唱えるアバスヘカウがまた格好良かった。イヤダイの歌は今でも覚えていたり。
 いろんな謎の張り方やら、伏線やらに妙にワクワクしたのを覚えている。結局謎の大半は明かされてないんだよなあ。

王様の仕立て屋(大河原 遁)
 ジャンプで「かおす寒鰤屋」 が10話打ち切りになって、すっかり音沙汰がないなあ好きだったのになあと思っていたらいきなり8年後にスパジャンで人気連載していたミラクル。
 しかも、画風も作風もまったく代わっていない
 話は、いわゆる職人モノの仕立て屋。スーツひとつで人生が代わるってお話。舞台はイタリア...なんだけど、何故か最近は秋葉原でメイド喫茶の店長をコーディネートしてたり。

女王騎士物語(下村トモヒロ)
 ようやく女王騎士になって話に勢いが出てきたかもと言う印象。昔のDQ・FFネタなどスクエニで描いていることを存分に活かしているのが素敵すぎる。
 話は王道なんだけど、結末は予想外だったりするあたりが面白いです。

ワガママ天使の育て方。(黒乃奈々絵)
 ガンガンの読み切り。PEACE MAKER(旧)の何巻かに収録されていたはず。
 まあ、うちは弟が切り抜きを持っているので(笑)
 読み切りで泣きそうになったのはこれぐらい?

ドラゴンクエストへの道(作:滝沢ひろゆき 監修:石ノ森章太郎)
 いわゆる、ドラクエ制作秘話。
 主人公は、堀井雄二、鳥山明、すぎやまこういち...ではなく、中村光一(現チュンソフト社長) だと言うのが熱い。
 日本初のRPGとしての手探り感やらRPGに対する考え方とかが、これでもかと描かれていて非常に為になる。
 すぎやま先生に音楽を頼むのは反対だ! とか、ゲームバランス悪すぎるから発売日決まっちゃってるけどプログラム全部やり直す! とか、ハラハラするエピソードも盛りだくさんでした。
 デバッグ終了後、完成を祝うスタッフたちに、すぎやまこういちが電話越しにピアノを弾くシーンが印象的。
中村光一が涙を流して、
「広野を行く............だ...」
なんて、思わずもらい泣きしましたさ。

 ちなみに絶版。古本屋でも見つかるのかどうか。


以上。
テンプレ形式の文章って、読む人の根気を要すると思います。
と言うか、読まんよねえ。なかなか。

2005年07月04日(月)  世界が虹色に戻る
HUNTER×HUNTER
DEATH NOTE
武装錬金
脳噛ネウロ

購入。ネウロのおまけはDCSのレシピでした。
というか、帯にDCSのレシピって書いてあるんだよなあ。
ジャンプ編集部は、ネットでのDCS人気を知っているみたいだ。

ジャンプ感想。
 うわ、銀魂もうアニメだよ。

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 殴りかかった山本さん...を止めた狗井を殴った比沙は、前のめりになった体にブレーキをかけた。
 宙を舞うコルネット。比沙はそれを危なげもなく掴んだ。

 誰もが呆然と見つめた右ストレートは、まるで細長い線がすうっと真っ直ぐ水平に伸びるかのようで――こういう言い方が果たして適切なのかは解らなかったが、とても綺麗だった。
 速くて、無駄な負担が掛からない、ボクサーのお手本の様なパンチ。
――痛そう。
 と、みんなしてそう思った。

「え...」
 山本映来々(18:3−A) は目をしばたかせて、比沙の穏やかな、喩えるのなら「虫も殺さぬ顔」
と言う表現がしっくり来そうなすまし顔を凝視した。
「ぇ...どうして??」

「弱き者への暴力行使を、みすみす見逃すつもりはありません」

「へ、ちょっと...だって今殴ろうとしたのはわた...」
 そこまで言ったところで、彼女はぎくりと狗井に振り向いた。
 微妙に遠回しな言い方だったが、当事者の映来々にはすぐ解った。
 彼は、ばつが悪そうに頬を抑え、座り込んでいて、
「嘘...そんな」

 そして彼女までがへたり込む。
 このとき完璧に、彼女の殺意が途絶えた。
 体中に張りつめていた殺意が結び目のほどけた風船のように一気にはき出されて、萎んで、立つことも出来ずにくたびれていく。
 今度こそ――再起不能になるまでに――傷ついてしまった。

(ただよし)

2005年07月03日(日)  時よ止まれこの思いが 光に融けて消えぬように
ガンダム種運命。
 アスラン生きてるし。
 これで、メイリンだけ助かりませんでしたとかなったら嫌だなあ。

エウレカ
 うわぁ。こういう夢の中グルグルするだけのエヴァみたいなのやるかなあ。
 話進まんのに。
 精一杯の譲歩をしたのに、回答がおなじだったエリートっぽい人が滑稽で面白かった。

マジレン
 おお、ついに六人目(本当は七人目だけど)
 予告編を見る限り、変身王子ケエルみたいだと思った。
 水色とラブっぽい展開になるのかなあ。

ヒビキ
 相打ち。蠱毒とは違ったみたいですな。
 「俺の出番かな?」 と余裕綽々のヒビキさんが面白かった。
 マカモウを倒してフェイスオープンした鬼三人の構図はなんか、ちょっとむさい(笑)

 マジレンもヒビキも次回から修行編?


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「ほら、もっと身入れて走れ! じゃないとまたスクラッチアウトの的になるぞ!!」
「ひ、ひぃいいい!!」
 亜里抄に引っ張られるようにブタドン――大津が懸命に走る。
 既に顔面がそこここに腫れ上がり原形をとどめていないのだが、それでも再びヒットターゲットの的になるのは嫌なのか、悲惨な形相をさらに悲惨に歪めて足を動かしていた。
「にしても...こりゃえげつねえな」
 未だに女子は鬼気迫る形相で追っかけてきている。
 ボールに硬球が混ざっていないことが唯一の救いだ。
 まあ、走りながらボールを投げるなんて、ドッヂボール部でもなければ難しいのだが。
「お前、なんか言ったのか? ここまで殺気出させるなんて、相当なもんだぞ」
 既にグラウンドを何周もしている。
 大津を引っ張って逃げ出したときには、どうせすぐ掴まると腹をくくったのだが、何故か女生徒達は回り込むこともせず全員一丸となって追ってきたので、うまく逃げ切れている。
(殺気立って、周りが見えてないってか? んなアホな)
「し、知りませんよぉ」
 大津が、悲鳴と呼吸の合間に答えた。
「あ、あなたこそぉ、もとよりなにか恨まれているのではぁ?」
 大津がそう言い返したのは、リンチに加わる人数があきらかに増えているからだった。
 まあ、確かに亜里抄の見知った顔もあるのだが。
「それもこれもお前が、妙なリスト作った所為だろうが」
 あれのせいで、元から疎まれていた人間(主に女子) から決定的な不評を買ったのだ。
「まあ、演劇畑の者としては、人気があるという事はそれなりに嬉しいけどな。
もう少し後先を考えろよ。隠してたってコトは多少は後ろめたいと思ってたんだろ?
 なら、せめて今の間は自粛するとかだなあ」
「お説教はもとより聞き飽きましたよぉ」
 他の者にも、さんざん同じことを言われているらしい。
 ふぅふぅと息を吐くブタドン、汗でなにもかもぐっしょりだ。
 二人とも既に立ち止まっている。
 向こうも疲れて立ち止まっているのだ。ボールを抱えたまま走るのは、割と重労働なのだろう。
「あ、あなたならもとより解るでしょぉ。我々のような人間は、もとより個性的であり続けなければ学生生活は送れないのですよぉ」
「その個性的な人間としては、一緒にはされたくないわけだが。まあ、そうだろうな」
 難解でつまらない自慰のような劇ばっかり演じていた演劇部。
 それに愛想を尽かして、「あんたらの劇はくだらないから改革するかいっそ滅ぶべきだ」 と主張した亜里抄。
「わからんでもないよ」
 学校とは自分が存在しない社会だ。いや、自分が存在する以前から存在する社会と言うべきか。
 自分よりも先に生まれたこの社会は、必ずしも自分と適合するわけではない。
 我々は社会にとっては異分子だ。
 そして、異分子は異分子であり続けるしか活きる道はない。
「不適もとより不適合者は、不適合者として社会に認めさせるしかないのですよぉ。
 変に歯車になろぉとするから弾かれるんですから」
「無理にもとより入れんでも。まあ、そうだわなぁ」
 結果、亜里抄は演劇部を追い出され、その演劇部も新入生が入らずに潰れた。
 元から部員が少なかったのもあるが、亜里抄に便乗するように退部した者も多かったのだ。
 あるいは、自慰どころか自分たちも楽しめてなかったのかもしれない。
 今にして思えば、滅ぶべくして滅んだのだが、惰性で続く社会の中でそれをなし得たのは亜里抄のような異分子があってこそで。
「鶏の飲み込む小石みたいなもんなんだよな。個性的なら個性的で何らか必要とされてしまう」
「す、隙間産業とも言いますけどぉね」
 吃音が多い。先ほどから、ずいぶん息が苦しそうだ。
 あれだけ走り続けているのに、まだ喋る余裕があるのだから見た目よりは体力はあるのだろうが。
 体力差からして、あと一週が限度か――
「ほら、走るぞ! 向こうはもう走り出してる!!」
「へ、ま、待ってくださいよぉ」
 まったく回復した様子がない大津はすがるように亜里抄を呼び止める。
 しかし亜里抄はもう止まらなかった。
「待たん! 演技の基本は足腰だ!!」
「ぼ、ぼぉくは演劇部員じゃありませんよぉ!」

(ただよし)

2005年07月02日(土)  君を知ったその日から僕の地獄に音楽は絶えない
 おお、今日(昨日) はクラップが多いですな。
 ありがとうございます。パンのくだりは自分でもよくできた方だと思います。
 まあ、モンゴルあたりの村落にパンがあるのかはさておいて。

 今後ともコメントビシバシお願いします。どうせ自分しか読まないし、コメントのレスも↑程度にしか応えませんし。
 本当はむきりょくかんのツッコミフォームを使いたいのですが、このnicky、とことんフォームとの相性が悪い(笑)

 それはともかく、
 スレイヤーズVSオーフェンが今朝届きました。
 以外と豪華な装丁にビビっています。分厚っ。
 ファンタジアバトルロイヤルより大きいって、どういうことだろう。
 ロイヤルの方買い逃したから全く分からないなあ。

 マリ見ても読了。う〜。なにも進展しとらんぞ。
 三色分けだったのでちょっと身構えたんですけど、赤も普通のデート話でした。
 で、柏木さんは結局ストレートなのか否か(多分違う)


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 ワイルド・ディキシィ。
あらすじ。
 シャアラ(過去) と団長は立って歩く小熊の足跡を見つけました。


「立って歩く小熊ですか」
 まさに独り立ちだ、と、どうでもよいことを考えた。
 そうこうする間にも、団長は熊の足跡を辿り歩いている。
「さっきの話だが」
 どのさっきだろうと思いつつシャアラも団長の足取りを追っかける。
 足跡は団長に任せ、周囲を警戒することにした。
 熊の足跡があると言うことは、熊の縄張りに踏み込んでいる可能性もある。
「聞いてるか? さっき、将来の話しただろ」
「ああ」 それのことか。
 とはいえ、シャアラには他に答えようがない。
 本当に自警団員になる以外に考えたことがないのだ。
「それはそれで優等だけどな。それはそれで寂しいんだよ。
俺だってお前の時分くらいにはいろいろ反発したし、悩んだもんだぞ」
 団長は昔、狩人ハンターだった。酒を飲むたびにその話を聞かされるのでシャアラには聞き飽きた類の話だったが。
 聞く限りではそこそこやれていたらしいのだけど、ある日、急に故郷の安否が気になって、あるいは自分の限界を感じて、あるいは狩人にとって致命的な傷を受けて、あるいは自分のミスで仲間を見殺しにしてしまって、あるいはとんでもない天才が現われてやる気をなくして、あるいは単純に飽きて、あるいはホームシックによって帰郷したのだそうな。
 話す度にと言うか、酒が入る度に話が変わるのでどれが本当なのかサッパリわからない。
「狩人にでもなれってことですか?」
「なんだ、当てつけかよ」表情は見えないが、「それもいいかもな。外で揉まれて、強くなって帰ってくるって前提ならな」 たぶん微笑んで。
 団長とは、スタミナこそ同列だけど、こと戦い――そんな機会は滅多にないけど――における強さでは大きく差が開いている。
 団長の強さは、この村でも桁外れだった。
 その強さは、間違いなく団長が狩人時代に得たモノで。
「...強くないと、村は守れないのでしょうか」
「誰か一人は、な。いつか途方もないモンスターが現われたとしても、狩人はこんな村までは来てくれないだろう。そんなとき、戦うのは結局俺たちだ」
 いつかは必ず訪れる。と、団長はよく漏らす。
 狩人として暮らした団長が鍛えたお陰で、自警団の強さはある程度向上した。
 けれど、
「ま、そんなのが出てきちまったら、俺らが敵うわけも無いんだがな」
「でしょうね」

(ワイルド・ディキシィ)

2005年07月01日(金)  マリ見て新刊も出るんだよね、今日って。
 ウェブ拍手にはてなキーワードらしき物があったけど、長すぎて文字制限されていました(笑)
 なんだろ。

 久々に興に入るニュースがあったので早速本屋に。
 こんな時間(10:30)でも開いている本屋に拍手。

 さて、

 クロマティ高校がクロマティに訴えられたらしい。

 と言うニュースはさておいて、自分もお世話になっている「縦ロールが逆」 のギャグで有名な今野さんが挿絵デビューするらしい。
 お〜
 まちかねてたっ。て感じですな(笑)
 サイトで仕事が入ったと言うニュースがあるたびに、「挿絵に違いない」 なんて思っていた自分にとっては、やっと来た! と言う印象です。

 で、数ヶ月ぶりにドラマガ購入。
 立ち読んではいるから、久しぶりじゃあないけどね。
 あった。やはりこのページか。
 「こんなスレイヤーズはいやだ」 とかやっていたコーナーだったかな。あれアホっぽくて好きだったのに、やってないや。
 しかし、むむ。この売り出し方は俗に言う「二ヶ月後に二巻目が出る」 パターン(※) では?
 てことは、二巻は確実に出るな。やりぃ。
 あらすじ読んでる限りだと、かなり得意分野そうだなあ。さすがに内容までは読まないと解らんけど。
 イッコが果てしなくかわいい。今野さんの挑発的なお姉さんは毎度毎度素敵だ。
 発売は九月だそうで...というかサイト読む限りまだ出来上がってはいないのかな。それとも、二巻目?
 いずれにせよ、楽しみが増えた。いいことだ。うん。

解説:ラノベは二巻目の売り上げで人気が決まるなんて言われていて(じゃあ一巻目の売り上げはと言うと、主にジャケ買いらしい) 最近はその二巻の売り出しが異様に速いわけですな。結果を速く出したいのだろうさ。

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 微妙に上と関連があったりするのがおこがましいんですが、
 日記で細々と載せていたエントラの没ネタ...

( ゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ

(;゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚)完成シテルーー?

 あ、あれ? 完成しちゃったよ!?
 うちの日記には珍しく完成しちゃったよ。
 書くネタないから没ネタ載せて、さらに書くネタ無かったから続きを想像しながら(おかしな発言) 書いてたら、知らない間に完成しちゃったよ。
 ど、どうしよう。あ、ちなみに「Q&A」で検索すると(たぶん)全部読めます。
 いや、そうじゃなくて。
 しかもこの話、無駄に長いし。
 海賊島編ぐらいあるよこれ。
 あれ〜。ど、どうしよう。いまから投稿するかな...

2005年06月30日(木)  未来その手に飛び立つファルコ
うえきの法則2、面白いなあ...
二部になってから、設定にガッシュぽさが、主人公からルフィっぽさが抜けたのが原因かな。
いや、才なんて持てあます設定が抜けたことが(え)
でも、森さんは復活して欲しいなあ。

遊☆戯☆王GX
 サンダー勝っちゃったよ。
 十代以外は負けるというジンクスを破る人気かサンダー。
 さすがサンダー。
 もうサンダー主人公でいいよ(笑)
 カードに魂が封じられた十代をサンダーがリベンジで取り戻すとかの展開を希望したい。

ネギま最終回。
 30人仮契約は面白かったなあ。
 思えば、このためにのどかやこのかと仮契約しなかったんだねえ。

陰陽
 新商品!
 にしても、ヤフーの見出しに、「ナズナの活躍」 て書いてあったんだけど...
 活躍してね〜。

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「まだ何か言いたそうだね」
 顔も見てもいない癖に、彼はそんなことを聞いてきた。
 と言うか、言って欲しいのだろう。
 それが解ってるから、いやなのだが。
「で、ご主人様は、結局なにをしていたのですか?」
「物見遊山」
 だと思った。
 あれこれ考えるのは面倒なので、続ける。
「で、これからなにをするつもりで?」
「別に。馴れ合わないのなら、ただのライバルだ」
 その声は、実に堂に入った断定口調だった。
 ただのライバル、敵。
 断定口調で、それでいて楽し気で、
(ああ、ぶっ潰すつもりだなこの人)
 そんなことを考えるも、気にしないで置く。
 爵位も近いというコールロイの末期を考え、少しだけ不憫に思った。
「にしても君は、肝心なことは最後まで取っておく質かね」
 焦れた様子だった。
 それはそれで面白かったが、
「...で、奥方っていったい“誰”の奥方様だったんですか?」
「うむ、実はさすがに無名で侵入は出来なくてだね。とある怪盗の紹介で入ろうと思ったのだが、」
 くつくつと、ひたすら愉快そうな含み笑い。
 ちらりと背中を見ると、ドレスから出た華奢な肩と、腰まで伸びたブロンドのかつらが細かく揺れていた。
 そんなに面白いだろうか。
「いやはや、続柄を聞かれて困ったよ。まさかこの格好で主人と書くわけにもいくまい」
「だからって、逆を書けば良いってもんでもないでしょうに...」
 毒づく彼の頬に、金色の朝日が差し込んできた。
 眩しさに思わず目を閉じて、
「あの乞食は忘れられたパンを食べたと思いますか?」
「おそらく、別の場所で食料を得ただろうさ」
 酷く素っ気のない返事。
 もしかしたら、結末を知っているのかも知れない。
「ま、そういうもんですよね」
 そのまま眠くなったのでまた寝ることにした。
 馬の揺れも、慣れれば心地がよい。

 そんなこんなで、
――夕方から夜明けの物語は閉じる。 

(Q&A)完

2005年06月29日(水)  雨降りでも平気
 雨が降った。
 煉瓦敷きの石畳が、雨水を吸い焦げ茶に代わる。
 パラソルの下に、朱茶と焦げ茶のコントラストが点をつくる。
 雨の天幕で隔絶された庵。
 床を打つ騒音は、緞帳よりも重く、音を遠ざけてしまう。
 喧噪の街に在るはずのない静謐な騒音。
 パラソルの下に朱茶、その周囲は焦げ茶。
 まるで、湖の中の孤島。
 けど、その雨は一瞬で、石畳の埃すら落ちはしない。

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 雨、しょぼーーー!?
 すぐ止んでしまいました。
 もう、なにしにきたんや、と思わず関西弁でツッコミですよ。
 いやそれにしても渇水ですよ。香川なんて、すでに非常事態宣言ですよ。
 山が多い奈良もけっこうやば目ですよ。
 レンタルウォーターサーバーとかが大人気ですよ。
 月300円のミネラルライフですよ。
 裏がないか心配ですよ(お)

日向玄乃丈(クールビズ)
 ノーネクならばクールビズなのだろうか。
IMG_000253_1.png 250×350 111K

2005年06月28日(火)  ひとつの道を信じること。
 この感触を覚えていれば俺はきっとすげー作品が作れるんだろうなあ。
 と、思える瞬間が多々ある。
 たとえば夏の終わり、テスト前日の夜空、酒が冷める直前の朝焼け、卒業に抱えた悲喜交々のセンチメンタリズム。
 ある光景、ある風景、ある瞬間、ある匂い。
 それら全てが脳の奧で弾けて、ただ一つの感動を伝えてくれる。
 そう言う瞬間が、誰にだって訪れる。訪れる。
 ただ、それを覚えていられるのはごく僅かな期間で、例え写真に残そうと、首から上のタンパク質の配列にこびりつけようと、それはやはり記憶でしかなく、感動したという事実は思い出してくれても、感度までは巻き戻してくれない。

 さて、
 テレビのあるシーンを見て、
「ああ、俺この光景覚えてたら一生いい作品が書けそうだ」
 と、思いました。
 こう言うのを普通原風景って言うんでしょうが、いかんせんテレビなのですぐ忘れるんだろうなあ。
 ああ、23時間ぼーっとしてても飽きない風景で過ごして生きたい。

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 馬は朝日を向いて歩を進める。
 足取りがずいぶんとどたついている。
 どうも馬車馬らしく、鞍をつけて乗ることに慣れていないようだ。
 朝日?
「そう言えば、自分、何時間眠っていたんでしょう」
「今、この時間までだよ。心配するな、怪我の手当はしておいた。
致命傷にはほど遠い、特性の回復薬を擦るまでもないだろう」
 言われて初めて、包帯が巻いてあることに気づいた。
 包帯の巻き方からして、彼が巻いた物とは思えないが...
「...ありがとうございました。さっきも、いえ結構前ですけど」
「なんだい?」
「助けてくれましたよね、吹き飛ばされたとき。自分の代わりに」
 着地の衝撃を受け持ってくれていた。
 でなければ、最初の一撃で気絶していただろう。
「黙ってるのだから、密かに感謝してればいいのだよ」
 そうは言うものの、口調は気分良さそうだった。
「PTA。断りましたよ」
「そうか」
 ぱっから、ぱっから。
「なにか言ってくださいよ、ご主人様」
「君にご主人様なんて言われてもそそらないんだけどなあ...
 別に文句はないよ。僕の想像通りの結果だ。君ならそうしてくれると信じていたさ、ハニー」
 嘘ばっかり。
「嘘ではない。直前までは受けるつもりだったことまで想定済みさ」
「それこそ、嘘ですよ」
 そっぽを向く。
 馬の尻を横にして見る、霧の街。
 湿度の低いこの街に、雨の名残は既に無い。
 もう少ししたら、人も起きてくるのだろうが、今は二人と馬とが動くだけ。
 蹄の音が、石畳にぱっからぱっからと空しく響く。
 馬の背に乗って、これほど侘びしいと感じたことは、なかったように思える。
 本当に、なんでこんなところに来ているんだろう。
「君は、どうしたい?」
「え、いや。べ、別に帰りたいなんて思っていませんよ」
「あほもの。なにをいっているのだ」
 いぶかしげに、振り返った。整った眉毛が、気むずかしそうにゆがんでいる。
「PTAをどうしたいか、と聞いているのだ」
「そもそも、怪盗自体やめたいんですが」
 あっさり答えた。
 が、無視された。
「...どれだけ取り繕うと、盗品が売買できる組織なんて、二つぐらいしかないんですよ。
――マフィアか政府か、その二つぐらいしか。
 裏でつるんでいるのか、もともと黒幕なのか、知りませんが。
 そんな組織が、まともなはずはないんですよ。どれだけ取り繕うと、それこそ矜持も実力があろうと」
 くだらない。
「どっちにしても」
 馬鹿らしい。報われない。
 犯罪者が徒党を組めば悪党だ。
「...悪党の掛け持ちなんてできませんからね」
「言うねぇ」
 と、彼は鼻歌交じりに、手綱を振った。

(Q&A)

2005年06月27日(月)  この曲イントロ長いねえ
 もえよん休刊に伴い、もえ四コマまんがのメディアミックス的生き残り案を考えたのだが、語るとやたら長くなりそうなので、とりあえず保留。
 
 最近妙に痩せた。
 金がない状況で働いていると勝手に痩せるらしい。
 高価なダイエット食品より貧乏が一番痩せる。真理だ。
 今年は暑い。そして乾燥している。
 西日本は渇水だそうな。すでに貯水率がやばい。

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 気づけば、雨は降り止んでいた。
 
 ぱっかぱっかばっしゃばっしゃ。

「しかし何だね、君は毎度毎度で回りくどいね。君の前世は腸でできているのか。あるいはシェイクスピアかい?」
「よしてください。シェイクスピアが甲冑姿で化けて出ますよ」
 その乗り物はとにかく揺れた。
 腹で跨って、鞍にしかと掴まって、ぱっかぱっかと揺れながら動く。
 正直気持ち悪い。
 何度かずり落ちそうになるが、そのたびに同乗者がベルトを引っ張ってぞんざいに位置を戻す。いっそ落ちた方が楽かもしれない。
「てか、馬?」
「昔はよく乗ったものだがな。私の愛馬フリージン・ダイアモンドは元気にしているだろうか」
「フリージンは牛でしたよ。それにアレは、みんなでバーベキューにして喰ったじゃないですか」
「ああ、そうだったかな?」
 まあ、いいか。
 白馬でないのが唯一の幸いだ。
「ときに君、ずいぶんと埃っぽい話を持ち出したものだな」
「あ〜。あれですか」
「僕ですら忘れかけてたぞ。あれはたしか、心優しき妹がパンをわざと忘れて帰ってしまい、それに気づいた姉に謝るのだ。その優しさに心をうたれた姉は愚か者には内緒だぞと、パンを半分妹に渡すのだよ...うむ、美談だ」
「え、パンあげてたんですか。姉」
 馬の足が止まる。手綱の持ち主が手を止めて振り向いた。
「ん、どういう意味だい?」
「いや、どうせそんなことだろうなって思って、愚か者もパンを半分――姉には内緒ですよって」
 沈黙。再び、馬が足を動かす。
 どこに向かっているのだろう。馬の歩みはただただ朝日の方を目指している。
「結局丸々一個食べてたわけだね。やるねえ妹」
「さすがに言い出しにくかったんでしょうねえ...」 

(Q&A)

2005年06月26日(日)  て〜れ〜れ〜れれれ〜れれ れれれ〜れ〜
 まあ、試合中に胴着脱いでりゃ負ける罠。
 中村、胴着を脱ぐ隙をつかれてシウバに瞬殺。
 お茶の間、大爆笑。
「よーし、胴着を脱いでぱわーあっぷだ」
「スキアリ(げしげしg)」
「ちょwwwwwおまwwwwwwwww」
 まあ変身シーンに殴るシウバもシウバだ(ちょっとは待ってたみたいだけど)


読んだ>
 「ちとせげっちゅ!!2」真島悦也
 「狂乱家族日記」日日日

買った>
 「禁涙城事件」上遠野浩平

「ちとせ」
 はやくもネタ切れ感があるかなあ。
 先生ネタが好き。

「狂乱」
 面白かった。キャラ立ちってすばらしい。
 ただ、一番の謎である閻禍の子供が明かされないってのは何だかなあ、である。そこはけり付けておくべきだろう、受賞作一巻でさすがにそれは無かろうよと思った。
 「先輩とぼく」 でも、入れ替えに対する決着はつけて二巻に進んでるのに。
 受賞作ではちゃんと閻禍の子供の謎にオチがあって、シリーズ化に向けて分冊したって言うのなら、逆効果ではなかろうか。
 最近のラノベって二ヶ月後か一ヶ月後に必ず二巻を出さないとダメとかいう掟でもあるんかなあ。

 序盤主人公だった鳳火が何の役にも立ってないところも気になった。
 姫宮に対する銀夏の役所を鳳火が受け持てば良かったのに。
 個人的に月香が好き。月香活躍しないかなあ。


今週のヒビキ>
 ええい、もう俺と代われ、明日夢!
 浅間山の映像になんだかトマソンっぽい無用階段が映っていたのに興味が持って行かれた。あそこで名のり上げとかやってくれんかなあ。
 魔化魍VS魔化魍
 おお〜蠱毒かな。

 蠱毒はいいですなあ。
 自分が初めて知ったのは夢幻街だったりします。
 最近は式神の城とかが有名?

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 話疲れて、肩の力を抜く。
 打ってくださいと言わんばかりの隙だらけだった。
 だけど、彼女は首を振って、
「もう...何もしません。あなたの言うとおり私は今すぐにでもお姉ちゃんの傍で手を取り励ましているべきですのに。なのに、自分の感情にまかせて、こんな意味もないことを...」
「急に冷めたな」
「そうですね」
 彼女は、無言で、曇り空を見上げた。その言葉に、先ほどまで纏っていた殺気は微塵もない。
 いつの間にか、彼女の殺意は失せていた。雨にでも流されたのだろうか。
――雨に打たれると、何もかもが、ばかばかしくなるね。
 遠くから、声がする。いつか聞いた、幻聴だった。
 髪を濡らす雨粒を避けもせず、態々に降られていると、そんな愚かをしている自分が、なんだかとても空しくなる。
 誰の上にでも等しく降る雨は、なんもかもを虚仮にしてただ落ちる。
 だから、重苦しい責を負った者ほど、その滑稽に、落差に、笑いたくなる。はははと息が零れる。
 良い具合に熱の抜けた怪盗(妹) 。オデコの雨粒を指で拭い、ぼやく。
「あんたら姉妹さ、言っちゃ悪いがかなりちぐはぐだぞ」
「わかってますですよ」
 力なく苦笑された。
 姉は自分の力に捕らわれて空回り、妹はそんな姉を妄信的に信じるだけ。
(信じるだけってのは気楽だよな...)
 他人のを見て、初めてよく分かる。
「ほんとは、怪盗なんてやりたくないんだろ?」
「それは、そうですよ。今日みたいなコトも、今日よりもさらに酷いこともあるかも知れませんし...」
 ほんとは、ほっとしてるんだろ。とは、聞かないでおいた。
 安らいだ神経を逆撫でしても意味がない。
 代わりに別の質問をする。
「別に、メイドとか警備員とかに何の抵抗もないんだろ? 逆に知識と才能がゼロから初めても良いと思っている。自分の力の不幸とか、それを使うことの罪悪感とか、姉妹二人で生きることに比べりゃどうでもいい。そう思ってるんだろ?」
 彼女はしばらく黙っていたが、やがて不承不承といった感じで頷いた。
「ならそう言うんだな。姉妹だからって、変に分かった風になるな。
 矜持も実力も関係あるか、あんた等なら何だって出来るさ。
 だから――そうだな、ついでに自分の本性とかも見せちまえ」
「本性って...私は化け物か何かですか」
「似たようなもん...ぃて」
 クルミが後頭部に当たった。
 泥の付いたクルミを拾って、探るように手のひらの上を転がす。
「護ってあげたいならな、自分が強いことを証明しないとダメなんだよ。
相手が強いって言うんなら、それより強いことを、な」
 握り込む。クルミは、パキッと音を立てて砕けた。
「解るか?」
「あらかじめ切れ込みが入っているんですよね」
「...なんでバレるんだろうなあ」
「相棒さんですか?」
「ああ」
 やはり解っていたか。
 だから攻撃を諦めたのだろうか。
「あなたはその方を信じていますですか?」
 またこの質問だ。
 なんだろう、流行っているのだろうか。
 彼は、苦笑して、少し当てつけがましくこう言った。
「信じられたら楽なんだろうけどな」
 適度に疑わせるのが、あの方のやり口なのだろうか。
 たまに思う。あの人は、ほいほい誰かを救おうとするけど、本当は誰よりも頼られるのが苦手なのだ。
 苦手だけど断りも見過ごすことも出来なくて、そんななのに、人を頼るのも苦手で、苦手だから何かと小細工をして取り繕う。だからたいていが回りくどい。
 まったく、不器用きわまりない。
「...あなたが、私にお節介してくださる理由が、なんとなく解りました」
 彼女は、最後の謎が解けたとでも言わんばかりに頷いて、一礼をして、それからきびすを返した。
「今は感謝しています。でも、いずれまた恨みに思う日が来ると思います。
ですから、もう二度と会うことはないです」
「無理しないでいいって。無理なんてしたら、何一つ上手く行かないらしいぞ」
 言われなくても、もう二度と会いたくない姉妹である。
 追い払うつもりで手を振る。
「早く行ってやれ。今頃ビックリしたように腫れて熱を持ってるはずだしな。
 あの麻痺毒は蛇やらムカデやらの即効性の神経毒をベースに、遅効性の毒をいろいろ混ぜてるから、効果がややっこしいんだよ。
もともと、敵を確実に相手を弱らせて拉致するために作られた毒だしな」
 あんな物を作ってるから、我が一族は時代に取り残されるのだ。
 独りごちていると、怪盗(妹) がきょとんとした目で振り返っていた。
「特に熱は酷い。丸一日は、うなされるだろうな。あれはつらい。いっそ殺してくれってぐらいにつらい。正直人生なんて悲観してるどころの話じゃないぞ。
 人間って奴はうなされてるときが一番心細いから、無茶な説得も聞いてくれるかもな。この辺は弱らせて自白を促すって言う観点で作られているわけだけど...まったく至れり尽くせりな毒だよな」
「いや、そんなこと言われましてもなんと答えればよいのかですよ
だ、だいたい、それで励ましているつもりなのですか?」
 突然の能書きの羅列にきょときょとして尋ねる怪盗(妹)。
 彼は、そんなことには構わず、苦笑して、
「けどまあ、普通の神経毒だ。きちんと消毒してこまめに冷やせば二三日で腫れは引く。痺れも、まあ...二三週間もあれば取れるんじゃないか?」

(Q&A)

2005年06月25日(土)  ぐりーんぐりーん
 ちびロボやってみたいなあ。
 グリーングリーンの曲が妙に印象深い。
 「塩の街」 のグリーングリーンはちょっとずるいよなあ、あれ。

今週の種運命>
 えーーというかえーー。
 なぜココまで尽くされるのか理解できていないのにとりあえずついていくアスランが面白かったです。
 メイリン一歩リード...死にはしないだろうな。恐いなあ。
 エンディングの後半に出てこないあたりとか特に。

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「なにを...」
「少女はなぜパンを買ったのでしょう。愚か者はこう思いました。
 少女は自分が護られる立場であることを理解していた。
だから、自分の意志に関係なく、護ってくれる人――姉の選択に従ったのだと」
 意味が分からないのだろう。それはそうだ、話すら知らないのだから。
 彼女は何も尋ねない。何もしない。
 戦う気が失せたのだろうか、それとも、どうすれば自分が最も苦痛にあえぐのだろうかと、じっくり観察しているのだろうか。
 どちらにしても、されれば逃げられない。見えない攻撃を予測しようもない。
「で、こんなところで何してんだ?」
 話を変える。
 と言うか、話を戻す。
「こんなところでねちねちネチネチ濡れ鼠をいたぶり倒して、それで満足なのかよ。それとも、最後は殺すのか。俺は別にどっちでも」
「殺しは...もう、しません。でも、せめてお姉ちゃんと同じ目に遭わせないと、私の気が済まない」
 丁寧語と、タメ口がごっちゃになっている。
 気持ちが整理し切れていないのか、無理に気丈に振る舞っているだけなのか。
「復讐ねぇ、つくづくやっこいな」
 ため息。本当に、めんどくさい。
「んなコトしてる暇があったら、少しでも姉の側にいてやればいいじゃねえか。
 たぶん、そろそろすげえ自棄になってる頃だぞ。人生を悲観したり、ひょっとして今頃...」
「そんなことはない! お姉ちゃんは私なんかよりもずっと強い! こんな、こんなことで自殺なんて絶対しない!!」
「なら尚更だろうが。当人が悲観すらしてないことを持ち上げて敵討ちだ?
――ふざけんじゃねえぞ。
 そんなもん、ただテメエが気ぃ張らしたいだけだろうが。
 自分のやること見失って、誰が護れるって言うんだよ」
「うるさい、勝手なことを言わないで! なんでアナタにそんなこと、」
 怪盗(妹) は絶叫を上げるけど、こちらには何の危害を加えようとしない。
「言い過ぎた、柄じゃないな...もういいよ、好きにしろ。」
 本当に柄じゃねえなと嘆息する。
 もういい、めんどくさい、帰りたい。
 でも、何故かそうできない。

(Q&A)

2005年06月24日(金)  目覚めてはじめて気づくつのる想いに
 世の中には、炊飯器に告白される人もいるんだなあ。

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 外は一面鈍色の雨が支配していた。
 驟雨の轟音が耳朶を打つ。
 ずぶ濡れの外套が、尋常ではない重さを、肩に載せている。
 防弾、防刃、隠し武器――様々な趣向が凝らされた外套であるが、雨足は弾くことはない。
 肝心の所で役に立てないのは、持ち主と同じだった。
 肋骨がずきんと痛んだ。
 雨の冷気が痛みを和らげてくれはしないのだろうか。
 うつろな目で、ただ前を見る。
 二三回バウンドした。
 気づけば――転がっていた、途中がない。
どうやって...
 どこを何で打たれたのかすら分からない。
 いや、もしかしたら撃たれたのか?
 浮遊感で、意識が数秒飛んだ。
 はじめに意識を戻した聴覚から、声が聞こえる。
「甘く見ていました」
 低く平坦な、ぞっとするような忍び声だった。
 聞いたことはある声。だが、まるで別人のようだ。
「気を抜きすぎていたのかもしれません...あなたなら、
あなたなら何とかしていただけると思っていましたのに...」
 まるで、恨みがましい台詞がボソ、ボソと連なる。
「へっ」 ふらつきながら立ち上がって、息を吐いた。
「なんとかなったじゃないか。お陰でアンタの姉さんは、もう一生、怪盗なんて馬鹿げた仕事を出来ないだろ?」
 再度、吹き飛んでいた。
 また何にも気づけなかった。
「黙って」
 追いかけるように声があとからついてくる。
 声は、冷え切った殺意そのものだった。
 聞く者を静寂に導くモノトーンの声。
「もう喋らないで」
 血反吐を吐く。
 折れた肋骨が内蔵に食い込んだか。
 ちゃぷ、ちゃぷと。足音が近づいてくる。
「なにが...気にいらねえんだ」
 それでも、立ち上がって彼は笑った。苦笑気味にだが笑い抜いた。
「あんたの思ったとおりの世界じゃねえか。
 もうこれで、あんたの姉はアンタの助け無しには生きていけない。アンタが護らないと、もう生きることすら出来ない」
「黙って、私はそんなこと望んでいなかった!」
 悲痛な叫びが雨すらを吹き払う。
「だろうな...だが、結局護るってのはそういうことなのさ。
護るってのは、護られる人間が弱くなければならない。強いのなら、護ってやる意味なんてない。
 気づけよな。知らず、あんたは姉を弱い人間だと思いこんでいた。傲慢だそんなもん」
 大きく吹き飛んだ。
――三度目にしてようやく、見えた。
 これは、ただの体当たりだ。
 人ならざる速度と、人ならざる踏み込みで爆発的な力を生んだ...ただの体当たり。
 分かった頃には、人二人分ぐらいの高さまで舞い上がっていた。

 ここで、記憶が飛ぶ。

 目を覚ませば、また、ちゃぷ、ちゃぷ、と足音がしていた。
 立ち上がる。どうせ何も出来ないので、せめて喋る。
「心の優しい少女は、最後のパンを手に取りました...」

(Q&A)

2005年06月23日(木)  いちまんねとにせんねんまえから。
 深夜じゃなかったらなあ。アクエリオン。
 面白いので、見るようにはしているんだけど、ちょくちょく見逃してしまう。
 夕方の方がビデオとるから確実に見れるという不思議。

今週のGXと陰陽>

GX
 サンダー、ディスティニードローって言っちゃった(笑)
 バブルマン、戦士の生還、強欲な壺カードが回る回る。悪夢の蜃気楼が出てこなかっただけマシでしょうか。
 今回特殊召喚された、バブルマン・ネオの融合条件が解りません。
 何と融合するんだろ。
 来週はまたサンダーのお話。さすが、わかってる(笑)

陰陽
 あ〜五重塔、もう破れちゃった。
 せっかくの、ヤクモ戦隊の出番だったのに。

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 先に立ち上がったのは、怪盗(姉)だった。
 彼は、ゆっくりと立ち上がり、手をだらんとたらした。
 カラン、と床に鉄で出来た爪――バグナグが落ちる。
 バグナグの爪の数本には、ぬらりとした黒い液体が付着していた。
「ほんと、暗器だけは完璧ね、アンタ。いったいその外套にどれだけ武器を仕込んでるのよ」
 実のところ、これで最後だというのは言わない方が良いだろう。
 確かに暗器は山ほど持っているが、全部をいっぺんに持てるわけでもない。
 メイドの黒いストッキングの脛あたりがひきつれて、そこから白い肌と赤い血の筋が露わになっていた。
「このぐらいじゃへこたれないわよ。あともう少しなんだから...」
 構える。確かに、こちらはもう満身創痍、腕も肩から下に力が入らない。
 こちらが一度ひっかく間に、あの女はあばらと右腕を破壊していた。
 正直、動くのも辛い。と言うか、これ以上無理に動くと死ぬ。
「そんな力があれば、怪盗以外でもやっていけるだろう」
「拳闘士にでもなれって? 馬鹿言わないでよ、それじゃ、意味がないのよ!
これ以上、こんな力の世話になって生きるなんてまっぴらなのよ!」
「怪盗が出来るのは、それのお陰だろうが」
「分かってないわね...だから怪盗なんじゃないの。
悪党から得た力で、悪党達に痛い目を見せる。そうでもしないと、やりきれないのよ」
「復讐か」
「そんな気の利いた話じゃないわ。私たちの力を正当化するにはそれしかないってだけよ」
(力の正当化か)
 彼女たちが半生をかけて得た力は、ただの暴力と泥棒とメイドの才能。
 しかもそれは、自分が最も忌み嫌う存在によって得た力。
 今を生きるにはその力を使うしかないが、その力で生きると言うことは自分が最も忌み嫌う存在のお陰で生きていると言うことになってしまう。
 彼女はその二律背反を、忌み嫌う存在の同類――悪徳な貴族や商人と戦うことで解消する道を選んだのだろう。
「...いいじゃねえか。どんないきさつで得た力であろうと。俺なんか、暗殺者で得た力で護衛になって、護衛で得た力で世直し屋やって、世直し屋で得た力で今や怪盗見習いだぞ?」
「誰もアンタのデコボコ人生なんて聞いちゃいないわよっ」
「けどなんだ。“それしかない”って言うのはその程度の意味なんだな」
 安心して、息を吐く。
 その動作にむっと来て、怪盗(姉)が吠えた。
「その程度って...必要充分じゃないのよ!」
「いいや、甘いな。甘すぎる。言っちゃ悪いがお前は結局のとこ箱入りなのさ。
世間の常識とか荒波とかを知らねえから、妥協点って奴が果てしなく高い。
 だからこんなPTAなんて、福利厚生を謳う怪盗集団なんて怪しさ過積載の集団の口車に乗るし、こうして長話になんてつきあって、とどめを刺すのがどんどん遅れる。もう何秒話した? そろそろ余裕がないぞ」
 バグナグをけっ飛ばす。
 彼女はそれを手で払おうとして、
――目を見開いて、首を振って躱した。
 そして、ガラン――と、壁に阻まれて落ちたバグナグを凝視した。
 バグナグには、黒いぬめり気を帯びた液体。血、ではない。
「毒...」 怪盗(姉)が恐ろしいものを見たかのように呟いた。
「悪いが、先に仕掛けてきたのはアンタだ」
「な、なにを」 と言おうとして、
――ふらっと、怪盗(姉)は足の力が抜けて床に倒れこんだ。
 愕然として、彼女はバグナグの掠った足を見た。
 ストッキングが破れた足は、紫に変色し、細かな痙攣を始めていた。
 短い悲鳴が上がった。
「な、なによこれ! あ足が全然、ぜんぜんっ!」
「一族特性の神経毒だ。掠っただけでも患部が熱を持ち、神経が焼き切れ、痺れて動かなくなる」
「そんな...ね、ねえこれって」
「死にはしない。痺れ自体も半年ほどで戻るだろう」
 平坦な口調でそう説明すると、彼女は目に見えてほっとしたようだった。
 少しだけ、それを言うのに気が引けた。
 所詮、少しだけだったが。
「...だが、一度焼き切れた神経は戻らない。
 たぶん、右の足が昔のように動かせることはないだろうな。普通に歩くことはできるが、走ったり、跳んだり蹴ったりなんてことは二度と出来ない」
 言い放って、廊下を歩き出す。
 靴音と雨音だけがいやに生々しく響いていた。
 ややあって、慟哭か何か分からない声が響いたが、遠すぎて彼には聞き取れなかった。
 応接室のドアを開ける。

(Q&A)


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