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■2005年12月22日(Thu)
黄身に逢いたくて。
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Gosick5 買いました。 今回は続き物だった模様で...相変わらず青春だなあ。
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「珍しいことに、塔にはヒエラルキーが存在しなかった。 これは褒めて良い点ね」 「はぁ...」 「まあ、権力がどこに集中すればいいのかという問題でもあったでしょう。 あなた達が崇拝のごとき扱いをしていた“設計者”は姿を現すこともなかったわけだし。 村長、程度なら生まれようも、政治家が発生するような環境ではなかった。 階層事に農耕や牧畜等に特色化して、互いに依存しなければいけない設計も見事ね。 まして、塔自体は冷暖房結界によって常春。衣と住に悩む必要はほとんどない」
それは、なんというか。
「かなりね、居心地の良い“楽園”だったみたいね」
その楽園が崩壊しかけている。 ミハルさんが用意した小型のモニターに、次々と壁面のひび割れや構造材の欠落箇所が映し出される。 それを元にしてミハルさんが複雑な計算式を白板に書いていくが、ミハルさんが悪いのか、それとも計算式自体がルーィには判別不能なのか、ともかくさっぱり理解できなかった。
「バベルの塔そのものが楽園だなんて、面白い解釈もあったものねぇ」
ミハルさんの見立てでは、塔が自然崩壊するのは半年後だという。 それまでに塔の住人は塔を逃げる必要がある。 しかし、どうだろう。先祖代々が築き今の繁栄を迎えた塔を、自分の生まれた故郷を、たとえ塔が崩れるからと言って放棄することが出来るだろうか。
「役割的にはむしろノアの箱船なんだから、いずれ降りなきゃいけないんだけどね。 開拓船に乗った住人が、未開地に着いたとたん船の方が快適だから船に戻ります――なんてあるわけ無いし」 「けど、塔の人たちの大半は、自分たちに与えられた役割を知りません」 「塔の役割ねぇ。結局これは、クロスボーダーが両国に攻め込む...ひいては中立組織として両国を仲裁する機関を作るための人材畑だったということだったんだけど...」 それはたいした問題ではない、と言うような口ぶりだった。 腕をつかねて、 「それをいまさら知ったところで、もはや過去の歴史でしかないから。 塔を建てる目的、なんてのは代を重ねた今となってはどうでもいい部類なのよ。 ルーィだって、そんな使命感がなければ仕事が出来ないってわけじゃないでしょ?」 「...そうですね」 よくわかっている。 その事実に少し驚いているルーィ。 刻の賢者なんて何万年もの生を受けている人でも、人間の人生観を見る目のズレは無いらしい。 「けど、それだと」 言ってることが矛盾しているような。 「ん、まあ。本質が矛盾してても、現実の人間感情は別物よ。だから、」 ミハルさんは、ペンを置いてぎこちないウインクをした。 「塔の住民は降りるわ。 大丈夫。これは推測じゃなくて、統計だから。 草が絶えて移動しなかった農耕民族はいない。 海が満ちて陸へ逃げなかった漁民もいない。 人間って、結局生きるために生きるものだから。 それが沈む船だと解れば、生まれ故郷だろうと――乗り捨てるわよ」
(天上へのモーダルシフト)
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■2005年12月21日(Wed)
君の前に続いてる道を 守りたいんだ全てを賭けて
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最近のネットカフェはあれ...住めるね。シャワーもあるし。朝になるとおかゆと味噌汁が出るという。 ソフトクリーム食べ放題は笑った。
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ぎぃ、 櫓は揺れる、もともとそう丈夫に造っているわけでもない。 「なんだよ、なんなんだよ...」 少年が呟いている。 誰も声を掛けない、誰も肩を叩かない。
悪運さながら生き残った鳶達は、一人を残し天上からの脱出プランを練った。 とはいえ、内部へ続く階段が十m以上もの瓦礫に埋もれているのでは、外側から逃げるより他に術はない。 「しかしどうやって、岩登りの装備なんてここには」 「そこら辺の物で代用するにしても、そもそも、岩登りの知識なんて」 「それに、立つこともままならない怪我人だっている。背負って行くのか?」 鳶が口々に意見を述べる。 『...スーの、使っていた、道具なら』 『駄目だねぃ。あれには魔力と知識が必要なのよん』 「D・J。メンテの奴らは来れないのか?」 『それは期待しない方がいいやねぇ』 「どういう意味だ?」 『一応、生存者がいることは伝えたけどね〜』 軽薄に答えるD・J。 『奴らは奴らで結界設備の復旧でてんやわんやなんよ。 まあ、ほっとくと塔そのものがイっちゃいかねない状況っしょ? 正味こっちまで手を回せないって言うかぁ』 『D・J。まじめに、話して。みんな、必死なのよ』 「構わねぇよ、スー。適度に気が抜けていいわな」 「だいたい、D・Jはここにいる誰よりも年長だろうが。 別に失礼でもなんでもねぇよ」 むしろ気が立っているのはスーベリーアの方だろうと、生き残った鳶達は気づいていたが、それには言及しなかった。
「あれ、ハバキさんは?」 本棚のある部屋に戻ると、ミハルさんがソフトクリームを食べていた。 「帰ったわよ。ここにいると、呪いの時効が延びちゃうから」 「帰った? 塔にですか」 「別に塔だけがあいつのフィールドじゃないけど。そうね」 そうだ。なにも塔だけがあの人のテリトリーではない。 塔なんてのは、普通の人にとってはただの高層建築でしかないのだ。 なんとなく思い知らされる。 「ヒュウイ達がどうなったかとかは、聞いて良いですか?」 「いいわよ」 ソフトクリームのコーンを口に放り込んで、白板に歩き出すミハルさん。 「あの、できれば板書以外で...」
(天上へのモーダルシフト)
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■2005年12月20日(Tue)
トロメアテロメア
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超獣戦隊ライブマンってのがありまして、新メンバーが後半で加わる(当初3人だった)と言ったパターンや、超巨大ロボの登場とか、のちの戦隊シリーズに多大なる革命をもたらした戦隊モノだったりします。
このライブマン、何故か島大輔や西村和彦が演じてたり、緑と黒の暗色メンバーが二人いたりといろいろとツッコみどころはあったりしますが。 そのメンバー、実在の獣をモチーフにしているんですね。
赤=レッドファルコン 黄=イエローライオン 青=ブルードルフィン 黒=ブラックバイソン 緑=グリーンサイ
サイって!
他のメンバーファルコンとか、バイソンとかみんなそれっぽい名前なのに。
サイかよ。
てか、
おまえだけ日本語かよ!
いや、そんだけです。 現在ライブマンは東映で有料配信されているはず。 グリーンサイは後半にならないと登場しませんが、名乗りのポーズがまた珍妙です。 「グリーンッサイ!!」 妙にあっさりした言い方がナイス。
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「本が好きなの?」 「いえ、そんなには...」 ただ、あの塔で最大限に広がりを持つ趣味が本読みであったと言うだけだ。 塔の図書階層。文献を読む限りでは、国立図書館よりは蔵書数で勝っていたらしいが、中身と言えば大半が取るに足りない物語本だった。 学術等の専門的な知識書は数えるほどもない。 「何を極めようにも、初心者本しか蔵書されてなかったから、もう諦めて本を読むことに徹してたんです」 いずれ、塔の外へ出たかったから。 「ああ、本を知ることが趣味になっちゃたんだ。概論ばかりの記述から魔術はおろか塔の秘密まで解析しちゃうなんて、そりゃあれだね、」 ミハルさんは、一呼吸を置いて。 「わたしみたいだ」 連れられて廊下を歩いていたが、ひどく見覚えのある扉の前で足を止めた。 ルーィは、立ち尽くして目を見開く。 「...ここ、」 「さ、ついたよ」 ドアを開くミハルさん。 やはり見覚えのある光景が、そこにはあった。 「――うそ、私の部屋...」 広さも、狭い間取りも、扉の造りも、目覚まし時計とノートと借りてきた本とビー玉が転がる床も...塔最上階の自室そのものだった。 「ありゃ。地震でやられちゃってたかな」 「いえ、もとからこんなもんですけど」 「なんか、借りてる本もあるみたいだけど、まぁいいや」 ミハルさんは、そう言って散逸している本を集めてベッドに置いた。 置いた本の上には真っさらの革手帳。 読め、と言うことらしい。 「いいんですか?」 「友達の友達はみな友達。いいってことよ」 何が?とも聞かず簡潔に答えるミハルさん。 どこかD・Jに似てるかなと思った。 「まあ、100年つきあうぐらい迷惑でもなんでもないわよ。気にしない気にしない」 「そこまで生きちゃいませんが...お言葉に甘えます」 「てかね、ルーさん」 肩をぽんと叩かれる。 「君は、ハバキの言葉にうろたえなかった。というか、何故とも思わなかったんじゃない?」 「ええ」 それは確実だ。 どのみち死んだと思われてるだろうし、別にいいか、と思った程度。 「何故驚かなかったのか。それは、あなたが知っていたから」 断言だった。 「予測して、待ち受けていたから、驚かなかった。違う?」 「...どうでしょう」 残念だが、ミハルさんの推理ははずれである。 「予測まではっきりしたものはしてませんでした。 ミハルさんが空のドアを閉じたとき、何となく嫌な予感がして...だからハバキさんの言葉を聞いても妙に納得しちゃって。それだけなんですけど」 「おや、元から肝が据わってたパターンか」 それもあるか。と呟く。 「いずれにしてもね。ルーやん」 ルーやん? 「あそこで、驚かなかったヤツは見込みがある。それは間違いないよ」 「そう、なんですか?」 「多分ね。標本が足りないから断定はできないわけど」 「足りないんですか」 数万年も生きているのに。 頷くミハルさん。 「驚いた人間って見たこと無いのよね、滅多に」
(天上へのモーダルシフト)
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■2005年12月19日(Mon)
ナイツオブファイア
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復活したてでなんですが、今週の斬鬼さんの全裸には豚汁噴いた。
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『ヒュウィ...』 「駄目だな、俺。空回ってばっかりだよ、スー姉」 半ば自暴自棄になって、ヒュウイは夕日を見た。 踏む足場が揺らぐ。 崩壊間際の双国管理塔が夕日によく映えていた。 「もうだめだ...スー姉。何とかしたかったんだ。恩を返したかった。何度も詫びを入れて、そのたびに笑って許してくれたけれど、それでも...変らなかった」 諦めた顔で、ヒュウイは氷点下の風をその身に受けた。 「でも、そうこうしてたら、今度はルーィまで...どうすればいいんだよ」 スーベリーアはぼんやりとヒュウイの横顔を見ている。 紫色の唇が震えていた。 「あんなことして、勝手に死んで...死なれたら、俺、何も出来ないじゃないかっ!」 慟哭する。 スーベリーアは、目を閉じた。 開いてそれから、足場を確かめて、縄ばしごを掴んでゆっくりと降りた。
『良かったの? なんか、物凄くこぶしが震えてるけど』 縄ばしごを降りたスーベリーアは首を振った。 『ルーィなら、どうしたと思う?』 『まぁ、よくわかんないけど...殴ったと思うよ。ルーィだから』 『そうね。でも、』 スーベリーアは今は亡き年下の友人を思った。 『あの子は、殴らないで、くれたから』
「さて、」 新庄ハバキはティーカップを置いて、片目を開いて友人を見た。 「だいたい解ってると思うが」 「はい、なんでしょう?」 「ローシャリン・ルーィは既に死んだ」 「は、はぁ?」 「つまり、おまえはもう死んでいる、ね」 「ミハル、少し黙ってろ」 はぁいと、のんびりした返事のミハル。 ルーィはというと、事情が全然飲み込めていない様子だった。 「悪いが、君にはココとは別の世界で生きて貰う。希望は訊こう。但し、君の知る者にはもう二度とは会えない――」 目をぱちくりさせて、ルーィは今の言葉を反芻した。 ミハルさんに目を向けると、彼女は目を細めながら板消しで白板のインキを消していた。 どうでもいいが、チョークが飛ぶわけでもなし目を細める意味は全くない。 ルーィはもう一度、ハバキを見た。 「あっと、その別の世界って...」 「別にどこでもいい。大陸の外だろうと、宇宙の外だろうと、世界の外だろうと」 「いえ、そこまではいいですけど...」 「質問なら何でも聞くぞ」 「いえ」 既にルーィの聞きたいことは一つしかなかった。 「ここは、だめなんですか?」 見渡す限り本ばかりの空間を、ぐるりと指さす。 するとハバキさんは、ミハルさんをちらっとだけ見て、 「ではここだ。」 「頷くまで待ちなさいよ...」 「待ったぞ、ちゃんと、」 ハバキさんは、もう何も言うことはないなとばかりに目を閉じた。 「頷く気配が出るまでだがな」
(天上へのモーダルシフト)
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■2005年12月08日(木)
ハートスランプふたりぼっち
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ちょいとお休みします。 次の復活は〜12月中旬ぐらい。 | | |
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■2005年12月07日(水)
わらわの暗算解いてみよ。
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 | 携帯刑事シリーズは毎回笑えるなあ。 なんというか、無理してシュールな空気を造ろうとして空回っている感じが。
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「細かすぎて伝わらないモノマネ〜!」 「おー」 「ケーキとコーヒーをテーブルに持って行こうとしたけど、途中でコーヒーが思ってた以上に手の中で熱くなってきて賭に出て走るけどテーブルに置くときに熱さに耐えきれずに乱暴において結局コーヒーをこぼしてしまった男のモノマネ〜!」 「コマケー」 「よいしょ...っと、アツアツイアツイアツイアツイどいてどいてどいてってって、あっつーーーーあーーーこぼれてもぉた!! 布巾ふきんふきん取ってはよ!!」 「似てるーー」
(終わり)
アルファシステムで大絢爛舞踏祭発動中。 アルファの掲示板総出のクイズゲームだったりミッションゲームだったりでとにかくお祭りですな。 既に世界の謎チームが脱落してるのが残念だけど、目が離せませんな。 現在、地球外周を変な軌道を描いていて迷航中の水の巫女を、リアリティのある小説を作って救え、と言うミッションに、式神1・2の10億点以上のスコアデータ提出、精霊機導弾(ガンシュー)クイズの三つが展開中。 アルファファンが総力で挑まないとクリアできないなあ、どれもこれも。
「Aの魔法陣(TRPG)」 「絢爛舞踏祭」 「ガンパレードマーチ」 「式神の城」 「世界の謎掲示板」 | | |
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■2005年12月06日(Tue)
聞こえないから登っていくのだ。
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あれはあれであれか。 水戸黄門、黒の布袋編終了。 印籠のシーンがいつもの1.5倍速ぐらいの巻きで笑った。
にしても、アキ様は別に何もしてないよなあ。
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テニプリが神すぎる。 何あれ、発光して、無表情で、空中浮遊しているよ。 しかもそれだけ超変化してしておきながら、鳳のネオスカッドサーブは返せてないというシュールさ。 菊丸・大石「...」 鳳「う、うわああああああああ!!!」 無言で中空に漂う二人――いや、今やひとりのプレイヤーと化した黄金ペアに威圧され、半ば恐慌に陥りながら鳳はネオ・スカッドサーブを放つ。
ズパァンッ!
審判「イン! 15-0氷帝!!」 菊丸・大石「...」
恐えええええええええっ
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ドラクエモンスターズ+ かぁ。ケロロというかエイトの人ですね。 一時期看板になってたなあ。ハガレンが始まった頃に急に終わっちゃたんですよね。なかなか不意打ちでした。 ロランとサトリとあと犬のトリオが出てきたあたりが面白かったなあ。
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風に煽られて屋根が飛んだ櫓の柵に、彼は座っていた。 日が傾いて赤みを帯びてきていて、彼の背中を赤い輪郭を照らしていた。 櫓を登ってきた振動で、彼――少年は自分の存在に気づいているはずである。 けれど、少年――義弟は振り向きはしなかった。 「ここでハバキさんに掴みかかって、ひっくり返されて、」 義弟――ヒュウイはの声は遠い。 「それがつい昨日のことだったんだよなぁ」 声が細い。泣きはらしたせいだろう。 「やばい、まだ全然リアルだ。なんでかここ、ほとんど無事だし。夕日なんてそのままだし。降りたらまた明日も仕事が早ぇーから、とっとと帰らないとなあとか、気ぃ抜いただけで、思ってしまいそうでさ」 『ヒュウィ...』 「それに、そろそろ帰らないと、またうるさいのがここまで迎えに来て、早く帰れとか怒鳴って、櫓の柱を揺れるぐらいに蹴り入れて」 頭が下がり、ため息が漏れる。 「オレなんて、まだハバキさんにも、スー姉にも謝ってもないのに...」 スーベリーアは、何も喋らずに彼に近づいた。 足を一歩進めたとたん、床板が抜けた。 『ひゃぁ!』 「! スー姉っ!」 叫ぶより早く、ヒュウイは振り向いて柵から飛び降りた。 が、その時にはスーベリーアは既に抜けた足を慎重に引き抜いていて、柵に体重を預けていた。驚いては見たものの、たいしたことはなかった。 逆に、飛び降りたヒュウイの方が床板を踏み抜いて、片足を太ももまで沈めるという失態で、慌ててスーベリーアは柵を掴みながらヒュウイを引っぱり上げなければならなくなった。 『ひゃあ、ひゅ、ヒュウイ大丈夫!?』 「な、なんとか」 木々の隙間からゴワゴワの防寒ズボンで膨らんだ足を引き抜き、ヒュウイはスーの手に引っ張られて柵にしがみつく。 それだけで息も絶え絶えに荒い呼吸を繰り返すヒュウイに、スーベリーアも息を切らしてそれをじっと見続ける。 スーベリーアの呼吸は収まってきたが、ヒュウイの呼吸はいつの間にか嗚咽に変っていた。弟は柵を抱きしめて、必死に顔を見せないようにして、泣いていた。 「なんなんだよ。なんで、オレこんな...助けて貰ってばっかりなんだよ」
(天上へのモーダルシフト)
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■2005年12月05日(Mon)
がんばっても明日ってところだな。
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 | 師匠、その2。 最近更新していないただよしの挿絵にしました。 テニプリやツバサとか見て思うんですが。 女性受けする人の男の絵って。頭身があり得ないぐらいのバランスを誇ってますね。10頭身とか。
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モンスターズのテリーは夢の世界のテリーでダークドレアムらしい。 魔王デスタムーアを倒す王子の物語の最後、現実世界のテリーはダークドレアムと邂逅し、融合する。 そして、モンスターマスターの頃に研究していた進化の秘宝の力を使い、魔王エスタークとして世界に君臨する...
とかなんとか。
真偽はともかくとして(多分明かされないだろうし)、すっげえ。 ブルッと来ましたね。
ところで7と8って物語は繋がっているんでしょうか。 自分は8しかやってないのでいまいち解らないんですが、龍神とか7にもあったのかな。
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「何故、双国が第三国を気づいたかっだって? おおっと、そいつぁ言えねえなあ」 「知らないからな」 ハバキさんが絶妙のつっこみを入れた。 「知らないのに、知っているのですか?」 「見たが、解らなかった。自分とて、端から観察しているだけでは確認はしておらん。ミハルも過去の文献を寄せ集めて把握しているにすぎない。誰かが取材したりレポートを取ったというわけではないのだ」 「推測は出来るけどねー...しないけど」 まあ、それはともかく、双国管理塔はライオアークとアーガス両国の承認・管理の下に造られ、最終的にクロスボーダーの民を両国に敵対する第三勢力として君臨させる役割を与えられた。らしい。 「まあ、なんでそんなことになったかなんて、当事者の頭の中覗かないと解らないんだけどね。でもまあ、当事を生きる人間にとっては、それが素晴らしい考え方で、それだけが二国のいがみ合いを解決する最善の手だったのよ。わからないけどね。 ...想像なんて出来ないわよ。わたしたちだって無理。 こんなのは、実際にその場に立たなきゃ発想できないもの。 だから端から見ている人たちには、なんのこっちゃさっぱりで想像力たくましく与えられた過去を見て推理するんだけど。まあ、世の中そんなもんよ。わたしに言わせれば歴史の教科書の半分は妄想で出来ていると言っても過言じゃないわ」 「まあ、全てひっくるめて余談ではあるがな」 「そうですね。...結局私たちなんて何で塔を建てるのなんか全く知らないで、知ろうとしないで。それでも一生を掛けて建てていたんですし」 「ん、それを言ったら大抵の仕事はそんなもんなんだけどね。でも、」 意味ありげに、ミハルさんはこちらを見た。 「それが我慢ならない人間ってのは、どこにでもいるのよ」
(天上へのモーダルシフト)
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■2005年12月04日(日)
カサブタだらけの情熱を忘れたくない
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 | カイの師匠ものっけておきます。 見た目の年齢は16才ぐらい。 ちなみに、タコヤキに出てきた賢者はこいつです。 彼の呪いは体感時間が45億倍になるというモノで、まあわかりやすいっちゃわかりやすいですね。 刀をホウキのようにして飛ぶ趣味がありますが、浮くのは鞘のみです。 呪いのせいですすんで動きたくないというか、極度のめんどくさがり屋。 | | |
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■2005年12月03日(土)
アジアを代表するスタッフキャストが大結集
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 | 祝・式神の城3公式稼働発表
というわけで美姫さん。仁王剣は適当。 ひっつめがみがいい感じですな。イズミ師匠っぽいと思っていたら、声がエドなんで笑った。惚れそうだw 今回はコータロー落ち込み気味ですね。 ニーギさんいたら一発で治りそうなのに。 コータローと言えば、ガンオケの小島コウはコータローの同一存在のような気がするんだけど、どうなんでしょうね。うん、わからんw
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ウェブクラップで誤字訂正があったので感謝。 気を抜くと酷いな...
ここのところ、いろんなパロネタを入れていますが、刻の賢者は基本的にかめはめ波という言葉を使っていい人種なのです。使える奴もいるし。 だからまあ、多分これからもどんどんと(笑) | | |
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■2005年12月02日(Fri)
1番から5番に強烈なラインを作った!
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地上波デジタル放送のことは、地デジと言うんですが、もう少しましな言い方はないものかと。 いいにくい。コロラド州なみに言いにくい。 それはともかく、一日経ったとたん各局アナウンサーの 「ファン・カルロス・ピサロ・ヤギ」 の発音がやたら早く滑らかになってたんですが、あれは練習したのだろうか。 まんぎょんぎょん号のときにさんざん笑われたとか。
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南のアーガスと北のライオアーク、そしてその二国を両断する「大地を這う蛇」 に、それぞれの首都を結ぶ線と「蛇」 の交点に存在する街、クロスボーダー。そして、そこに立つ「双国管理塔」... 「二人なら、塔がどういう目的で建てられたのかとか御存知ですよね?」 こんなことを質問しておこがましくはないだろうかと思ったが、言ってしまったモノは仕方がない。 幸い、ミハルさんは気にかけた様子もなく、再度むやみに黒くなった白板を消しながら、 「たしか、二つの国が共同で橋頭堡っていうか監視塔を造ったとかだったわね」 ほっとしながらも、わたしは頷いた。 つまりは、二つの国が管理し、二つの国を監視する為の塔を建造するのが塔建設の目的なのだ。 この地に首都まで見渡せる塔が立てば双方とも迂闊な動きは出来ない。そこに両国の監視者が住まえば、不意に攻め入ることは出来ない。 そのための塔、双国が管理し双国を監視するための塔。 二国が少しだけ仲良くしようと歩み寄り掛けていた時代、その塔の計画は二国を代表する建築家達と考古学者によって実施された。 「塔の人たちは、双国を管理監視する塔だと思っていたようですけど」 「クロスボーダーによる中立国プランって奴ね」 また頷くわたし。 「聞いたことがあるな」 ハバキさんも、話に乗ってきた。 中立国プラン。当時、クロスボーダーの町人はライオアークとアーガスどちらにも属していない、つまり中立国的な立ち位置にあった。 双方の国は、どちらかが街に攻め入ればもう片方がすぐに攻め入ることが自明であったため、迂闊に占領することが出来なかったのだ。 このどっちつかずの状態に一番まいっていたのは当のクロスボーダーの人たちだったらしい。彼らは特に望んでもいないのに中立を演じなければならなかった。逃げようにも街を挟んでいる国のどちらも彼らの入国を認めなかったのだ。 双国にしてみれば、彼ら中立の人間がクロスボーダーに居座ってくれていた方がありがたかったのだ。占拠しようものなら相手国にすぐに攻め込まれるし、だからと言って宿場町としてのクロスボーダーを空白地帯にするわけにも行かない。さらに言えば、いつ占領されるとも知れない土地に自国の民を住まわせるわけにも行かないしで、中点の街に中立の人間が存在するという構図が一番望ましかったのだ。 しかし、彼らにしてみれば迷惑な話だ。いつ占領されるかもしれないのに逃げることも許されない。逃げようとすると壁の外で待ちかまえている近況警備団に追い込まれるし、そもそも逃げる当てもない。 かといって武装蜂起して新天地を求めようにも、いかんせんこの中立の街の人間は数――兵力が少ない。増やそうにも、移民や二国からの協力者なんてのは望むべくもなく、人口を増やすにしても時間は掛かるし土地もない。 「そのため、当時クロスボーダーに住んでいたとある設計士は、大地を這う蛇によって護られた箱庭――ネコの額のように狭い土地に高層ビルを建て、そこに人を住まわして戦力を増やそうと目論んだ。監視塔という偽りの役名をつけ、中では兵力となる人員を、質・量を併せ蓄えようと目論んだ。 ――そう言い伝えられている。いつか蜂起するときのために、とな」 それが、双国を管理し監視する塔の目的、そして塔の住人達の描いた物語。 けれど、この話には穴がある。 簡単な話だ。どう考えても、クロスボーダーの人間が、当を建設するだけの予算も材料も集められるはずがないのだ。 だから―― 「実際は両方とも違うのよね〜」 と、ミハルさんは1,2と書かれていた文字に大きくペケをつけた。 「え、そ、そうなんですか?」 だから最初にミハルさんが言った1こそが本来の目的なのだと結ぼうとしていたルーィは、間抜けな声をあげて聞き返した。 「双国が管理する、双国を監視するための塔っていうのが最初の1で、塔が双国を管理して監視するためのっていうのが次の2ね」 どうでもいいけど、1,2じゃなんのことだか解りにくい。 「でもこれは両方とも違うのよ」 一度文字を消して、塔、二つの国、クロスボーダーと白板に書いてそこに矢印を何個も書いていくミハルさん。 書きすぎて、何が何をあらわしているのかがよくわからない。 気づくとD・Jの昼メロよりも複雑な四角関係ができあがっていた。 「もう書かなくていいから、口で言え」 「はげしく同意します」 「...」 舌打ちが聞こえた。 意外と気の荒い人なのかもしれない。気をつけよう。 「わーったわよ。正解は、双国が管理して監視する塔。全く逆位置ね。ルーィはいいところまで掴んでたんだけど...まぁ、騎士団に所属していたのだとしたらそこら辺がギリギリだったかもしれないわね」 ミハルさんはきつい言い方だけど悪気はないのよ、とでも言いたそうにウインクした。眉毛も一緒に動いて、余り上手いウインクとは言えないが、彼女の隙のない美貌が一瞬崩れて、それが逆に魅力的に思えてしまう。 まさに何しても絵になる状態。美人は得だなあ。 ...などと現実逃避している場合ではない。 「ええと、じゃあ両国はお互いに財をなげうって観賞用の塔を建てたって事ですか? 監視塔でもないただの塔を。そんなことって、あり得るんでしょうか」 「理解は早いわね。ん〜まあ、あり得たんじゃないの? そこら辺は推測で埋めるしかないから、ハバキに頼むわ」 「頼むな」 と、ハバキさん。 けれどミハルさんは完全に話す気を亡くしているのを察知して、ため息をついてこちらを向いた。 「あり得た...のだろうな。建設当時は自分もこの大陸の上空に住んでいなかった故、子細は解らん。が、久方ぶりにここに訪れ、まだ塔が城よりも低い高さであったとき、アーガスとライオアークの二国の監査団が塔を測量していたのを覚えている。あれは、そう。仲が良さそうだったな」 「へぇ...」 ルーィはなんと答えればいいのだかわからずに「目いいんですね」 「監視目的でもなければ、なぜ塔を建てるのか...は、先ほど自分が答えを言ったので省く。以上」 と、再びお茶を飲み始めた。 茶を飲むのは昨日ぶりだなと、呟いている。 わたしは、 「あ...え、と」 と上の方を見るだけで、二の句が継げない。 「ほらハバキ、省略なんてしないでちゃんと言いなさい。ルーィがぽかんとしてるじゃないの」 「む」 とうに落ち着いていたハバキさんは、機嫌を悪くした様子でミハルさんを睨んだ。 「それぐらい思い出せるだろう」 「わたしはこんなだから覚えてるけど、あんたの台詞って印象が薄くて覚えづらいって評判なんだから」 「待て、それは初耳だぞ」 「たまにわたしでさえも覚えてないから、一体どんな奥義を会得したのかと」 「嘘をつくな嘘を」 「なんて言うか、影が薄いのよあんたの台詞」 「台詞に光も影もないだろう」 「なに、声に印象迷彩でもかけてるの?」 「かけとらん...」 疲れた様子で、けど律儀に言い返すハバキさん。 さすがにハバキさんも老齢だからキレたりはしないんだろうけど...だからと言ってミハルさんは攻撃の手を休めたりはしない。 見た目は大人のお姉さんに、がきんちょがいじめられてる構図なんだけど、ハバキさんの性格や凄さを知っているだけに冷や汗が出る。 というか、わたしが割って入らないと駄目なのだろうな。 二人して、思い出す時間を与えてくれているわけだし。 ハバキさんの言葉を思い出す...印象が薄いなんて嘘だ。あの透き通る少年のような声は、けれど子供にはとうてい出せない真剣な迫力を持っていて、聞く者を圧倒的な迫力で包み込んで、震わせる。 ...思い出した。 「中立国プラン...双国が、わざわざ第三国を?」 「そのとぉーりっ!」 と言ったのはミハルさん。 なぜか低い早口で、息を吐くかのような恫喝とも怒鳴りともつかない奇妙な喋り方だった。 「はぁ?」 首を傾げる。 「ありゃ、細かすぎて伝わらなかったか。似てると評判なんだけど」 「そういう問題ではないと思うが...」
(天上へのモーダルシフト)
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■2005年12月01日(Thu)
事情がわかっていないスタッフが。
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 | ミハルさん、その2。 実は普通に(つまり人間相手の) 図書館もやっていたり。 持ってるのは図書カード。好きな異性を振り向かせるために、異性が読みそうな本のカードことごとくに異性より先に名前を書き込もうとしたストーカーにモンゴリアンチョップをかましたことがあるらしい。
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「...以上が現在大陸を二分して行われている、人と魔族による殲滅戦層のダイジェストね」 白い板にフェルトペンで縦横無尽に描かれた構図を、わたしとハバキさんが口を開いて見上げている。 ミハルさんは「四季軍10万が苦戦の末、100万の蹂躙小隊を掃討」 と書かれた下の「和国女王が四天王ディラックを撃破」 と言う文章を丸で囲い、矢印を打って「イマココ」 と書き文字をした。 それはともかく、ミハルさんは、 「どぉ?」 と、二人用テーブルで茶を飲むわたしとハバキさんに向かって、 「二人とも双国領地から出たこと無いって言うから、説明してあげたけど」 「いや、どうと言われましても」 「相変わらず板書がヘタだな」 「ぐ」 痛いところをつかれたのか、ミハルさんは白板用の黒板消しを取り落とす。 確かに下手だった。どれぐらい下手かというと、イマココのすぐ下に「戦争始まる」 と書かれているぐらいだ。白板に縦横無尽に書かれた文字の羅列はそれが書かれるのを見ていたわたしでさえもどういう順番で追えばいいのか解らないぐらいに散り散りバラバラだった。考古学者でも解読できないだろう。 ハバキさんは、呆れた様子で茶をすする。 「3万年も経てまだ苦手なモノがあるなど奇跡に近いぞ」 刻の賢者に苦手はないと、以前ハバキさんは言っていた。 それもそうだ、3万年もあればどんな味音痴だって一流コックになれてしまう。得手不得手苦手得意、そういうのは基本的に刻の賢者には存在しない。 だから、彼らは<万能なる種> と呼ばれているのだ。 まあ、生まれつき魔力が無いとかだったらどうしようもないけど。 そんなことを思っていると、ミハルさんは憮然とした顔で白板の文字を消し始める。 「仕方ないじゃないの。わたし何見たって一発で覚えちゃうんだから、人の理解の仕方とかそういうの推測できないんだもの」 唇をとがらせて言う。 「呪いの代価か。わからんでもないが、補えない範囲ではないと思うぞ」 と、辛辣なハバキさん。 ハバキさんが空を歩き続けなければならないように、ミハルさんも非忘却と言う呪いを持つらしい。呪いによって過去の何もかもを忘れられなくなった彼女は、その影響で視認した事象の全てを、その情報が持つ意味までを含めて完全に理解できる、というひどく変わった力も持っているのだそうな。 だから、そう。彼女ならどんな下手な板書であろうと一発で理解してしまえるわけである。それゆえにミハルさんは「どう表現すれば相手が理解できるのか」 を想像して創造しながら説明をする必要があるのだ、そうな。 彼女にしてみれば、わたしに歴史を教えるという作業は子供に円周率を教えるのと同等に難しいことなのだろう。 まあ、モノが歴史だけにそれでもなんとか理解できたけど。 「で...で、よ。どうだったかな、ルーィたんは」 「あの、ルーィでいいですので」 突然振られておかしな敬語でかしこまる。 「じゃ、ルーィ」 「はい、あの...」 実のところ、それはルーィの聞いた噂通りで、改めて抱くような感想などほとんどなかったのだが。 「やっぱり、すごいなあって思います」 「すごい? 具体的にどんな風に?」 「はぁ、五年って塔が二階もできあがらないくらいの年月しかないわけですし、そんな短期間でこれだけの事が起ってるなんて」 「あ〜なるほど、目まぐるしいわけだ。37巻続いた大冒険漫画も実際に作中で経過していた時間は三ヶ月ぐらいしかなかったみたいな感じね」 「そ、そんな感じです」 37巻云々はよくわからなかったが。 この人類の命運をかけた戦争とやらも、あと1ヶ月もしないうちに終わるのだと言う。戦後処理自体はそれから何十年と続くのだろうが、諸悪の根源――魔王を討つのはそれぐらいになるのだそうな。 塔が、もしこのまま普通に建造され続けていたとしても、ハバキさんのいた高さにさえ届くこともない。 もっとも、その塔も殲滅戦争のとばっちりとやらで壊されたわけだけど。 「...そう言えば、なんで魔族はこっちに攻めてこないんでしょう」 「それは簡単だ」 と、これはハバキさん。 「人がいないからだ」 「人が?」 「ああ、」 頷くハバキさん。 「魔族の進行とは、要約すれば人が魔に誘われ、属し、俗する現象だ。およそ人が定住していないこの地に、魔族という現象が流布することはない」 「疫病みたいなものね」 補足するミハルさん。 「ええと、根本的なこと聞いて良いでしょうか」 おそるおそる訊ねるルーィ。 「そもそも、なんでこのあたりには人がいないのでしょうか。と言うか、人がいないというのも初耳なんですけど...」 すると、二人は別々の反応をした。 「ああ、そうだったな」 と、ハバキさん。 「あ、ライオアーク騎士団ってそこまで教えてないんだ。ほとんど部活動みたいな結社なのに、秘密主義よねぇ」 これは、ミハルさん。 ミハルさんの言葉に、ルーィは驚いて言葉を失う。 この人は一体どれほど知っているのだろうか。 「え、どういう事ですか。それじゃ騎士団は...!」 「騎士団? ルーィ、君はライオアーク貴族の末裔だったのか」 「あ〜待って待って二人ともストップ」 バラバラに質問し始めるわたしとハバキさんを見かねて、ミハルさんは白板を叩いて注意を引きつけた。 「どうも、三人が持つ情報に差異があるみたいね」 なぜか嬉しそうに、ミハルさんはフェルトペンの蓋を抜いた。
(天上へのモーダルシフト)
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■2005年11月30日(Wed)
サツマイモは私たち日本人に何をもたらしたのか。
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Replay
 | 以前D.Gray-manの瞳の直反光が黒目をはみ出して白目にも影響していて面白いという話をしましたが、今回はエウレカの目の描き方。
右が最近の少し前の自分の描き方、左がエウレカ。
毎回それこそ目を見張っているのですが、かなりリアルに眼球の「球」 を意識しているんですよね。あれはすごい。 白目(影が差していない部分) が微妙に灰色なのも良いです。 直反光を白にして水晶体との奥行きを演出している...ような気がします。 そんなわけで最近、白目を微灰色に塗るのがマイブーム。
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驚いたことに、物見櫓はまだ建っていた。 軽石よりも軽く、鋼よりも硬い塔の建材ですら折れて圧壊しているというのに、ただの木材で造られたこの櫓はまだ残っていたのである。 極所作業用のコートに身を包んだスーベリーアが梯子に体重を預けると、櫓は少しだけ軋んで揺れた。 櫓は、塔の建設において定期的にその時の高所に建てられる。 『そう言えば、どうして、建てるのかしら』 『さてねぇ。人や上層雲の見張りの為ってのはモチロンあるんだろーケド』 いつもの口調で、D・Jが答える。 『そういやぁ、30年前の鳶が、これはちょっとした反抗なんだって言ってかな』 『反抗?』 『うぃ。“俺達はワケのわからないパーツをワケのわからない設計図のままに運んで組みこんで、それで本当に塔を建ててるんだなんて胸張って言えるのか”ってね。まあ、鳶なら誰もが一度は思うことなんだけどサ』 『だから、建てるの? この、櫓を』 『そうさネ。そいつ風に言えば“言われるがままに塔を建てるけど、それでも一番高いところに一番に乗り出すのは俺達の意志、俺達の造ったちっちゃな櫓なのさっ”て、それこそささやかなレジスタンスって奴やねぇ。空を目指す馬鹿共はロマンチストなのサ』 『そう、ね』 結局、馬鹿と煙は高いところが好きなのだ。 梯子を登る。ゆっくりと、塔から離れて登っていく。 多くの鳶達は、そこに浪漫を感じたのだろう。 スーベリーアはそんな感傷は涌かなかったが、それでも櫓の存在が多くの鳶達の心の支えになっていたことは理解できた。 『この上が、一番高い場所に、なったわね』 『そーね。もうこれ以上は建てられないしね。これほどの標高の山も、少なくともこの大陸には存在しないから事実上人類が到達した最高峰って事よん』 『そうね...ここが、この上が、天上に、最も近い場所』 そして、そこに彼女の弟がいるのだ。 だから、スーベリーアは梯子を登る。
(天上へのモーダルシフト)
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■2005年11月29日(火)
ヒアルロン酸をプラス
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 | 美春さん。刻の賢者で、リブラリアン。 客の請求書を手に書庫の中に入っていく、図書司書の姿はカッコイイですね。
全ての視覚から得られる情報を一度見ただけで、その意味まで含めて完全に覚えていると言う奇特な人。 スキャナーで例えると、取り込んだ文字画像を絵としてだけではなく文字データとしても保存している。 正確には意味データとして処理するため、初めて見た文字でも意味が理解できるどころか、調度品の風水的な目論見や、魔法陣の効果、数式の意義や意図、錬金術師が絵画に隠した寓意的暗号とかまで読めてしまう。 代わりに覚えた全ての記憶を忘れることが出来ないという難儀な呪いを持つ。 脳の容量は単純計算で10テラぐらいと言われているが、物事を記憶する為に必要なメモリの量は学習するたびに減るので、記憶の詰め込みすぎで脳がパンクしたりとかそういう問題はない。まあ、人は生まれてからの全ての記憶をしっかりと脳に保存していて、「忘れる」 というのは単純に思い出せないと言うだけらしいけど。 記憶のしすぎで脳のメモリがパンクするなら、ハバキもとうにしていることになる。 美春の呪いは単純に思い出す力が人より異様に強化されているだけ。 意味まで記憶できるのは、その思い出す力を総動員して過去の記憶を即座に参照・関連づけて、無意識で比較・推測を行っているからにすぎない。
ハバキのような結果的に人と離れて暮らさざるを得ない難儀な“呪い”持ちのために、移動図書館めいたこともやっている。 刻の賢者は基本的に日本の一般高校生のような学生服を着ているが、彼女はスーツ姿。理由は図書司書っぽいから。 | | |
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■2005年11月29日(Tue)
4、季節のデザートが入ったあんに入れる。
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寄生虫の卵 感染、ラッキーかも=猪飼順 /東京〜我が家の定番はキムチ鍋。冷蔵庫にあったキムチは、寄生虫の卵が検出されたと話題の某国製だったが、炒めたキムチを使うのがおいしさのコツというから、卵があっても問題ないだろう。(略)寄生虫に感染するとアレルギー反応を抑制できるという学説を(略)とはいえ、さすがに自分から卵を飲む勇気はない。「キムチで感染したら、ラッキーかもしれない」と頭をかすめ〜(毎日新聞 2005年11月19日) じゃあ炒めるなよ(笑)
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生暖かい風が口の中に入り込み、むせた。 「あれ、」 目を開いたけが、うまく焦点が合わない。 けど、これだけは理解できた。わたしは、ルーィはまだ生きていた。 「わたし死んだよね?」 「死んだな」 「死んだわね」 焦点が徐々にあってくる。妙な棒状の白い灯りが何本も光る天井。 視線を横に流すと、目の黒い銀縁眼鏡のお姉さんがわたしの顔を覗いていた。 物凄い美人だ。スー姉も塔では結構有名な美人だけど、この人にはとうてい及ばない。なんというか、隙がない。 焦げ茶から入る黒目、黒い髪――その特徴は、 「と、刻の賢者ぁ!?」 「おお、よく知ってる...というか解ったわね。さすがは本の虫」 うんうんと頷く女性。スーツスカートにワイシャツがきっちりと決まってて知的な雰囲気があるが、その仕草はどこかルーィと同年代の子供っぽさがある。 「な、ななんなにココ? は、ハバキさんじゃなかったの!?」 立ち上がって、周囲を見渡す。そこには見渡す限りの果てから果てまでに棚があって、その中にはぎっしりと、 「と、図書館!? メチャクチャ本が在るじゃないの!!」 「いきなりそこに食いつくなんて、やるわね」 感嘆する美人さんなど気にならずに、わたしは一番手近な膝丈ほどの棚に目を飛ばす。背中のタイトルを読もうとして、 「ま、まったく読めない...」 「ウサギとカメよ。気持ちは解るけど落ち着きなさい。後で翻訳したの読ませてあげるから。それとハバキ――」 「なんだ」 女性は、指をちょいと曲げて、 「そろそろ、そこ閉めて」 「...入ってこいと? 別におれは、」 言い終わる前に女性が、ふぅと息を吐いた。 なんだか、非常にめんどくさそうで、あのハバキさんにたいしてそういう態度で挑めるあたり、この人もやっぱり刻の賢者なんだなと改めて思う。 思いつつ戦慄する。 ただの人間が一生のうちに刻の賢者に出会える機会など、万が一に等しい。 それが、複数ともなれば億どころか兆分の一の確率もない。物の本には、そう書かれていたのだ。 彼らは、存在そのものがお伽話や神話に等しく、場所によっては存在すら認めていない地域もある。それほどに目撃情報が乏しいのだ。 それなのに、今ルーィの目の前で二人の賢者がのんびりと会話をしている。 ここは天国だろうか。天国にしては余りありがたくもない奇跡ではあるけど。 ハバキさんはこの部屋に通じるドアの先にいた。ドアの先は奇妙なことにこの図書部屋よりも遙かに奥行きも高さも深くて、空しかなかった。 扉は空に通じている。 しかし、そんなことは気にせずに女性は、話を続けた。 「あんた、わたしが来た理由、もう忘れたの?」 「塔崩壊の軽減依頼」 「それはついで。いや、そういう意味ではこれもついでなんだけど」 ハバキさんは扉をくぐって図書部屋の床へと足をつけて―― 「え? ハバキさん...足ついてる?」 「櫓でもついていたとは思うぞ」 「えっと、でも今、床を踏むときちょっと下がったような...」 気のせいかな、と首を傾げるとハバキさんは、 「呪いは地面との絶対的な高度に左右される故、地面が下がれば位置も下がるのだが」 と、前置きして。 「それはともかく、この図書室内は特殊な空間でな。この空間内では自分の呪いはその効果を一時的に休息させるのだ」 「そう、なんですか」 じゃあ最初の前置き関係ないじゃないかとは思ったが、黙っておいた。 「でも、そんな場所があるなら」 「同時に呪いの効果期限まで停滞するから、いつまでも呪いが解けないことになるがな」 「そ、そうなんですか」 いろいろややこしいらしい。 刻の賢者は、その一人一人が呪い...常人なら人格すら崩壊しかねない強烈な呪いを掛けられているという。 万能たる種、神の代行者たる彼らがなぜそんな呪いを身に受けているのかには天罰から暇つぶしまで諸説があるが、ルーィの調べた限りにおいてはっきりとはしなかった。 ハバキさんが、ドアを閉める。 「じゃ、閉めるわね」 そう言って、スーツの女性は扉のノブに手を掛ける。 わたしは、それを見て何故だか酷い焦燥を覚えた。 それが何だったのかは、このあとすぐに解ることになるのだが、 ――ガチャンと、扉の鍵が閉まる音がして、またすぐに開く音がした。 そして次の瞬間に女性が扉を開けると、その先にはこの図書室との調和が取れた廊下があるだけだった。
(天上へのモーダルシフト)
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■2005年11月28日(Mon)
心は走るあの空の下
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最近は駅とかの施設にAEDという電気ショックマッスィーンが消火栓のように設置されているらしいです。 心マするぐらいなら、これ使えと言うワケみたいですが。 ん〜。使えるのだろうか、いざというとき、ひとは、これを。
いや、心肺蘇生とはまた違うのか? その辺の違いもわからん。 というか、AEDで検索したら1アラブ首長国連邦ディルハムが32.2924117円だとかどうでもいい情報が出ておれにどうしろと。
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スパンと割れた裂け目から、色の薄い髪の少女が吐き出される。 裂け目はちょうど少女がギリギリ通れるサイズで、後から落ちてきた岩は轟音を立てて空間の裂け目に衝突した。 ハバキは少女の腰に巻いたベルトに長尺の剣の先を引っかけて、ミハルが立つ扉の奥へと投げてよこす。 「え、ちょっと」 ミハルは少女を抱きかかえる様に受け止めて、ハバキに文句を言おうとしたが、 「うばぁ? ふ、不整脈になってる!?」 「無理もない、あんなところから落下したら途中でショック死の一つや二つしもすることだろう」 言いながら、ハバキは指で鯉口を作って、納刀の仕草をする。 親指と人差し指で作った輪を刃が通過すると、刃は銀の粒となって空へと分解され、ハバキの愛刀「克己」 はもとの鍔だけの姿に戻る。 その間にも、ミハルは手際よく心肺蘇生に入っていた。 「あ〜図書室って、自動体外式除細動器とか気の利いたの設置してないのよね」 などとぼやきながら少女の口を開いて顎を上げて気道を確保し、心臓の位置を確認し、胸骨の下に両拳を置き――と淀みのない動作で行っていく。 「...魔術は?」 「――それが無いのよね。心マとか電気ショックの魔法とかって」 「無い。一つもか?」 「ほら、私らって基本的に心臓発作とか内臓疾患とか無縁だし、かといって下の医療レベルは除細動どころか心臓マッサージの概念に達してないでしょう。術式が生まれる下地がどこにもないのよね」 と、言いつつも拳を定期的に押し込み、15回押し込んだ後に息を吹き込む。 ハバキは呆れた様子で刀の鍔をいじった。 「あるものだな。数万年生きようと、そういう穴は――」 「全くね。万能にはほど遠いわ」 再び、心臓マッサージ。 「...けど、なんだかんだで助けるのね。アレほどさり気なくがんばってたのに」 「なんだかんだで友人だからな。それに、」 「それに...契約する気? あのヒュウイって子に目をつけてたと思ってたんだけど」 「先に言うな。あいつはあいつで自分の友だが...それでも、自分が惚れ込んだのは」 ヒュウイを怒っていた、少女の表情を思い出して。 「――こいつは面白い。周りや本人が思っているよりも遙かにな」 「ふぅん」 返事は軽かった。 「ま、駄目だったら即興で術組むから、ハバキ、あんたが心肺蘇生代わりなさいね」 「それぐらい構わんが」 「スケベ」 「...」 幸い少女は三回目で息を吹き返した。
(天上へのモーダルシフト)
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■2005年11月27日(Sun)
女の子でバトルでカードゲームな
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 | ディメ0は面白いんだろうか。 どことなくモンコレ風味な予感がする。 モンコレの弱点は、ルールががちがちなためユニットに幅が持たせにくかった点。モンスターに個性をもたせにくく、テンプレート的な戦術を「種族」 と「属性」 と言う要素で水増し掛け算しただけ。トランプのマークが一つ増えた程度の幅しかなかった。新パックにいたっては、それこそ裏地の柄が違うトランプが増えていくぐらいだった。まあ、それでも当時は楽しめたのだが。 さらに言えば、モンスターが意外に速くネタ切れになった点もあるか。 遊戯王並みに竜からヒーロー、カラテマンにテニスプレイヤーまでなんでもありな世界観じゃないと続きにくい――新鮮さが無い。100%オリジナルとかだったら、それはそれで続くんだろうけど。 途中で硬派と萌えとのバランスがおかしくなってきたのもあるかな。 その点、遊戯王は節度を守っている。 掃き溜めに鶴ぐらいなのが萌えカードの真骨頂だとは思う。
しかしまあ、ゴルフの賞金ランキングを見るたびに、カードゲームのプロって言うのもあり得るよなあと思ってしまう。 ようするに夢中になる人間が多ければ多いほどいいワケだから。
それはともかく、昨今は女性が戦うアニメが多い。 既存の少年ものを少女に置換したみたいな。 そろそろ飽和してきてると言うか、次は何がやってくるんだろう。 ...ポケモン型、あるいはカードゲーム型かな。 女の子でバトルでカードゲームな相棒とか召喚しそうなアニメとか、個々の要素は散り散りに見えるけどあざとく纏まったモノはまだ無い。 メディアミックスが女性向きアニメの枠に収まっていてどっちつかずな部分があるから、その辺を開き直ったアニメとかが出てくるかも。
んで、それが一周したら、今度は男性視点の女性主人公型モノに、性別逆転が起ると。リナが男のスレイヤーズとか。まあ、そんなの。 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
振り終えた瞬間、何が起こるというわけではなかった。 <箱>に保持されるのは、アクション――何を行うのかというと言う途中式のみで、それによって起こる結果はまだ保留されているからだ。 「...これでいいのか?」 刀をだらりとおろしてハバキは訊ねた。 「ええ。じゃ空間の保留常態を解くわね」 ミハルはピンク色の文庫本を目の高さに掲げて、呟く。 『偉大なる閃き、万有の英知... 其は、人の疑念より生じ、移ろい、ないし潤いをもたらすもの。 本懐を遂げるため、知よ、汝が目録を開け』 青色の粒子が、泡のように文庫本から溢れ出る。炭酸に氷を放り込んだかのように勢いよく。 文庫本はたちまち黒の革張りの見た目豪華なハードカバーへと変容した。 装丁を開き、内ポケットから黄色の厚紙を取り出す、ミハル。 彼女は、ハードカバーの文面を瞬読した後、背表紙付けのポケットに厚紙――カードを差し込んだ。 「返却」 パタンと本を閉じた瞬間、ハードカバーはピンクの文庫本へと戻る。
同時に空間を支配していた法則も消え去り、 空間内で保留されていた現象の全てが、周囲に生じた誤差の辻褄を合わせるかのように、加速し、変異していく。 ――空間の保留中に干渉した出来事を巻き込んで。
今まで保留されていた空間に、風が再び吹きはじめた。 保留を解けば彼らが長話をしていた間分の風が、塔に吹き荒れて塔を折ることになるのだが、 その結果はハバキの一撃という途中式によって阻まれることとなる。
ほぼ同時、空が裂けた。
まるで紙を縦に破くかのようにビリビリと、空が黒く裂け目を見せる。 「お見事」 ミハルは目を細め、光すら切り裂く一撃に皮肉無しの賞賛を与えた。 切り裂かれた空間は、縫合が必要な傷口のように開いたままで、そして風はその傷口に切り裂かれるかのように二本の奔流に分かれ、塔を迂回するように流れた後、後方で合流して元の一本の風の大河へと戻る。 「ふん、なるほどな。後方に流れる風の総量が変わらなければ、塔が圧壊しようとしまいと世界からすれば同じことだと言うことか」 「本来何もしないでいたなら塔が倒壊していたという事実を鑑みて、下部の揺れや重量変化の結果をどこまで大目かつ穏便に処理してくれるかが問題だったんだけど。割と何とかなったわね」 「...というか、空間外にも影響が染み出してるような気がするが」 刀で該当する部分を指し示す。そこを注視しているとハバキの認識領域がコンマ単位でぶれて変質していくのが“認識”できた。 「あ、ほんとだ」 通常の人間なら、その微細に連続する違和を意識することすら出来ないだろうが、ハバキやミハルのような刻の賢者には、とうてい誤魔化しきれるようなものではない。 「ん。世界――というか人間に認知されない範囲で補正がかかるみたいね。予想できたと言えばまあ、予想できたんでしょうけど」 しないけど、と呟いて。 「あまり派手なコトしちゃうと世界に嫌われちゃうわね」 ため息をつく。 ピンクの文庫本を閉じて、スーツの内ポケットに納める。 空間内だった部分と空間外の風の流れが一致し、加速が終わる。 空間内の辻褄合わせが終了したのだ。空間に出来た「傷口」 も、徐々に塞がって来ている。 ハバキは、塔上部の状況を一瞥して、 「被害は――甚大だな」 と、率直に述べた。 「...あ」 ミハルが一点を凝視して口を大きく開けたので、ハバキは訝しげに凝視した方向を見た。聞くより確認する方が早いと判断したのだ。 「あ――の子、あと三秒で死ぬ」 ちょうど言い終わったときには、ハバキは確認を終えていた。遮蔽物を透過する視線の先では、律儀に「ぬ」 と言い終えた瞬間から三秒後に死ぬ予定の少女の映像を捉えたが、ハバキはそれを待たずに、 「ついでだ」 刀を無造作に振るった。
(天上へのモーダルシフト)
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■2005年11月26日(Sat)
たとえ今日の日が過去の繰り返しでも...
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テニプリガヤバイw
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時は前後する。 時間の制止した塔の外で、二人の男女が会話をしていた。 彼女たちは何やら執拗に言い合いを繰り返し、互いに譲らぬ姿勢を崩さない。 やがて、女性の方が諦めたかのようにピンク色の文庫本を取り出して、ページをちぎって男性――少年に投げ渡す。 少年は、それを読み取ったとたん露骨に不快そうな顔をしながらも、腰から鍔を取り出した。 そして――
『偉大なる技、万雷たる一芸。 其は、万世一丸の巧みより生じ、破壊の恩寵をもたらすもの。 本懐を遂げるため、真たる姿を、顕現せよ―― 我、汝の名を結びて、彼より此へと、その俤を導く...』 ズ、ズズ... 詠唱が終了したとたん、円盤の穴から銀色の閃きが出現する。 それは刃だった。 細長い穴から、ギラギラと光を反射する刃が溢れるように出てくる。 そしてその反対には無骨な鉄のプレートが伸び、そのプレートから木が生まれ木枠へと変化し、それを紫色の繊維が包む。 少年――ハバキは「柄」 を握り、まるで槍を振り回すかのように力強く振るった。 刀身から銀の粒が舞い、刃の成長が止まる。 長い、とにかく長い刀だった。 刀身だけで3m強、ゆうにハバキの身の丈三倍ぐらいはある。 「お前も久しぶりだな...」 呟いて、塔に背を向け青眼に構える。 3mもある鋼鉄の塊は、ハバキの両手に支えられて、軽々と持ち上がった。 しだい、ハバキの瞳が赤に染まってくる。 彼の周囲の空気が、時間の保存された空間の中でも凍てつき、今や、彼の纏う気配は抜き身の刃そのものの鋭さを秘めていた。 「いいか、最小限だけだぞ」 「いいからさっさと、しなさい」 女性――ミハルが急かした。 「結果は今も進行中なんよ。<チューリングの箱>の外に折れ曲がった塔の一部でもはみ出てきたらフォローの手段が無いって、言ったでしょ」 「それもいまいち理解はしてないがな...では」 少年の様なふてぶてしさで、ハバキは刀を振り上げた。 「剣に宿る人精霊よ。見事に生き抜いた其の心意気を、この一撃に捧げろ」 『縦断』 振り下ろす。
(天上へのモーダルシフト)
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■2005年11月25日(Fri)
ジョンソン&ジョンソン
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Johnson & Johnsonって響きが好きだ。 ジョンソンそしてジョンソン。
これがJohnson or Johnsonなら「ジョンソンもしくはジョンソン」 Johnson but Johnsonなら「ジョンソンしかしジョンソン」 ですよ。
Johnson is more Johnsoner than Johnson にいたっては「ジョンソンはジョンソンよりもジョンソンだ」 でさっぱりわからん。
まあ、タイレノール事件の漢前な対処っぷりとかで、会社自体は好きですけどね。
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『とにかく上に! 成り行きで下に降りてきたけど、逃げ道は上にしかない』 二人の男女が、瓦礫まみれの階段を登り続けている。 一人はまるで迷子の子供のように泣きじゃくり、一人は迷子の手を引いて引っ張るように歩いていた。 命令するかのように硬質な声が、二人に掛けられ続けている。 『下の入り口は、すでに瓦礫で埋まっている。さっきの通路の落下を考えると天板すら破れかねない』 塔は、ケーキの入った箱がひっくり返ったみたいで外側だけが元々の形を保っている。そこに張り巡らされた螺旋階段もヒビが入り瓦礫が転がっている以外は何も不自由はない。 『屋上に、いた人たちは、どうなってるの。みんなは――』 『床にいた人たちは全て悉く潰されてしまった。塔の建材が粉塵になって充満して感知しにくいけど、生存者はあんた達を含めて二十な...26名。 重傷で動けない人も何人か含まれているけど、それはもう他の生存者が救けている』 『親方や――』 『それを聞くのもいいけど、もう少し先を急ぎなさい。粉塵が上がって来てる』 確かに。まるで蒸籠に充満する蒸気のように、下からもうもうと粉塵が上がってきている。 『わかった...』 スーベリーアはおとなしく従い、階段を登る。 途中、階段が数メートルほど抜け落ちている場所や2m近く瓦礫に埋もれた場所などもあったが、幸い塔の精霊であるD・Jが、その都度的確に誘導してくれるため、迷う暇もなかった。 特に障害物らしきモノもなく、ただ登るだけの道になったところで、D・Jが言葉を漏らす。 『...とにかく、屋上の床面が最悪。瓦礫で15m近く埋まっていて下の階に行くどころの話じゃない。まあ、その次に最上階が最悪なんだけど。外面はほとんど無事だけど内部は此処と大差ない。ほとんどの宙づり部屋が地上に落ちた。 その下の階からは、半壊レベル。避難は進んでいる。 ここからは、ほとんどが揺れの被害。下に行くほど被害は薄い――大地震が来た程度。爆心地が高度2500mなんて特殊な爆風の影響か、下層階にはほとんど影響はなし、雲の下あたりじゃちょっと揺れたなあ程度。まあ、それでも住んでる人たちに取っちゃ恐怖でしょう』 つまり、上だけに死傷者が凝縮されてしまったわけだ。 『スー達の両親は無事、下の階に避難しているわ。他は...実感無いだろうけど、知り合いの四人に三人は死んだとだけ今は知っておきなさい』 酷く漠然としていて実感が涌きにくい言い方だった。 『とにかく、逃げなさい。現実を受け入れるのはそれからでも出来るから...』 『...』 無言で頷く。 『寒いわね。寒くて、息苦しい...まるで、90m代に、いるみたい』 『息も苦しくなるはず。結界は27階層から上は軒並み停止した。発電施設も殆ど機能停止。メンテ隊が急いでるけど、今日中の復旧は無理』 『住宅エリア、ロッカーは無事?』 『あなた達が衣装置き場に使ってた部屋なら何とか無事。そこに生き残った人たちもいるから顔見せときなさい。あなた達の無事は伝えてあるけど、それでも実際に会えば互いの力になるはずだから。 ――部屋にいる人の名前を言っておく』 続く声を、スーベリーアはボンヤリと聞いている。 此処で聞くことの出来ない鳶達の名前が、死んでいったモノ達の名前なのだろう。 まさしく世界の終わりがやって来ているのだと実感する。 もっとも、塔自体は外見天辺の部分が瓦解した程度に見えるだけでたいした変化もないらしいが。 だが、その中はと言うと既に壊滅常態で、建て増すことはおろか放棄して逃げなければ自重に負けていつ落ちるかすら解らない...だからといっても、そう。 その部分はある意味あきらめていた部分で、だからつまり、今生きている自分は世界の破滅の後に偶然生き残ったにすぎない。 生き残る人間があまりに多いだけで。ひどく突飛で、中途半端な一撃で世界が終わっただけであって。 『これから、どうしよう、どうすれば』 『なんにせよ落ち着く事』 ゴールが提示されて、ルーベリーアの足は勢いを取り戻した。 右手に泣きじゃくる弟の手を、左手に緑がかった布きれを握りしめて、スーベリーアは歩き出す。 「っく...っく...」 さっきの落下で足首と左手全部がしびれているが、痛みはまったく感じなかった。 とりあえず休憩できる場所が、人がいる場所があるというのなら、そこで休もう。それまで、涙を流すのは我慢しよう。結局恋敵にもなれなかった親友に別れを告げるのを後にまわそう。 「まただ...また、...れは」 『そう言えば...』 馬鹿みたいに滑稽で、笑えないロッキングストーンが落ちてきた壁の穴を通り過ぎる。石一つがきっちり入る穴には、さらに馬鹿げたことに窓があって、外の風景が見えた。 『もう風、吹いていないわね』
(天上へのモーダルシフト)
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■2005年11月24日(木)
推定無題
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 | マテリアルパズルより、アクア。 かなりやっつけてるなあ。 ティトォはともかく、アクアはかなり命七乱月にご執心だったのに、リュシカに勝ちを譲って爆発しないだろうか...
いまのところカウンタをつける予定は無いけど、もしつけるとしたら、 「ふっ...やるな。俺のこの技を喰らって立ち上がった人間はオメーで○○人目だぜ!」
と言うネタをやってみたい。 | | |
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■2005年11月23日(Wed)
北国日より
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ぎゃらりーっぽいもの。 日記の機能なので写真やスクショとかがあるのはご愛敬。 気づいている方もいると思いますが、アスキーアートは人によってぶれる可能性があるからgifにしています。 にしても、こうやって見るとあまり進歩してないような... まあ卑下ばかりしても仕方ないので、真似絵――参照物のない物は結構マシにというかなんとなく骨格が見えるようになってきたんじゃないかなと思っています。
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にしても、殺人マンションとはすごい言い方もあったものだ。 ハウスホラーみたいだ。
まあ、あんたは砂上の楼閣に住んでるなんて言われたら、さすがに逃げ出したいよなあ。 でも、東京に大震災が来ると言っても東京自体は逃げ出さないわけで。 その辺はもう規模が大きすぎて諦めきっているのか。 そのうち東京大震災という映画をどっかがやってくれるんじゃ無かろうか。
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べつに満を持して死に場所を見つけた、とかそう言うことではない。 ただ単に、単純に。 今思い浮かぶ中でこの劇境に立ち向かえる人物が自分しか思い浮かばなかったと言うだけだ。 加速度の違いで落ちるルーィに追いつくように落ちてくる石の玉。 あれを、こう、蹴飛ばして三角飛びみたいに階段へ落ちるとかできないだろうか、と漠然と思ったわけである。 そして、それができそうなのは鳶の二人ではなく、自分――ついさっき風に吹き飛ばされて空中を舞っていた自分だけだろうなあと、おこがましいながらも、そう思ったのだ。 まあ、その発想は、実際に落ちてくる石を見て霧散したが。 ――ああ、こりゃだめだ。 ゆっくりなりとも近づいてくる大質量の物体というのを甘く見ていた。 あれに足をつければ、間違いなく折れるだろう。 たとえ折れなくても、一度足をつけたら張り付いたまま床とサンドイッチだ。 頭が重みで下を向き、足が上を向く。 このまま行くと、ちょうど岩の真下に足がつきそうだ。 さっきから時間がやけにゆっくりだ。 たった一瞬でこれほど考えた経験は、この一生で、あのわたしを一度たりとも楽しませてはくれなかった塔の世界では...やはり一度たりとも無かった。 神経の高ぶりすぎて集中力が振り切れたのだろうか。 一瞬の出来事のハズの自由落下が、やたら遅い。 石にはまだ近づかない。近づけない。 階段が視界に映る。 ヒュウイとスーの二人が受け身を取って着地するのが見えた。 ヒュウイはなんだか呆然としている。ああ、ありゃだめだ。今にも泣きそうな顔をしている。あの日の朝、捜索隊に連れ帰られたときの顔だ。担架に担がれてうなされているスーを、エレベーターの前で見送ったときの泣き顔だ。 ――ま、いいか。これで目が覚めるかもね。 スーベリーアと目があった。 怒っていた。まるで、その役目はわたしのモノだったのにと、言いたそうな。 頑固で、いじわるで、正義感が強くて、でもやっぱり意地悪な、姉。 わたしにとっても姉だった。 結局張り合うことも出来なかったけど。 石に足がついた。のしかかるような重みが足の裏から伝わり――そこから一瞬で膝が折れ腰を打ち背中から貼り付けになった。 「あとは落ちて死を待つのみね――しくったわ」 そう、これは失敗だ。 けして自己犠牲などではない。 やれると見込んで出来ずに、だから死んでしまう...それだけだ。 だから、まあ割と満足しているのだが。 黙考するうちにも石と石と一体となったルーィは目も開けてられないほど加速していった。それでも何とか床を見ることはできた。
(天上へのモーダルシフト)
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■2005年11月22日(火)
甘く優しい気持ちに変える
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 | 具体的に何を目指したのかわからない絵。 特に誰でもないんですが、何かに似てそうだ。 それはともかく髪が整ってるのにニーソ履くのは物理的におかしい気がするんですがいや脱いでることにすればじゃあなんで寝ぼけ眼なんだと矛盾は尽きません。 | | |
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■2005年11月21日(Mon)
どんな運命が待っているのだろう
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今週はワンピが良かった。 あのルフィ独特の台詞は、尾田先生じゃないと思いつかないだろうなぁ。
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つまるところ、ワイヤーと同じ直線上に落ちてきたわけで、 結果、転がる石にワイヤーが押される。 三人の重さで張力を得ていたワイヤーは、持ち上がるように石に押されたあと、横にズレた。 上で見ればこの程度のことだったが、下でぶら下がっていた三人はたまらない。 急にぶら下がるポイントが階段から遠ざかったかと思うと、今度は一瞬で階段上部に引き寄せられ、あげくその反動でくるくると取っ手が回り始めたのだ。 鳶のヒュウイとスーはともかく、ただの運搬業のルーィにしてみればいまだに掴んでいることの方が不思議な逆境だった。さっきのことで、覚悟できていたからかもしれない。 石が落下してきた。 「飛んで!」 さっきヒュウイが落ちたよりよほど高かったが、まあ、二人なら大丈夫だろう。 と、叫んだ瞬間、ルーィは二人の変化に気づいた。 二人して、尻込みしていたのだ。 空中には床のように踏ん張れる場所が無い。故に一人が飛べば、その反動で残る二人は階段のそばから遠ざかる結果になる。 ヒュウイとスーは、そのことに思い至っているのだ。 とはいえ、迷っている暇など無かった。 「ったく、お人好し姉弟め...」 ルーィは取っ手のボタンを握りこんで、壁に張り付いていた電気磁石のスイッチを切った。 とたん、ワイヤーは何の抵抗も失い、問答無用で落ちた。 コレには予想外だったらしく、ヒューイとスーは身動きの取れぬまま身を竦める。 そんな二人にルーィは苦笑するように微笑んで、握っていた取っ手を力の限り投げ、ついでにヒューイの顔面あたりを蹴っ飛ばした。 取っ手を投げた反動で二人が階段側に押し出され、そしてルーィは階段とは反対の何もない空間へと放り出される。 「る」「ルーィ!」 『ルーィ!!』 呼ばれても、叫ばれてもルーィは答えずに上を睨み据えた。 こっちが動いてなった分、落下中のルーィに相対的に落ちてきている、丸い岩。
(天上へのモーダルシフト) | | |
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■2005年11月20日(Sun)
スタメン見逃した
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 | 乙女ロード特集してたのか...
ルーィその2。 前回のデザインを更にいじってみる。 屋上付き運搬係専用の、形の安定しない最大テレビぐらいある大きさのブロックを運ぶことに特化した装備とかなんとか。
ルーィは、ボンバーマンにこう言う名前の乗り物あったなあ。 ボンバーマンは即座に自爆して外野から爆弾投げて遊ぶのが好きです。
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「重い重いおもいぃいいい」 と、再度唸りながら取っ手を必死にで握りしめるルーィ。 そのルーィの身体にしがみつくように、ヒュウイとスーベリーア。 「が、がんば」 「やかましぃ、脇を触るな、腰にしがみつくなぁ!」 罵りつつ、ルーィは腰からベルトを引き抜いて取っ手に通した。 ヒュウイとスーは、ルーィの意図を汲んで、そのベルトの両端を掴み体重を掛ける。 肉付きはいいが身長は普通のヒュウイと、女性にしては身長が高く筋肉も突いているスーの体重がちょうど釣り合った。 そのままなにも話そうとしない二人を見て、ルーィは「はん」 と鼻で笑い、 「う〜電気磁石とは言え、こんな重たい荷物ふたつもくっついて持つかなあ」 『お、重たいとは何だぁ』 「やかましいぃ玉が喋るな玉が! 非常識でしょうが!!」 目の前の石の玉――これがちょうどワイヤーの取っ手がぶら下がっているポイントで止まっていて、螺旋階段に戻るのを阻んでいる――を蹴っ飛ばす。 「やに悪趣味なトラップだと思ったら、やっぱり条件操縦で人に付かず離れずころっがって無駄に疲れさせる設計なんじゃないの。塔が落ちる瀬戸際だってのに、なんだってこんな賢者の気まぐれにつきあわなきゃならないのよ!!」 『それは、ルーィが認証も無しに塔のブラックボックスあけるからでしょーが!』 「緊急避難よキンキューヒナン!! 開けなきゃあんた一生ってか塔が落ちるまで、ウナギの寝床で三角座りだったじゃないのよ!! 大体、非常パネル開けたら代わりに罠が開くなんて、どんな人間性よ!」 『あしに聞くな!!』 罵りあうルーィとD・J。最初の台詞だけ、スー姉のようだったが。 「ぶらっくぼっくす?」 『むぃ。塔のメンテ部隊専用の特殊装備よん』 「...メンテ部って、あの塔でも10人いるかいないかって言うエリート部隊か?」 「単に塔の魔術的な建築を理解する頭と、少量の魔力が必要ってだけの専門職。別にエリートとかじゃないわよ」 「...そういうのエリートっていわねえか?」 呟くヒュウイだが、ルーィはその台詞をさらりと流した。 「ん〜もう一個下の階段まで落ちるか。いろいろ不安があるけど、石ころが邪魔だから取れる手がないし」 ルーィが取っ手を握りしめると、ワイヤーが再び伸びてゆっくりと下に降下していく。 さすがに三人もぶら下がっているためか、ワイヤーは何度も揺れて、そのたびに三人を吊り下げるバランスが不安定になる。 慎重にワイヤーを伸ばし石で塞がった階段を更に降りていく。 「こんな面白い道具...どこにあったんだ?」 「なに言ってんのよ」 毒づくルーィ。「あんたがいつも中身も気にせずに運んでるパズルブロックの中に入っていたに決まってるじゃないの」 「え、そうなのか?」 「そうなのよ。この階層だけで100カ所ぐらい在るわよ」 既にルーィは5個、この装備ボックスを開けて、物品をあさっていた。 火事場泥棒という奴である。 「てか、なんでそんなのあるのルーィが知ってるんだ? まさか、ルーィは運搬係というのは仮の姿で、実はメンテ部の」 「ほほぅ、するってえと、ヒュウイにはわたしがわたしが毎日毎日汗水流してあ・れ・だ・け一生懸命打ち込んでいた運搬の仕事風景が、わたしにとってたかがメンテ職なんてもんの副業のような扱いで働いていたように見えたわけだ。そうなの? ん?」 「い、いえ滅相もない」 初めて体験する言いしれに威圧感におびえ、ヒュウイは柄にもなくどもる。 『スカウトはしたんだけどねぇ』 「あれはD・Jの冗談で一番面白かったわ」 『冗談ちゃう言うに...このガキャ』 「スカウトはしたって事は、才能はあったんだよな」 「読書量が人より多いだけよ」 どうにもつまらないらしく、ルーィの返事はつっけんどんだった。 『それもあるけどね、魔術に詳しいし。 けど、一番大事なのは魔力の有無よん』 「魔力? なんだそれ」 『念動力とも言うけどね、魔法の燃料みたいなもんよ。 大抵の管理装備は魔力がないと起動しないのよん。 でもナ、魔術に縁の薄い塔の住人が魔導の器具を動かすに足りる魔力を持ってるなんて奇跡に近いのよ実際。 その点、ルーィは血筋のせいか魔力も多めだし、優秀なキャラだったわけなんだけどねぇ』 「血筋?」 歴史の浅い塔にはあまり縁のない言葉である。 ワイヤーを伸ばすことに神経を注いでるルーィは取っ手を真剣に睨みながら、 「ローシャリン家はもともとライオアーク騎士団の末裔なの。だから未だにファミリーネームが...ってウチのおじいちゃんが宴会のたんび得意げに語ってるじゃないの。 ああ、ええと。念のために先回りして言うけど、ライオアークの騎士団には魔法使いを何人も抱え込んでいて、中でもローシャリン家は魔術使いの血筋として優秀な人材を提供していたらしいわ。 まあ、言っても塔に住むようになったのは当時の一族の末っ子で、名目は双国管理塔の監視だとかだったんだけど、そんなのはもうどうでも良くなってるのが現状。ふたつの国潰れてるし...まあ、そんなことよりよ。二人とも。 なんかあまり喋らないようにしてるみたいなところ悪いけどね」 「は?」 『へ?』 「いや...」 『やば』 ルーィとD・Jだけは、状況に気づいていた。 上の方で、冒険映画も真っ青な人をせんべいに押しつぶしてしまいそうな大きさの石ころが、実際どうやって止まったのか、今更ながら謎だったあの石ころが、
――ころん、と。
塔の内側に。 螺旋階段を落ちるように。 ケーブルにぶら下がる三人の真上に落ちるように。
――ころん、と。
落ちた。 「そういや、この石ころはどこにあったんだろ」 ルーィは首をかしげた。 「『考えてる場合か!』!!」 絶叫。
(天井へのモーダルシフト)
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■2005年11月19日(Sat)
おお。
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っと、レスが遅れた。余所でコメントする暇会ったら、まず自サイトにレス残せって話ですよね。
おめでとうのコメントありがとうございました。 なんと、3件も届きました。 ありがたい限りです。うん、いやほんと。 だってうちのウェブ拍手って、何の見返りもないですからね。 誰がコメントしてくれたのかもよくわかりませんし。 いや、そもそもウェブ拍手とか見返りもとめないものなのでしょうけど、それにしたって、余所のサイトならコメントにたいしてレスしたりとかしますし。 誰だって、自分がアクションしたのならレスとは行かなくても、反応は欲しい。 自分だってそう思います。 それを期待しないで祝うというのはある意味、究極の無償の愛です。 匿名で「おめでとう」 と、たったそれだけの文章を残す。 この労力・凄さを私は知っています。
ほんとウェブ拍手つけて良かった。 大半のコメントは誰かわからないけど、むしろそのわからなさがいいですね。 うん、わからない方がいい。 わかれないためにウェブ拍手なんだし。
そんなわけで、ありがとうございました。 また更新続けていきたいと思います。
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手を握ったのは、ルーィだった。そして、 「うわ、おもたっ」 重さに耐えきれず、地面を蹴る。 ――あまりにもとっさの出来事で、ヒュウイは何も思い浮かばず。 それでも瞬時に彼女を守らなければとルーィを抱えようと手を引くが、 「ったく」 と言う、悪態がその瞬間聞こえて、そのあまりにも素っ頓狂な言いぐさに、不覚にも身をこわばらせてしまう。 あきらかに失態だったがが、結局のところ、その行為はルーィの邪魔をしないという点で正解だった。 ルーィはヒュウイを掴んだまま、残った方の手を壁に近づけ、 「<吸着>」 彼女が握っていたのは丸底のアイロンのようなものだった。 アイロンの底が壁にくっつき、取っ手だけが外れてワイヤーを伸ばしながら キュルルルル――と、落下の衝撃を吸収しつつも下降していく。 「る、お前、こんなアイテムどこで...」 「おーいナンバーワン鳶様は心配より先に、物が気になるかぁ。この薄情も...ん!」 「い、いやそんなワケじゃ」 「そんなのどーでもいいから。てかおもい重い重いぃいいいのよ! このぉあ!」 「重い」 という言葉で踏ん張るようにヒュウイの手を持ち上げるルーィ。 「ほら、下」 が、見えてきたという意味らしい。 螺旋階段は二本の階段が二重に――ようは二本平行の螺旋に並んでいる。 つまり下の階段は、高さ的には半周下の階段で、 「ぼさっとしてる暇があったら、腹くくれ! せーの!!」 で、反動をつけてヒュウイを投げた。 「おおおお???!」 膝を折りつつ着地する。 「あ〜重かった」 軽くなった腕を振りつつ、ルーィもゆるゆると降下してきた。 「じゃ、ねえええええ! ヘタすりゃ骨折する高さだったぞ! あと二秒くらいこらえろよ!!」 「あ、なぁに、助けてあげたのにその態度。つまらない人間よねぇ」 階段のすぐ上の高度で、ぶら下がったまま足を振るルーィ。 反動をつけて取っ手を離し、階段の上へと足を乗せる。 ぶらんと、空中で振り子のように揺れる取っ手。 「ん〜使い捨てじゃないんだろうけど...回収の方法が判らないなあ」 「てか、ルーィ? なんかキャラ変わってないか??」 ルーィは、色素の薄い髪を散らばらして「聞くな」 とつぶやき、右手に巻いた布きれを頭に巻く。 「ワケのわからない災害に巻き込まれて、さらに二三度死にかけて、その都度ワケのわからない奇跡に助けられてたら、開き直りたくもなるわよ。んなことより...」 『ルーィ、坊や!!』 遠くから声がした。 D・Jの声だ。 しかし建材を振るわせて喋るD・Jの声ならば、近くから聞こえてきても良いはずだ。 それがわざわざ遠くから聞こえると言うことは、 「スー姉」 「スー?」 その通りで、スーベリーアが真っ青な顔して10段飛ばしぐらいで降りてきている。 その後ろから... 「わ、わけわかんねえ」 螺旋階段一杯の大きさの石の玉が転がってきている。 玉は素手には快適な加速度を得ているが、遠心力で壁にこすりつけられて総合したスピードはさほどでもない。 というよりは...ギリギリ人が逃げられる程度の速さだった。 「さすが賢者の知恵...どこの冒険野郎よ」 『ルーィぃいいいい。あんたが勝手に要認証設備使うからトラップが誤作動したじゃないの』 「え、わたしのせいなの。認めないわよ」 『認めろやぁ!!』 バンダナを巻き終えてしれっと言うルーィに、ヒュウイは「こいつこんなだったっけ?」 と本気で冷や汗を流した。
(天上へのモーダルシフト)
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■2005年11月17日(Thu)
涙も過去も未来も跡形もない
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コンビニで味噌汁は売っていないのは何故だろうと、そんなことを考える。 未だに、コンビニで売っているスープと言えば、おでんのツユぐらいしかない。 せいぜい、お湯のサービスがあるぐらい。 何故だろう、どうしてか。 味噌汁とか、コーンスープとか、コンビニで売ってたら買うのに。 とはいえ、もうコンビニも歴史が古い。 自分が考える程度のことだから、誰かが自分みたいな案は出したことに違いない。あるいは、今日もコンビニの企画屋が出したかもしれない。 しかし、その案は通らないのだ。 それは何故だろうか。ここまで味噌汁が、あるいはスープが売って無いとなると、致命的に駄目な部分があるんだろう。 何故だろう。味噌汁にはお袋の味があるからか? いや、それならおでんにだって、と言うかうちのお袋の味はそろそろ「あさげ」 と「ほんだし」 だ。 じゃなんだ。 やはりスープ単品だと売れないのか。 あるいは、利益が出ないのか。 それとも、ホットジュースメーカーから圧力が掛かっているのか? なんだろう、なんだろう。
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高いを目指す少年――ヒュウイは真っ逆さまに落ちながら、 気絶していた。
「高いところを目指すことは、もう、ある意味人間の欲求みたいなモノなのよ。 ほら、馬鹿と煙は高いところが好きなんて言うでしょ」 「お、俺は馬鹿じゃねえよ」 「馬鹿よ。ばかばかばかばかもう、超がつくくらいに馬鹿よ。 じゃないと何? こんな夜遅くに屋上の更に上行ってみたいだなんてロマンチック考えないわよ」 「...」 ぐうの音も出ない。 「わたしだって、まだ頂上には上げて貰ったことないんだからね。 全く、こんな事なら上の方の合体設計図も見ておけば良かった...」 まるでわたしが先に登りたかったのに、みたいな言い方で、怒る姉。 「スー姉も? あんなにみんなにすごいって褒められてるのに...」 それが、ヒュウイが上を目指す理由――コンプレックスだったのだろうか。 いたずらがバレた今となっては思うことが出来る。 「ま、ね。背も結構...ってか自分でも引くぐらいに伸びてきてるんだけど、まだ体力が追いつかないって言うか。 特に90mあたりは、塔の加護はゼロ。大の大人でも酸素マスクつけてごわごわのコート来て、それでも30分も動いてられないらしいのよ。ヒュウイの今着てる服でも薄すぎ、寒すぎ」 「...そうなんだ」 たしかに、それは甘く見ていた。 「ま、それはともかくともかくそれは。よ。 高いって言ったところで、わたしたちには塔の絶対的な高さなんて実感できないし、窓の外から、塔の頂上から、ベランダから見下ろしたところで、嗚呼ここから落ちたら死ぬんだ、死んじゃうんだみたいなことは思えても...いや、もしかしたら死なないかな。知ってる? 物ってある程度落ちると落ちる速度が変わらなくなるらしいのよ」 「だからって、さすがに死ぬと思うけど...」 「そうね。死んじゃうのよ」 ヒュウイのつっこみに、頭の上でスー姉がうんうんと頷いて。 「でも、そう。塔から転げ落ちるなんて絶対に考えもつかない。ましてや塔が倒れるとか潰れるとか、そう言うことは...まあ考えるんでしょうけどそれについては諦めちゃっている。下の世界の人だって、地震とか来ればどうしたって死んじゃうらしいし。だから、わたしたちにとって、塔の高さなんて無いに等しいのよ。無いから全然怖くない。 そんなのより、それこそ脚立登っただけで感じる高さ? そう言うのの方がよっぽど恐い。 でも恐いから、楽しい。か、どうかはわからないけどドキドキする。 ヒュウイが欲しいのは、塔から見上げる絶景の見晴らし――なんかより、きっとそんなドキドキじゃないかな。 だから、ヒュウイにとって安全きわまりない屋上の上なんてのは地面と一緒なのよ」 「屋上が...地面」 訊けば当たり前のようで、それでいてよくわからない。 ヒュウイは、10才の脳みそをフル回転させて、けど眠気に負けて考えるのをやめる。 「ヒュウイはね...ううん。わたしならね、わたしなら実感が欲しい。 自分たちは、どれだけ高い場所にいるのか。どれほど、恐い場所にいるのか。どれだけ登れたのか。 でも判らないのよそんなの。安全が保証された屋上の天板じゃ、高度数千mのベッドの上じゃわかりっこない。 だから、高いを目指したくなる。自分たちが高い場所にいるという実感が欲しくなる。 危険あぶないと思える、相対的な高さを絶対的な高さに置き換えて、それで高いところに来たんだと満足したくなる」 「...」 もうさっぱりわからない。 自分は、そんな難しいことを考えて、頂上を目指したのだろうか。 でも、確かにそうだ。 大人達があぶないからと言ったから、ヒュウイは塔を登りたくなった。 生きるに必要な物しかない塔に、そんな危険な場所があると知っただけで、胸がときめいた。 別に死にたくなんて無いけれど、高いところに行きたかった。 高いところで生きたかった。
その塔が崩れる。
「ヒュウイ!!」
声がした――気がした。 目覚めたのは、身体を螺旋階段に打ち付けて、一回跳ねて再度階段に身体をぶつける直前だった。 そして身体をぶつけて――鈍痛が走る――螺旋階段を転げ落ちそうになる。 方向感覚もわからないまま、身体が浮いてぞっとした。 塔の階段は、壁の内側に巻き付くように螺旋状になっている。普通なら内も外も壁に阻まれるのだろうが、この双国管理塔の螺旋階段はせいぜいが手すりのある程度だった。 その、何もない空っぽの空洞がある内側に放り出された。 何もこんなタイミングで目覚めなくても、とは思ったが、ヒュウイは「うわああああ」 叫びつつもがむしゃらに手を伸ばす。 その手が――ベタなことに――階段に引っかかった。 全身打撲の痛みが走るが、無視した。 落ちればまず死ぬ。 この階のこの高さには四角と十字の路があったはずだが、そっちはもう――何本かの柱と壁に内接する部分を残して、ほとんどどが崩壊していた。 全体重を片手に預けて階段にぶら下がる。その手も第二関節が引っかかっている程度にすぎないが... 「なんとか、なるか...」 そこは現役の鳶である。 指が引っかかる場所があれば、身体を持ち上げるぐらいの芸当は...まあ、さすがにそれぐらいとなるとヒュウイを数え数人程度だが、ヒュウイの家族ならたしなみ程度の技だ。 だが、その瞬間も揺れは続いてた。 そしてヒュウイはそのことを失念していた。 ググギィイイベキンとよくわからない音とともに、一際大きな揺れが塔を襲い、
またもやヒュウイは中空に放り出された。 一瞬、ヒュウイはよくある本とか、くだらないD・Jのラジオドラマなんかでよくあるベタな展開を期待した。 それは藁にもすがる思いと言う奴で、ヒュウイは即座にそんなことを考えている場合ではないと思考を切り替えたのだが、
――その瞬間に、ヒュウイの腕を誰かが掴んだ。 ベタなことが起こったのだった。
(天上へのモーダルシフト)
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■2005年11月16日(Wed)
まっすぐ自分の言葉
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・「アイデアなどに煮詰まった時の気分転換の方法は?」 「煮詰まっているようではプロになれません。煮詰まるな!」 (許斐剛)
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まあ、煮詰まるの用法が明らかにおかしいんですが、それはおいといていい言葉だ。スカッと来ますね。 AとBを1人だけ助けられるとして助けるとしたらどっちを選ぶと言う質問に「どっちも」 と答えてその後へりくつ並べて故にどっちも助ける俺なら出来るみたいに完結させるタイプのヒーローがいますがアレに通じる爽快感があります。
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ちょうど、このぐらいの高さだった。 夜中、鳶に生まれた姉弟は身を切るような寒さに耐えながら、狭い縦穴の中で一夜を過ごした。 後に知ったが、そこは冷蔵庫になる予定の場所だったらしい。 だからと言って、なぜ冷蔵庫に縦穴が必要なんだという程度の話だが。
スーベリーアが重度の高山病を患い、その天才的な鳶の技能の一部を失ったことに、他の鳶たちは悲しみこそすれ恨みに思うことはなかった。 スーベリーアが健在であれば、塔の建設はそれこそ冗談でもなんでもなく、1.5倍くらいにまで早まるのだろうが、所詮それだけだった。生きている間に、塔が完成するわけでは無い。 むしろ、スーベリーアの給料が下がって自分の給料が上がると、周りは喜んだぐらいだった。本音とも冗談ともとれる喜び方で。 もっとも、鳶の給料は、運んだパーツの数、組み込んだ数、難易度、その他設計図の理解度、他の鳶への協力度などを鑑みて、鳶の長が配給するので、それで他の鳶の給料が上がるのか、あるいは運ぶに困難になったのみのスーベリーアの給料が下がるのかと言えば、そうでもなかったが。 今でも、スーベリーアは鳶では1番の給料取りである。
『“どうせ降りるなら、今、引退しても、何も問題は、ないから”』 『え、まさか全部降りるつもりなの?』 首を振る、スーベリーア。 実際、それは様々な点で無理がある。 その大半は環境の問題だ。 ルーィが言うところの塔の結界によって、気圧の変化などは半分以下に抑えられているものの、それでも下の世界は、圧倒的なまでに最悪な環境にある。 空気が濃い重い暑い埃っぽい臭い汚い湿っぽい蒸し暑い苦しい... まさに劣悪である。 地面を離れ空を住むことを決めた塔の住人達は、年月を血脈の代を重ねるたびに、その地上で暮らす者にとってはなんてことの無い劣悪な環境に耐えられない身体になってきている。 心肺機能以外は。 それにしたところで、地上の埃の多い空気を必要以上に吸いこんでしまうと言うだけであるが。 『“そもそも、塔の通貨は、塔でしか、通用しない”』 『そりゃそうだねぇ。塔で売ってる物は、地上じゃ半額以下で売ってるし』 塔で生産するものに、貴重なものは何一つ無い。 精々、高山植物ぐらいだろうか。 『“そうではなくて、下の居住層に”』 『下の階層で暮らすってことやぁね。う〜ん、そうなると鳶じゃなくなるから、私の優先的なサポートは受けられなくなるわけだけど、ま、それは関係ないっちゃ関係無いしぃ。スーには、塔内なら遊んで暮らせるだけの蓄えはあるわけだし』 『“働く”』 『まあそりゃスーならなんでもやれるでしょうけど、あしはあんまりと元鳶には働いて欲しく無いんだけどなぁ。引退したスターがサラリーマンとかやってたら物悲しいって言うかぁ。ま、いいけどね。 それはそれでスキャンダラス。 それより、なんで引退したいの? ヒュウイから離れるため?』 『“ヒュウイ?”』 スーベリーアは目を丸くして、それから首を振った。 『“どうして”』 『いやなんでって...あ〜そういえばそうか。最近坊や寄りでやってたから失念しちゃってたなあ』 『“お姉ちゃん思いなのは嬉しいけど、”』 『いやいやいや、あの極悪ひどーの刻の賢者に殴りかかるぐれーの覚悟をお姉ちゃん思いで終わらされてもぉ』 『“...ヒュウイ。思い詰めてたのかな”』 『まあ、目の前に人参ぶら下げられりゃ誰だって噛みつきたくなる気もするけど。そうやねえ、ありゃ坊やらしくもないわ。というかあのガキ、刻の賢者に契約持ちかけるってのがどういうことかルーィに教えてもらってなんかいな。良質の人精霊を採集するためのみに生きているあいつらにお願いをするってのは、つまるところリアルに悪魔や天使に魂を売り渡すのと同じってことなのに』 『“そう、あの人から、そんな感じは、しなかったけど”』 『そりゃまあ、契約する方が良質の才能でないとだめなんだから。騙して契約なんて意味ないっしょ。坊やも、その辺のルール、と言うか条件で助かったのかもねえ』 『“いつか、その気持ちが、治まるのかと、期待していたんだけど”』 先ほどから、話がかみ合っている様子ではないが、二人は気にした様子もなく、 『“でも、もう直らないのだとしたら、あの子も、付き離してでも、一人立ち、させないと”』 『...う〜ん。てっとうてっび、手間の掛かる弟としてしか見てないよなあ。 坊やの気持ちを気付いてないとかならまだしも、気付いてるのになお、男として見るなんて気持ちが欠片もねーの。そりゃルーィも困るわ。 せめて真正面から受け止めて振って上げるとかしたら踏ん切りつくかもしれないのに、スーにして見りゃ、真正面から見るなんてことを思う発想すら湧いて来ないわけだからぁ』 『“それは、違うよD・J、叶うのなら、見てあげたい、ヒュウイと、ルーィの、ためにも。けれど、わたしにも、ひとつだけ、納得しなければ、ならないことがある。納得の、いかないことが、ある”』 『ん〜そりゃねえ、それが結局今のこの状態の原因なんでしょ。それはわかって――風が来る! 陰に隠れ、何かに捕まれ! 伏せるとかじゃだめ!!』 突如、D・Jが叫んだ。 叫びは、スーベリーアの立つ床のみではなく、全ての壁を揺らして、まるで合唱して響く。 衝撃が、壁を叩いた。 衝撃で、十字路が、鉄筋よりも軽く、丈夫なはずの十字路がつり橋のようにたわんだ。 スーベリーアは、その直前に自ら飛んでいた。捕まる場所もなかったから。 反応は迅速だった、彼女は無重力にほうり上げられて力の抜けきった身体を緊張し、膨らんだり落ち窪んだりし続ける床を蹴って、蹴って、蹴って、それだけで壁の揺れたのとは反対方向へと進んでいく。飛ぶように。 一度でも足をつければ揺れに足を取られて、動けなくなっていたであろうが、スーベリーアは、そんな状況下でも常に冷静で、やたら落ち着いていた。 床面のたわみを計算に入れ、ちょうど上にも下にも行かない床板を選んでは踏んで、選んでは踏んで、そして螺旋階段にまでたどり着く。
その後、すぐに十字路が落ちた。 スーベリーアは上を見上げた。 外壁がぎしぎしと軋み、ボロボロと建材を落としている。 パズルは一度組み込めば、きちんとした方向に力を加えなければ、まるで最初からひとつの構造物だったかのようにきっちりと噛みあって分離することなどありえない。 ありえないにも関わらず、建材は、ボロボロと、堅固とは言えやはり弱点ではある連結の繋ぎ目からバラバラになって、落ちていく。 鳶ならば、それを見ただけでもう塔はダメだなと絶望できる光景だった。 その壁から――スーベリーアの立つ場所からは一番遠く、道ももう無い壁から穴が空いて、人がポロっと落ちてきた。 スーベリーアには、それがヒュウイであるとすぐに理解できた。
(天上へのモーダルシフト)
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■2005年11月15日(Tue)
走り出す前の
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「ファンだからこそ許せないのだ」 とか、 そう言ってる時点でもうファンではないような気がするのだが、どうもそう思わない人もいるらしく。 ファンってのは要は崇拝するぐらいにあこがれるって事で、許せないってのはあこがれられない部分が見つかるってことで、それはもうファンでもなんでもなく、むしろファンであってはならないはずなのに、「ファンだからこそ許せない」 だとか、今戻ってくるなら許してあげるみたいな傲慢な台詞を、そんな一目かっこよさ気で、実は矛盾しているだけで何の価値もないそんな言葉を吐く時点で、もうファンであることの条件のあこがれというものが一切無くて、やはりそれはファンであるとは言えないのでは無かろうか。 許せないのに、未だにファンであると言うことに何の意味があるのかというと、まあただ単にそのあこがれに費やしてきた自分の労力をおいそれと見捨てることができないとかまだ他の部分であこがれてる点があるだとか、ようは「もったいない」 と感じているからなのだろうが、だからこそ「もう一度あこがれさせろ」「オレにもう一度好きと思わせてみろ」 などと、そんなことを言うのだろうが、真に取り戻すべきなのはそれにあこがれていたはずの自分やあんたなのでは無かろうかと思うわけで。 あのころのあんたなら、俺が箸を転がしただけでもリスペクトしてただろうよ、きっとね。と、いろんな人が思っているんだろう。たぶん。 別に、ファンであり続けることはそう難しくない。 失望しなければいいのだ。 たとえ何度となく呆れかえっても、そのたび失望しなければいいだけだ。 許せないのであればファンではない。 あこがれを失ったのならやはりファンではない。 失望しているのだから。 次に期待するだとか、それさえなければなんてのは、ただ利害が一致しているから消費しているだけで、それだけだ。あこがれがない。崇拝してもいない。 ファンは期待しない。 ファンは失望しない。 ファンはあこがれるだけで、好きでいるだけだ。 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
ん〜ちょい支離滅裂か。 ただ、「ファンだからこそ許せない部分があるんですよ」 みたいな発言に、自分が受ける印象は、 「実のところ、それ自体は今さら好きでもなんでもないくせに、かつてそれが好きだった自分の立場を守るためだけに使っている」 みたいな感じです。 まあ、それ以上に、 「なんでこいつの許しを得る必要があるんだろう」 と思ってしまうわけですが。同じファンとして。ついでに言うと、大抵そう言う奴が言う「こうしたら面白い・許せる」 というモノがどう考えても面白くなさそうなんですよね。コアファンの意見を聞いていくとコアにしかならないみたいなのと同現象ですな。 総合して、「たいして面白くもない偽ファンの俺の許しを請え」 みたいな発言に聞こえるって事だろうか。そりゃ確かにアレだなあ。
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時間は前後する。
さて、スーベリーアは鳶である。
塔において鳶職の仕事は――つきつめれば、持ってこられたパズルのピースを指定の場所に填め込むだけの作業である。 パズルのピースは、大きくてせいぜい一抱え。小さくなると拳ぐらい。平均して鍋一個ぐらい。 いずれにせよ小さく、そのピースによって大規模な空間(100m×100m×円周率×100m) で展開される壮大な立体パズルを完成させるわけである。 もっとも、空間――ひとつの階層におけるピースの比率は10%未満であるが。
このパズルは建物であるため、もちろん設計図が存在する。 設計図は、必ずパズルのピース(ブロックとも言うが) と一緒に運搬係によって運ばれてくる。 設計図にはピースが填め込まれるべき正確な高度と座標、そして座標を中心に10m四方の地図が書き込まれている。 しかし、場所が判明してさえすればパズルが解けるかと言えばそうでもない。 ブロックそのものがまたパズルの塊だからだ。 ブロックにはその連結において難易度が存在し、さらには連結の順序が存在する。 連結の難易度は、知恵の輪を填め込む作業に似ている。 ただ凹凸を見つけて填め込むだけの物もあれば、押して回して一度引いて角度を変えて――と、それこそキャストパズルめいた填め込みを行わければならない物もある。 連結の順序は、プラモデルを作る作業に似ているだろう。 先に内部を造り、外部を組まなければならない。全体を一気に作らず、部分部分を造っていき、最終的に結合させる。 つまり、鳶にはその順序や段取りを見極める能力と、連結を素早く行うひらめきにも似た発想力が必要となる。
では、鳶はいったい一日に何個のブロックを運び填め込めばいいだろうか。 平均を一辺30cmの立方体と考えると一日10cmの高度を稼ぐためには11627個以上...鳶は約100人なので、一人約117個。8時間働いたとして1時間に15個。 ――つまり、4分に1個、パズルを解く必要がある。 解くと言っても実際に解くことに考えを費やす時間はない。 設計図を読み解く時間や、組み立ての段取りを考える時間、そして何よりパーツを迷路のような立体迷宮をかいくぐり所定の位置に持って行く時間を加算しなければならないからだ。 それらを踏まえれば、謎解き――パーツの連結には1分も掛けられない。 鳶にとって瞬間的な発想力がいかに必要なのか、想像が出来よう。 無論、螺旋階段を何度も行ったり来たりする体力も。 そして、発想・段取り・空間把握あらゆる部門でスーベリーアの能力は、ずば抜けていた。現在でも、一日に300以上のブロックを処理している。しかも連結の難しい精密系のブロックを主にして、だ。 一般に、パズルなどの図形処理や、幾何学的計算、立体の空間把握能力は男性が優れているのだとされているが、所詮は一般論。本物の才能と呼ばれるモノの前には、男性も女性も関係がない。先天的なモノ――とは言い難い。両親が鳶であったという環境は、何においてもスーベリーアに影響しているであろうから。 スーベリーアにはブロックの連結部を見ただけで組み込み方を理解する発想力と、複雑な立体パズルを一度も解体することもなく完成させられる処理力があった。 一度見た設計図を記憶し、全ての設計図と統合して一つの立体地図として頭の中に展開する力も。 その力は現職鳶の中でトップ3――いや、一度病にかかり落ち込んだ体力と高々度でのリスクさえなければ、間違いなくトップであっただろう。 しかし現在はそのトップの座を義弟のヒュウイに譲っている。 ヒュウイもまた、そんなスーベリーアにあこがれて追いつこうと努力をしてきた秀才であった。
『スー、もう降りない?』
スーベリーアは塔の頂上部、その内部側にいた。 もっとも、一番高い内部は外壁の物見櫓から10m以下の高度に存在している。 屋上からの相対的な高さで言えば、櫓が約70mで、この場所が60mぐらいだろう。 これは、外壁の連結難度、組み上げ順序が最小かつ最優先されるから、つまり組むのが簡単で一番最初に組まなければならない物だから、必然的に速く造られるのである。 パズルでも、外側から造るのが常道だが、そのルールは塔にも当てはまっていたのだ。 外壁のブロックは何より全てのブロックが同じ形であるため設計図もなければ、座標もない。1人一日120個どころか、1000個でも組めてしまう(無論、屋上すぐの高さなら)。そのため、職につきたての見習いや図形処理や空間把握能力に優れていない鳶は外壁を受け持っている。 一般に初心者職だが、体力と運動能力だけが抜群に高い頭はそこそこだが数をこなせるタイプの鳶も外壁を担当する。
60m部は、四角形に十字の対角線を引いた通路状の建築だった。 そこから頂上を見上げれば、70m部はアリーナの二階席のように内側に張り出しているのが見て取れる。 あそこは、おそらく円状の集合住宅になるだろう。 ドーナツ部は住宅に、そしてスーベリーアの立つ四角十字の道は、そのまま通路になる。 線はもう少し増えるだろうが。 これは――ドーナツ状におそらく50世帯ぐらいの家が出来るとして、円周部の通路だけではどうしても遠回りになる世帯が多いためである。 例えば真北から、真南の「向かいの」 家に行くには直線では200mなのだが、円周上をわたると約300mもかかり約1,5倍余計に歩かされる。 この無駄を解消するために、住宅部すぐ下には常に直線の通路が造られるのが常だった。
話はズレたが、スーベリーアはその四角十字の通路の真ん中で、ボンヤリと立ち尽くしていた。
『ねえ、スー...』
普段なら高すぎて、ルーィやD・Jが言うところの結界の密度が薄すぎて登ってこれやしない領域である。 あまり意識してはいなかったが、重度の高山病にかかったのもこの高さだった。
『スー。降りようよ...坊や――ヒュウイに会いたくないのならそれでいいからさ。てか、あいつ今、上にいるし』
そんなD・Jの言葉を訊くでもなく、スーベリーアは十字の交点、円の中心でぼんやりしている。 建設中なだけあって、手すりや柵も無い危険極まりない空間で、しかしぼんやりしている。 何も考えていない。 何をしようともしない。 ただ、立ち尽くしている。
(天上へのモーダルシフト)
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■2005年11月14日(月)
急な坂道登ったら、
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 | 前回の絵チャの絵。イッコ。後ろの建物は自分が描いたんじゃないですよ(てか描けん描けん)。 隅っこで描いてますが、このポジションはパレットが近いから描きやすいんですね。迷惑顧みず良く占拠します。
まあ、絵チャの醍醐味は他人の絵の色をパクる部分にあると思いますが。
余談ですが、 「<RUBY><RB>」 を「るびあ」 「</RB><RP>(</RP><RT>」 を「るびい」 「</RT><RP>)</RP></RUBY>」 を「るびう」 と辞書登録すると、ルビタグ打ちが比較的楽になります。 「るびあ本文るびいルビるびう」 ↓ 「本文」 です。慣れるとすんげー楽なので辞書登録してみましょう。 楽というか、楽しいと思えるぐらい便利だったりします。
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「王様の仕立て屋8」 「みなみけ2」
購入。 迂闊にスーツが描けなくなる王様の仕立て屋は、アキバ編も入ってます(笑) メイドパスタも入ってます。
それはともかく、なんかもう全ての従業員をメイドさんにすりゃいいんじゃね? と思う昨今。 メイドコンビニ、メイドレストラン、メイドネットカフェ、メーイドカレーハウス、メイドパチンコ、メイドゲーセン、メイド野球、メイドブルガリアヨーグルト。 男女雇用機会均等法にはずれるか。 最近男性差別が激しいような、最近でもねえな。 じゃ、男子は執事で。 でも執事は執事よりも、執事の方がしっくりくるな。自分だけか。 どうでもいいけど、家政婦がメイドの括弧で現れるメイド家政婦とかって、なんか一回転した斬新さがあるね。
ネコソギ上巻読み終えました。 わかりやすくスタンドで例えると、が面白かったです。 ひき逃げアタックも面白かった。 上巻で、過去のあらすじを総ざらいしてくれたので、戯言シリーズだいぶん思い出して来ました。て、ことでこのまま続きに向かいます。 | | |
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