岩手県を代表する湯処花巻温泉郷の一つ、大沢温泉は一軒宿だが、山水閣・自炊部・菊水館から構成され、合計すると131室、最大600名弱が一度に宿泊できる。しかし、それぞれの独立性が高く、山水閣に宿泊した場合、専用の大浴場・露天風呂があり、混雑を感じない。 |
大沢温泉の名物、豊沢川の渓流沿いにある混浴露天風呂「大沢の湯」。
半露天風呂の「豊沢の湯」。透明な湯で満たされた大きな浴槽越しに、緑豊かな豊沢川の渓谷が見事な借景だった。
温泉名 |
施設名 |
都道府県 |
大沢温泉 |
山水閣 |
岩手 |
乳頭温泉郷 |
妙乃湯温泉 |
秋田 |
ー |
川原毛大湯滝 |
秋田 |
吹上温泉 |
峯雲閣 |
宮城 |
女夫淵温泉 |
女夫淵温泉ホテル |
栃木 |
大網温泉 |
湯守田中屋 |
栃木 |
塩釜温泉 |
彩つむぎ |
栃木 |
塩の湯温泉 |
明賀屋本館 |
栃木 |
大丸温泉 |
大丸温泉旅館 |
栃木 |
清津峡温泉 |
元湯 清津館 |
新潟 |
白骨温泉 |
共同露天風呂 |
長野 |
新穂高温泉 |
新穂高の湯 |
岐阜 |
新穂高温泉 |
深山荘 |
岐阜 |
塩沢温泉 |
露天風呂 |
岐阜 |
入鹿温泉 |
瀞流荘 |
三重 |
上湯温泉 |
神湯荘 |
奈良 |
湯泉地温泉 |
滝の湯 |
奈良 |
祖谷温泉 |
ホテル祖谷温泉 |
徳島 |
天ヶ瀬温泉 |
共同露天風呂 |
大分 |
黒川温泉 |
山みず木 |
熊本 |
日本を代表する温泉地の一つ、鳴子温泉郷。鬼首温泉郷は、鳴子温泉や川渡温泉などと違って、宮城・秋田両県の県境の山間にあり、間欠泉でも知られる。
鬼首温泉郷の一つ、吹上温泉の一軒宿、峯雲閣に立ち寄って、有名な滝の温泉・仙人風呂で入浴した。
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温泉の滝が有名な仙人風呂。
奥飛騨温泉郷のシンボルと言っていい新穂高温泉にある無料の共同浴場。風呂の横を蒲田川の激流が白波を立てて流れる。 |
入鹿温泉(瀞流荘)は温泉ガイドブックで秘湯として紹介される湯ノ口温泉(湯元山荘湯ノ口温泉)の別館で、車で5分足らずの手前にある。ここから湯ノ口温泉におもちゃのような可愛いトロッコ列車が出発する。乗車時間はわずか10分、1日に6往復である。
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露天風呂からは北山川の幅広い河岸とゆったり流れる清流が眼前に広がり絶景である。
人気の祖谷温泉は、「日本三大秘境」の祖谷渓谷の真っ只中にあり、断崖の上に空中楼閣のように建っている。宿からは百名山の一つである剣山(1、955m)を源とする祖谷川が削ったV字渓谷を見下ろす。 |
天下に名高いケーブルカーで降りていく渓谷の露天風呂。、四国では稀有な加温も加水もしない源泉掛け流しの渓谷露天風呂だ。
ここにたどりつくのにかなり緊張する。左側は祖谷渓谷の断崖だ。
塩原は紅葉の名所。秋は渓谷の紅葉を愛でながら入浴を楽しめる。
箒川の渓流を臨む宿。
箒川の渓流、七つ岩吊り橋の袂にあり、最近改装され宿名を変えた女性好みの瀟洒な温泉宿だ。 |
上湯川の清流が眼前にある源泉露天風呂。日帰り入浴の場合はこちらで入浴できる。
関西随一の秘湯・十津川温泉郷の中にあっても最深部に位置する上湯温泉へのアプローチは厳しい。日本秘湯を守る会の宿・上湯荘には数多い風呂があるが、上湯川の渓流にあり、源泉に近い大きな露天風呂に注がれる温泉は鮮度が抜群、しっとりした泉質が素晴らしい。 |
天ヶ瀬温泉の名物は、大小の岩石がゴロゴロ転がる玖珠川の河原に点在する5ヶ所の共同露天風呂だ。
筑紫川支流の支流、玖珠川の渓流沿いに20軒を越える旅館が立ち並ぶ天ヶ瀬温泉は、別府・湯布院と並ぶ豊後(大分県)三大温泉の一つで、奈良時代の豊後国風土記にも登場する長い歴史を持つ。 |
ゆっくりと湯船に浸かって周囲を見上げると、両側の崖の木々の新緑が陽光を通して、目にも鮮やかだ。風呂から少し身を浮かすと、眼下に渓流が流れ、自然と一体になった入浴が楽しめる。
山深い乗鞍岳北東中腹、標高1,400mの高所に13軒の宿が点在する。温泉偽装問題で世の中を騒がせたが、湯量はもともと豊富、掛け流しの宿が大多数である。まぎれもなく名湯であり、秘湯である。
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長野県伊那市と岐阜県高山市を結ぶ国道361号沿い、開田高原から長峰峠を越えた先にある塩沢温泉の無人露天風呂。廃業した旅館・塩沢山荘が所有していた混浴露天風呂だったが、現在は地元の方々が奉仕で清掃・管理されていいる。
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小さな温泉地にもかかわらず、「滝の湯」「泉湯」の二つの共同浴場がある。小型の内湯の他に小さな滝を目の前に眺められる端正な露天風呂がある。
十津川村は紀伊半島のほぼ中央に位置し、和歌山県と三重県に接する。、日本で一番大きな村であり、日本の三大秘境の一つに相応しい隔絶された村である。村には十津川温泉・湯泉地・上湯の3つの温泉があり、すべての旅館・共同浴場が掛け流しである。 |
渓流と一体となった露天風呂
乳頭温泉(秋田県)・湯布院(大分県)そして黒川温泉が、「憧れの温泉」「泊まってみたい温泉」のベスト3だろう。
山みず木は、温泉街の中心から2kmほど離れた山間(やまあい)にあり、3つの露天風呂は何れも田の原川の渓流沿いにある。
混浴露天風呂「幽谷の湯」は、温泉ガイドブック・雑誌によく紹介される大きな露天風呂で、前を流れる渓流と一体となって、まるで川の中で湯に浸かっている様な気分になる。
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清津峡は上信越国立公園内にあり、黒部峡谷(富山県)・大杉谷(三重県)とともに日本三大渓谷に数えられている。清津峡小出温泉はその峡谷のトンネル遊歩道入り口にあり、旅館は3館。清津館は日本秘湯を守る会の宿で、清津川の渓流に造られた貸切露天風呂は一級品だ。 |
露天風呂王国・奥飛騨温泉郷の最奥、穂高連峰を間近に見る新穂高温泉。吊橋を渡っていく深山荘の蒲田川の渓流と一体となった露天風呂。 |
鬼怒川の渓流に面し12の露天風呂が湯煙を上げている。
鬼怒川温泉からバスで1時間40分かかる秘境にある。
日本有数の秘湯・奥鬼怒温泉郷の入口にある温泉の一軒宿。渓流に面し10を超える大小の露天風呂がある。 |
塩釜温泉から箒川に架かる橋を渡って対岸に出て、鹿股川を1kmほど遡ると、宿が2軒だけの塩の湯温泉に到着する。
老舗・明賀屋本館の鹿股川の渓流と一体となった混浴の「川岸露天風呂は、温泉通に知られた有名露天風呂だ。 |
渓流風呂
目の前には堰を流れ落ちる先達川の景観が広がる。
混浴・妙見の湯。2つの木造の湯舟には、それぞれ金泉・銀泉と呼ばれる泉質・色の異なった2種類の温泉が掛け流しで注がれる。
乳頭温泉郷の中では異色の旅館だ。大都会の建設会社で勤務していた女将のセンスが、館外、館内の家具・調度・食器・サービスなどのいたる所に生かされ、和風モダンの洒落た雰囲気を漂わせている。ここは、女性に人気の旅館で、予約は早めにしておかねばならない。
風呂は客室数が少ないのにバラエティに富んでいて、とても贅沢な入浴が楽しめる。 |
崖と巨岩と深い淵が造形する渓谷を見下ろす絶景の露天風呂。(混浴)。
塩原11湯の入口にある大網温泉の一軒宿・湯守田中屋は、源泉かけ流しの8ヶ所の風呂の湯巡りが出来る。渓谷を300段下って入浴する「野天風呂(4ヶ所)」は、渓谷美を愛でながら入浴が楽しめる絶景露天風呂だ。 |
これを三段に堰きとめた露天風呂が5つある。川上の露天風呂2つが女性用、下流の三つが混浴である。
那須岳に発し、当館脇を流れる白土川は川の水そのものが温泉で、渓流となって流れ下る。
那須高原から濃霧のボルケーノハイウェイで高度を上げていき、ようやく那須岳の山腹、標高1,300メートル、那須温泉郷の最奥部の秘湯・大丸温泉に到着した。ここは、露天風呂の横に渓流が流れているわけでない。渓流そのものが温泉なのだ! |
渓流と一体となった有名な川岸露天風呂(混浴)
大湯滝から徒歩30分の距離にある川原毛地獄。日本三大霊場の一つ。
川原毛大湯滝は、北海道・カムイワッカ湯の滝と並ぶ温泉大滝で、そそりたつ岩壁を20m落下し、その滝壺で豪快かつ野趣豊かな入浴を満喫できる。
但し、pH1.41の強酸性のため、目に入ると滲みるので要注意。日本三大霊場の荒々しい河原毛地獄の先にあり、こちらの観光も楽しめる。 |