那須町は人口27,000人、栃木県の最北端に位置し、北は南東北の福島県に接し、北西部には那須連山の主峰、今も煙を噴き出す那須岳(1915m)がそびえている。
標高220m前後の東部地域まで、その標高差は1,700mと非常に大きく、起伏の多い複雑な地形をしている。
日光国立公園内の山麓地帯である那須高原は酪農が盛んであるが、特に皇室の那須御用邸があることで広く知られている。
那須岳の南斜面には、鬼怒川・塩原と並ぶ栃木県の三大温泉地、那須温泉郷が展開していて、年間300万人以上の観光客が訪れている。
データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください。
住 所 |
那須郡那須町大字湯本269 |
電 話 |
0287−76−3050 |
交通機関 |
東北自動車道那須ICから県道17号線・有料道路(ボルケーノハイウェイ)経由で約30分
東北新幹線那須塩原駅からタクシー、バス、シャトルバス(無料)で40分〜60分
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施 設(立ち寄り) |
ロビー、売店 駐車場(徒歩2分の町営駐車場・無料) |
宿 泊 |
26室 13,000円〜 詳細は旅館のHPを参照下さい。 |
泉 質 |
単純泉 泉温78.6度 pH7.1 |
適応症 |
不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 |
11時30分〜15時(受付は14時30分迄) |
定休日 |
無休(6月に休業あるのでHP参照) |
入浴料金 |
大人1,000円 |
入浴施設 |
内湯:男女各1 露天風呂:混浴3 女性専用2 貸切:1 |
浴室備品 |
内湯にはシャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー
露天風呂は何もなし(洗い場もなし) |
観光スポット |
那須ロープウェイで山頂駅徒歩40分で茶臼岳山頂へ、
殺生石、沼ツ原湿原、もみじ谷大吊橋、多数の美術館・博物館・テーマ館 |
お土産・食事 |
当旅館で昼食・喫茶を取れるか確認を忘れた。土産は買える。 |
近くの温泉 |
那須湯本温泉、新那須温泉、北温泉、塩原温泉郷、鬼怒川温泉、川治温泉 |
那須町HP
那須観光協会HP
大丸温泉旅館HP |
http://www.town.nasu.tochigi.jp/main.htm
http://www.nasukogen.org/
http://www.omaru.co.jp/ |
雑記帳 |
乃木大将がこの湯を大変愛し、毎年夏に湯治で訪れていた。
大将ゆかりの品がロビーに展示されている。 |
那須連山の裾野に広がる那須野ヶ原には幾つもの温泉がある。
那須湯本・板室・三斗小屋・大丸・北・弁天・高雄、これらは那須七湯と呼ばれて古くからの湯治場だった。
東北自動車道那須ICから10km足らず、那須高原に入ると、信州の高原に似て、牧場や別荘が点在し、道の両側には洒落たレストラン・店舗やテーマ館が次々と現れてくる。
那須温泉郷の中心、那須湯本温泉や観光スポットの殺入石を通り過ぎて間もなく、ボルケーノハイウエィに乗って高度をぐんぐん上げていく。那須ロープウエィ山麓駅に程近く、標高1,300m、那須温泉郷の最奥にある大丸温泉に到着する。
秘湯と言っていいロケーションだが、道路は2車線、天気が良ければ快適なドライブが楽しめる。
施設名 : 大丸温泉旅館 (宿泊日:2003.7.17 2007.5.6)
「日本秘湯を守る会」の会員旅館。
標高1,300mの高地にあり、天候が悪いと夏でも肌寒く感じるが、建物や館内は瀟洒で秘湯の宿という雰囲気ではない。
4年前、ここに宿泊したが、家内が露天風呂や料理が気に入ったので、今回の東北旅行の中継地点として再泊することにした。
来る途中、前回は視界が20mほどの濃霧に遭遇したが、今回は猛烈な豪雨、またまた視界をさえぎられ、センターラインを頼りにノロノロと運転しながらやって来た。
橋を渡って玄関へ。
お馴染みの提灯が玄関に。
焦げ茶色をベースにしたラウンジ
湯上り処
部屋数は、最近出来た特別室+従来の25室(BT22 T3・・・トイレはシャワー付)の小規模旅館で、部屋は8畳〜12畳(次の間付きもあり)の落ち着いた和室。
宿泊料金は、13,000円〜32,000円(特別室)と幅広いが、最多価格帯は20、000円前後と思われる。
2回目の宿泊は、2007年5月6日(日)で和室10畳(BT)、ゴールデンウイークの特別料金が適応されたのか定かではないが、20,000円丁度だった。
食事は食事処で。夕食は一品ごとに供される。
写真を撮影するのを忘れたが、地元の素材を使った料理が多く、メインの鴨鍋はしっかりした味付けで美味だった。
夜8時から有料だが、ラウンジでコーヒーが飲める(400円)。
大丸温泉旅館の最大の売り物は温泉・風呂だ。
これで秘湯の宿としては高い20,000円の料金が設定できるのだ。
那須岳に発し、当館脇を流れる白土川は川の水そのものが温泉で、渓流となって流れ下る。
これを堰きとめた露天風呂が5つある。川上の露天風呂2つが女性用、下流の三つが混浴である。(配置は旅館のHP参照)
男性用内湯(笹の湯)から直接一番大きな「白樺の湯」に出て、さらに「あじさいの湯」「あざみの湯」と川上に向かって石段を上り、次々に入浴していく。
温泉の流れとは別に78度の源泉を直接補給する工夫もしてあって、三つの露天風呂の温度が異なっている。最下流の露天風呂の堰からは、温泉がザアザアと音を立てて流れ出て、再び川となって流れ去って行く。まことに贅沢だ。
一番下流、「大きな白樺の湯」、温度はやや温めで、底は川砂利だ。
「あじさいの湯」
泉質はpH7.1のサラサラした癖のない単純泉。自噴の温泉で単純泉は珍しい。(飲泉可)
風呂はどこもやや温めで私には嬉しい。
混浴としては一番上の「あざみの湯」。板壁の向こう側が女湯。
冬季は、一部の露天風呂が閉鎖されるので、事前に照会されたい。
温泉の渓流、右側を上ってあざみの湯に向かう。女風呂からはここら辺に出られる
自噴の温泉が渓流となって流れ、それを堰きとめて造った露天風呂。4年ぶりに大丸温泉旅館に再泊した。