全国的にその名を知られた「崎の湯」は大改装され、2004年元旦、リニューアルオープンした。
これにより、それまでの湯舟に加えて、太平洋の波が洗う荒磯にもう一つ風呂が造られ、周囲にも大小の岩石が積み上げられて、よりワイルドで重厚な露天風呂となった(女性は湯舟が3つ)。
同時に、従来の無料から有料化されたのは少々残念だが、日本最古の湯とも言われる崎の湯を、これからは地元だけでなく、入浴する我々も守って行くのだと思えば当然の喜捨だろう。
住 所 |
和歌山県西牟婁郡白浜町1688 |
電 話 |
(白浜観光協会)0739−42−3016 |
交通機関 |
阪和自動車道南部ICから国道42号線で約20km
JRきのくに線白浜駅から明光バス・白浜湯崎温泉行で20分湯崎下車 |
施 設 |
駐車場(10台)
平日はここに駐車できる可能性もあるが、土日、祭日は難しいだろう。(行き止まりで渋滞) |
宿 泊 |
不可 |
泉 質 |
ナトリウムー塩化物泉 (pH8.4 78.6℃ 無色 微硫化水素臭) |
適応症 |
不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 |
8〜17時(夏期は19時まで) |
定休日 |
「毎週水曜日」という観光協会HPの記述とガイドブックで「水曜午前中と第4水曜日」の記述があったので、お出かけ前に確認ください。 |
入浴料金 |
3歳以上 300円(2004年1月1日から有料化) |
入浴施設 |
露天風呂男女各1 |
浴室備品 |
シャンプー類無し、ロッカー有り |
観光スポット |
円月島、千畳敷、三段壁・洞窟、外湯巡り、海中展望台、アドベンチャーワールド、ハマブランカ |
お土産・食事 |
シーフード全般(西日本最大級・とれとれ市場南紀白浜での海産物購入が手軽) |
近くの温泉 |
白浜町内旅館(立ち寄り湯)・外湯(5ヶ所)・日帰り施設、椿温泉、えびね温泉、日置川温泉、南部温泉、田辺温泉、湯の峰温泉、川湯温泉、渡瀬温泉、上小野温泉、奥熊野温泉 |
白浜町HP
観光協会HP
|
http://www.town.shirahama.wakayama.jp/
http://www.nanki-shirahama.com/ |
雑記帳 |
パンダ7頭は、白浜温泉の大切な観光資源だ。私も孫にパンダを見せるために白浜で1泊した。
人気番組の「旅の香り」で長時間紹介されるなど、白浜にとって観光資源としての宣伝効果は計り知れない。
|
データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
施設名 : 崎の湯 (4回入浴 最終入浴日:2007.3.1)
海中展望塔は、同時に崎の湯(男)展望台になってしまうので、2つの風呂の男女交代は出来ない。
女性用風呂。開放感は男性用が勝るが、その代りに見晴らしの良い眺望風呂(写真手前)がある。写真はご案内したプースケさんが撮影したもの。
2回目の双子誕生、現在は7頭のパンダがいる。昨年、孫を連れて白浜に泊まった際の写真。
日本三古泉の一つ白浜温泉【他に有馬温泉(兵庫県)・道後温泉(愛媛県)・・・異説有り】は、田辺湾から鉛山湾にかけて点在する新白浜・古河浦・大浦・網不知・東白浜・白浜・湯崎温泉などの総称だ。
白浜温泉の魅力は、恵まれた湯量、洗練された設備・料理・サービスのホテル・旅館、白良浜・円月島・千畳敷・三段壁などの景勝、新鮮な魚介類、数多いテーマパークなどのレジャー施設、それに夏の海水浴など、単なる温泉地という枠を超えた総合力にある。
山間(やまあい)の温泉は雨や霧の日が情緒を増すが、白浜は快晴・青い空が似合う温泉リゾート地だ。
白浜温泉には、もう2つ魅力がある。
全国的に知られた荒磯の露天風呂「崎の湯」、2つの源泉が同時に楽しめる「牟婁の湯」など5つの共同浴場があること。
それに、日本には10頭足らずしかいないパンダの内、なんと7頭が白浜(アドベンチャーワールド)にいることだ。
崎の湯は、太平洋の荒波が洗う岩礁に造られたワイルドな露天風呂だ。
絶海の孤島にあるものはともかく、誰もが入浴できる海辺の露天風呂の中では、豪快・爽快度で間違いなくNo1だろう。
それだけでなく、日本で1、2を争う古湯、白浜温泉発祥の湯崎にあり、歴史上でも由緒ある風呂である。
白浜には、斉明天皇(女帝)、持統天皇(女帝)、文武天皇が行幸された記録が、日本書紀、万葉集、続日本書紀などに記載されている。
飛鳥・奈良時代には、「牟婁の温湯」「紀の温湯」の名で登場し、湯崎七湯に数えられる「崎の湯」「砿湯」は、白浜温泉の中で、もっとも歴史が古い。現在の外湯の露天風呂「崎の湯」と「弁婁の湯」がそれだ。
私がここに最初に入浴したのは、現役中、勤務先の同僚ARさんの別荘に宿泊した際だった。
当時は無料、脱衣室は無く、風呂の横に簡便な棚が設置されているだけだった。
その後、大改修が行われ、2004年元旦にリニューアルオープンし、同時に有料となった(300円)。
両側に岩石が積まれて壁となり、先端の波際に新たに湯舟が造られ、写真の通り豪快な露天風呂となった。
撮影ポイントが入口で、石段を下りていく。奥に新たに出来た風呂が僅かに見える。
ここで入浴料金を支払う。左奥にロッカーのある脱衣室。手前に車10台程度が駐車出来る。
向かって左側の階段と第一の風呂。泉質はナトリウムー塩化物泉で湯冷めしにくい。
湯舟にかなり深い穴。ここから温泉が湧き出ていたのだろうか。
新しく出来た第二の風呂。高潮や風が強いときは海水が入ってきて入浴が出来なくなる。ワイルド感を演出するため、それを意識して設計したようだ。
風呂に浸かると湯面と太平洋が一体となる。
今まで入浴した海辺の温泉の中で、群を抜いて海に近い。
この日は風が強く、海水が侵入していたようで、湯温はかすかに温かさを感じる程度まで下がっていた。
遠くに白良浜が見える。
右手に防波堤と漁船が見える。
海岸の通りから源泉前の細い道を進む。