過去の旅 2006年8月
ホーム
旅トップ
旅リスト

前へ 次へ
 
青春18房総めぐり(8/10〜8/13)
  今回は久しぶりの電車の旅です。始発の電車に乗り、とりあえず、大阪に出てから、あとはひたすら東に向かいました。特に何処に行こうと決めていたわけではありませんが、途中、乗換えなどで降りた駅の駅前を少しふらついたりもしながら、ひたすら東へ向かい、気がつけば、もう夜。そしてそこは千葉県の銚子市でした。しかし駅前はすでに暗くあいている店もコンビニ程度しかなかったので、今日のところは、仕方なく千葉市内までもどり、ねっとカフェでも探すことに。
 千葉市(8/10)
   千葉は、古く関東八平氏のひとつ千葉氏が居城を置いた地ではあるが、江戸時代は、小さな曽我野藩がある程度で、決して大都市ではなかった。都市としての発展は、明治に木更津・印幡県両県合併の際、間にある千葉に県庁が置かれてからであるといえる。それ以降は、東京に近いということもあり、現在では1992年に全国12番目の政令都市になるほどの大都市である。大都市というのはあまりにも大きすぎて、何処から歩いていいものかよくわからないが、とりあえず、駅を降りてあたりを歩いてみることにする。千葉に来るのは3度目。しかし、まちをゆっくりと見て回ったことはなかったので、とりあえず、歩き出すことに。幸いいわゆる繁華街は駅近くにあるようで、とりあえず、目に付いたBarに入ってみる。ログカウンターの店で落ち着いた雰囲気。女性のバーテンダーもいて、なかなか悪くない。とりあえず、酒でも飲みながら、千葉のまちについていろいろとマスターに聞いてみるが、地元の人ではないらしく、あまりいろいろと話は聞けなかった。ただ、感覚としてはやはりあまりにも東京に近い分、千葉独自の何かというものに対しはピンとこないといった感じ。なんだかんだで3時ぐらいまで飲む。そのあと、始発が動き出すまで少しまちをふらついてから、始発で出発。

  二日目は先ずは神社めぐりから。常陸一宮鹿島神宮と下総一宮香取神宮による。で、そのあと佐原のまちに昼前にはつきあたりを見て回る。
 香取市佐原(8/11)
   佐原市は周辺町村と今年3月に合併して香取市佐原になっている。江戸時代に利根川水運の物流拠点として発展してきたまちで、小江戸などとも呼ばれている。情緒あるまちなみが今も残り、ふらりとまちを散策するには最適のまちである。まちの中心には利根川の支流である小野川がながれ、その水運をいろいろと生活に利用してきたようである。灌漑用水を小野川の東岸から西岸に送るためにかけられた樋が橋としても使われており、樋橋、通称ジャージャー橋と呼ばれるている。橋からジャージャーと水が落ちる光景はなかなか面白い。呉服屋、乾物屋、油問屋など多くの古い家やあるいは旧三菱銀行佐原支店の明治期建築などが立ち並び、伊能忠敬の旧宅もあった。伊能はこの町で酒屋を営んでいたそうで、すぐ近くに伊能忠敬記念館があり、そこに寄ってみる。また、佐原のまちは、国指定の重要無形民俗文化財である佐原の大祭が有名で、夏の八坂神社、秋の諏訪神社のお祭りには立派な山車が何台も出され、賑わうようである。八坂神社の境内に山車会館があるのでそちらにもすこしよってみる。一通り佐原のまちを回ってみると結構な時間になっていたので、佐原のまちをあとにする。
  本当は、佐倉のまちや歴史民俗博物館によって見たかったのだが、佐原のまちにゆっくりしすぎたせいで、よる時間がなくなったので、この日も、もう千葉市内にもどり、軽く夕食を済まして、酒を飲むことに。この日もBarを二件ほどよる。二件目の小さな店ではなんだか他の客と盛り上がってしまう。1時過ぎには店をでて、この日はネットカフェで少し休息をとってから朝一で出発。3日目はとりあえず、房総半島をぐるっと一周するのが目的で先ずはひたすら電車。上総一宮で降り、上総一宮玉前神社により、少し遠いが九十九里浜まで海を見に行く。で、そのあと、さらに電車にゆられ、館山市に。
 館山市(8/12)
   古代安房の国衙は現在の市街地よりさらに山側にあったが、現在の館山のまちを拓いたのは、房総の雄である里見氏。里見氏は、房総半島に割拠する多くの武士の中でも一大勢力であったが、秀吉により、安房一国に押し込められて以降、館山に城を築き、城下町が形成されていった。のち里見氏は伯耆倉吉に移封となるが、稲葉氏が入り、館山は小さな藩といて続いていったそうである。基本的に漁業のまちであり、海の文化が発達したまちといった感じ。温暖な気候で、ポピーやストック、菜の花が咲く花のまちでもあるようだ。また南のほうには森林浴の森100選にも選ばれた館山野鳥の森があり、海以外にも様々な自然に恵まれたまちのようである。
 先ず駅を降りてから向かったのは千葉県立安房博物館へ。海がすぐそばにあり、まさしく海の町といった感じがする。そのあと、さらに里見氏の居城であった城山公園に行き、館山市立博物館も見る。時間があれば、足を伸ばし、須崎の方や館山野鳥の森の方にある安房神社などにもよって見たかったが、時間がなかったので、あとはまちの散策を少し。といっても、まちは、いわゆる田舎町で市街地はこれといった特徴があるまちではない。一通り歩いたあと、せっかくだから海のまちの雰囲気を味わうために、寿司屋に入り、近海で取れるいろいろな魚の寿司をいただく。ついでに土産物屋でくじらを買ったり、海の雰囲気を食でいろいろと感じる。で、丁度、電車が来たところで、館山のまちをあとにする。
  館山を出たあとも電車に揺られ、房総半島を電車でぐるりと一周。千葉についたあとは、そのまま帰路に着くことに。その日のうちに名古屋まで行き、友人の家にでも泊めてもらう予定だったが、途中、落雷などの影響で東海道線がダイヤが乱れていて、熱海あたりで動かなくなる。何処まで戻れるのか、心配したが、なんとか浜松までは帰ることができ、仕方なく浜松で一泊。なんだか、疲れていたので、その日はネットカフェに泊まり、次の日も予定があったので、あとは急いで帰る。とにかく、久しぶりの電車の旅行。車窓から眺める風景が楽しかった3日間でした。
 
 ホーム//読む/聴く/歩く/見る/語る/創る