博物館
 2006・2007年
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高山陣屋(高山市八軒町1-5)
 全国に唯一現存する郡代・代官役所。安永六年に代官から郡代に昇格をしたそうで、以後は4ヵ所あった郡代役所の中でも重要な直轄地であったそうである。山林資源や鉱物資源が豊富であったことが、幕府直轄領になった理由のひとつであろうが、飛騨は藩の存在しない国となったわけである。当時の屋敷が保存・復元されており幕府直轄領の政治のあり方を知る上では貴重なものであろう。入場料は420円。まぁ、妥当な値段。(2007.08.10.入館)
高山祭屋台会館(高山市桜町178)
 いわゆる高山祭は、春の日枝神社の例祭と秋の桜山八幡宮の例祭の二つの総称。出される屋台にも違いがあるそうである。飛騨は古代から匠の国と知られているように、その技術の展示会が高山祭であるともいえるのだろう。その高山祭の屋台を一年中見ることが出来るのがこの屋台会館であるとのことだが、正直屋台が並べてあるだけで、展示に工夫なども見られない。祭りという生きた文化のダイナミックさが伝わってこず、少し断念。高山祭の時期に本物を観に来るしかないのだろう。入場料は820円。桜山八幡宮の敷地にあり、隣接の桜山日光館(日光東照宮の模型の展示)も見ることができるが、高いとしか言いようがない。(2007.08.10.入館)
獅子会館(高山市桜町53-1)
 からくり人形は江戸時代の初めごろに、徳川家お抱えの和時計師・津田助佐衛門によって尾張の国で誕生したもの。高山祭での競い合いは有名で、流石に匠の里といった感じ。からくり人形の公演があるということで、ふらりと寄ってみたが、流石としかいいようがなく、江戸時代の技術の高さにひたすら感心。入場料は600円と高い気もしないではないが、それなりに一見の価値はあるだろう。(2007.08.10.入館)
伊能忠敬記念館・水郷佐原山車会館(香取市佐原ィ1722-1、ィ3368)
 伊能忠敬が佐原の出身で酒造業を営んでいたということは、この地に来るまでまったく知らなかった。人物の記念館ということもあり、伊能忠敬の生涯や様々な地図と、ポイントが絞られていて非常に見やすく出来ていると思う。特に当時の地図を現在の地図と比較してみると、当時の技術の高さが良く判り、地図に対する関心が高まるように上手く展示されていると思う。また、水郷佐原のまちの紹介のコーナーもあり、忠敬だけでなく、佐原のまち全体のこともわかるようになっている。近くには忠敬の住んでいた家も残っており、まちの雰囲気とあわせて楽しむことが出来る。山車会館の方は、佐原の二つの神社での祭りとそのとき出される山車についてのビデオがよく出来ていて、面白くみることが出来るが、展示の方は、あっさりとしていて、もう少し工夫があってもいいと思う。入場料は伊能忠敬記念館だけで500円。二館共通で800円。正直高いのではと思う。(2006.08.11.入館)
千葉県立安房博物館(館山市館山1564-1)
 安房は、黒潮の文化圏であり、漁業を生業の中心とした地域ということもあり、海洋民俗資料を多く集めた博物館である。大漁祝いの祝い着である万祝(マイワイ)など漁業文化ならではの文化を知ることができる。海の文化というものにあまりなじみがないので、それなりに楽しむことができた。また、「安房の郷土芸能」という企画展が開催されており、関連行事として講演会や芸能大会ながもあるようで、そういったものもあわせて見ると非常に楽しくて有意義なものであると思う。もちろん、そういったものはみることが出来ないので、展示だけを見てきたが、やはり芸能とうのは展示だけでは、なかなか上手く見せることが出来ないものだと思う。博物館という空間に閉じ込めてしまうことで、表現できることはどうしても限られるのだろう。入場料は300円。妥当な値段といえるだろう。(2006.08.12.入館)
館山市立博物館(館山市館山352-2城山公園内)
 安房館山といえば、南総里見八犬伝ということで、別館にあたる城での展示は八犬伝に関する展示がされており、NHK人形劇「新八犬伝」のビデオなどもながされている。本館の方でも里見氏の歴史に関してはなかなか詳しく説明されており、地域の特色が良く出ていて面白いと思う。もちろんそれ以外の古代や中世・近世の展示もあり、この地域を上手く紹介している。民俗展示室では、安房の屋敷を再現しており、安房らしさを表現しようとしているが、今ひとつ何が安房らしいもの中かがなかなかわかりにくい感じがした。ビデオルームでのビデオはどれも面白く出来ていると思う。入館料は150円。非常にお得な値段設定だと思う。(2006.08.12.入館)
広島県立歴史博物館(福山市西町2-4-1)
 福山には有名な中世遺跡である草戸千軒があるが、特にその展示はなかなかよくつくられていると思う。中世のまちを再現し、ちょっとしたこであるが、身体でいろいろなものを感じることができるように工夫が凝らしてあり、中世のまちの様子は良くわかると思う。しかしどのように形成されていき、なぜ滅んだかといった草戸千軒の歴史自体は説明不足であってわかりにくい感じがした。その他の一般的な展示は、広島・瀬戸内に焦点をあてているが、特に目立った工夫があるというわけではない。また特別展示は「瀬戸内の塩業」で、案外と広がりを持つ塩作りに関してそれなりにわかりやすく説明できていると思う。入館料は290円。妥当な値段であろう。(2006.04.02.入館)
 
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