縮毛矯正Q&A(1)

よくある質問を集めてみました。

最近の矯正にはストレートアイロンは欠かせません。
中には、薬液よりアイロンの高熱で伸ばす矯正剤もあります。
オービットでは、ストレートアイロンは二次的に使用します。必ずしもアイロンが無ければ縮毛が伸びないものでもありません。
200°近いアイロンを使い続けると、髪が炭化してかなりダメージが進みます。

縮毛矯正アイロン

弱酸性の縮毛矯正って最近聞くけれど?縮毛矯正剤は、「還元剤」(髪の結合を切る働き)と「アルカリ剤」(髪を膨潤させる働き)で出来ています。「膨潤」とは、「還元剤を強く働かせ髪の結合を切りやすくするため」行います。しかし傷んでいる髪には、必ずしも強いアルカリ剤が必要とうわけではありません。すでにパーマやカラーで還元剤が髪に入りやすくなっている状態では、システアミンやスピエラという中性や酸性域で還元作用のある薬剤や、中性域でのチオグリコール酸(還元剤)を作用させる薬液の方が、髪に負担が少ないのです。「システアミン」や「スピエラ」は「チオグリコール酸」より髪が柔らかくツヤのある状態に仕上がりますので、お客様には、好評です。オービットでは、15種類の薬剤を髪の部分・部分の損傷度に合わせ、使用しています。また、既に矯正してあってきれいにストレートになっいる部分には、低分子、高分子ケラチンとCMC脂質で、必要ならコート剤を利用して修正ブローによって髪の表面をタンパク質で補強していす。
縮毛矯正とストレートパーマはどう違うの?縮毛矯正とストレートパーマの違いですが、一般的には、あまり厳密な区別はないようです。ネーミングもサロンによって、独自に付けてますから。パーマのウェーブを取ったり、弱い癖毛を伸ばす場合を、「ストレートパーマ」と言い、強く縮れた、いわゆる縮毛をまっすぐにする場合を、「縮毛矯正」とするサロンが多いと思います。また、アイロン操作をしないのを、「ストレートパーマ」、アイロン操作を入れて施術するのを、「縮毛矯正」としているサロンもあります。「ストレートパーマでは縮毛は伸びません。」としている場合もあります。今は以前ほど、縮毛や癖毛をピンピンに伸ばさず、髪に自然な手触りを残すように施術することが多いので、縮毛矯正でも効果の持続は、必ずしも「永久的」ではありません。50%以上の方は「永久的」ですが、その他の方は、少しずつ「戻り」もありえます。もちろん、「完全永久」の矯正も可能ですが、ストレートの髪の感触が「ナイロンのツンツン毛」になります。今は、つんつんしたものは、希望されることが少なくなりました。お客様が自分は「クセは強くない。」と思っていても、美容師の判断は、「強い癖毛」であったり、その逆の場合もあります。実際の施術に入る前に、美容師から説明が無い場合は、ご自分から聞いてみましょう!●硬毛や縮毛のダメージ毛でもまっすぐにするのが、縮毛矯正で  ¥21000~。●伸ばす効果が弱めなのが、ストレートパーマ     ¥15750 。
何回か縮毛矯正をしたら毛先がチリチリになりました。治りますか?「ビビリ毛矯正」などによって、一時的にキレイにしたり感触を良くすることは出来ますが、本当の意味で元に戻すことは出来ません。縮毛矯正で一番大切なのは、髪が耐えられないほどの強い薬剤を作用させないことと、過剰にアイロン熱を加えないということです。毛先がチリチリしているということは、おそらく2回目以降の縮毛矯正の施術時に、すでに矯正してある部分に、さらに薬液を付けてしまったことが考えられます。また、カラーなどで傷んでいる髪に必要以上の強さの薬剤を使ってしまったり、アイロンでの加熱のし過ぎ(熱変性)も考えられます1度目は根元から毛先まで、同じ強い薬剤で矯正しても、結果として問題なくキレイに仕上がった場合でも、実際には毛先は限界を超えています。これを2度目に、たとえ弱い薬剤でも、毛先に作用させれば、その瞬間に「チリチリ」になります。 さらにアイロンで高熱を加えたら、ご臨終です。「ビビリ毛矯正」で、かなり見た目には「回復」しますが、完全に元通りになるのではないので、残念ながら何ヶ月も持続しません。
縮毛矯正をずっとしてますが、普通のパーマはかけられますか?多くの場合、パーマでウェーブをつけることは難しいと思います。「必要最低限の還元作用」で縮毛矯正をしている場合は、比較的問題なくかけられることがあります。「必要最低限」とは、縮毛を「ツンツン」まで伸ばしきっていない程度です。ただ、これにパーマをかける場合も極力負担の少ないパーマでやった方がチリチリ・バサバサにならなくてすみます。中性システアミンや酸性スピエラなど、髪に負担の少ないパーマでかけることをお勧めします。オービットでは、導入していませんが、デジタルパーマの方がキレイにパーマがあたることがあります。デジタルパーマ自体「縮毛矯正」と同じ内容です。「まっすぐ」か「ウェーブ」かの違いだけです。だから、「料金」に惑わされず、「デジタルパーマがうまい」サロンを選ぶようにしてください。ダメージのある矯正毛に通常のアルカリパーマをかけてしまうと、矯正がとれてしまい癖が戻ったようなり、艶のないバサバサの髪になってしまいます。
パーマがかかりにくい髪なんです!「パーマがかかりにくいんです。すぐ取れるのでシッカリあててください。」っという方がいます。「パーマがかかりにくい髪」は、1、髪が頑丈でかかりにくい。2、髪が傷みすぎてかかりにくい。または、かからない。(アイロンで日常的にセットしている場合も含みます)3、髪に元もとパーマが作用する成分が、少なくてかかりにくい。などがあります。1,はパーマ剤の選択でなんとかなります。2,が実際には1番多いと思います。 少し、傷んで居る場合は、「かかりやすく」なりますが、傷み過ぎてる場合は、「へろへろ」 にしかウェーブがつきません。この「へろへろウェーブ」も髪が乾くとウェーブは消えてボワー、バサバサに広がるばかりになります。3,はパーマが作用する髪成分が少ないわけですから、非常にかかりずらく、すぐとれます。勤めていたサロンでは、お客様に金髪の外人さんが多かったのですが、サロンの1番強いパーマ剤を細いロッドで巻いて、1時間放置してもウェーブにならなかったことがありました。 この場合は3だけでなく、1のように、薬剤に非常に強い髪質であったと思います。

縮毛矯正Q&A(2)

縮毛矯正って時間も値段も違うネ
簡単に時間や値段で決まられませんが、丁寧にすればやはり、時間はかかります。料金も多めにいただくことになります。
そのサロンが縮毛矯正のお客様のターゲットを、どこに置いているかでも違ってきます。
ノーダメージや軽いクセ毛からハードダメージで強縮毛の方まで、ピラミッド型にお客様をイメージ出来ます。
営業の回転第一に考えるサロンでは、一番対象顧客が多く技術的にも簡単な、ピラミッドの底辺部分のお客様を多く集めます。
そしてピラミッドの頂点に位置するハードダメージで強縮毛のお客様は、逆にいらないのです。面倒ですから。
こだわりのあるサロンほど、ピラミッドの頂点のお客様でも、なんとか満足していただこうと努力します。
結果、頂点のお客様ばかり来られるサロンになり、あまり儲からないことになります。(爆)
縮毛矯正とヘアカラー、どっちが先?
事「縮毛矯正してからどれくらいで、ヘアカラーして大丈夫?
「縮毛矯正とヘアカラー、どっち先にやったらいいですか?」「何日くらいおいてから、したらイイですか?」
と、よく聞かれます。美容師によって色々な考えがあると思いますが、出来るだけダメージを少なくする場合のことを考えてみます。
1番理想的なのは、ヘアカラーして1ヶ月以内がいいと思います。
理由は、ヘアカラーをして、1ヵ月以内であれば、髪の根元付近から、傷みが少ない中性や酸性の縮毛矯正剤を使った縮毛矯正をすることが可能だからです。
例えば、根元に縮毛でカラーの無い新生毛が6cmのびている場合、新生の根元6cmにはバージン毛用の強めの矯正剤を塗布します。
6cmより毛先はヘアカラー毛用のソフトな薬剤を長さとダメージ程度に分けて何種類かを塗り分けます。
ここで問題は、根元とその先との「境目」部分です。
その2つの薬剤の境界線の既染部分にどうしても少し新生部用の薬が付いてしまいます。
本来その部分には、新生毛用の強さの薬は必要ありません。
このとき既染毛部にソフトな薬剤をまず塗布してから、根元に強めの薬剤を塗布します。
こうすることで、既染毛部に直接根元の薬が付かないようにするとともに、2つの薬が混ざりあって、中間的な強さになるからです。
また、先に縮毛矯正をしてその数日後に根元のヘアカラーをした場合には、縮毛矯正してある部分が明るくなりにくく、今度は色の境目がうまくなじみません。
と、いうように、どちらにしても、新生毛部と既染毛部の境目の既染毛部側に負担がかかってしまいます。
出来るだけ必要以上の強さの薬剤は使わず、髪質、ダメージに合わせて適正な強さの薬剤を使うのが1番ですから、根元付近と、それ以降の部分の条件を、なるべく均一にすることで、適正な薬剤選択が出来るようになります。
オービットで縮毛矯正する時は、ヘアカラー後1ヵ月以内が理想です。(カラーと縮毛矯正を同じ日にするのも可能ですが、必ずしもカラー&化粧品類矯正剤での施術とは限らないので、薬事法を考慮して1ヶ月以内としています。)
縮毛矯正の薬はアルカリ性の薬ですか?
事縮毛矯正の薬は、アルカリ剤と還元剤で出来ています。
・アルカリ剤は、還元剤が髪に入りやすいように、髪を膨潤させるために配合されています。
・還元剤は、髪の内部のタンパク質の結合を「ほどく」または、ばらばらに「切る」ために配合されています。
☆「髪がバサバサになっただけで、クセ、縮毛が伸びてない」という場合。
これは、還元剤が髪に作用する前に、アルカリ剤が強すぎて、髪が過剰に膨潤して「ヘロヘロのもずく」状態になってしまったのが原因です。
カラーやパーマで傷んでいる髪は、アルカリ剤に触れるとすぐにフニャふにゃになります。
こんな髪には、強いアルカリは必要ありません。
ごく弱いアルカリ剤か中性、酸性の薬剤で矯正できれば、言うことない!のです。
もちろん、酸性の薬では、クセが頑丈でどうしても伸びない髪には、アルカリ剤の入った薬剤を使いますが低アルカリで十分です。
でも、もし酸性の薬で還元出来るのであれば、髪の水分、艶や光沢を髪に残すどころか、ピカピカに仕上げることも可能になるのです。
多くのお客様に、中性、酸性タイプの薬で対応しています。 おもに中間から毛先のダメージ部分に使用します。
出来るだけ、過膨潤(フニャふにゃ、ヘロへろ)させずに、還元(縮毛、クセを解きほぐす)だけを進めるように。
こうすることにより、傷みを極力抑えながら、クセを伸ばせるのです。(ちょっと時間は、かかるけど・・・。)
逆に、ダメージ毛で強いクセの髪に、パワーのあるアルカリ矯正剤を使うと、クセが伸びる前にバサバサに傷んでしまうのです。
縮毛矯正した夜のシャンプー・・・
基本的には、矯正をした日と次に日の「2日間シャンプーは辛抱してください。」とお願いしています。
2液やオゾンなどで酸化はキッチリしていますが、完全に定着するためには、2日間ぐらいの空気酸化が必要と考えます。
「シャンプーしなくて、濡らすだけならいいですか?」と聞かれることもありますが、濡らすのも控えて貰っています。
と言っても その夜にシャンプーしちゃう お客様は結構いらっしゃいますが。(爆)     
縮毛矯正してすぐ髪を結ぶのは・・・
 空気酸化で完全に定着するまでは、髪をゴムなどで結ぶのもお控えください。こちらは必ず!
結んだゴムあとが髪についてしまう恐れがあります。 2日間ですのでよろしくお願いします。