A邸 耐震改修工事

老朽化

目視による調査では、外壁及び基礎にクラックが多く生じており、著しい劣化が生じていると判断される。

外壁の劣化においては、ひび割れによる強度の低下だけでなく、ひび割れからの雨水の浸入やそれによる内部の劣化が懸念され、早急な補修が望ましい。

基礎の劣化においても、ひび割れ部分の強度低下に加えて、雨水やCO2の浸入によるコンクリートの中性化・鉄筋の錆びが生じ、コンクリートが破壊してしまう懸念があり、早急な補修が望ましい。

その他、浴室まわりの土台やキッチンの出窓周りで、部分的な劣化の可能性があるため注意が必要である。

それ以外の部分は、築年数相応であり、おおむね健全であると思われる。



©Tahara Architect & Associates, 2005