一般的な住宅規模の建築物であるため、現時点での日本建築防災協会発行「木造住宅の耐震精密診断と補強方法(改訂版)」の一般診断及び精密診断に準じて行ない、不明な部分は診断者の工学的判断を加えて行なう。
前記の「木造住宅の耐震精密診断と補強方法」に基づく6項目、その他依頼のあった項目について調査を行なう。
建設当時の状況等を問診し、地形図等により周辺の状況や建物の局所的な著しい沈下等がないかを目視にて調査を行なう。
床下に潜り、全箇所の基礎の有無及び、クラック等の劣化の有無を目視にて調査を行なう。
また、鉄筋探査器を用いて非破壊にて鉄筋の有無を確認する。
目視にて屋根の種類の確認を行なう。
小屋裏内部についても、構造躯体の含水率や、雨漏りや蟻害等の劣化を目視にて全箇所調査を行なう。
床の構造・接合部の状態等を目視で確認する。
現況の壁配置及び壁の種類を目視及び打診にて調査を行なう。
また、床下や天井裏に入り、土台と柱、筋かい端部の接合状況、面材に使用している釘等を目視で確認する。
躯体(柱・横架材)の蟻害・腐朽等による劣化を、目視及び千枚通しや含水率計により劣化具合を確認し、また、壁の劣化具合を目視及び打診にて調査を行なう。
床の傾斜・たわみについて、レーザーレベルを用いて調査を行なう。