第2回中間報告会
2006/9/30(土)
概要班(班長:小山遥行)
瀬戸市の概要
愛知県北西部に位置し尾張旭市、豊田市、岐阜県の多治見市などと隣接する。付近の丘陵から陶土が産出し、燃料となる黒松が多かったため平安時代後期から陶器づくりが行なわれ、以来「瀬戸焼」、「瀬戸物」の名で全国に知られている。日本最大の陶磁器工業地として「陶都」の称がある。昨年には「愛・地球博」が瀬戸会場でも行なわれた。人口、約17万3千人。(平成17現在)
瀬戸焼の概要
瀬戸市付近で作られる陶磁器の総称で、「瀬戸物」とも呼ばれ陶磁器の代名詞ともなっている。平安後期から小皿・小鉢がロクロによって作られていた。鎌倉時代に加藤四郎左衛門(陶祖)が宋に入り陶法を伝来し、わが国の陶器の起源をなしたといわれる。以来、様ざまな様式や釉薬(うわぐすり)が用いられたが、江戸時代中頃に一時衰退する。その後、1804年(文化1年)に加藤民吉が肥前から磁器の製法を学び、瀬戸に伝えたことから磁器の製造が始まった。それまでの旧陶器を本業というのに対して磁器を新製といい、これが本業に代わって瀬戸焼の主流を占めたことでかつての活気を取り戻した。また、近代からは国内向けの製品のほかに、輸出品の生産も行なわれた。