外湯巡り
外湯
崎の湯
外湯の有無、その数・質は温泉力評価の一つの基準だ。外湯が多い、ということは概して湯量が豊富、またそこが温泉発祥の地である場合が多く、源泉に近いので生れたばかりの湯に入浴できるからだ。
白浜には5つの外湯があり、そのうちの2つは日本書紀に登場する「弁婁の温湯」「紀の温湯」の血をひく日本最古の温泉だ。
これら5つの温泉を全部入浴すると特典があるので、要チェック。
日本書紀に牟婁の温湯」「紀の温湯」の名で登場し、湯崎七湯に数えられる「崎の湯」は白浜温泉の中でもっとも歴史が古い。白浜温泉のシンボルで、全国版温泉ガイドブックには、大きな写真つきで登場することが多い。
本年(2004年)1月にリニューアルしてオープン、これに伴って有料となったが、従来より拡張されて三つの湯舟、脱衣室も整備された。
太平洋のしぶきを浴びそうな荒磯にあり、なんとも豪快な入浴が楽しめる。
日没前、赤く染まった海を見ながらの入浴が最高だ。
営業時間 4月1日〜6月30日・9月1日〜9月30日 8:00〜18:00
7月1日〜8月31日7:00〜19:00
 10月1日〜3月31日8:00〜17:00
休 日 毎週水曜日
料 金 300円 (3歳以上)
源泉名 みゆき2号 86℃
泉質・泉温など ナトリウム-塩化物泉(中性高張性高温泉)(旧泉質名:純食塩泉)
泉温:86℃ PH7.4
無色澄明、微弱硫化水素臭、中塩味
牟婁の湯
崎の湯と並ぶ歴史ある外湯。
浜通りの中ほど、旅館・ホテルが立ち並ぶ湯崎温泉街に位置し、道一つ隔てて海に面している。館内は昔懐かしい銭湯の趣だ(但し番台は脱衣室の中でなく、外にある)

鉱湯(まぶゆ)行幸湯(みゆきゆ)の2種類の源泉から湯をひいており、一度に2種類の湯を楽しむことができる。もちろん贅沢なかけ流しだ。
営業時間 7時〜23時 (毎週木曜日は12時〜23時))
休 日 年中無休
料 金 300円 中人130円 小人70円
源泉名  礦湯(まぶゆ)2号
みゆき2号
泉質・泉温など(1) 含硫黄-ナトリウム-塩化物泉(中性高張性高温泉)(旧泉質名:含食塩-硫黄泉)
泉温:75.5℃ PH6.6
無色澄明にて、弱硫化水素臭、中塩味
泉質・泉温など(2) ナトリウム-塩化物泉(中性高張性高温泉)(旧泉質名:純食塩泉)
泉温:86.0℃ PH7.4
無色澄明にて、微弱硫化水素臭、中塩味
しらすな
水着着用の混浴。まだ入浴していない。
白良湯
白良湯は、海岸沿いの浜通りにあって、白砂の白良浜に面している。
外湯6湯の中で唯一の木造建築で、懐かしい番台がある。番台は、昔の銭湯のように脱衣室は見渡せないが、大正・昭和初期の風情だ。
浴室はタイル張りで贅沢な造りではないが、心和む風情がある。正面のガラス窓からは、砂浜と青い海が目に飛び込んでくる。湯は微白濁の強食塩泉。
営業時間 7時〜23時 (毎週火曜日は12時〜23時))
休 日 年中無休
料 金 大人300円 中人130円 小人70円
源泉名  生絹湯(すゞしの湯)
泉質・泉温など ナトリウム・塩化物泉
微白濁・強い潮味・無臭・泉温59℃
実際に入浴後、記事掲載。温泉名をクリックしてそれぞれのHPをご参照ください。
名  称 住  所 営業時間 定休日 料  金
白浜温泉パーク
草原の湯
白浜町湯崎2927 9:00〜22:00 無休 大人1000円
小学生800円
大自然の湯 白浜町3753 11:00〜22:00 無休 大人1200円 小人600円
長生の湯 白浜町古賀浦2763 10:00〜22:00 水曜定休 大人500円 小人300円
とれとれの湯
(いただき亭)
白浜町堅田2498−1 11:00〜22:00 不定休 大人550円
小人(12歳以下)350円
クアハウス白浜 白浜町3102 10:00〜20.30 第2水曜 大人1,500小中学800円幼児3歳以上00円
千畳の湯グランパス 白浜町瓜切2927−1689 10:00〜22:00 火曜日 大人600円
小人300円
日帰り温泉
松乃湯
営業時間 13時〜22時
休 日 毎週火曜日
料 金 大人200円 小人100円
源泉名  生絹湯(すゞしの湯)
泉質・泉温など 含硫黄-ナトリウム・塩化物強塩泉 66℃
松乃湯は、崎の湯のある瀬崎方面から白良浜を通り過ぎ、大型旅館の「武蔵」を左手に通り過ぎてすぐ先の角にある。白い2階建ての建物(老人憩いの家の中)で目の前が海だ。

立派なロッカーに衣服を置いて中に入ると、石板を敷いた無機質だが清潔感漂う風呂場だった。
風呂も石造り、5〜6人が入れる大きさで、含む塩化土類食塩泉が間違いなく掛け流しで溢れ出ていた。
綱の湯
綱の湯は老朽化が激しく取り壊されたが、平成20年6月に現在の地に再建された。
温泉街から少し離れた白浜桟橋に建てられた新しい綱の湯は、地元の集会場である会館の一階部分にある。

名前の「綱」は、もともと近くの「綱不知湾」から由来していると思われるが、新しい綱の湯も湾に面しており、磯の香りが漂ってくる場所にある。長方形、タイル張りのシンプルな浴槽。硫黄分を含んでいるのだろうか、若干白濁しているように見えた。
営業時間 10時〜22時 (毎週火曜日は12時〜23時))
休 日 毎週木曜日
料 金 300円 小人150円
源泉名  垣谷湯
泉質・泉温など 含硫黄-ナトリウム-塩化物泉(中性高張性高温泉) 55℃