夢咲塾実践セミナー第3回「まちづくりにおけるコミュニケーションの大切さについて」 (講師 フリーアナウンサー都築由美) |
|
夢咲塾新会員募集セミナーの第3回目。今回の講師は奈良市在住のフリーアナウンサーの都築由美さん。テーマは「まちづくりにおけるコミュニケーション」だが、決してまちづくりだけに限定されるものではなく、日ごろは深く考えずに行っている話すという行為についての様々な解説だ。どのような場での会話であるかにより、当然、話すという行為のあり方が変わってくるわけで、たとえばまちづくりに限定するなら、自己紹介をする場面や何かを発表する場面、あるいは何かを決定する必要がある会議での場、内輪での雑談のような場面、さらには不特定多数の人にビラを配ったり、誰からに依頼をする場面など、様々な会話の場面が想定される。そういう様々な場面を再確認し、そしてそれぞれの場面でどういった話し方が求められるのかをしっかりと認識する必要がある。もちろんある程度なら無意識に行っていることたが、改めて意識してみると色々なことを再点検することができる。具体的な話し方の問題では、イントネーション、間、強調、擬音語擬態語などを具体的な例文を実際に読んでみるなどして、自分の表現力なども考えるきっかけにもなる。当たり前の事でありながらなかかないろいろなことを考えさせられるセミナーであった。 また、講義を聴きながら思ったのは、こういった内容の講義を教育の現場でする必要があるのではないかということ。国語教育はどうしても文章読解が中心になってしまい、読むという行為、話すという行為に関しては、なかなか学ぶ機会がない。もちろん、学校という現場での先生との会話、生徒同士の会話がそういったことを学ぶ場ではあるが、それを今回のセミナーのように改めて考える機会がやはり必要なのではないか。入試のためにとってつけたような面接の練習をするぐらいなら、日ごろから会話に関する教育をするべきなのではないかと思う。英語教育なら、ネイティブの先生がいて、英会話として授業が成立のだが、自分たちが日ごろ使っている母国語こそ話す・会話をするということに関する授業が必要なのではないか。コミュニケーションの能力が落ちる中、その足元である日本語をもっともっと見直す必要があるのではないかと思う。(2007.11.11) |