夢咲塾イベント 2007年10月
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夢咲塾 実践セミナー第二回「まちの光の探し方」(講師 松本百史氏)
   夢咲塾新会員募集セミナーの第二回目。講師の松本百史氏はNPO国際芸術文化センターの理事・プランナーで様々な地域のまちづくりに関わっている方である。今回のテーマは「まちの光の探し方」ということで、実際に関わっていらっしゃる京都東山の例を中心に2時間ほど話をしていただいた。まちの光の探し方として挙げられた視点は、「サウンドスケープ」「気になる建築物」「面白い看板」「ユニークな店と品」「石碑やマンホールなどの造形物」「歴史・伝承の探求」などなどと様々なもの。風景・景観に関するものがどうしても多くなるが、最初にあげられたサウンドスケープがなかなか面白いと思う。その場の持つ音といったものが、まちの光になりえるということだ。まさしくその通りだと思う。まちにはたくさんの音が溢れ返っている。わかりやすい例では、祭囃子などだが、祭囃子は非日常の音がもつ力で、それならば確かにとよくわかるのだが、そうでない日常の様々な音、心地よい音であったり、わくわくするような音であったりと、そういった音が、見た目だけでなく多くのものを伝えてくれているということだ。あるいは音にこだわらず臭い。ある場所を通りがかったときにふと懐かしい臭いを感じ様々なものを思い出す。そういった臭いにもまちのよさは隠れている。確かにまちには、視覚だけでなく、五感で感じれる様々な良さを持っている。視覚以外のものはどうしても忘れがちになってしまうが、そういった音や臭いといったものを改めて問い直す必要があるのだろう。まちを五感で感じていくこと。今後常に考えていきたいことだ。(2007.10.14)
第4回たかだ夢まちシアター「90年代秀作映画」上映会
   昨年は、高田大劇を借りての開催でしたが、今回は大劇が使えなくなったこともあり、さざんかホールでの開催。90年代の秀作映画として「櫻の園」「大誘拐」「お引越し」「毎日が夏休み」の四本の上映をしました。昔は多くの映画館があり、たくさんの人が集まった映画のまちであった高田としては、大スクリーンで見ることができる所ががさざんかホールぐらいしかなくなったというのは少し寂しいものですが、こうして年に一度でも映画を上映する機会を作ることは、映画のまちとしての高田を考える上で大切なことなのだろう。非常に大きいホールで満員とはもちろんいきませんでしたが、大画面でみる映画を十分に楽しんでもらえたように思う。個人的には、別の用事も重なって、最初の二本しか見ることができませんでしたが、共に見たことのある映画にもかかわらず、はやり大画面でみるよさもあり、非常に楽しく見ることができました。特に「櫻の園」は僕の大好きな映画のひとつ。大画面で見て、改めていい映画だと思うと同時に、ファッションや会話の端々に1990年という時代が出ていて、そういった意味でも面白く見ることができました。同じ映画でもそのときそのとき見る場所や状態で、見えてくるものが違うわけで、映画のよさを改めて考えることができました。映画の持つ力。人は映画を通して何を見ているのか。映画という表現のあり方の様々な可能性を考えていく必要があるのだろうと改めて感じることができた映画会でした。 (2007.10.28)
 
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