映画「葛城天使」上映会&トークイベント |
| 今回は、夢咲塾主催のイベントではなく、本町市町まちづくり協議会主催のイベント。映像と民俗学あるいはまちづくりといったテーマを最近よく考えるのだが、自分たちのまちを改めて映像でみて考えるというのが今回の目的です。映画は高田出身の大阪芸大の4回生の方が、監督として高田のまちを舞台にして撮ったもので、廃れいく商店街で店を親に店を任された若者が主人公の物語。ストーリーとしては、最後に店がなくなってしまう少し暗い話だが、家族のあり方、商店街の姿など考えされられるところは結構ある映画だと思う。イベントとしてはもちろん商店街のあり方などまちづくりを考えてもらいたいということも狙いだが、単純に、映像を通して高田のまちを見てもらうことで、高田のよさの再発見をしてもらうことができればという感じでこの企画は始まりました。映画自体は30分程度と短いものなので、監督をはじめ製作とカメラの方のスタッフ3名とキャストの2名の合わせて5名をゲストに呼び、上映会の後、トークイベントもおこないました。準備期間が少なかったこともあり、宣伝が十分ではなかったが、50名以上の人が観に来てくれて、イベントとしてはとりあえず成功といったところ。ゲストの方は監督以外は皆高田以外の方で、外から見る高田のよさなどを語ってくれました。また、まちづくりという視点では、家族というつながりのあり方、コミュニケーションの問題などが取り上げられ、人と人がつながっていくことの重要性などが語られました。確かに現代社会はある意味コミュニケーション不全をおこしてる社会であり、様々な場面で、他者を理解するという行為が欠けているように思う。例えば、商店街という一つのつながりの中で、店同士が違う方向を向いていたりして、その街の幸せが何処にあるか判らなくなってしまっている。如何に人と人とがつながっていくことが出来るのかを考えていく必要があるのだろう。おそらくその最低限の条件として「場」という問題があり、自分が住むこの街に対する理解が必要なのだろうと思う。この街に生きるということ。それこそを考えていく必要があるのだろう。そういった意味で、今回の映画上映会は十分に意味のあるイベントになったと思う。自分の街を映像を通して考えてみること。あるいは、別の角度から眺めてみること。まちづくりという活動の一つの方法であることは間違いないだろう。(2007.03.14) |