第8回夢咲まちづくりセミナー&座談会「地域の防災とまちづくり」 |
| おそらく多くの人が、もう10年も経ったんだなと改めて感慨深く思っているに違いないだろう。あの頃のことを思い出しながら、いろいろな思いが廻っていく。しかし、同時に震災の前と後で一体僕たちは何が変わったのだろうという疑問ものこる。10年という時の流れの中で、風化してしまった思いもあるのではないだろうか。決して忘れてはいけない筈の思いがいつの間にか日常に埋もれてしまって。10年という節目の丁度1日前。改めて色々なことを確認する意義は大きいだろう。 県からの出前トークということもあり、多くの資料をもとに非常にわかりやすい話を聞くことが出来た。日常の中でなにげなく見過ごしてしまう危険性を改めて思う。あんなに大きく揺れて怖い思いもした阪神大震災ですら奈良では大した被害はなかった。その後、被災地のボランティアなどにも参加したけど、やはりどこか人ごとであったのかもしれない。自分の住むこの町が災害に見舞われるとはどうしても本気で思っていないのだろう。知識としては知っている活断層の場所などあらためて説明され、もっと真剣に考えなければならないなと思う。今も新潟では多くの人が必死に被災地で生活をしているのだ。 いかに自分の問題として考えることができるかが重要だろう。もちろんセミナーを1回したぐらいでどうにかなるというわけではない。しかし日常に追われる中で、こうした何かのきっかけが必要なのも確かだ。忘れそうになっても忘れてはいけない思いがあることを改めて思う。(2005.1.16) |