貫による接合部に曲げが生じた場合、貫の表面にホゾ穴の角がめりこんでゆくため、めり込みによる変形が生じます。めりこみ変形なので、荷重−変形関係はねばり強さがあります。
Fig.1-14 柱-貫接合部 |
木造の継手・仕口の耐力には方向性があり、予期しない方向から力がかかると簡単に破壊してしまう可能性があります。
Fig.1-15 耐力の方向性 |
下図のような破壊が生じないような補強ができる金物が必要であるといえます。
Fig.1-16 筋かいプレートがない場合の筋かいの挙動 |
筋かいプレートは、丸数字(1)方向の力成分を丸数字(2)(3)方向にベクトル分解して、上下左右方向の力を柱・横架材へ伝達する金物です。
Fig.1-17 筋かいの力の流れ |