せっかく壁を強くしても、耐力壁の性能を発揮する前に柱が引き抜けてしまい、全く意味のない(時には局部的な破壊を誘発するような)補強になることもある。ので、壁の補強は壁の強さに応じた柱の引き抜き防止金物とセットで考えておくことが重要なポイントである。
耐力壁を増強する箇所において、面材を設置してからでは取り付かない部分もあるため、引き抜き防止金物をあらかじめ設置しておく。
引き抜き防止金物は、壁の強さに応じた金物を選定するのはもちろん、使用する工具や施工体勢などを考慮して選定する事が望ましい。(特に天井裏での作業となる場合は設置不可能な場合もある)
また、床のきしみ音や振動は、梁の仕口接合部の不具合が要因となることもある。
梁端部に羽子板金物や引きボルトの設置をすることで、端部の固定度が高まり、たわみや振動を抑制する効果がある。
新設基礎へホールダウン金物用アンカーボルト設置 |
柱脚へのホールダウン金物設置 |
柱頭へのL型補強金物設置 |
梁仕口への仕口補強金物設置 |