施設名 : 湯の峰温泉公衆浴場 (入浴日:2007.3.1)
 
2005年5月1日付けで、東牟婁郡本宮町は、田辺市を核に龍神村、中辺路町、大塔村とともに合併した。
これにより(新)田辺市は、太平洋側から国道311号線沿いに県下最東部の山間部まで、ちょうど世界遺産登録(下記注)となった熊野古道の中心「中辺路(なかへち)」をカバーする、東西に細長い広域自治体となった。
本宮町の歴史は古く、熊野本宮大社や熊野古道、わが国最古の温泉とも言われる湯の峰温泉等で知られている。
本宮町に鎮座する熊野本宮大社、新宮市の熊野速玉大社、那智勝浦町の熊野那智大社を総称して俗に熊野三山という。
12世紀の平安時代後期から熊野三山信仰が高まり、貴族から庶民に至るまで多数の人がぞろぞろと熊野路を歩いたので、その様子を「蟻の熊野詣」と表現した。
(注記)
2004年7月1日、中国で開催された第28回世界遺産委員会で、和歌山・奈良・三重県にまたがる「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界(文化)遺産に登録された。
  
    
      | 住 所 | 和歌山県田辺市本宮町湯の峰110 | 
    
      | 電 話 | 0735−42−0074 | 
    
      | 交通機関 | 五條から国道168号線で約115km 新宮市街から国道168号線で約40km
 阪和自動車道みなべICから国道42・311号線で約75km
 JRきのくに線紀伊田辺駅から龍神バス本宮大社前行きで1時間40分湯の峰温泉下車
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      | 施 設(日帰り用) | 駐車場(100台 無料 温泉街入口にある)) | 
    
      | 宿 泊 | 不可 | 
    
      | 泉 質 | 含硫黄ーナトリウムー炭酸水素塩泉 (無色 92℃) | 
    
      | 適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) | 
    
      | 入浴時間 | 6時〜22時 | 
    
      | 定休日 | 無休 | 
    
      | 入浴料金 | くすり湯 : 大人380円 12歳未満190円 くすり湯貸切 1時間2000円 一般湯 : 大人250円 12歳未満130円
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      | 入浴施設 | くすり湯・一般湯とも男女別内湯各1 | 
    
      | 浴室備品 | シャンプー・ボデイソープ・ロッカーなど無し | 
    
      | 観光スポット | 熊野本宮大社、熊野古道、瀞峡(ウォータージェット) | 
    
      | 土産・食事 | 旅館街で可能だが店は少ない。 | 
    
      | 近くの温泉 | 川湯温泉、渡瀬温泉、湯の口温泉、熊野川温泉、奥熊野温泉、上小野温泉、十津川温泉郷 | 
    
      | 田辺市HP 観光協会HP
 | http://www.city.tanabe.lg.jp/ http://www.hongu.jp/
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      | 雑記帳 | 湯の峰温泉にはこれまでに4回来ているが、今回、初めて名宿「あずまや」に宿泊。 今まで見学だけで済ませていた「つぼ湯」に初入浴、その後続けて公衆浴場にも入浴した。
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データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
 
日本三古泉とは、「有馬」「白浜」「道後」を言うが、熊野三山の北奥にある湯の峰温泉はこれらを凌ぐ日本最古の温泉と言われる。平安時代から熊野詣の「湯垢離場」として知られ、ここで穢れを落としてから熊野三山の詣を行った。
現在の湯の峰温泉は、湯の谷川に沿って旅館4軒、民宿15軒が建ち並ぶ小さな温泉街だ。
この温泉街の中心には、日本最古の共同浴場「つぼ湯」、湯煙を上げる自然湧出源泉の「湯筒」、源泉掛け流しの「湯の峰温泉共同浴場」や「東光寺」が集まっている。徒歩5分で通り過ぎてしまう小さい温泉地だが、何とも言えない温泉街情緒を醸し出している。
湯量に恵まれない関西の有名温泉地が大型化した中で、湯の峰温泉は昔ながらの規模を維持し、限られた温泉を大切に利用して、いまも源泉掛け流しを保っている。
宿では「日本秘湯を守る会」会員旅館であり、江戸時代から続く木造建築の「あづまや」が有名だが、残る3軒もそれぞれ特色を出して営業しているし、多数の温泉民宿もあるので手軽に名湯を味わえる。
 
熊野本宮大社の「八咫烏」の幟
旅館 あづまや、温泉教授が「最も大切にしたい宿」と書いている。
高温泉が自噴する湯筒
湯の峰温泉のシンボル・つぼ湯(世界遺産登録)
公衆浴場、手前で温泉が買える
湯の峰温泉のシンボル、日本で最も古い共同浴場「つぼ湯」は、温泉風呂では初の世界遺産登録を受けたが、湯の峰温泉にはもう一つの共同浴場がある。
「湯の峰温泉公衆浴場」だ。
温泉街の真ん中を流れる小さな渓流「湯の谷川」を跨ぐ橋を渡った先の行き止まりにあり、手前には東光寺、温泉販売所があって、温泉情緒たっぷりだ。
小さなコンクリートの建物だが、「くすり湯」と「一般湯」の2種類の風呂がある(男女別)。
くすり湯は、90℃を超える源泉を水を加えずに適温に冷ました温泉で、入浴料金は380円、一般湯の250円より5割ほど高い。
加水していないので、かなりの高温を覚悟していたが、飛び出すほどでなく、硫黄臭、白い湯の花が舞う源泉100%の温泉を楽しんだ。
尚、つぼ湯入浴の際もここで料金を支払う。
2つの風呂に浸かる体力・気力が無いので、源泉100%のくすり湯を選んだ。3、4人で一杯になる小さいが端正な風呂で、1時間2000円の貸切もある。
温泉教授松田忠則氏をして「最も大切にしたい温泉宿、ああ、また行きたい」と言わせしめた「あづまや」に宿泊、目の前にある共同浴場に入浴した。