南紀湯川温泉・桜湯 (和歌山県)
所在地 : 東牟婁郡那智勝浦町
温泉名 : 南紀湯川温泉
施設名 : 桜湯 (入浴日:2005.12.14)
那智勝浦町は紀伊半島の南東端に位置し、昭和30年、那智山(熊野那智大社・青岸渡寺・那智の滝)の門前町である那智と温泉と漁業の町である勝浦などが合併してできた町だ。

町には日本一が3つある。
・那智の滝 (133m)
・富士山の見える最遠の地(322.6km)
・まぐろ延縄漁法による生マグロの水揚げ

那智勝浦町は、西側の阪和自動車道が延伸してきたとはいえ、まだ130km先でありアクセスには恵まれていない。

それでも宿泊・日帰りを含めて、毎年、200万人前後もの観光客がやって来るのは、自然・信仰・歴史が融合した観光スポットの魅力、湯量豊富な温泉、新鮮な海の幸の3拍子が揃っているためだろう。
湯川地区にある汽水湖・ゆかし潟
那智勝浦町には、源泉が175本(H12年)あり、これは和歌山県全体の約4割に当る。
温泉は、日本の温泉ベスト100の常連である南紀勝浦温泉の他に、ゆかし潟湖畔に小さな温泉地・南紀湯川温泉がある。

ゆかし潟:
隣町の新宮市出身の詩人で「秋刀魚(さんま)の歌」で世に知られる佐藤春夫が命名した汽水湖で、、南紀随一の幹線道路・国道42号線沿い、白浜方面からだと南紀勝浦温泉に入る直前にある。
(汽水湖とは海水と淡水が混じり合う湖)

南紀湯川温泉は南紀勝浦温泉の陰に隠れてあまり知られていないが、その歴史は古く、平安時代、熊野詣の湯垢離場として栄えた温泉地であり、今なお湯治場として親しまれている。
現在、旅館6軒の他、ゆりの山温泉きよもん湯、桜湯といった源泉掛け流しの日帰り温泉施設がある。
住  所 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町湯川257−1
電  話 0735−52−6866
交通機関 阪和自動車道みなべICから国道42号線で約130km
五條から国道168・42号線で約160km

JR紀勢本線紀伊勝浦駅からバスで桜ヶ丘バス停下車
施  設 休憩室、駐車場(30台)
宿  泊 不可
入浴時間 内湯7時30分〜24時(10月21日〜3月19日は8時〜24時)
露天風呂15時〜22時、貸切風呂10時〜22時
定休日 無休
泉 質 単純温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴料金 大人 500円 小人300円 幼児150円 
入浴施設 内湯 : 男女各1  露天 : 男女各1 貸切風呂(別料金)
浴室備品 シャンプー、ボディソープ、ドライヤー、ロッカー
観光スポット 勝浦漁港周辺、那智の滝、熊野那智大社、青岸渡寺、紀の松島(観光船)熊野本宮大社、熊野速玉大社、瀞峡(ウォータージェット船)、北山川筏下り、くじらの博物館、鯨ウオッチング
お土産・食事 那智勝浦駅から勝浦漁港にかけて食堂・鮮魚/水産加工品販売店多数。
近くの温泉 南紀勝浦温泉めざめ温泉、太地温泉、串本温泉、夏山温泉、錦温泉、太地温泉、串本温泉、錦温泉雲取温泉湯の峰温泉渡瀬温泉川湯温泉
那智勝浦町HP
観光協会HP
旅館組合HP
http://www.town.nachikatsuura.wakayama.jp/index.html
http://www.aikis.or.jp/~nachikan/stay/index.html
http://www3.ocn.ne.jp/%7Enk-onsen/
雑記帳 今回の南紀行まで湯川温泉の存在を知らなかった。いつものように移動時間が長くハードなスケジュールだったら、気がつかずに通り過ぎていただろう。それほど地味な温泉地だが、日帰り温泉施設のゆりの山温泉やきよもん湯は掛け流しで人気が高い。
データは変更されている可能性もあります。事前にご確認ください。
詩人・佐藤春夫命名の「ゆかし潟」
白浜方面からの国道42号線沿い、湯川トンネル手前の左側にある日帰り施設で、近くの「旅館さくら」が経営している。

タイル張りの風呂は3mx4m程度の小さなもので、無色透明な単純泉で満たされている。
特色ある感触はなく、泉質掲示には微硫化水素臭とあるが、その臭いは感じられない。
湯量は300リットル/分の自噴とあるが、旅館の方で大部分が消費されているのだろうか、湯はオーバーフローしておらず、浴槽内に吸水口があるのでどう見ても掛け流しとは思えない。
内湯から続く露天風呂は、当日、あいにく湯が満たされておらず入浴が出来なかった。(露天風呂は午後3時〜営業)

ここは、国道沿いであり、手早く入浴を済ませたい、といった場合に利用する施設であろう。
日本一の那智の滝(133M)
一部