所在地 : 下高井郡野沢温泉村

野沢温泉には13の共同浴場がある。大湯・熊の手洗い湯と並んで歴史のある河原湯で3年ぶり、2回目の入浴をした。前回は日中、今回は夕食後の入浴、趣きが全く違っていて、楽しい入浴となった。
ここは常に高温、入浴するとシャキッとするので、「朝湯の河原湯」と地元で呼ばれているそうだ。

大湯・河原湯・熊の手洗い湯の3つは特に歴史ある外湯だ。
大湯と同じく、江戸時代の面影を残す湯屋建築で規模は若干小さい。

大湯からほんの少し下った先にあり、もともとは流れ下っていた細い渓流沿いにあったのでこの名が付けられたそうだが、なるほど地形がそれを物語っている。

内部は他の共同浴場と同じく、浴室と簡単な棚がついた脱衣場が一体となった形式だ。

浴室は石タイルが敷かれた立派なもので、浴槽は3mx2mくらい、一度に8人は入れるだろう。
温泉はわずかに硫黄の臭いがする含石膏-食塩・硫黄泉(観光協会HP)、光線の具合もあるだろうが黒ずんで見えた。

湯の温度が高く、朝入るとすっきりすることから地元では「朝湯の河原湯」と呼ばれているらしい。

大湯を少し小さくしたような湯屋建築の河原湯


野沢温泉 河原湯 (長野県)
野沢温泉村は長野県の北部に位置し、南側は毛無山を境に木島平村に接し、西は千曲川を隔てて飯山市と境をなし、北と東側は栄村(秋山郷)と接し、標高差は300mから1、650m迄あり起伏の多い地形になっている。

村の50%が山林で上信越国立公園に指定され、その内、297ヘクタールがスキー場区域となっている。
一日の最大降雪量が82cmを記録したこともあり、全国屈指の豪雪地帯である.。

鎌倉時代中期の文永9年(1272年)には「湯山村」として登場しており、その頃から温泉が湧き出ていたことが分かる。野沢温泉の前身だ。
大正12年には、村にスキー場が造られ、温泉とスキーを中心とした村づくりが始まっている。

平成10年の長野オリンピックでは、会場の1つとして野沢温泉スキー場が選ばれて、世界的にその名が知られるようになった。
またこれを機に上信越自動車道が延伸され、北陸新幹線が長野市まで開通して、首都圏からの所要時間が著しく短縮された
共同浴場には不思議と似合うロリン桶も混ざる。床が溢れ出た温泉で光る。

他の外湯と同じく脱衣場と浴槽が一体となったスタイル。

ここにも、外来者には便利な貴重品入れが設置されている。

データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
住 所 長野県下高井郡野沢温泉村
電 話 0269−85−3111(野沢温泉村役場)
交通機関 上信越自動車道豊田飯田ICから国道117号線等で約20km
JR飯山線戸狩野沢温泉駅からのざわ温泉交通バス野沢温泉行きで20分、終点下車
施 設 簡単な脱衣室のみ。
付近に駐車場スペース無し。300mほど離れた野沢温泉村営駐車場を利用
宿 泊 無し
泉 質 含石膏-食塩・硫黄泉(観光協会HPに記載の通り)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 5時〜23時(11月〜3月は6時〜23時)
定休日 無休
入浴料金 宿泊客は無料でいいと思うが立ち寄り湯の場合は寸志を投入したい。
入浴施設 内湯男女各1
浴室備品 シャンプー類無し、小型の貴重品入れあり。
観光スポット 近隣:おぼろ月夜の館[斑山文庫]上の平高原ハイキング、つつじ山公園、麻釜、千仏堂、日本スキー博物館
善光寺、妙高高原、黒姫高原、戸隠高原
お土産・食事 土産:本場の野沢菜 「新杵製菓」の温泉まんじゅう
食事は温泉街に多数 
近くの温泉 馬曲温泉松之山温泉秋山郷の温泉、赤倉温泉、新赤倉温泉、妙高温泉、関温泉、燕温泉、渋湯田中温泉郷
村観光協会HP
旅館組合HP
http://nozawakanko.jp/
http://nozawa.jp/
雑記帳 信州第一位の土産はなにか? 文句無く野沢菜の漬物だろう。信州の温泉・観光地や中央・長野自動車道のSAには、ワサビを上回る量で、いろいろなブランド名の野沢菜の漬物が並んでいる。中にはワサビ味の野沢漬も売られている。細かく切った野沢漬をご飯にのせて(又は茶漬けにして)食べると、程よい塩味と独特のシャキシャキした歯触りで、とても食が進む。
帰京するとき、また東京から帰るとき、中央自動車道の諏訪湖SAに立ち寄って、必ずこれを買い求めている。

施設名 : 河原湯 (入浴日:2009.5.15  2回目入浴:2012.7.11)

温泉名 : 野沢温泉

長野県の温泉地(1軒以上の温泉宿泊施設がある温泉)の数において、北海道に次いで全国で第二位であり、全県に渡って温泉地が点在している。
その中で信州を代表する温泉と言えば、長野県の最北端、標高1650mの毛無山の北麓に湯煙を上げる野沢温泉であることに異論は無いだろう。

野沢温泉は坂道の狭い路地に、多数の温泉宿(旅館組合HPには22軒掲載)・土産物屋が軒を連ね、さらに徒歩ですべて周れる13軒もの共同浴場が点在する情緒タップリの温泉街だ。

共同浴場は、江戸時代から続く「湯仲間」によって管理・運営され大切に守られてきた。これらの浴場はすべて宿泊客を中心とした観光客に開放されている(日帰り入浴の場合は寸志を入れておきたい)。
入浴時間は早朝5時(冬期は6時)からで、すべての共同浴場が源泉掛け流しである。

源泉数は30か所余り、そのほとんどが40度を超える高温泉だ。

石タイルが敷かれ格調高い雰囲気。源泉は河原湯源泉、経時変化により黒ずんで見えた。(右と共に再訪時の夜間に撮影)

湯口には熱湯注意の札。源泉温度は64℃とそう高くは無いが、源泉に近いのか、風呂内は激熱で入浴不可能。誰もいなかったので、1分ほど加水させて頂いた。。

共同浴場の「大湯」と並ぶ野沢温泉のシンボルで天然記念物である「麻釜(おがま)」。立ち入りが許されている地元の人が野菜などを茹でたりしている。

江戸時代の湯屋建築に基づき再建された大湯は、温泉街の中心、老舗の宿に囲まれて建つ。