信州第1位の土産は野沢菜の漬物だろう。
信州の温泉・観光地や中央・長野自動車道のSAには、いろいろなブランド名の野沢菜の漬物が並んでいて、中にはワサビ味の野沢漬も売られている。
細かく切った野沢漬をご飯にのせて(又は茶漬けにして)食べると、程よい塩味と独特のシャキシャキした歯触りでとても食が進む。
野沢菜のルーツは京都原産の天王寺蕪と言われ、野沢の名刹健命寺の住職が、京都に遊学中に手に入れた天王寺蕪を野沢に持って帰って植えたところ、標高600m、1月の平均気温が零下6度という高冷地の気候・風土により、葉柄が大きい野沢菜に生まれ変わってしまったという。
これが従来の漬け菜を駆逐して、現在は信州はもとより、北海道から九州まで栽培圏が拡大している。
その理由は、野沢菜が他の漬け菜より味が優れているばかりでなく、収量が多く経済的にも抜きん出ているからだそうだ。
外湯は全部で13ヶ所で、志納で入浴できる。写真は大湯とともに歴史がある河原湯。
長野県は、温泉地(温泉宿泊施設がある温泉)数において北海道に次いで全国第2位、温泉自噴湧出量では第4位、日本有数の温泉に恵まれた県である。。
その中にあって、信州を代表する温泉と言えば野沢温泉で異論が無いところだろう。南東北からの帰途に大回りして野沢温泉に宿泊、4年ぶりにここのシンボル・大湯に入浴した。
温泉街の中心、野沢温泉を代表する老舗旅館である「旅館さかや」「常盤屋旅館」「かめや旅館」に挟まれるようにして、江戸時代からの伝統である湯屋建築が威風を誇る「大湯」が立っている。
野沢温泉の13の共同浴場にあっては別格であり、昔は惣湯とも呼ばれてきた。
大湯には薬師三尊を、その他の浴場には十二の神将を奉り、野沢の湯まもり仏としている。
宿泊者はともかく立ち寄り湯の場合は、この仏様たちへの賽銭としてなにがしかの志納をしておきたい。
硫黄臭が漂う浴室に入ると、簡単な脱衣棚が浴室内に設置され、木材をふんだんに使った高い天井の下に二つの浴槽がある。
床は石板を敷き、壁や風呂は木造、大湯にふさわしい品格がある浴室だ。
野沢温泉村は、長野県の北部に位置し、村の50%が山林で上信越国立公園に指定され、その内、297ヘクタールがスキー場区域となっている。
一日の最大降雪量が82cmを記録したこともあり、全国屈指の豪雪地帯である.。
鎌倉時代中期の文永9年(1272年)には「湯山村」として登場しており、その頃から温泉が湧き出ていたことが分かる。
大正12年には、村にスキー場が造られ、温泉とスキーを中心とした村づくりが始まっている。
平成10年の長野オリンピックでは、会場の1つとして野沢温泉スキー場が選ばれて、世界的にその名が知られるようになった。またこれを機に、上信越自動車道が延伸され、北陸新幹線が長野市まで開通して、首都圏からの所要時間が著しく短縮された。
長野県の温泉地(1軒以上の温泉宿泊施設がある温泉)の数において、北海道に次いで全国で第2位であり、全県に渡って温泉地が点在している。
その中で県を代表する温泉と言えば、文句なく北信の名湯・野沢温泉であろう。
野沢温泉は、毛無山の山すそ、坂の多い路地に温泉宿(旅館組合HPには24軒掲載)・土産物屋が軒を連ね、その中に徒歩ですべて周れる13軒もの共同浴場が点在する情緒タップリの温泉街だ。
共同浴場は、江戸時代から続く「湯仲間」によって管理・運営され大切に守られてきており、これらの浴場はすべて無料で開放されている。入浴時間は早朝5時(冬季は6時)からで、すべて源泉掛け流しである。
野沢温泉村のHPによれば、源泉数は38ヶ所、その内、1ヶ所を除きすべてが42℃以上の高温泉である。
湯量は1分間に約1,500リットル/分と豊富で、そのシンボルが国の天然記念物である麻釜(おがま)である。源泉の湯だまりは、一般の観光客は立ち入り禁止になっているが、地元の人が野菜を茹でたりしている風景が見られ、昔から温泉が人々の生活と密着してきたことが窺える。
野沢温泉のシンボル「麻釜(おがま)」は国指定の天然記念物。折から、地元の男女3人が野菜を湯掻いたり、洗ったりしていた。尚、周囲は鎖で囲まれ、一般の人は立ち入り禁止となっている。
平成6年に新築された大湯。大正時代の古い写真の中の大湯は、現在のものとそっくりだった。
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
| 住 所 |
長野県下高井郡野沢温泉村 |
| 電 話 |
0269−85−3111(野沢温泉村役場) |
| 交通機関 |
上信越自動車道豊田飯田ICから国道117号線等で約20km
JR飯山線戸狩野沢温泉駅からのざわ温泉交通野沢温泉行きで20分、野沢温泉下車
|
| 施 設 |
簡単な脱衣室のみ。
付近に駐車場スペース無し。300mほど離れた野沢温泉村営駐車場を利用 |
| 宿 泊 |
無し |
| 泉 質 |
単純硫黄泉 |
| 適応症 |
不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
| 入浴時間 |
5時〜23時(11月3月は6時〜23時) |
| 定休日 |
無休 |
| 入浴料金 |
無料(賽銭箱に何がしかの志納をしておきたい) |
| 入浴施設 |
内湯男女各1 |
| 浴室備品 |
一切無し |
| 観光スポット |
近隣:麻釜など温泉街散策、おぼろ月夜の館[斑山文庫]、日本スキー博物館
善光寺、妙高高原、黒姫高原、戸隠高原 |
| お土産・食事 |
土産:本場の野沢菜 上記の「新杵製菓」の温泉まんじゅう
食事は温泉街に多数 |
| 近くの温泉 |
馬曲温泉、松之山温泉、秋山郷の温泉、赤倉温泉、新赤倉温泉、妙高温泉、関温泉、燕温泉、渋湯田中温泉郷 |
野沢温泉村HP
観光協会HP
旅館組合HP |
http://www.vill.nozawaonsen.nagano.jp/gyosei/
http://nozawakanko.jp/
http://nozawa.jp/ |
| 雑記帳 |
*学生時代、友人の実家が軽井沢の農家で、稲刈りの手伝いに行った。休憩のとき、お茶受けに出たのが初めて食べた野沢漬けは本当に美味かった。今もその記憶が鮮烈に残っている。
*温泉ガイドブックで宿泊施設数が350軒と表示されているケースがあるが、これは主としてスキー客を受け入れる民宿が300軒含まれているためと思われる。旅館組合のサイトに掲載されている旅館数は24軒である。 |
施設名 : 大湯 (入浴日 : 2005.5.27 2回目入浴日 : 2009.5.15)
なみなみと注がれた温泉の色は光線の具合だろうか、あるいは時間の経過とともに変色するのだろうか、濃い緑色に見えた。二つの浴槽の温泉の温度には差があり、入口に近い方が「ぬる湯」、奥が「あつ湯」である。
透明・弱硫化水素臭の単純硫黄泉は、隣の「旅館さかや」の敷地内から自噴する源泉から引かれ、湯舟から惜しみなく流れ出ている。
最初に入浴したときは、先に入っていた方が手前の温めの浴槽に水を入れて、必死になってかき回していた。
ぬるめの浴槽なのにとても入れない高温だと言う。
しばらく待って、歯を食いしばってそろそろと体を沈めたが、あまりの熱さに瞬時に飛び出した。
しかし、今回は適温になっていてすんなりと入浴出来た。
入浴時間は他の共同浴場と同じく5時〜23時まで(11月〜3月は6時〜)である。
管理されている地元の方への感謝をこめて、マナーを守って入浴したい。
私が大湯に入っている間、外で待っていた家内が野沢温泉の常連さんから、近所に「売り切れ御免、どうしても手に入れたかったら予約すること」という評判の温泉饅頭の店を紹介してもらった。
家内は30個ほど買って、親戚に配ったところ「こんな美味い饅頭は初めて!」と大評判だった。
店は野沢温泉きっての老舗旅館・さかやの前にある。
店舗名 : 新杵製菓
住 所 : 野沢温泉村豊郷9343
電 話 : 0269−85−2234
営業時間 : 8:30〜17:00
別の角度からの麻釜