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    気胸日記

    (その1) (その2) (その3) (その4) (その5)

    入院 2 日目。

    ちっとも寝た感じがしません。
    なんせ、夜中に 8 回ほど目が覚めましたから。
    まァ手術中に寝るから良いかなと楽観的に考えてみたり。


    早速手術着に着替え、天敵点滴を一発。
    さあてあとは夢のトリップを待つだけ〜と思っていたところにアクシデント発生。


    点滴のコネクタの部分(針のすぐ上)からクスリ(乳酸リンゲル液)が!


    あちゃーもれてるがな。
    急いで看護師さんにきていただき、すぐに処置。
    と思ったら、看護師さんが誤って、

    コネクタを緩めるほうにまわしたんですよ。


    血が溢れてきてまぢビビりました(汗)


    まさか手術前に出血を見てしまうとは…

    点滴で出血といえば、12 年前にこの病院に入院した時も、トイレに行く時に看護士さんが誤って点滴チューブを引っこ抜いて血だらけになった記憶が。
    この病院、それほど私を亡くならせたいのでしょうか・・・


    気を取り直して、手術室にレッツゴー!
    ちなみにメガネ類もはずさなければならないので、視力が 0.1 以下の目には、何かがあるのはわかるがそれが何かはわかりません。



    (イメージ図:かしまし 第 5 話より)

    それが不安でもあり、かえって安心材料でもあります。
    例えるなら、目をつぶってジェットコースターに乗るような感覚でしょうか。

    さて皆様お待ちかねの、手術室で流す曲
    前日まで迷っていたのですが、結局曲目は次のとおりになりました。

    1. 酸素をください
    2. Arrow of pain
    3. めまい
    4. 瞳を閉じて
    5. おやすみのうた
    6. 夢の中へ
    7. 驚異の小宇宙・人体

    えーおわかりでしょうか。気胸発生から手術までの流れを曲名で表現してみました。


    でわ早速 1 曲目、ミュージックスタート!


    すると「これ椎名林檎?」と鋭い突っ込みアリ。
    「そうです。曲名、酸素をくださいっていうんですよ〜」などと言ってるうちに場の雰囲気が少し和んできたので、イントロは成功
    「酸素をください」を教えてくれた人アリガトウ!(未だに誰かハッキリしないのですがw)
    んじゃ次は鬼束ちひろ 2 発でずーんと行k


    ハイ、次に行く前に眠らされました。


    いやぁすごいですね、全身麻酔。
    点滴からヤクを注入されるわけですが、注入されたとたん、まぶたが開かなくなり、「目が開かないです〜」と言った次の瞬間にはもう意識が飛んでいました。


    ・・・


    というわけで、あっという間の2時間の手術でした。
    起こされた直後は痛みも何も感じることなく、そのままもとの病室へ。途中かなり饒舌になっていましたが、病室に運ばれたときのことや、着替えさせられたときのことは全然思い出せず。
    ちょうど、酒に酔ったときのような感じでしょうか。
    まさにトリップ状態。うひゃひゃ


    この時、切り取られた肺の部分も見せてもらいました。
    巨峰くらいの大きさの肺組織に、フジツボのように黒くしわしわになったものがくっついていました




    こんな風に硬くなってしまっては、そりゃあ柔軟性がなくなって治ってもすぐにパンクする罠。
    ちなみに、これ以外の場所で気胸の原因となるような所は見つからなかったとのことです。



    病室に戻された後は、ひたすら何もしない。
    というか、体からチューブが生えて(計4箇所)様々な機械に接続されているため、体を動かすことが出来ず、何も出来ない。
    眠たくないし、切った所がチクチクするので、ぐっすり眠ることも出来ず。
    ただ横になるだけ。

    何もせずに過ごすという辛さを嫌というほど思い知らされた 18 時間でした。
    面会謝絶の札がかかった部屋にいらしたおじいさん達も、こんな気持ちなんだろうなあとか思いました。
    というか、インターネットが無ければ、ニートって激減するよなあとか思いました。

    ちなみにこの暇な時間は iPod で鉄音アワーを聴いていました。
    鉄分はしっかり補給。


    次はいよいよご飯にありつける!