過去の旅 2003年9月
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兵庫・岡山ドライブ(9/22〜9/24)
 当初、二人ほど道連れを予定していたのですが、一人は不参加。結局二人で気ままなドライブとなりました。
先ずは、日が昇る前に出発し兵庫県福崎町へ。
 福崎町
   民俗学を志しながら、福崎に来たことがないというのは、少し恥ずかしいことですが、初めて柳田國男の生まれ育った町を訪れました。柳田の生まれた町として有名な辻川は現在、小字名として残っているだけ。そして僕らが車を停めたのは、まさしくその辻川という交差点のすぐ近く。その交差点が出発点です。交差点近くの喫茶店に入り、モーニングを食べることが辻川散策のスタート。地蔵堂、鈴ノ森神社、宮山とめぐり柳田の生家と記念館、そして神崎郡歴史民俗資料館を見て廻りました。最後に大庄屋三木家住宅を見学。
 宮山の展望台からの風景は、市川の流れとともに現在の福崎町の西部が見渡せますが、古くからの辻川の町は木の陰に隠れて見えません。それよりも何よりも、展望台自体のちゃっちさが感動的だったりもします。友人と二人で思わず無意味にくつろいでしまった。
柳田自身が「日本一小さな家」といった柳田の生家は、決して小さいというほどではなかったが、多くの兄弟や兄夫婦がいるとなれば、確かに小さかったのでしょう。柳田國男・松岡家顕彰会記念館は、柳田だけでなく兄弟たちの才能の一端を見ることができ、なかなか面白いです。神崎郡歴史民俗資料館の方は、小さなスペースに民具や考古学資料が並べられていました。正直言って、コンセプトがいまいちわからず雑多な感じも。建物自体は、明治の神東郡・神崎郡の郡役所を移築したもの。その洋風建築は時代を感じてよかったりします。
大庄屋三木家住宅では、三木家の子孫の方から多くの話を聞くことができ、なかなか楽しく過ごせました。しっかりした口調で話をするその老女は柳田にも直接あったことがあるらしく、古き辻川の町を知っている数少ないひとのようです。阪神大震災でこの地に戻ってきたらしく、その気品は何だか誇りをもって三木家を護っているといった感じで好感が持てました。
 福崎の後は、加西市・西脇市・多可郡などの神社を趣味でめぐり後は一路岡山へ。岡山では久しぶりに極普通の市内観光をしてしまいました。貧乏旅行につき、宿は取らずに友人二人で車中泊。
 岡山市
   岡山は何故だか年に2.3回はくる場所で、改めて何処をみると言う場所はとくにありません。いつも通り古本屋をめぐり、温泉に浸かってそんなつもりでやってきました。で、まぁいつも通り古本屋めぐりに、趣味の神社めぐりもしたのですが、オリエント美術館で「古代イラン秘宝展」をやっているのを発見。イラン好きとしては見なくてはならないと思い、友人を残してひとりオリエント美術館見学となりました。それで、いっそのことベタに市内観光ということで、友人が後楽園に入ったことがないというので、後楽園をゆっくり見て廻りました。
オリエント美術館も後楽園も初めて岡山にきた時に入って以来。確かあの時は、九州旅行からの帰りでふらりと岡山・倉敷を見て廻った筈。微かな記憶ではオリエント美術館は結構楽しくて、後楽園はいまいちだった感じ。ただあの日は確か曇り空だったのに対し、今回は素晴らしい晴天。後楽園では友人と二人で芝生に寝転び(周りはカップルばっかりだったのが悔しいが)、小一時間ほどぐっすりと寝てしまいました。その心地よさだけで、後楽園の印象は素晴らしいものに変わってしまいました。
「古代イラン秘宝展」は量はそんなにないものの、結構楽しめました。ギャベもやすく売っていて思わず欲しくなったりとか。まぁ、中東に興味ない人にはどうでもいいでしょうが。
 で、後は、岡山空港近くの温泉に浸かり、深夜の2号線をひたすら飛ばし帰宅。日が明ける頃には、いつものベッドで睡眠をとることができました。
 
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