第30回記念公開講座

終了リポート

平成14年11月27日

エリ・ベルグマン・ホームページ


第30回 公開講座の終了リポート

■実施前の募集要項

●日 時:平成14年11月27日(水) 19:00〜21:00

※午後6時30分より受付  

 ※事前に連絡ある方は遅刻入場可(19:30迄)。  

●場 所:大阪産業創造館 6階会議室B

大阪市中央区本町1-4-5 TEL 06-6264-9800(代)  
地下鉄中央線・堺筋本町駅2番(または12番)出口から徒歩約5分(東警察署対面)
http://www.b-platz.ne.jp/contents/map/map.php3

●講 師:エリ・ベルグマン氏

1977年、神戸市生まれ。父はフランス人、母は日本人。9歳まで兵庫県西宮市で過ごしフランスに渡る。
ストラスブール大学日本学科を卒業後、99年7月に日本に戻り、大阪市五輪招致委員会に勤務。
2001年10月に大阪市W杯推進室のスタッフを経て
W杯(ワールドカップ)日本組織委員会(JAWOC)大阪支部のスタッフとして働く。
大阪弁とフランス語を駆使しながらボランティアの研修や選手の受け入れに大活躍。
現在、講演、DJ、イベントプランナーなど多彩に活動中。

【エリ・ベルグマン氏のプレスリリース】
★日本経済新聞 【2002年5月27日掲載記事】
サッカーの祭典で国際交流を後押しする恵莉・ベルグマンさん
──JAWOC大阪支部スタッフ(5月27日)
http://www.nikkei.co.jp/kansai/kamigata/6466.html
★産経新聞2002年10月17日掲載 (御堂筋パレード関連記事)
http://cgi.jp.osakanews.com/cgi-bin/osknews/articles/showarticle.cgi/stock/2002101702
★2002FIFAワールドカップ ホスピタリティフランス語会話
http://www.city.osaka.jp/yutoritomidori/sport/2002fifa/volunteer/franc.html
★第4回IOCスポーツと環境世界会議スタッフ
http://www.wfsgi.org/_wfsgi/nagano/list/staff.html
★桂小米朝のハートフル大阪 2002年5月25日放送分
テレビ大阪(毎週土曜日 午後9時45分放送)
FIFAワールドカップTM開幕! ハロー! ボンジュール!でお出迎え!(長居スタジアム周辺) 講師
アメリカ人のジェフリー・フィリップスさん 
フランス人のエリ・ベルグマンさん
http://www2.tv-osaka.co.jp/heartfull/past/2002/0525.html
(アドレスバーに貼り付けてご覧ください。)


●テーマ:『ワールドカップから見た日本の心』

●定員50名様(先着順)

●会 費:2,000円(当日徴収させていただきます。
  ※懇親会(二次会)は別途、3,000円の予定。(21:30〜23:00)  


●御申込先:総務担当幹事・金澤までお願いします。 kanazawa@itsuzai.net 

申込要領は、下記『公開講座に関して』ご熟読願います。

 


〜今回の狙い〜

エリ・ベルグマンさんは、フランス国籍の方で、外見はどう見てもガイジンさん。
でもバリバリの関西弁を話す。お母様は日本人で、お父様はフランス人。
日仏英独の4ヶ国語を駆使する。

大阪市五輪招致委員会に勤務し
IOC(国際オリンピック委員会)に提出する重要な書類作成を担当。
大阪市ワールドカップ推進室スタッフとして、
『世界最大のスポーツの祭典』に大活躍。

日本は本当に素晴らしい国です。
世界に誇れる素晴らしい文化『日本の心』があるのです。
もっと自信をもって生きてほしい。
私は、スポーツを通じて平和への推進役の仕事をしたいと願っています。

あなたは、彼女の感性を受け入れる容量があるだろうか。
なくても結構、頭をガツンを叩かれることから始まる、
それが真の交流(コミュニケーション)なのだから。

未来に邁進する、25才の真の国際派才媛のメッセージ、
エリ・ベルグマンさんの光線を浴びたい方、お待ちしております。
関西交流大学初めての、国際交流学を初体験しましょう!

◆関西交流大学・企画部

講師・事前紹介リポート

お名前はエリ・ベルグマンさん。
まず最初に申し上げるが絶世の美女である!
プリティーではなく、ビューティフル。

フランス国籍の方で、外見はどう見てもガイジン(外人)さん。
思わず、「ハロー」と声をかけてしまいそう。
で、彼女が最初に発した言葉は
「こ〜んにちわ。」( わ の発音が上がります。)

つまり、バリバリの関西弁。
彼女は神戸で生まれ、西宮で9才まで過ごされた。
お母様は日本人で、家庭内は日本語だけの生活だったそうだ。
漢字で恵莉(エリ)と言う名も持つ。

その後、お父様の国・フランスへ。
フランス語だけではなく英語、ドイツ語も勉強。
大学時代、元々スポーツ好きの彼女が
サッカーのワールドカップ(1998年)時、
公園に設置された大型スクリーンで、フランス大会決勝を見ていた。
結果、フランスが優勝したが、そのスポーツの素晴らしさに改めて感動。
『選手にはなれないが、私もワールドカップの仕事がしたい』と志を立てたそうだ。

その当時、大阪市がオリンピック招致に向け、
外国人スタッフを募集していたのを知る。
次のワールドカップは日韓共催、
「ワールドカップの仕事にもつながるのかも」と思いを秘めながら応募。
難関を突破し、大阪市オリンピック招致局国際担当者として再来日。
4ヶ国語を駆使し、担当業務に精を出す。

「君、生意気な事言っているけど、日本では新卒22歳の女子社員言うたらなあ
お茶くみやコピー取りの仕事が精一杯やで。」
飲み会の席で市職員に絡まれ・・・・・。

「では、大阪市は高いお金を払って
私たち外国人スタッフをお茶くみやコピー取りにさせたいのですか?」
とやり返す一幕も。
最初は、そう言った習慣や考え方の違いに、とまどいもあった。

IOC(国際オリンピック委員会)に提出する立候補書類は
なんと600ページ及ぶそうだ。
そのフランス語表記部分は、エリ・ベルグマンさんの労作。
その大変な仕事の中で、最初絡んできた市職員とも
心から打ち解け、今では大の仲良しとのこと。

残念ながら大阪は、五輪招致に敗れたが
エリ・ベルグマンさんは紅一点の
大阪市ワールドカップ推進室スタッフとして迎えられる。
念願のワールドカップの仕事につくことができたのだ。

そこでは、ボランティアの研修を担当したり
外国人のインフォメーションセンターの設置に奔走。
ご周知のとおり、本年の日韓共催ワールドカップは大成功。

また、外国人サポーターも多く来日。
最初予想されたフリーガンとのトラブルも避けることが出来た。
日本は親切な国だと、外国人の評価もまずまずだった。

そういった成功の陰にエリ・ベルグマンさんたち
外国人スタッフの地味な活動があったのだ。

「たった一つのボールで、10人でも50人でも楽しむことができる。
言葉も習慣も違う世界の国同士がボール1ヶで交流できる。
これが、サッカーの凄いところ。」
とエリ・ベルグマンさんは大きな目を輝かせながら言ってくれた。

今の日本人(関西人?)は本当に元気がない。
『どうせ、あかんやろ〜』
何かしら物事を始まる前から、あきらめているような気がして
本当に腹が立ちます。

日本は本当に素晴らしい国です。
世界に誇れる素晴らしい文化『日本の心』があるのだ。
もっと自信をもって生きてほしい。

エリ・ベルグマンさんのメッセージは続く。

余りにも世界の事に無関心だ。
例えば、欧州ではタリバンなどのことは
何年も前から議論されてきた。

一体、日本人の何人があのニューヨーク・テロ事件前から
アフガニスタン政情など関心を持って知っていたのだろう。
もちろん、これはメディアの責任でもある。

私は、スポーツを通じて平和への推進役の仕事をしたいと願っている。
『スポーツと平和』などと言うと、くさいこと(気恥ずかしい)と捉えられがちだ。
でもそうではないのだ。

・・・この続きは、11月関西交流大学の公開講座で。・・・

日仏と二つの血と心を待ちながら
フランス語と関西弁を駆使しながら
未来に邁進する、25才の才媛。

半分日本人だから、いやだからこそ日本の本当に素晴らしいことも
反省すべき点も深く感じ取れるのかもしれない。
恐らく、普通の日本人(?)より、もっと日本魂を持っていらっしゃる。
私はそんな気がする。

あなたは、彼女の感性を受け入れる容量があるだろうか。
なくても結構、頭をガツンを叩かれることから始まる、
それが真の交流(コミュニケーション)なのだから。

◆関西交流大学・企画部  / ライティング担当 : 祭 作太郎

【平成14年10月20日】

 

終了リポート

真の国際化(国際交流)とは何か。
エリ・ベリグマンの問いかけは講座の時間中続いた。
英語が話せたら、国際人?
欧米化=国際化なの?

日本人が他の外国に目を向けることがのみが国際交流なの。
一方通行では、交流とはいえないはず。

日本語を駆使する外国人も多くいるし、
外国で活躍する日本人も多くいる。


(彼女自身の仕事を通じて)
日本でのワールドカップは(日本人が思っている以上に)
大成功した。
それは日本人の組織力や、本来持っているホスピタリティーが
発揮されたからだ。
何より、実績として1ヶ月間にもわたり外国人が
日本に楽しく滞在できたのは事実であり、大いなる実績である。

日本(人)はこのことだけでも、尊敬されているのだ。
エリ・ベリグマンさんのお話してくださった。

そもそも、ワールドカップ日韓共催は
ヨーロッパやスペイン語圏の国以外で開催された
初めての試みなのだ。
「そう、もっと自信を持つべきなのです。」

日本人は時間をとてもキチンと守るなどいい所が一杯。
また、控えめな所も美点。
だけど、時にはその「控えめさ」が誤解を招く場合もある。

もっと広く目を開けて、真実を見つめましょう。

アジア(日本)とヨーロッパ(フランス)の両文化を
往復されている彼女から発さられる提案は
改めて考えさせられることばかりだった。

国際交流(学)のドアに一歩近づけたと思う。

もちろん、参加者だけに聞かせて頂いて
とっておきのエピソードも価値あり。

エリ・ベリグマンに続編をお約束頂いた。

◆祭 作太郎

『国際交流学』第30回講座・勝手に補講

参加者の声

●エリさんは美女らしからぬ、親しみやしさで
その自然体が羨ましくもあり、素敵にうつりました。
『国際化』に関する認識についてのお話がありましたが、
私自身、非常に勘違いしているところがあったと反省しました。
『国際化』とは決して『欧米化』ではないという指摘にう〜んとうなってしまいました。
そうした観念を先進国の人間たちが抱いている限り、
平和な世界は訪れないのではないかとも考えたりしました。

●エリ・ベルグマン嬢のお話は身近でとっても聞きやすかったですね。
でもチクリとささる、日々どこかでうっすらと感じている、部分も
あり改めて考えさせられることも多かったです。

●エリさんかっこよかったですねぇ。
最初、お部屋に入って来られた時
「かっこいい・・・」とため息。
最後、自転車で颯爽と去っていかれた時、
「かっこいい・・・」とまたまたため息。

それは本当、見た目だけじゃなくて、
生き方そのものが出てるんだろうな。
あと、物事を悪いほうに受け取らない、という
考え方をされてるところも、
素敵だと思いました。

●感動の余り・・・・・大リポート作成してしまいました。

『国際交流学』第30回講座・勝手に補講

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