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       国際交流学 作・若井美香家 世理  | 
  
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       (関西交流大学 第30回講座 勝手に補講 その1) 
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 「国際人って言うのはどういう人だと思います?  「国際人っていうのは、違う文化を受け入れられる  大雑把なところですが、 (★第30回公開講座終了リポート ←詳細はこちら!)  先日の公開講座のお話に、  事務局にも幹事にも相談も了承も得ず、 「勝手に」「補講」などと名づけていますが、  一応、4回連続を計画していますが、続けられるか、ちと不安……。 ------------------------------------------------------------------ さて、文頭のお話ですが。  ここでは、「国際交流」という言葉の意味について、 では。  「国際交流」という日本語、実は結構歴史が浅く、 「国際交流」という語は、当時の日本の国策と極めて強い関係にあります。  しかしながら、「国際交流」という言葉が生まれる前に、  ただし、言葉が生まれたということ、 ただ、この場合、そこに至る経緯から、「他国」は欧米であり、  この流れを汲むのが、日本的な意味での「国際人」と思われます。  ※ちなみに、「国際」とは、「一国だけでなく諸国家にかかわりがあること。」  では、「違う文化を受け入れられる柔軟な心の持ち主」  こっちの根っこは、ちょっとわかりません。  推測でいいなら、おそらく始まりは基本的人権の誕生のあたりでしょう。  もちろん、それ以前から、そんな心の持ち主はいたでしょう。  このような2つの流れを汲み、さらにいくつかの要素を取り込んで、 (関西の市レベルでは、たいてい市内の団体の名簿を作成しているようです。) 平成14年12月7日  | 
  
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       (関西交流大学 第30回講座 勝手に補講 その2) 
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| ―外国相手でなくても「国際交流」―   
        「多文化教育」とは何かといえば、  歴史的に見れば、アメリカ1960年代の公民権運動の中で、教育の不平等の  始めの頃、日本の学校では、外国人生徒に日本の学校への適応を指導する、狭い  この変化は、多文化という概念の捉え方の変化と重ねて見ると、  多文化という言葉は、  これはいわば広義の多文化主義で、性別、身体的条件、年齢、地域性などの個人  国際交流とか、多文化とか言われると、浮世離れした話に感じる人も、この視点  女性という理由でお茶汲みコピーを仕事と言われる人、世代の違う先輩後輩との ―利を求める必要があるので、必ずしも「尊重」とか「共生」となるべきかどうか、 
  でも、その壁を越えるための行動は、 逆に、日常的にそんな行動をしていれば、国の壁も、たいしたことはありません。 平成14年12月14日  | 
  
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       (関西交流大学 第30回講座 勝手に補講 その3) 
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| -日常と理論と仕事と理想、可能なら結果も〜 
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        前回では、「国際」というのは、人と人との間にある個々人のさまざまな違いのひ  エリさんは、日本在住の外国人仲間で日本で困ったことが話題に上ったとき、  信号で停車中のタクシーに乗り込んだとき、運転手さんと、  外見が外国人=日本語を喋れない → 話が通じない → 仕事(サービス)がで という図式ですが、運転手さんは、「外見が外国人であると、日本語を喋れない」と  では例えば、これが、韓国や中国からの旅行者であればどうでしょう。或いは、日  相手をいくつかの特徴で捉え、それを元に予想を膨らませて相手を判断する、とい  中国製の製品は、ユニクロの影響か、昔ほど「悪い」という印象はもたれていない  ですが、その理由を聞いたとき、「作り方が悪い」「部品が悪い」等々と言いつつ  別に、嘘ではありません。嘘ではありませんが、例えば、日本の中卒・高卒の人に  目の前の回答に飛びつくだけの思考停止なのですが、それが「確かに違いがある」  その違いが年代であれば、「あの年代は。」、性別であれば、「しょせん女は(男  ちなみに、エリさんの場合は、運転手さんと実際に喋ることで、 でも、エリさんと運転手さんは、お互い、ちょっぴり良い結果を手に入れました。 平成14年12月21日  | 
  
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       (関西交流大学 第30回講座 勝手に補講 その4) 
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| 〜ビジネスとの接点〜  
        「国際交流」という言葉には、どこか、胡散臭さや、きれいごとの 注)1995年…マスコミの言うところの「ボランティア元年」。  それほど大層なものではなく、日常の延長にすぎないという見方を、 
 
  ですが、ここではその話はよそに任せ、別の接点の可能性を考えてみます。  エリさんの尊敬されている国際スポーツ界の重鎮の方が大阪の  五輪の理念の一つに、「環境」があるそうです。 それは、何気ない日常に、商機を見つける目と同じ目ではないでしょうか。  理想は、「利益」「共生」と異なり、手段は「ビジネス」「国際交流」と 平成14年12月29日  |