奈良八重桜 ナラノヤエザクラ

    
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 奈良八重桜とは  
 
奈良に咲く八重桜、ではありません。
「ナラノヤエザクラ」という桜の一品種を言います。
開花期は4月下旬から5月、あらゆる桜のなかでいちばん遅咲きでしょう。
(右の写真上は2003年4月30日、下は2006年5月12日)。
蕾は紅色、花びらを開くと淡いピンク色、そして散り際に再び紅色になります。
一般にお花見する桜「ソメイヨシノ」は、まず花が咲きほこり華やかであるのに対して、「ナラノヤエザクラ」は山桜を先祖としているので葉陰にそっと咲きます。
奈良県花、奈良市花
東大寺塔頭知足院のナラノヤエザクラは天然記念物の指定を受けています。


 
ナラノヤエザクラの発見 
 
「いにしえの奈良の都の八重桜けふ九重ににほひぬるかな」(伊勢大輔)に詠まれた八重桜がどのような花であるのかは わかっていませんでした。言えるのは、古い時代に、奈良に美しい八重桜があったということだけでした。

 しかし、大正時代になって、植物学者の三好学博士は、全国各地の桜の調査を始めます。
 そして、大正11年4月下旬、東大寺の塔頭、知足院の裏庭でほかに類例をみない気品ある桜を発見。
 調査の結果、古記録や古歌、史実などに出てくる桜と符合することを確認し、
 植物学雑誌に報告、桜の新種ナラノヤエザクラであることを発表しました。
 翌年3月、天然記念物に指定されました。

 (『奈良市史』参照)



  


 
                            
                                         
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