カモメ(チドリ目カモメ科)鴎
Larus(ラルス カモメ属-ギリシャ語でglarosカモメの一般名
canus(カヌス 灰白色の)
Common(普通の) Gull(カモメ類) L44.5cm W118p
ユーラシア北部・イギリス・アラスカ・カナダ西部で繁殖し、ヨーロッパ・ペルシャ湾一帯・東アジア・北アメリカ西海岸で越冬。
日本には冬鳥として九州以北の沿岸、沖合、港、河口などに渡来する。湖沼や池、河川などの淡水域にも入る。西日本では多く、厳寒期には北海道では少ない。越冬期にはほかのカモメ類と混群をつくって行動する。
【声】「キャッキャッキャー」「ギュッギュッ」と鳴く。
【名の由来】鴨に似て小さいので“鴨妻(カモメ)”、鴨に似て群れているので“鴨群(カモメ)”などの説がある。
○奈良時代からカモメ類を総じて「カマメ」「カモメ」、平安時代から「カモメ」の名で知られている。
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2011/03/04 大阪 冬→夏羽 後;ユリカモメ |
3年目で成鳥羽になる中型カモメ。雌雄同色。頭部が丸く、嘴は小さめで、足も細め。
冬羽;頭部からの体下面は白く、頭部から胸にかけて褐色のごま塩斑があり、側頸が濃い傾向がある。背や翼上面は青灰色。嘴と足は灰色味を帯びた黄緑色。
夏羽;頭部から下面は白くなり、嘴と足の色も明るくなる。嘴の先端近くに灰黒色小斑のある個体も多い。
幼鳥・若鳥;幼鳥は全体に灰褐色味が強く、肩羽や翼上面には淡色の羽縁があり鱗状。嘴は黒っぽく、足は淡いピンク色。加齢とともに嘴は先端だけに黒色が残り、後はピンクになり、第1回夏羽頃から黄色味を帯びる。足は第2回冬羽頃から黄色味を帯びる。 |
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2011/03/04 大坂 |
2009/04/05 大阪 第1回冬→夏羽 |
ユリカモメより大きくセグロカモメより小さい |
嘴・足がピンク色から黄色味が出始めている |
中・小型カモメ5種の識別
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L |
背の灰色 |
初列風切 |
足の色 |
嘴の色 |
中
型
カ
モ
メ |
ウミネコ |
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46.5
p |
濃灰色 |
黒色で
小さな白斑 |
黄色 |
黄色
(先端に赤と黒の斑) |
カモメ |
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44.5
p |
灰色 |
黒色で
白い斑 |
黄色 |
黄色
(無斑) |
小
型
カ
モ
メ |
ミツユビカモメ |
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39.0
p |
淡灰色 |
黒色 |
黒色 |
黄色
(無斑) |
ズグロカモメ |
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32.5
p |
白に近い淡灰色 |
黒色で
大きな白斑 |
茶色 |
黒色 |
ユリカモメ |
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40.0
p |
白に近い淡灰色 |
黒色で
白は目立たない |
赤色 |
赤色
(先端が黒) |