ミツユビカモメ(チドリ目カモメ科)三趾鴎
Rissa(リッサ ミツユビカモメ属-アイルランド語でミツユビカモメ)
tridactyla(トゥリダクテューラ tri三つのdachtylos趾の)

Black-legged(黒い足の) Kittiwake(カモメ類)     L39cm  W91p

ユーラシア・北アメリカ・グリーンランドの海岸部で繁殖し、北太平洋・北大西洋・北極海の外洋で越冬。
日本には冬鳥として九州以北の沖合や沿岸に渡来するが、日本南部には少ない。海洋上を好む。繁殖地に近い北海道北部では夏にも見られるが多くは若鳥で繁殖記録はない。
【声】「キュッ」「クィッ」と鳴く。

【名の由来】後趾が小さく痕跡的で、“三趾カモメ”。“カモメ”は鴨に似て小さいので“鴨妻(カモメ)”、鴨に似て群れているので“鴨群(カモメ)”などの説がある。

2012/11/24  大洗-苫小牧航路
2年目で成鳥羽になる中型カモメ。雌雄同色。外洋性のカモメで、航路上でよく観察される。
冬羽;頭部から体下面は白く、耳羽後方から後頸にかけて黒斑がある。背や翼上面はユリカモメよりやや濃い青灰色で、初列風切先端は黒い。嘴は淡黄色。足は短く黒っぽい。
夏羽;頭部から体下面は純白。稀に足の色が赤色や橙色の個体がいる。
幼鳥・若鳥;第1回冬羽は雨覆や三列風切の軸斑が黒っぽく、羽縁は白い。翼上面には黒いM字模様がでる。嘴は黒く、付け根から黄色味を帯びている。尾は白く、先端に黒帯がある。幼鳥は第1回冬羽に似るが、後頸に黒帯がある。
2013/05/05  北海道沖 2012/11/25  大洗-苫小牧航路  第1回冬羽

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