「ヤドカリの物語」の続き作品3です。
HK(小2)
海は、青く ふかく きれいでしたが、なにも教えてくれません。
それでも、ヤドカリは、海のそこまで歩きました。
どんどん すすむと、だんだん くらくなってきて、ちょっと こわくなりましたが、ヤドカリは、すすみました。
海のそこまでくると、ヤドカリは、海のそこを じっと見ました。
「すなの 一つぶ 一つぶが、光なのさ」
シオマネキも、いっしょに 海のそこを 見ていてくれたのでした。
「えっ」
ヤドカリは その時、なぜ生きているか分かりました。
どんなに たのしいか どんなに かなしいか など、生きていて どんなことがあるかを 知るために生きてきたと。