平成21年9月1日(「やまと」連載中の奈良サイエンススポット執筆のための取材に出かけました。)

 奈良県教育振興会の会誌「やまと」に連載している「奈良サイエンススポット」,毎月1ページ,約1000字の原稿,ゆとりのあるときととても忙しいときがあります。「3か月先までできている」そんなときはゆったりです。しかし,「ああ,もう締め切りが近い」というときがあります。写真のことを考えれば今年中に仕上げておかねばならないのもあります。8月だけに開設されるカブトムシの森は,今のうちに取材しておかなければなりません。そこで, 8月17日に車を走らせました。
 下市町のカブトムシの森は相当山に入った所にありました。駐車場からは見えないので心配しましたが,ほんの少し歩くだけで着きました。網を張った中に2組の子どもづれがいました。300円を払って中に入ると,あちこちにカブトムシがいました。中には木の幹の一部の川を剥き,あるいは塩化ビニルのパイプをかぶせてあるものがあります。そばには「どこまで登れるかな」という立て札が立っていました。体重比べをすることのできるシーソーもありました。地面が運動場のように乾ききった状態で,地面をあるいているカブトムシがかわいそうな気がしました。
 昼ごはんを柿の葉寿司にして,津風呂湖のほとりで食べました。津風呂湖は人造湖ですが,県内で唯一遊覧船が運航している湖です。これも,いつか取材して載せたいと思います。
 次に,川上村の「山幸彦もくもく館」に行きました。別名「川上村林業資料館」は吉野杉で作られた建物です。この中には,種をまき,苗を育て,山に植えて大きく成長させるまでの様子が実物や映像で分かりやすく紹介され,これらの過程で使われる道具が展示されていました。
入ったところに立っているのは20年を経過した杉の丸太,その次は40年生のもの,続いて,60年のもの,80年のもの,最後は100年が経過したもので,これらの成長の様子が示されていました。これは,早速,今年の11月号に書くことにしました。
 最後に,入之波温泉に行きました。閉鎖されたというニュースを聞き心配していたのですが,山鳩湯は健在でした。県内には珍しい茶色い湯の温泉です。閉鎖されたのはあとでできた近代的なホテルにある透明な温泉・五色湯でした。なかなか繁盛で大勢の人が入っていて写真を撮ることができません。できれば浴槽のふちの炭酸カルシウムの結晶だけでも撮りたかったのですが,残念です。これは温かい温泉に魅力を感じる2月頃に掲載したいと思っています。

1 カブトムシの森・入り口 2 元気なカブトムシ 3 カブトムシのおもちゃ
4 山幸彦のもくもく館 5 山鳩湯

 


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