平成20年6月4日(橿原市昆虫館と矢田寺を訪ねました。奈良県教育振興会の会誌「やまと」連載中のサイエンススポットの取材です。)

 8月号には橿原市昆虫館を書こうと思っていました。何度も行っていますから様子は分かっているつもりですが,何度行っても新しい発見があります。
 前に孫と行ったとき,「これすごいね。ほんとにフクロウだ」と驚いたエウリロクスフクロウチョウ,今見てもやっぱりすごいと感心します。オオキノタテハは木の葉そっくりです。展示室を一巡した後,放蝶温室に入りました。5月初めの数は667匹と書かれていました。いじめる人がいないからかゆったりと飛んでいます。じゅうぶんに歩き回ってから館長補佐にお会いできました。「蝶の数はどう数えているのですか」と訊くと「羽化させた数が分かっていますから,減った分を引けば分かります。羽化させた日は1匹1匹に書いてありますから」とのことで,もう一度,放蝶温室に戻りました。なるほど,数字が書かれています。写真に撮りました。
 でも,いつも同じように飛ばせるためには大変な苦労もあるそうです。何しろ,蝶の食草は限定されています。好き嫌いが激しいのです。これと決まったものしか食べません。植物の生育の遅い冬は,たとえ温室で育てていても不足がちになります。幼虫の数と食草の量のバランスが大切なのです。橿原市昆虫館では石垣島にも施設があって食草を育てているそうです。またまた,発見がいっぱいあった見学でした。
 花の色が変化するアジサイの花がいっぱいの矢田寺のことは6月頃に書く予定です。原稿の提出は4月ですから,今年は駄目,来年のことです。きれいに咲きそろったアジサイの写真を撮っておきたいと出かけました。ちょっと早すぎたようでした賀,新聞の取材も来ていたようでした。ここではスケッチを1枚して帰ってきました。載せようと思ったのですが,あまり下手なので止めました。
 

1 昆虫館壁面のカブトムシ 2 日時計はトンボです 3 木の葉そっくりです 
4 蝶の羽化日です 5 お地蔵様がおられます 6 アジサイがきれいでした

 


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