平成17年7月23日(田原本町立図書館主催の「こども科学教室」で理科の勉強をしました。ここは高齢者学級や女性学級でも理科のお話を聞いていただいた町です。)

 夏休みが始まったばかりの7月23日,田原本町立図書館主催のこども科学教室が開かれました。テーマは「あなたは台所の名探偵−砂糖と食塩を見分けよう−」です。館長さんのあいさつのあと,司書のお姉さんに手伝ってもらって実験とお話をしました。26人の子どもたちが楽しく勉強しました。「どんな方法で見分けることができるだろう」と話しかけたら,みんな一生懸命,たくさんの方法を考えてくれました。
○「なめたらわかるよ」という意見に対して,舌のどこで分かるのだろうと,シロップを浸した綿棒を舌のあちこちに当ててみました。「あれ,ここでは甘さを感じないよ」「ここにつけると酸っぱいような感じがする」自分の舌を探究しました。
○「砂糖にはアリが集まるよ」という意見がありました。みんなでアリが砂糖の匂いに引き寄せられる話が出てくる「うばすて山」の紙芝居を見ました。国際デジタル絵本学会から提供していただいたものです。
○「砂糖のほうがたくさん水に溶けるよ」と言った子がいました。試してみようということで,砂糖や食塩を少しずつ加え,どこまで溶けるか調べてみました。砂糖がたくさん溶けることに驚きました。
○「塩水には卵が浮くよ」という意見を確かめてみました。濃ければ,砂糖水にも卵が浮くことを発見,みんなびっくりしました。
○砂糖水や食塩水に電流を流す実験をしました。食塩水の場合は電球が明るく光りました。砂糖や食塩に熱を加える実験はきれいな床をよごしていはいけないので写真で見てもらいました。そのほかにも砂糖と食塩を見分けるのに使えそうないろいろな性質を勉強しました。とても楽しいひとときでした。

 田原本町は,私の住んでいる町のお隣です。これまでにも何度か出かけてお話をしています。この子どもたちのお父さんやお母さん,おじいちゃんやおばあちゃんに出会っているかもしれないなあと思いました。
@ 高齢者学級では,「あなたは砂糖と食塩を見分けることができますか」というお話をしました。今日の実験と同じなのですが,さすが長い経験のあるおじいさん,おばあさんたちです。いろいろな意見を聞くことができました。
A 女性学級から,理科の面白い話をという依頼がありました。「月はとっても遠いから」というタイトルで宇宙の大きさをいっしょに考えました。
B 青少年健全育成シンポジウムでは,「元気な子どもを育てよう」というお話をしました。多くの方が元気な体のお話をされる中で,心の元気について考えました。「どうしてだろう」そんな疑問こそ元気な心の証拠だと思うのです。
C 北小学校のPTAでは,北側に見える鍵・唐古遺跡の発掘現場の様子を見ながら,理科や科学の面白さ,探究することの面白さを語りました。そのほかにも幼稚園の愛護会などでもお話ししました。
うな施設を訪れていただきたい,そして,自然の神秘に触れ,それに取り組む人々の生きざまに触れていただきたいと思います。

1 田原本町立図書館  2 理科大好きの26人  3 どんな方法があるかな
4 アリさんの力を借りる  5 まだまだ溶けるみたいだ  6 溶けた量を計算する   
7 砂糖は燃えるんだ   8 砂糖水に電流は流れるか    9 砂糖水に卵が浮いた

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