平成16年10月1日(屏風ヶ浦の海食崖を見学しました。海抜40〜50m,延々10qも続く崖,すごい迫力でした。)

 理科の教科書には必ずといっていいくらい登場するのが千葉県の屏風ヶ浦海岸です。しかし,この海食崖(海の波による侵食でできた崖です)は見たことがありません。その見たことのない崖の写真を教材に海の力による侵食についての授業をしながら,一度行ってみたいと思っていました。今度,孫の参観日に東京に出かけたついでに行ってきました。
 教科書の写真で見る限り,この崖をしっかりと見るためには海からでないといけないようです。しかし,太平洋の荒波を行く舟に乗ってというのは,私には無理なような気がします。「少しでも,端っこでも見られたらいいから」と出かけました。見る場所が特定できないのだからと,レンタカーで良さそうなところを走ってみました。
 飯岡町の刑部岬に行ってみると,「飯岡刑部岬展望館〜光と風〜」というきれいな建物がありました。3階建ての展望台です。この日はとてもよい天気で文字どおり,光が燦々と降り注ぐ中に立っています。そしてさわやかな風です。見回してみると10基ほどの風車が見えます。発電につかわれているようです。しかし,ここは海食崖の上です。のぞいてみても下の様子は分かりません。
 近くにおられた方にお尋ねしました。すると,この施設のこと,夕陽が美しいこの地はアマチュアカメラマンの集まるところであること,風力発電施設はこれからも作られ,海岸近くには,今もそのパーツが並んでいること(実際に並んでいるところが見えました)などを詳しく説明していただき,海食崖の見える海岸に行く道を教えてもらいました。
 地元の人が止めるのを無視して崖の下に入り遭難した人があったことから,今は自動車が入れなくなっているという海岸から崖を見上げました。過去50年の間に40〜50mほど後退したといいます。海の力を実感しました。

風力発電のタワーが見えます 展望館から見た飯岡漁港です タワーのパーツが並んでいます
消波ブロックです 高さ40〜50mの崖です 砂岩層がきれいです
この波が侵食しました 展望館にあった説明です 下から展望館を見上げました



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