平成16年3月18日(天理市長寿会女性部長さんの研修会で理科のお話をしました。たくさんの体験を積んで来られた皆さん,理解力は抜群です。)

 天理市文化センターホールで開かれた天理市長寿会女性部長研修会で「あなたは砂糖と食塩を見分けることができますか」と題してお話ししました。ここには各町の女性部の代表者130名の熱心な砂糖を加熱すると研修の姿勢に感動しながら,次のようなお話をしました。

 お年寄りの方の勉強しようという姿勢は元気の元だと思います。皆さんが万葉集や源氏物語を読み,昔(いにしえ)講座で学び,市内で発掘された南六条遺跡や黒塚古墳の現地説明会に参加し進んで学んでおられることに感心しています。しかし,お年寄りだから,勉強するのは昔のことという訳ではないでしょう。今日は,そんな先入観念を取り払い,理科のお勉強をしていただくことにしました。
 そして,アリが砂糖を見つける力を使って曲がりくねった穴に糸を通したという「うば捨て」の話から老人パワーを,ナメクジを食塩で駆除することから浸透圧の話,そして梅干しや漬け物の話をしました。また,「海水には者が浮きやすいというが砂糖水ではどうなんだろう」という課題の解決のために濃い砂糖水に浮く卵を見てもらいました。そして,昔塩水で種もみを分離したという智恵,中には肥料を溶かした水で分離を試みられたお年寄りの話など,生活に密着した現象から理科を勉強してもらいま砂糖は燃えますした。
 右の写真は,そのとき見てもらった燃える砂糖の写真です。コンロで調理しているときこぼれた砂糖が燃える,けれども食塩は燃えない,そんな体験がいっぱいのお年寄りです。体験に裏付けられた理科がたいせつだと思います。

 
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