平成15年11月8日(むかしむかし,中学校で理科を教えた2人の生徒に学ばせてもらいました。)

11月8日,むかしむかし理科を教えた2人の生徒に学ばせてもらいました。2人は,次々と新しいことに挑戦し成果を上げています。

1 奈良県産業教育フェアに車いすを出品している県立王寺工業高等学校の久保田憲司先生
「先生,今度は車椅子です。ちょっと自信のある作品です」と王寺工業高校に勤務している久保田君から電話がありました。生徒といっしょに作った斜めになった歩道でも自動的に水平を保って走ることができるという電動車いすです。これをかしはら万葉ホールで開かれている奈良県産業教育フェアに出品しているのです。
朝から見学に訪れました。これまでからも倒れないで走る一輪車ロボットなどを作った久保田君は,昭和42,43年に理科を教えた生徒です。今度の作品も見事なもので,いろいろと勉強させてもらいました。あんなきれいな車いす,体の不自由なお年寄りもお出かけが楽しくなることでしょう。
追記・久保田先生からメールがあり,いっしょに仕事をした高校生について,次のようなコメントがありました。
週2時間の課題研究の生徒4名と作った作品です。夏休みもなく、夜遅くまでみんな頑張って取り組んでくれました。不器用な生徒達が日に日に技術を磨き、すべての部品を美しく作ることの大切さを知ってくれたおかげで、きれいな作品に仕上がりました。
この会で会った4人の高校生諸君に,さらなる成長をお祈りしたいと思いました。

2 山辺文化会議での講義「奈良県再設置運動と中山平八郎」に学ばせてもらった天理大学の谷山正道先生
「今度は谷山先生のお話よ」という妻の話で,いつもは,この会に出かける妻のアッシー君の役目をしている私も聴講させてもらいました。
奈良県が一時期,堺県や大阪府に含まれていたことは知っていますが,再設置が認められるまでに,こんな先達のご努力があったことは知りませんでした。そして,このことを研究するために,古文書に登場する人たちのお宅1軒1軒を訪ね歩き,1つ1つ掘り起こしてきたという谷山君の話に感銘しました。

そして,2人のこのような取り組みの基礎には,探究の過程を重視してきた理科の時間があるかも知れないと一人喜んでいます。

傾かない車いすに載せてもらった私中はこうなっています「なるほどなあ」と感心する講義でした

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