平成15年10月26日〜27日(野辺山の宇宙電波観測所を見学しました。天窓付きのペンションで夜空を眺めました)

 「抽象的になりがちな天文の分野の授業をより楽しくしたい」ということで,野辺山まで車を走らせ,宇宙電波観測所を見学してきました。
1 野辺山駅は,JRの路線の中で最も標高の高いところにある駅です。近くにはJR最高地点もあります。看板どおり「宇宙に一番近い駅」なのです。
2 直径45メートル,世界最大の電波望遠鏡です。重さは700トンだそうです。たたみ1畳くらいの大きさのパネル600枚でできたパラボラアンテナがすごいです。この1枚1枚が60ミクロンの精度で調整され放物面を作っているのだそうです。
下にいるのが身長165センチの私です。これでもまだアンテナよりかなり手前にいるのです。
3 ミリ波干渉計です。アンテナの直径が10メートルです。これが台車に載って移動するそうです。そして,直径600メートルに相当する解像力と画像が得られるそうです。年に何度か並び替えをするそうですが,動くところを見たいなあと思います。
4 カラマツの紅葉がきれいでした。散り始めるときがすごいそうです。
5 泊まったペンション「だんで・らいおん」の部屋は天窓つきです。夜中に少し晴れてきたので一生懸命星を探しました。持って行った星座早見盤が役に立ちました。

 今,2年生では天文の領域を勉強しています。時間にゆとりのできた3つのクラスで,電波天文学のことを話しました。難しいことは説明できませんが,電波や光を総称して電磁波といわれること,だから,光を観測するのと同じように電波で観測する天文学もあること,ぼくたちの体からも赤外線が放出されているけど同じように電波も出ていること,そんな電波を捕らえる装置があり,うまく向きを変えると体から出た電波を受診することができたことなどを話しました。こんなことがきっかけになって「やっぱり理科は面白い」といえる子どもたちが増えたらうれしいと思います。


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