平成15年7月5日(「中谷宇吉郎さんの「雪の科学館」に行ってきたというメールが届きました。)

 ちょっと前の話になりますが,今年3月に奈良学園中学校を卒業し,高校に進学したUさんからメールが届きました。
「春休み,片山津に行きました!そして勿論「雪の科学館」にも行ってきましたよ!?ダイヤモンドダストの実験も見ました。キラキラ光ってすっごく綺麗でした。1200円の自腹はちょっとキツかったのですが,キレイな雪の結晶が沢山載ってたので,帰りに1冊買っちゃいました。
自然って本当に不思議ですねェ。温度や湿度の違いであんなに沢山の種類の雪の結晶が出来るなんて。雪に限らず植物や人間もそうであると思います。環境や出会ったものによって,みんな違った風にどんどん成長していくんでしょうね。私も竹中先生と出会った事によって,きっと私の何かが変わっていると思います。2年間どうも有難う御座いました。これからもどうか宜しくお願い致します。」
そんなメールでした。
私は彼女が中学校2年のとき,気象のことを教えました。このとき,教科書に出てきた雪のことをもう少し詳しくお話するために,北陸の片山津に行き,雪の研究では世界的な科学者である中谷宇吉郎さんの業績を記念して設立された「中谷宇吉郎・雪の科学館」に行ってきました。そして,見聞きしたことをお話しました。この話が印象に残ったのか,彼女は理科2分野の勉強をすごくがんばりました。そして,中学を卒業したすぐの春休みに片山津に行き,雪のことを勉強してきたというのです。
「覚えたからもういい」
「試験が済んだからもういい」
ではなく,興味を持ったこと,関心をもったことをさらに追求していこうとする彼女です。とてもうれしいことでした。
そこで,彼女のメールと中谷宇吉郎・雪の科学館の説明を合わせてプリントを作成し,今,担当している2年生に配布して気象の授業を展開しました。
この学年からもUさんのような生徒が生まれることを期待しています。その,彼ら彼女たちは,今期末考査。明日は理科第2分野のテストです。がんばってくれてるかなあ。
下の写真は,私が訪れた雪の兼六園と中谷宇吉郎・雪の科学館です。




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