平成15年4月14日(昭和17年4月の国民学校入学以来続いた61年間の学校生活を一応卒業しました。)

 3月31日,学校法人奈良学園本部2階会議室で辞令書交付式がありました。
 そして,伊瀬敏郎理事長から「雇用期間満了により退職を認める。上記のとおり発令する」という辞令書を受けました。ほとんどが同文のものでしたが,私の場合は理事長が「任期満了により…」と読んでくださいました。「雇用期間満了」という言葉より,気持ちよく聞こえました。
 私への辞令書には,もう1枚がついていました。
 このほうは朗読なしで「また,続けてお世話になりますがよろしくお願いします」とのことでした。それは「平成15年度奈良学園中学校・高等学校講師(非常勤)を委嘱する」というものです。これによって,週5時間2日間の授業をすることになります。
 このほうは,中学校2年の理科,地学の領域で去年の続きです。残っている気象分野と天文分野を1年間で教えることになります。このあと,5年間通った高田の町,最後に高田川沿いの道を走って帰りました。きれいになった河川敷のサクラが大分咲いてきれいでした。
 さて,これに先立って,東京にいる長男から「長い間ご苦労さん」という電話がありました。
 そして,「一段落した5月の連休に,信州あたりでご苦労さん会をしよう。家族4人で出かけます」といってくれました。うれしいことです。そして,「長い間,お疲れさまでした。新しいスタートが素晴らしくありますように…」というメッセージのついた生花が送られてきました。うれしいプレゼントでした。
 次男からは,「今日,博士論文を提出しました。今までの,親父の俺に対する理解と援助に感謝しています。本当にありがとう。ではまた」というメールが届きました。
 こうして,45年の教員生活に一応の終止符を打ちました。その前に自分の学校生活16年がありますから,なんと61年の年月を学校で過ごしたことになります。
 これからは週に5日のノーチャイムの日々を自律して過ごしたいと考えています。
 そうした中で,週に2日の授業,子育てや理科の面白さを語らせていただく奈良県教委や県教育振興会,財団法人島岡教育基金から委嘱された仕事が,気の弛みがちな日々をただしてくれそうに思います。

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